JPS6143725Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は型枠を外した後のコンクリート壁に形
成される凹部を埋めて、平滑な壁面を形成するた
めの栓のパツク体に関する。

コンクリート壁には、型枠パネルを内側から支
持するためのセパレータ端部に設けられるコンク
リート型枠支承具を取外した後にできる孔が多数
形成され、この孔からセパレータとコンクリート
の隙間に水が浸透したり、コンクリート壁の強度
を弱めたりする欠点を生じる。

本考案はこの様な欠点を除去するために接着剤
を塗布した閉塞栓の接着効果を保持し、かつ運搬
を容易ならしめるようにしたものである。

次に図面にもとづいて説明すると、第１図に示
す如く閉塞栓４はコンクリート型枠支承具と同じ
大きさ、形状を有するモルタル或いは合成樹脂、
ゴム等で作られ、コンクリート壁に形成された前
記コンクリート型枠支承具除去後の孔９に埋め込
まれるものであり、テーパ状をなす該栓４は頭部
５を除いて若干削られて小径部６に形成されこゝ
に接着剤７が塗布されている。なお８は止水栓４
の先端部に形成された孔であり、該孔８はセパレ
ータ１１の端部を受け入れるものである。

そして、栓４は第２〜３図に示される如く、プ
ラスチツクフイルム２或いは金属箔３との間に複
数列に並べられて真空包装又は熱接着包装が施さ
れ、閉塞栓４のパツク体１が形成される。なおプ
ラスチツクフイルムと金属箔の何れか一方若しく
は両者の組み合せを用いてもよい。

コンクリート壁面への施工に際しては、フイル
ム２又は３を破り、栓４を取り出して壁面の孔９
に押し込んで接着剤７を介して孔９の壁面１０に
固着するようになしているものである。

また、栓４は多数個が纒められてパツク体１に
収納されているので持ち運びが容易であり、栓の
周側面に塗布された接着剤７も外気と遮断され、
湿気を吸収したり、或いは乾燥することなく接着
剤の接着作用の低下を防止する等、完全に密閉保
護されているものである。

このように本考案によれば、比較的小さな部品
をその保管運搬及び施工に際して繁雑な手間を与
えることなく、簡単容易に扱い得るのみならず、
さらに接着剤層を損うことなく閉塞上の効果を常
時保持できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は閉塞栓の断面図、第２図は本考案によ
るパツク体に閉塞栓を収納している状態を示す斜
視図、第３図は第２図の断面図、第４図はコンク
リート壁面の孔に閉塞栓を施工した状況を示す断
面図。 １……閉塞栓パツク体、２，３……フイルム、
４……閉塞栓、５……閉塞栓の頭部、６……閉塞
栓の小径部、７……接着剤、８……閉塞栓の孔、
９……コンクリート壁の孔、１０……コンクリー
ト壁の孔の壁面、１１……セパレータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンクリート壁の表面に形成されるコンクリー
   ト型枠支承具除去後の凹部を埋めて、平滑な表面
   と止水効果を奏するための閉塞栓の小径部の表面
   に接着剤を塗布し、これを２枚の薄膜の間に密着
   保持してなり、前記接着剤を外気より遮断すると
   ともに、これを保護し、取扱いを便宜ならしめた
   閉塞栓のパツク体。