JPS6142595Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、たとえば、前かがみに曲りやすい
背筋や腰もしくは首筋等を伸ばすのに適した空圧
マツサージ用マツトに関するものである。

脊椎や腰椎の変形、腰痛などの治療に好適な伸
長運動を効果的に行なう装置として、仰臥状態で
腰部に当てる袋体と、これを断続的に膨張収縮さ
せるための圧搾空気を生むコンプレツサとから成
る腰のばし器がある。通常、この種の腰のばし器
は単に腰部に袋体を当て伸長させることのみを目
的とするもので、背腰部全体の治療にはまだ不充
分な点がある。

本考案は、この点に鑑みてなされたもので、た
とえば仰臥状態で使用する場合には腰部から背中
にかけてあるいは肩から頭にかけて順次持ち上げ
伸長運動を繰り返えす空圧マツサージ用マツトを
提供することを目的とする。

以下、図示の実施例に従つて本考案のマツトを
説明する。

第１図において、１は腰背部伸長用扁平袋体
（袋体）で、その袋主体には伸縮性の大きい素材
２，２を用い、当該袋主体の外側は、袋体１の無
制限な伸長を防止するために伸縮性の小さい素材
３で被い、素材２，２，３，３の周縁部および該
袋体１を複数個並設する部分を接着または溶着に
より気密接合し、伸縮性の大きい素材２，２にて
各々に室１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄを形成し、袋体
１の外側には各室１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄと連通
する給排気口４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄを各々に設
け、当該袋体１の一部、たとえば、室１ｂに前記
とは別の給気口４ｅを併設し、該給気口４ｅに逆
止弁５を取付け、逆止弁５は通常閉塞の状態にし
てある。

上述の如く構成された本考案の空圧マツサージ
用マツトは第２図のようにコンプレツサ６によつ
て圧搾空気をホース７を介して送給し流体分配装
置８から各ホース７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄをかえ
して各室１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄに順次送給し、
袋体１の膨張により、腰から背にかけて伸長させ
ていくが、本考案の場合には、室１ｄにはホース
７ｄを接続せずに室１ｂにホース７ｂ，７ｃを２
本接続して使用できる。この場合、給気排気の順
序を室１ａ〜１ｃの順で行ない、かつ、室１ｂで
は給気口４ｂよりも、逆止弁５側の給気口４ｅか
ら先に圧搾空気を供給し、つゞいて、開放側の給
排気口４ｂに供給することにより給気口４ｅから
は排気が行なわれず、同じ室１ｂに対して連続的
に行なわれるこの給気作用で、同室１ｂだけが局
部的に強く（大きく）膨張して、これにより、く
びれている腰部や首部などマツサージ圧のかゝり
にくい部分に対しても他の部分と同様に効果的な
伸長を行なう。

尚、流体分配装置８に接続されたホース７ａ，
７ｂ，７ｃ，７ｄを各室１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ
の連通した各給排気口４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄお
よび給気口４ｅを入れ変えることによつて任意の
伸長運動が設定出来る。

以上のように、本考案は腰部から背中にかけて
あるいは肩から頭にかけて順次均等な伸長運動を
繰り返えすように構成されているから、くびれの
大きい腰回り、首回りのマツサージを有効に行な
うことができ、また、局部的に強く伸長したい場
合には、の個所に上記実施例における室１ｂを当
てがうことで全体の伸長運動と同時に局所的な伸
長運動を効果的に行なうことができる。

また、ホースを入れ変えることにより自分で好
みの伸長運動を設定できることもでき、腰部のほ
か、首部や下腹部などのマツサージにも効果的で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による腰のばしマツトの一実施
例の給排気口部分を切開して示した斜面図、第２
図は使用状態の説明図。 １……扁平袋体（袋体）、１ａ，１ｂ，１ｃ，
１ｄ……区画室、４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ……給
排気口、４ｅ……給気口、５……逆止弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧搾空気の供給排気によつて膨張収縮する扁平
   袋体を複数個並設し、その扁平袋体の各々には給
   排気口を設けると共に、当該袋体の一部のものに
   は上記給排気口とは別に逆止弁を具えた給気口を
   併設したことを特徴とする空圧マツサージ用マツ
   ト。