JPS6142515Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気掃除機の吸込具に関するものであ
る。

従来の電気掃除機の吸込具は第３図に示すよう
に、フイルターに目づまりが生じてきた場合、す
なわち吸い込み風量が低下した場合でも十分な吸
込力を維持できるようにするために、吸込通路８
とこの吸込通路の後部側の長手方向に沿つて設け
られた刷毛９との間に可撓性を有する遮へい板１
２を設けていた。

しかし上記の構成だと吸込力のアツプは図れる
が、吸込具１を後方に移動したときに糸ゴミが刷
毛９に引掛かり、吸込口５内部にスムースに吸い
込まれないという欠点があつた。

本考案は上記従来の欠点を除去したもので、以
下図示実施例により説明する。第１図および第２
図は本考案による電気掃除機の吸込具の一実施例
で、図において、１は吸込具本体で、上ケース２
と下ケース３とから構成されている。４は上ケー
ス２と下ケース３とによつて回動自在に挾持され
たパイプで、一端は後述する中間部材１３を介し
て下ケース３に形成された吸込口５と連通し、他
端には接手６が抜け止めリング７を介して回動自
在に接続されている。

前記吸込口５は下ケース３の下面に凹設された
ほぼ直線状に延在する吸込通路８のほぼ中央に設
けられている。

９は下ケース３の下面にかつ前記吸込通路８の
後部近傍に位置して形成した凹部１０にバネ１１
により出没自在に設置された刷毛で、前記吸込通
路８に沿つて直線状に延在している。

１２は前記刷毛９の近傍で一端を吸込具本体１
内に設けた通路形成用の中間部材１３と下ケース
３とで挾持され、他端を下ケース３の溝１４より
床面に向かつて垂下させてなる遮へい板で、軟質
体つまり可撓性部材より形成されており、前記吸
込通路８の長手方向の両側に沿つて設けられてお
り、そして後方側の遮へい板１２の長さはこの後
方側の遮へい板１２が吸込通路８側へ湾曲した時
この遮へい板１２の先端部が刷毛９の先端部分を
覆う程度刷毛９の長さより長くしてある。

なお刷毛９は吸込通路８と後方側の遮へい板８
との間に位置し、遮へい板１２同様吸込具底部か
ら底面に向かつて垂化している。

１５，１６は前記下ケース３の前方両端と後方
中央側に設けた車輪で、下ケース３と床面との間
隔をほぼ一定に保ち、かつ吸込具の移動をスムー
スにする。１７は吸込具本体１を移動することに
より家具等に傷をつけないために上ケース２と下
ケース３間に介在させた緩衝材である。

以上の構成からなる電気掃除機の吸込具におい
てその作用を次に説明する。吸込具１の接手６を
延長パイプ、ホース等を介して掃除機本体（図示
せず）と接続し、吸込具１を床面上を前後に操作
して吸込口５及び吸込通路８の下方にあるゴミを
吸い込む。

ここで、吸込口５及び吸込通路８より床面上の
ゴミを効率よく吸い込むために遮へい板１２が設
けてあり、この遮へい板が吸い込み風量に応じて
適度に湾曲することにより掃除機本体内のフイル
タ一の目づまり状態に関係なく、下ケース３の吸
込口５部と吸込通路８の部分の圧力はほぼ等しく
なり、吸込力は吸込具１の全長にわたつてほぼ等
しくなる。

ところで、この吸込具１は前述したように床面
上を前後に操作してゴミを吸い込むため、第３図
に示す従来の構成であると、吸込具１を前方に移
動するときは吸込口５及び吸込通路８よりスムー
スに糸ゴミ等も吸い込むが、吸込具１を後方に移
動するときは、刷毛９に糸ゴミが引掛かり、刷毛
９がゴミを吸い込む障害となつていた。また刷毛
９に引掛かつた糸ゴミは取り除くのが大変であ
り、また見苦しく不衛生であつた。

しかるに本考案による上記実施例の構成によれ
ば、刷毛９を吸込通路８と後方側の遮へい板１２
の間に設置し遮へい板１２の長さを刷毛９を覆う
のが可能なほど長くしてあるため、吸込具１を後
方に移動するときは遮へい板１２が吸込通路８側
へ湾曲し、この遮へい板１２の先端部が刷毛９の
先端部分を覆つてしまうので、糸ゴミなども間の
刷毛９に引掛かることなくスムースに吸込口５及
び吸込通路８へと導くことができ、衛生的であ
る。また万一刷毛９に糸ゴミがくつついても刷毛
９は遮へい板１２と吸込通路８との間に設けてあ
るため、掃除機の使用中は常に吸込力が刷毛９に
作用して刷毛９のゴミは自動的に取り除かれる。

以上のように本考案は吸込具底部にほぼ直線状
に延在する吸込通路と、この吸込通路のほぼ中央
に吸込口とを有し、前記吸込具底部から床面に向
かつて垂下する可撓性部材よりなる遮へい板を前
記吸込通路の長手方向の両側に沿つて設けた電気
掃除機の吸込具において、前記吸込通路と前記後
方側の遮へい板との間に前記吸込具底部から底面
に向かつて垂下する刷毛を設け、前記後方側の遮
へい板の長さをこの遮へい板が前記吸込通路側へ
湾曲した時この遮へい板の先端部が前記刷毛の先
端部分を覆う程度前記刷毛の長さより長くしたの
で吸込具を後方へ移動させた時に床面の糸ゴミな
どが刷毛に引掛かることなくスムースに吸い込む
ことができ、また万一刷毛にゴミが引掛かつても
使用中はその刷毛に常に吸込力が働くので自動的
に刷毛のゴミが除去できるので衛生的であり、か
つ捕集効率の高い吸込具を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す吸込具の断面
図、第２図はその底面図、第３図は従来の吸込具
を示す断面図である。なお図中、同一符号は同一
または相当部分を示すものである。 図において、１は吸込具本体、２は上ケース、
３は下ケース、５は吸込口、８は吸込通路、９は
刷毛、１２は遮へい板である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸込具底部にほぼ直線状に延在する吸込通路
   と、この吸込通路のほぼ中央に吸込口とを有し、
   前記吸込具底部から床面に向かつて垂下する可撓
   性部材よりなる遮へい板を前記吸込通路の長手方
   向の両側に沿つて設けた電気掃除機の吸込具にお
   いて、前記吸込通路と前記後方側の遮へい板との
   間に前記吸込具底部から底面に向かつて垂下する
   刷毛を設け、前記後方側の遮へい板の長さをこの
   遮へい板が前記吸込通路側へ湾曲した時この遮へ
   い板の先端部が前記刷毛の先端部分を覆う程度前
   記刷毛の長さより長くしたことを特徴とする電気
   掃除機の吸込具。