JPS6342920Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機の吸込口体に関するも
のである。

一般に、床面を掃除するときはゴミをワイドに
吸込むために横長の吸込口体が用いられるが、中
央部の吸込力が強くても両側における吸込力は弱
い。したがつて、壁や家具等の際にそつて本体を
走行してゴミを吸うときに吸い残しが生ずる欠点
を有している。

この考案はこのような点に鑑みなされたもの
で、壁や家具等の際に付着した塵埃をも強力に吸
塵しうる電気掃除機の吸込口体をうることを目的
とするものである。

この考案は、横長の吸込開口とこの吸込開口の
中央に開口する接続部とを有する本体を設け、通
常はこの接続部を本体の中央に位置させることに
よりゴミをワイドに吸塵するが、本体の接続部の
両側部分を横長方向に復元力を有する縮小自在の
伸縮部とし、壁等に本体の側面を押し付けて伸縮
部を弾性的に縮小し、接続部を本体の側面に接近
させて壁や家具等の際をも強力な吸込力をもつて
吸塵しうるように構成したものである。

この考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。１は横長の本体である。この本体１はそれぞ
れ弾性を有するプラスチツクスにより形成された
上ケース２と下ケース３とをネジ４により結合し
たもので、この結合時に接続管５が挾持される。
すなわち、下ケース３には横長の吸込開口６が床
面に向けて開口しつつ形成されているとともに、
この吸込開口６の両端を外気に連通する切欠７が
形成されている。さらに、下ケース３の中央には
吸込口８を有しつつ導風壁９が形成されている。
また、上ケース２の中央部には上方に膨出する膨
出部１０が形成され、この膨出部１０の内面には
導風壁９の上縁に縁接合する導風壁（図示せず）
が形成されている。また、下ケース３と上ケース
２との中央には互いに縁接合することにより円を
形成して前記回転管５を前記吸込口８に接続しつ
つ回転自在に保持する接続部１１が形成されてい
る。上ケース２の接続部と導風壁とは下ケース３
の接続部１１と導風壁９と同様のものである。し
かして、上ケース２と下ケース３との両側には伸
縮部である蛇腹１２が形成されている。この蛇腹
１２は、横長方向に復元力を有する縮小自在のも
のである。さらに、上ケース２と下ケース３との
両側にはバンパ１３が取付けられている。さら
に、下ケース３の底面には床面を転動するローラ
１４の軸部が回転自在に保持されているとともに
前記吸込開口６の後縁に沿うブラシ（図示せず）
が植毛されているものである。

このような構成において、掃除は接続管５を延
長管や吸込ホースを介して電気掃除機の集塵部に
接続して行なう。このときの吸込力は吸込開口６
の中央すなわち吸込口８の真下が最大で、ゴミを
ワイドに吸込むときは第１図に示す状態で吸塵す
る。壁や家具等の際を掃除するときは、延長管に
側方への力を付与して本体１の一側を壁お家具に
押し付け、第２図に示すように一側の蛇腹１２を
縮小する。これにより、接続部１１が壁や家具の
際に接近し、強い吸込力をもつて能率的に吸塵す
る。

前記実施例において、伸縮部は蛇腹１２を用い
たが、二部材を相対的に伸張方向へ付勢しつつス
ライド自在に嵌合することにより伸縮部を形成し
てもよい。また、伸縮部は本体の一側だけに形成
してもよいが、前記実施例のように両側に配置す
ることにより、左右いずれの壁においても進行方
向を変えることなく隅部の吸塵を行ないうる。

この考案は上述のように構成したので、接続部
を本体の中央部に位置させてゴミをワイドに吸込
むことができるとともに、本体の一側を壁や家具
等に押し付けて伸縮部を縮小し、したがつて、接
続部を壁や家具等の際に接近させて隅部のゴミを
強い吸込力をもつて能率的に吸込むことができる
等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は通常の使用形態を示す斜視図、第２図は壁際
等を掃除する使用形態を示す斜視図、第３図は分
解斜視図である。 １……本体、６……吸込開口、１１……接続
部、１２……蛇腹（伸縮部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床面に向けて開口する横長の吸込開口と、この
   吸込開口の中央部に一端が開口し他端が電気掃除
   機の集塵部に接続される接続管を支持する接続部
   とを有する横長の本体を弾性を有するプラスチツ
   クスにより形成し、前記本体の前記接続部の両側
   部分を横長方向に復元力を有する縮小自在の伸縮
   部としたことを特徴とする電気掃除機の吸込口
   体。