JPH05344938A - 縦型電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型・軽量の縦型電気掃除機において、部屋
の隅や家具と家具の隙間、高い所などの吸塵清掃操作性
を向上させる。 【構成】 電動送風機５を内蔵し、この電動送風機５に
連通する集塵室４を内部に設けるとともにこの集塵室４
に連通する吸込口８を設けた本体１と、集塵室４内に着
脱自在に装着される紙袋７と、集塵室４側に着脱自在に
接続され、同側を開口とした中空のハンドル１７と、本
体１の電動送風機５側端部に設けた接続口１５に接続さ
れる床用吸込具１６と、吸込口８と接続口１５を連通
し、接続口１５側に着脱自在に接続される可撓管１１と
を具備し、可撓管１１をハンドル１７に着脱自在に接続
できるよう形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、小型軽量な縦型電気掃
除機の構成に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、縦型電気掃除機では電動送風機を
内蔵する本体と吸込具を一体化した形態のために部屋の
隅や家具の上など高所の掃除が不十分になっていた。こ
れに対応するため、たとえば実開昭５５−７９９５９号
公報に開示された構成のように床ノズル部と集塵部を連
通する継ぎホースの集塵部側にホースを接続可能にし、
その先端に延長管や床ノズルを接続して床移動型の電気
掃除機と同等の隅や高所の掃除性を確保していた。

【０００３】また、スティックタイプと呼ばれる軽量小
型の縦型電気掃除機では、特開昭６２−１４４６２８号
公報に示されたもののように、縦型電気掃除機の延長管
の先端に隙間ノズルを接続して隅や狭い所の掃除性を確
保したり、特開昭６３−１９４６１５号公報に開示され
たもののように延長管の後方に可撓管を有したものがあ
った。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、実開昭５５
−７９９５９号公報開示の縦型電気掃除機では、別個に
ホースや延長管或いは吸込具を準備しなければならず、
単価が高くなってしまう。

【０００５】また特開昭６２−１４４６２８号公報開示
や特開昭６３−１９４６１５号公報開示の縦型電気掃除
機では、いずれも隙間ノズルを使用する際、本体を手で
支え持って使用しないと、本体の重量が隙間ノズルや本
体先端にかかり、前者の場合は隙間ノズルや本体の先端
で、また後者の場合は本体の先端で掃除面に傷を付ける
欠点があった。

【０００６】本発明はこれらの課題を解消し、安価で使
用性の高い縦型電気掃除機を提供することを目的とす
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の技術的手段は、電動送風機を内蔵し、この電
動送風機に連通する集塵室を内部に設けるとともにこの
集塵室に連通する吸込口を設けた掃除機本体と、前記集
塵室内に着脱自在に装着され内部に塵埃が蓄積される集
塵体と、掃除機本体の集塵室側に着脱自在に接続され、
同側を開口とした中空のハンドル体と、掃除機本体の電
動送風機側端部に設けた接続口に接続される吸込具と、
前記吸込口と接続口を連通し、接続口側に着脱自在に接
続される可撓管とを具備し、前記可撓管をハンドル体に
着脱自在に接続できるよう形成するものである。

【０００８】さらには、ハンドル体の先端開口には補助
吸込具を着脱自在に接続できるよう形成したり、或いは
ハンドル体の先端開口部を隙間ノズル状に絞って形成す
るものである。

【０００９】

【作用】上記手段による作用は、可撓管を接続口から外
した後ハンドル体に接続し、可撓管の開口部先端から吸
塵できることにより、吸込具では掃除しにくい部屋の隅
部や棚の上などの高所の清掃を容易に且つ安価な構成で
できるようにするものであり、加えて吸込具で床面に接
地した状態で、補助吸込具をハンドル体の先端開口部に
接続して使用することにより、軽い操作力で本体支持を
して掃除箇所を傷めることなく、且つ補助吸込具操作を
容易にでき、使用性を向上できるものである。

【００１０】さらにハンドル体の本体接続側先端を隙間
ノズル状に絞った形状にすることによって、ハンドル体
を本体から外して可撓管を接続するだけで直ちに家具の
後ろなどの狭いところや溝部の清掃を行え、掃除の効率
化が向上できるものである。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の縦型電気掃除機の一実施例に
ついて図１〜図２を参照して説明する。

【００１２】１は縦型電気掃除機の本体で、右本体２と
左本体３を結合して構成され、上部には集塵室４が、下
方には電動送風機５、コードリール６が内蔵されてい
る。集塵室４内には紙袋７が着脱自在に収容されていて
吸塵されてきた塵埃が捕集蓄積される。集塵室４の上方
には吸込口８が形成され、ゴムパッキン９で気密にシー
ルされた状態で中空の曲がり管１０が挿着されている。
曲がり管１０は略エルボ状にほぼ９０度曲折して下方に
向き、端部には可撓管１１の一端が気密に結合されてい
る。

【００１３】１２は集塵室４を開閉自在に閉塞している
蓋で、紙袋７が塵埃で一杯になったとき開いてこれを集
塵室４から抜きだし、新しい紙袋７を挿着しなおした
後、元のように再度蓋１２を閉じて使用する。

【００１４】可撓管１１は蛇腹状に形成された伸縮自在
のホース１３と、ホース１３の下端に固着された接続管
１４から構成され、接続管１４は本体１の前方下端部に
形成した接続口１５に着脱自在に挿着され、一方ホース
１３の上端は曲がり管１０に固着されている。

【００１５】１６は接続口１５の前側に着脱自在に接続
された床用吸込具で、電動送風機５の運転で発生する吸
込気流で掃除面に点在している塵埃を吸入し、可撓管１
１、曲がり管１０を通じて紙袋７内に移送する。

【００１６】１７は下端部が本体１後端部に設けた取付
口１８に尾錠釦１９の作用で着脱自在に接続されたハン
ドルで、後方は折曲されて把手２０となっている。把手
２０の前側には挿入口２１が一体に設けられており、接
続管１４が着脱自在に挿入可能に形成されている。突起
Ａ２２、突起Ｂ２３は挿入口２１の前側に形成したリブ
突起で、この間に隙間ノズル２４が前後端部を保持され
て着脱自在にハンドル１７に取り付けられている。隙間
ノズル２４の前端側は断面略矩形筒状に絞って形成さ
れ、また、後方端は円筒状に形成されて接続管１４、ハ
ンドル１７前端にそれぞれ嵌合し、取り付け可能に形成
されている。なおハンドル１７の挿入口２１より前方は
筒状に形成され、挿入口２１に接続管１４を、さらにハ
ンドル１７先端に隙間ノズル２４を嵌合接続した状態で
は、電動送風機５の運転によって吸塵される塵埃は、隙
間ノズル２４、ハンドル１７、可撓管１１のそれぞれの
内部を通じて紙袋７内に移送される。

【００１７】２５は本体１の後端に形成された取っ手
で、ハンドル１７を本体１から抜き外した時の持ち手と
なる。２６はスイッチ、２７は排気格子である。

【００１８】次に上記構成における動作・作用について
説明する。本縦型電気掃除機を使用する際には、通常、
図１に示す状態、すなわち把手２０を一方の手で握って
本体１、床用吸込具１６の移動操作を行い、電動送風機
５の運転で生じた吸込気流で床面の塵埃を吸入し、床用
吸込具１６、可撓管１１、曲がり管１０、紙袋７の経路
で集塵室４内の紙袋７内に捕集・蓄積し、清浄な空気を
排気格子２７から排出して使用する。

【００１９】ところで、部屋の隅部や家具と家具の間、
或いは家具の内部など床用吸込具１６で吸塵できないと
ころを吸塵清掃するときには、接続管１４を接続口１５
から抜き外し、次にハンドル１７から隙間ノズル２４を
外して嵌合接続し、接続管１４を手で持って、掃除箇所
に隙間ノズル２４の先端を当てて吸塵清掃する。この
時、ホース１３の撓み変形と隙間ノズル２４の細さを十
分に利用することで、容易に使用することができる。

【００２０】また図２に示すように、取っ手２５を片手
で持って本体１を支持する一方、反対の手で把手２０を
持ち、さらに接続口１５から外した接続管１４を挿入口
２１に嵌合接続し、ハンドル１７の先端に隙間ノズル２
４を接続した状態で使用すると、ハンドル１７の先端か
ら挿入口２１までの長さ分だけ家具と家具の隙間に奥深
く差し込め、また家具の内部やその他の箇所の、より高
い所まで吸塵清掃できることとなる。

【００２１】そしてこれらの隙間ノズル２４を使用する
掃除の他に、前述の状態でそれぞれ隙間ノズル２４を接
続せずに接続管１４やハンドル１７先端から直接吸塵し
たり、或いは、先端にブラシ毛を植設した棚ノズルなど
の補助吸込具（図示せず）を接続して吸塵できる。

【００２２】またこれらの掃除の時には、床用吸込具１
６を床面に接地させた状態で行えるため、本体１の下端
部などが床面に触れて傷を付けることもないし、床用吸
込具１６が床面状をなめらかに移動する結果、本体１を
容易に移動できることとなり、楽に清掃できるものであ
る。

【００２３】また掃除範囲は、一般のホース、延長管、
床用吸込具を用いたいわゆる床移動型の電気掃除機には
及ばないものの、この種の小型・軽量の縦型電気掃除機
としては、立体方向に広い範囲を清掃でき、且つ、この
縦型電気掃除機を構成する部品のみを使用するだけでよ
く、安価に形成できるものである。

【００２４】次に第２の発明に対する実施例について図
３〜図４に基づいて説明する。ハンドル３１は左右２分
割の右ハンドル３２と左ハンドル３３を固着して形成さ
れている。前端側は本体１に尾錠釦３４の係止作用で着
脱自在に接続保持され、後端部は折曲されて把手３５
が、またその前部には接続管１４が挿入接続できる挿入
口３６が設けられている。本体１内に収容された先端部
には、断面略矩形筒状に絞った形状の吸込ノズル３７が
一体に形成されている。

【００２５】上記構成によって吸込ノズル３７を使用し
て部屋の隅や家具の隙間を吸塵清掃するときは、尾錠釦
３４を押しながら本体１からハンドル３１を外し、接続
口１６から抜いた接続管１４を挿入口３６に接続し、片
手で取っ手２６を持ち、もう一方の手で把手３５をつか
んでハンドル３１を操作して清掃箇所の吸塵を行う。こ
の時、ハンドル３１の先端には吸込ノズル３７が一体に
形成されているため、第１の発明のように隙間ノズル２
４を接続する手間を省いて短時間で接続組立を終了して
簡単に吸塵することができるし、使用後も隙間ノズル２
４をハンドル１７に再度取り付け直す必要もなく直ちに
本体１の取付口１９に挿入することで尾錠釦３４が本体
１に係合して接続でき、時間の節約が行える。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、電動送風
機を内蔵し、この電動送風機に連通する集塵室を内部に
設けるとともにこの集塵室に連通する吸込口を設けた掃
除機本体と、前記集塵室内に着脱自在に装着され内部に
塵埃が蓄積される集塵体と、掃除機本体の集塵室側に着
脱自在に接続され、同側を開口とした中空のハンドル体
と、掃除機本体の電動送風機側端部に設けた接続口に接
続される吸込具と、前記吸込口と接続口を連通し、接続
口側に着脱自在に接続される可撓管とを具備し、前記可
撓管とハンドル体とを着脱自在に連通できるよう形成す
ることによって以下の効果を得られる。

【００２７】１．可撓管を接続口から外した後ハンドル
体に接続し、可撓管の開口部先端から直接、或いは補助
吸込具を介して間接的に吸塵できることにより、吸込具
では掃除しにくい部屋の隅部や棚の上などの高所の清掃
を容易にできる。

【００２８】２．上記構成を安価に構成できる。 ３．吸込具を本体に接続したままハンドル体を用いた清
掃ができる結果、誤って床面に傷を付けることがなく、
また本体の移動を容易に行える。

【００２９】また、ハンドル体の先端開口部を隙間ノズ
ル状に絞って形成することによって、ハンドル体を本体
から外して可撓管を接続するだけで直ちに家具の後ろな
どの狭いところや溝部の清掃を行え、組立時間の節約に
よる掃除の効率化ができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す横から見た中央断面図

【図２】同隙間ノズルを用いたときの状態図

【図３】本発明の第２の実施例を示す横から見た要部中
央断面図

【図４】同ハンドルの斜視図

【符号の説明】

１ 本体 ４ 集塵室 ５ 電動送風機 ７ 紙袋 ８ 吸込口 １１ 可撓管 １５ 接続口 １６ 床用吸込具 １７ ハンドル ２１ 挿入口 ２４ 隙間ノズル ３１ ハンドル ３６ 挿入口 ３７ 吸込ノズル

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電動送風機を内蔵し、この電動送風機に連
   通する集塵室を内部に設けるとともにこの集塵室に連通
   する吸込口を設けた掃除機本体と、前記集塵室内に着脱
   自在に装着され内部に塵埃が蓄積される集塵体と、掃除
   機本体の集塵室側に着脱自在に接続され、同側を開口と
   した中空のハンドル体と、掃除機本体の電動送風機側端
   部に設けた接続口に接続される吸込具と、前記吸込口と
   接続口を連通し、接続口に着脱自在に接続される可撓管
   とを具備し、前記可撓管をハンドル体に着脱自在に接続
   できるよう形成してなる縦型電気掃除機。
2. 【請求項２】ハンドル体の先端開口には隙間ノズルや棚
   ノズル等の補助吸込具が着脱自在に接続できる請求項１
   記載の縦型電気掃除機。
3. 【請求項３】ハンドル体の開口先端を隙間ノズル状に絞
   って形成してなる請求項１記載の縦型電気掃除機。