JPS6142347A - 横型ロ−ラミル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、横型ローラミルに関し、詳しくは、騒音の少
ない安定した粉砕を行なうことができると共に、小型化
が可能でかつ粉砕能力や効率の向上を図ることができる
ローラミルに関する。これは、例えばセメント製造設備
の仕上げ粉砕ミルの分野で利用されるものである。

〔従来技術〕

従来のローラミルとしては竪型ローラミルがあり、その
−例として、特開昭５Ｅｌ−１５９８５４号公報に記載
されているものがある。これは、駆動される竪軸により
平円板状のテーブルが回転され、そのテーブルの上面の
周辺部に刻設されている溝に、タイヤ状の断面に成形さ
れた複数個の駆動ローラが押圧されて嵌め込まれ、その
溝とローラ表面との間に被粉砕物を噛み込ませることに
より粉砕層を形成するものである。そして、粉砕後の粉
体はテーブル周辺よりその下部に導出され、誘引エアに
よってミル上方に取り出され、別途設けられた分級機な
どに搬出されるようになっている。

このようなローラミルによれば、粉砕層におけるテーブ
ルおよびローラの周速度を、それぞれの駆動装置におい
て異ならせることができ、粉砕層のテーブル側とローラ
側との間で、テーブルの半径方向において異なる大きさ
の滑りを発生させることができる。その滑りによって被
粉砕物には磨砕力が作用するので、被粉砕物の微粉砕が
効果的に行なわれる利点がある。

このような竪型ローラミルの粉砕能力の向上のためには
、ローラの押圧力ならびにテーブル回転数の増大を図る
必要がある一方で、溝中に安定した粉砕層を形成させる
には被粉砕物に作用する遠心力を抑制する必要がある。

そのためにテーブル回転数を低減しなければならず、テ
ーブルの回転数設定範囲が狭くなり、粉砕能力に自ずと
限界が生じて、大量の被粉砕物を短時間で粉砕すること
ができない問題がある。さらに、始動時や運転変動時に
は安定した粉砕層が保持されないので、ローラとテーブ
ルが接触することがしばしば生じ、そのときのメタルタ
ッチによる騒音および振動が大きくなる問題がある。他
方、テーブルを極力大きくして大径の「１−ラを用いる
と、被粉砕物の噛み込みは良くなるが、テーブル上に複
数個のローラを設置するスペースに限界があって、粉砕
層の形成面積を大きく確保することができない。また、
テーブルに乗載できるローラの大きさに限界があり、被
粉砕物の噛み込みは不十分となって粉砕効率の低下をき
たす。このように、いずれにしても粉砕能力の増大に限
界が生じるので、ローラミルにおいては上述した問題の
解決が強く望まれている。

〔発明の目的〕

本発明は上述の要望に鑑みなされたもので、その目的は
、ローラミルを横型にして、被粉砕物の噛み込みを改善
すると共に大きい粉砕層の形成を実現し、ローラミルの
微粉砕能力や粉砕効率の向上を図ると共に、騒音の少な
い安定した粉砕を行なうことができる小型化の可能な横
型ローラミルを提供することである。

〔発明の構成〕

本発明の特徴を図面を参照して説明すると、第１の発明
は、第１図に示すように、ライナ３の内張りされたドラ
ム２が回転可能にほぼ水平配置され、このドラム内面３
ａに粉砕力が作用するよう牽引されるローラ７がドラム
２に内接して設けられ、ドラム２が回転駆動される一方
、ローラ７は牽引軸８Ａ、８Ｂを介して回転駆動される
ようにした横型ローラミルとしたことである。

第２の発明は、第２図のように、ドラム２とローラ７が
動力伝達機構４１を介して１つの駆動源４２により回転
駆動されるようにした横型ローラミルとしたことである
。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら、本発明の横型ローラミルの
実施例を説明する。

第１図および第３図に示す横型ローラミル１には、ドラ
ム２の中央部の内面に耐摩耗性の高いライナ３が内張す
され、そのドラム２が例えば２つの軸受メタル４によっ
て左右のジャーナル部を介して回転自在に軸承されると
共に、はぼ水平に配置されている。そして、図示しない
駆動源によって駆動されるピニオン５　（第３図参照）
と噛み合うリングギヤ６を介して、ドラム２が回転駆動
されるようになっている。このようなドラム２には耐摩
耗鋼製のローラ７がドラム２に内接するように挿設され
、ローラフに牽引軸８　（８Ａ、８Ｂ）が固着されてい
る。その牽引軸８の両端部は、図示しない軸受によって
回転自在に牽引アーム９Ａ。

９Ｂの先端部で軸承され、牽引アーム９Ａ、９Ｂに介在
された例えば油圧ジヤツキＩＯＡ、ＩＯＢの縮小により
、ドラム２に強く押圧するよう牽引されている。一方、
牽引軸８Ａの端部には、駆動源例えば油圧モータや電動
機１１などが可撓軸継手１１Ｍや必要に応じて設けられ
た減速機を介して接続され、ローラ７がドラム２とは独
立して回転駆動されるようになっている。なお、ローラ
フの外周面７ａとこれに接触するライナ内面３ａとの間
に粉砕層１２が形成され、ドラム２とローラ７がそれぞ
れ異なる周速度で回転駆動されると、ローラフの全長に
おいて同量の相対的滑りが生じて被粉砕物１３が粉砕さ
れると共に磨砕力が働き微粉砕が行なわれるようになっ
ている。

ところで、この横型ローラミル１はオーバフロ−タイプ
であるので、ドラム２の一端には被粉砕物１３を装入す
る供給シュート１４、他端にはドラム２の回転を阻害す
ることなく図示しない分級機などへ粉体を導出する排出
シュート１５が、はぼ気密的に設けられている。そして
、前者の周囲を覆うような固定カバー１６が、ドラム２
の回転を阻害しないように設置され、供給された被粉砕
物１３の飛散漏出が防止されている。前述した牽引軸８
Ａや牽引アーム９Ｂは固定カバー１６や排出シュート１
５を貫通せざるを得ないので、図示しないがそれぞれの
貫通部には粉体の漏出がないようシール材が介在される
など配慮が施されている。

なお、上述のドラム２のジャーナル部における軸承に代
え、二点鎖線で示すような受はローラ１７によりドラム
２を支持することもできる。この場合、ドラム重量の軽
減やドラム支持軸を小さくできるので、装置の小型化が
より一層容易となる利点がある。

上述の構成の実施例によれば、次のように作動させて、
投入された被粉砕物を効率よく粉砕することができる。

第１図に示すオーバフロータイプの横型ローラミルｌで
は、ピニオン５が図示しない駆動源により駆動されると
、それに噛み合うリングギヤ６により、軸受メタル４な
どで支承されたドラム２が回転される。両油圧ジヤツキ
１０の縮小によりローラ７がドラム２に内張りされたラ
イナ３の内面３ａに押圧されるが、被粉砕物】３が供給
シュート１４より投入されると、それが順次噛み込まれ
ライナ３とローラ７との間に粉砕１’ｉ！１２が形成さ
れる。このとき、ローラ７は牽引軸８Ａを介してモータ
１１によって別途回転される。その際、油圧ジヤツキ１
０による牽引力の多少によって粉砕層厚さが変わるが、
そのときの牽引軸８Ａへの動力の伝達は、可撓軸継手】
ＩＭがローラフの変位が吸収するので、阻害されること
はない。ローラフの直径をドラム２よりやや小さい程度
にしておくと、粒径の大きい被粉砕物１３でも容易にロ
ーラフに引き込まれて粉砕される。

なお、被粉砕物１３をドラム２とローラ７の噛み込み側
に投入するようにすれば、粉砕層１２内に被粉砕物１３
が常時維持される。したがって、ローラ７がライナ３に
接触することによる騒音および振動の発生が低減される
。次々と被粉砕物１３が投入されると、それがローラフ
の押圧力により順次粉砕され、投入量がドラム２の収容
量を越えると、その分だけドラム２の排出側の堰を形成
するフランジ１８から溢流して、排出シュート１５に排
出され、図示しない分級機などに搬送される。なお、油
圧ジャンキー１の縮小量を変えればローラフの押圧力を
異ならせることができるので、それによって粉砕度を調
整することもできる。加えて、ローラフの回転周速度を
ドラム２のそれと大きく異ならせると、滑り量が増大し
て磨砕力が発生し、粉砕層における微粉砕が行なわれる
。

第４図は異なる実施例で、エアスエプトタイプとしたも
のである。これによればエアが矢印１９方向から導入さ
れ、粉体はそのエアの流通に伴っで上昇され、ガイドベ
ーン２０に案内されて矢印２１方向の図示しない分級機
など導出されるものである。この横型ローラミル２２で
は、ドラム２はその外周面２ａに例えば２条の円環状の
タイヤ２３Ａ、２３Ｂが固着されると共に、各タイヤ２
３Ａ、２３Ｂは駆動源例えば電動機２４により回転駆動
される２つのタイヤローラ２５Ａ、２５Ｂに乗載されて
いる。その結果、ドラム２はそのタイヤローラ２５Ａ、
２５Ｂの回転に伴って各タイヤ２３Ａ、２３Ｂの転勤を
介して回転される。なお、この例におけるローラ２６は
本体２６Ａの外周面２６ａに円環状の耐摩耗鋼製のライ
ナ２７が嵌着された分割型である。ちなみに、ライナ３
の内面３ａの両隅を丸めると共にローラ２６の外周面２
６ａの両端を丸め、粉砕１’１ｉ１２を若干拡大させそ
の粉体能力を向上させるように配慮されている。この例
においても、ローラ２６は両油圧ジヤツキ１１の縮小に
伴って粉砕層１２を押圧すると共に電動ｖｉ１１によっ
て回転され、被粉砕物１３を微粉砕する。粉体２８はエ
アの流過に伴って空送され、ガイドベーン２０に案内さ
れて矢印２１方向に１般出される。

１−述した２つの実施例において、第５図に示すように
複数個例えば２つのに！−ラ２９Ａ、２９Ｂをドラム２
の内面３ａに内接させることもできる。

その際各日−ラ２９Ａ、２９Ｂの径は任意に選択できる
し、牽引アーム９による牽引方向を異ならせることによ
り、相互の配置を適宜変更することもできる。このよう
なローラ７．２６．２９Ａ。

２９Ｂのそれぞれの外周面７ａ、２６ａ、２９ａ。

２９ｂやライナ３の内面３ａは、一応滑らかな面に形成
されているが、被粉砕物１３の噛み込みに支障をきたす
ことはない。しかし、第６図に示すように、さらに被粉
砕物１３の噛み込みを助長するために、上述の各ローラ
の外周に複数個の突起３０を形成しておいてもよい。そ
の場合突起２９の成形を被粉砕物１３の供給される各ロ
ーラの入側前半部分のみにすると、被粉砕物１３の噛み
込みと粗粉砕が効率よく行なわれる一方、出側の後半部
分においては滑らかな面で上述した微粉砕がなされる。

したがって、粉砕能率の改善が図られ都合がよい。つい
でながら、第７図に示すように、ローラ３１の外周面３
］ａに両テーパ面３１ｂを形成させ、そのテーパ面３１
ｂに平行な傾斜面３ｂをライナ３に形成させると、それ
ぞれの間にも粉砕層３２が形成され、粉砕面積が拡大さ
れて粉砕の高効率化を促進することができる。

上述したように、本提案の横型ローラミルにおいては、
粉体の排出型式、ドラムの回転駆動や支持型式、ローラ
の数やその支持型式、一体型と分割型の別、ローラ表面
の突起の有無、粉砕層の形成位置など、それぞれの組合
せをその使用目的に応じて種々の態様で選択すると、所
望の粉砕能力や大きさの粉砕機とすることができる。

第２図は異なる発明の横型ローラミルにおけるドラム２
とローラ７が１つの駆動源４２によって異なる周速度と
なるよう回転されるものである。

なお、動力伝達機構４１を除けば先の発明と異なるとこ
ろはないので、図および説明を省く。

図示の例でのドラム２とローラ７への動力の伝達は、歯
車列によっている。すなわち、その電動機４２の出力軸
の先端に、ドラム２のリングギヤ６に噛み合うピニオン
４３が、また、その軸の中間に大径のギヤ４４が固着さ
れている。一方、ローラフに固着されている牽引軸８Ａ
には小径のギヤ４５が依り付けられ、ギヤ４４に噛み合
っている。その結果、ローラ７はドラム２と同方向に増
速回転するので、その回転数差が粉砕層における滑り速
度となる。なお、本図は平面的に見たもので、ローラ７
のドラム２への押圧は紙面に直角方向となる。そのため
、ローラ７が油圧ジヤツキによって牽引されると牽引軸
８が可撓軸継手１１Ｍを介して変位するが、その変位方
向はギヤ４４と４５が噛み合っている方向と９０度ずれ
ているので、牽引によるその噛み合いに大きな変動が生
じなく、動力の伝達に支障をきたすことはない。なお、
動力伝達機構４１は歯車列に限らず、チェーンとスプロ
ケットやベルトとプーリなどによるものでもよい。もち
ろん、駆動源も電動機以外のものも適宜採用することが
できる。

〔発明の効果〕

以上詳細に説明したように、第１の発明における横型ロ
ーラミルは、ライナの内張りされたドラムが回転可能に
ほぼ水平配置され、このドラム内面に粉砕力が作用する
よう牽引されるローラがドラムに内接して設けられ、ド
ラムが回転駆動される一方、ローラは牽引軸を介して回
転駆動されるようにしたので、ドラム内のほぼ下部に形
成される粉砕層において、常時安定した粉砕が行なわれ
る。しかも、牽引力を変えれば粉砕程度を変えることが
できるし、ドラムとローラとに所望の周速度差を発生さ
せると、微粉砕を行なうための磨砕力を効果的に生じさ
せることもできる。その結果、ローラミルの粉砕能力や
粉砕効率の向上を図ることができ、小型化の可能なロー
ラミルとすることができる。加えて、粉砕層においては
被粉砕物が途切れることなく存在するので、騒音の少な
い粉砕となる。したがって、従来の竪型ローラミルに較
べて、大径のローラを用いることができ、被粉砕物の噛
み込みが大幅に改善され、容易でなかった微粉砕を高い
効率で実現することができる。

第２の発明によれば、先の発明により得られる効果に加
えて、１つの駆動源によりドラムとローラを駆動するこ
とができるので、動力伝達機構のギヤ比などの速度比を
適宜に選択すれば、所望の相対的滑りを発生させ、高い
磨砕力による微粉砕作用が発揮される。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１の発明における実施例である横型ローラミ
ルの縦断面図、第２図は第２の発明における要部の平断
面図、第３図は第１図のｎ−ｎ線矢視図、第４図は第１
の発明における異なる実施例の横型ローラミルの縦断面
図、第５図は複数個のローラを採用した場合の一例、第
６図は突起の一例を有するローラの側面図、第７図は異
なる粉砕層の形状を示す部分断面図である。 １．２２　横型ローラミル、２　ドラム、３−ライナ、
３ａ−ドラム内面、？、２６．２９Ａ、　　２９Ｂ、　
　３１　　ローラ、８．８Ａ、８Ｂ〜牽引軸、４１　動
力伝達機構、４２　駆動源。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ライナの内張りされたドラムが回転可能にほぼ水
   平配置され、このドラム内面に粉砕力が作用するよう牽
   引されるローラがドラムに内接して設けられ、前記ドラ
   ムが回転駆動される一方、前記ローラは牽引軸を介して
   回転駆動されるようにしたことを特徴とする横型ローラ
   ミル。
2. （２）ライナの内張りされたドラムが回転可能にほぼ水
   平配置され、このドラム内面に粉砕力が作用するよう牽
   引されるローラがドラムに内接して設けられ、前記ドラ
   ムとローラが動力伝達機構を介して１つの駆動源により
   回転駆動されるようにしたことを特徴とする横型ローラ
   ミル。