JPS6141309Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジヨン受像機やビデオテープレ
コーダ等に使用するチユーナ装置に関するもので
ある。

チユーナのチヤンネル切換え軸のまわりに円板
状のチヤンネル表示板を配し、このチヤンネル表
示板をチヤンネル切換え軸に装着されたツマミに
よつて駆動するべく該ツマミと連結する場合に、
特にその連結を嵌合のみによつて行なうようにし
たものにおいては、前記チヤンネル切換え軸上に
配される微調整手段の軸方向移動の際、前記チヤ
ンネル表示板がその移動のたびに力をわずかずつ
受けるためチヤンネル表示板がぐらついたり、前
記嵌合連結の信頼性が低下する等の欠点を生じ
る。

本考案はこのような欠点を簡単に解消するよう
に工夫した新規且つ有効なチユーナ装置を提案す
るものであり、以下図面に示した実施例に従つて
詳述する。

第１図において、１はチユーナ本体、２はチユ
ーナ保持金具であつて、前記チユーナ本体１はこ
の保持金具２を介してビス３，３によりチユーナ
シヤーシ４に固定されている。５はチヤンネル切
換え軸であり、その前端にはツマミ６が装着され
ている。７は前記チヤンネル切換え軸５に遊嵌さ
れて軸方向に移動可能であると共に、その後端に
ギヤ８を有するカサ歯車９を一体に備えている微
調整軸である。この微調整軸７はバネ１０によつ
て前方に付勢され、その前端はワツシヤ１１によ
つて移動制限されている。１２は前記カサ歯車９
の傾斜部に当接するピン１３を有した移動板で図
には示してないが、微調整時に前記カサ歯車９の
ギヤ８に噛合する伝達歯車と該伝達歯車と同軸で
一体回転するチユーナ本体１のローカル周波数調
整用ビスと噛合する小ギヤとを有している。１４
は前記微調整軸７の前端に装着された微調整ツマ
ミであり、その筒状部上にはスペーサ１５が遊嵌
されている。このスペーサ１５は第２図に示すよ
うにチヤンネル切換えツマミの連結用舌片６ａ，
６ｂの挿通を許容し、前記舌片６ａ，６ｂがチヤ
ンネル表示板１６と嵌合するのをガイドする凹溝
１５ａ，１５ｂを有している。１７は本考案に従
つて設けられたバネ手段であつて、その一端は前
記チユーナシヤーシ４にビス１８によつて固定さ
れ、他端は前記チヤンネル表示板１６の軸部の端
に当接して前記チヤンネル表示板１６を前方向に
付勢している。２０はチユーナ装置を取り付ける
受信機のキヤビネツト等よりなるチユーナカバー
であつて、その一部は局位置のチヤンネル文字を
視認できるようにするため透明となつている。

斯る本考案のチユーナ装置においては、第１図
に示す状態から微調整用ツマミ１４によつて微調
整軸７をバネ１０の付勢力に坑して押込んでギヤ
８と上述した移動板１２上の伝達ギヤとを噛合せ
しめると共に該伝達ギヤと一体回転する小ギヤと
チユーナ本体１内のローカル周波数調整用ビスと
を噛合せしめてツマミ１４の回転動作を前記ロー
カル周波数調整用ビスに伝達しうる微調整態勢に
もつていく際に、前記微調整軸７の移動によつて
チヤンネル表示円板が、チユーナ本体１側へ移動
するのを前記バネ手段１７によつて阻止するよう
な構成となつているのでチヤンネル表示板１６に
ガタツキが生じたりチヤンネル表示板１６とチヤ
ンネル切換えツマミ６の舌片６ａ，６ｂとの嵌合
連結が損なわれたりするおそれがなく、その効果
は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施したチユーナ装置の一部
を断面して示す要部平面図であり、第２図は正面
図である。 ５……チヤンネル切換え軸、６……チヤンネル
切換えツマミ、７……微調整軸、１６……チヤン
ネル表示板、１７……バネ手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. チユーナのチヤンネル切換え軸のまわりにチヤ
   ンネル表示板を配し、このチヤンネル表示板を駆
   動するべくチヤンネル切換え軸に装着されたツマ
   ミと前記チヤンネル表示板との連結を前記チヤン
   ネル切換え軸の軸方向への嵌合のみによつて行な
   うようにしたチユーナ装置において、前記チヤン
   ネル切換え軸上の微調整軸の軸方向変移を許容す
   るように前記チヤンネル切換え軸のまわりに設け
   られた前記チヤンネル表示板をチユーナ本体に対
   て逆方向に付勢するバネ手段を設けたことを特徴
   とするチユーナ装置。