JPS6140766Y2 - - Google Patents

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JPS6140766Y2
JPS6140766Y2 JP7292682U JP7292682U JPS6140766Y2 JP S6140766 Y2 JPS6140766 Y2 JP S6140766Y2 JP 7292682 U JP7292682 U JP 7292682U JP 7292682 U JP7292682 U JP 7292682U JP S6140766 Y2 JPS6140766 Y2 JP S6140766Y2
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fibers
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JP7292682U
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  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は連続加熱炉の水冷パイプの断熱構造に
関する。
鋼材の圧延に先立つて鋼材の加熱に用いられる
連続加熱炉にはスキツドパイプ、クロスパイプお
よびサポートパイプ等と呼ばれる水冷パイプが設
けられている。この水冷パイプには通常不定型耐
火物で断熱されているが、最近は断熱性を向上さ
せる目的からセラミツクフアイバーと不定型耐火
物による二重断熱、さらには高アルミナ質繊維の
みを用いた断熱が行われるようになつた。これら
の水冷パイプの不定型耐火物による断熱構造は水
冷パイプに金属アンカーをたて、このアンカーに
不定型耐火物、通常はキヤスタブル耐火物を100
〜150mm厚さに施工したものであつて、キヤスタ
ブルの断熱性が小さい他、金属アンカーによる熱
損失が大きい欠点がある。又不定型耐火物とセラ
ミツクフアイバーによる水冷パイプの二重断熱構
造は水冷パイプ側に50mm程度のセラミツクフアイ
バー層を設けその外側に不定型耐火物通常はキヤ
スタブルを100mm程度施工したものであるので、
セラミツクフアイバー層によつて断熱材の断熱性
は向上するが、キヤスタブルを固定するための金
属アンカーは省略できず、金属アンカーによる熱
損失が大きい欠点は依然として存在する。この金
属アンカーによる熱損失を無くするため水冷パイ
プの断熱をすべてセラミツクフアイバーで行う試
みが行われているが、セラミツクフアイバーの耐
熱性が低いことより成功していない。
ここでいうセラミツクフアイバーとはAl2O345
〜55%残部がSiO2であるガラス質繊維である。
又セラミツクフアイバーより耐熱性の大きい
Al2O370〜95%残部がSiO2であるα−Al2O3及び
ムライト結晶からなる結晶質繊維であるアルミナ
繊維を水冷パイプの断熱に用いたものは従来例の
ものに比べて熱損失が小さいことから好ましいも
のである。
しかしながらアルミナ繊維を用いた水冷パイプ
断熱の欠点は、アルミナ繊維のスケール特に熔融
スケールに対する耐食性が小さいことからアルミ
ナ繊維の断熱層に熔融スケールが接触すると断熱
層は浸食され、収縮して断熱層の脱落するという
欠点ある。この欠点を克服するためアルミナ繊維
断熱層の表面に、耐火モルタルをコーチングして
耐スケール性を向上させる試みがなされている
が、モルタルのコーテイング厚さはせいぜい数ミ
リメートルしか塗布できず、アルミナ繊維断熱層
のスケールによる侵食を充分防止するには至つて
いない。このためアルミナ繊維による水冷パイプ
の断熱は比較的温度の低い予熱帯とか、スケール
の少い部分しか使用できなかつた。
本発明はこのアルミナ繊維を用いた加熱炉の水
冷パイプ断熱層の欠点を克服したもので、断熱材
としてAl2O3−MgO質繊維を水冷パイプに用いる
ことにより耐スケール性が大きく、かつ断熱性に
すぐれた効果を有する水冷パイプの断熱構造を提
供しようとするものである。
すなわち、本考案は周囲が耐火断熱材で被覆さ
れた加熱炉の水冷パイプにおいて、その断熱材の
少くとも炉内の高温度域と接触する表面部分を
Al2O3−MgO質繊維によつて構成したことを特徴
とする。
以下さらに本考案について詳しく説明する。
本考案において、Al2O3−MgO質繊維とは、
Al2O3とMgOとを主成分とする繊維であつて、
MgOが1〜50重量%残部がAl2O3及び不可避成分
である不純物とからなるものである。
Al2O3−MgO質繊維のMgO含有量を50重量%以
下とした理由はMgOが50重量%以上であつても
耐スケール性、耐アルカリ性は低下することな
く、かえつて向上する傾向にあるが、MgOが50
重量%をこえるとAl2O3−MgO質繊維の製造が困
難であり工業的に利用し得る繊維が得られていな
いこと及びMgO分が増加すると、繊維の水和性
が増加することによりAl2O3−MgO質繊維の安定
性が失われるためである。したがつてMgOが50
重量%をこえる含有量のAl2O3−MgO質繊維であ
つても工業的に生産可能となり、かつ耐水和性を
向上させる処置例えば高温焼成による水和性軽
減、耐水性表面処理等を行えば、本考案の耐火断
熱壁への使用をさまたげるものではない。Al2O3
−MgO質繊維中のMgO含有量が1重量%未満の
ものは繊維の耐スケール性、耐アルカリ性が低下
し、本発明の耐火断熱壁として好ましくない。
本発明において、Al2O3−MgO質繊維層はその
フエルトボード等の成形体を用いることが好まし
く、その厚さ10〜100mm、好ましくは15mm以上、
さらに好ましくは25mm以上である。
さらに図面により本考案を説明する。
図面は本考案の実施態様を示すものであつて、
第1図及び第2図は、本考案の水冷パイプの縦断
面図、第3図は、第2図の横断面図、第4図及び
第5図は本考案に用いる断熱材の斜視図である。
第1図はセラミツクフアイバー3と金属アンカ
ー2及びキヤスタブル4を用いた従来の二重断熱
構造のキヤスタブル表面にさらにMgO5重量%の
Al2O3−MgO質繊維のフエルト5を取り付けた例
である。第2図及び第3図は水冷パイプ6の上に
セラミツクフアイバーブランケツト7を二重に巻
き付け、その上に第4図で示すドーナツ状の
Al2O3−MgO質繊維フエルト8を取り付けた例で
ある。第4図のドーナツ状のAl2O3−MgO質繊維
フエルトは切り込み9があり、フエルトの柔軟性
を利用して切り込み9から折り曲げて取り付ける
ことが出来る。Al2O3−MgO質繊維の取り付け方
法は第4図の形状のものに限ることはなく第5図
に示す様に円筒状のものを2分割し分割面11に
耐火モルタルを塗布して取り付けることもでき
る。第2図及び第3図で示す例は水冷パイプ側の
低温部にセラミツクフアイバー7を用いたもので
あるが、Al2O3−MgO質繊維に比較してセラミツ
クフアイバー7が安価であることから断熱材の材
料費を低減することができる。又第2図のように
セラミツクフアイバー7を使用せず、水冷パイプ
側から高温部側まですべてAl2O3−MgO質繊維を
用いた構造にすることも何ら差支えない。この場
合第4図及び第5図に示す、形状に成型した
Al2O3−MgO質繊維を水冷パイプに直接取り付け
れば良く、施工が簡単である。
Al2O3−MgO質繊維が取り付けられた耐火断熱
層の表面に耐火モルタルを塗布し、Al2O3−MgO
質繊維の耐風速性改善機械的強度の改善を行うこ
とも行い得るがこの耐火モルタルの塗布は本発明
の必須要件ではない。
以上説明したように本考案は水冷パイプの断熱
材の少くとも高温度域部分と接触する表面に
Al2O3−MgO質繊維層を形成させた水冷パイプの
断熱構造であつて、高温雰囲気において使用可能
であり、耐スケール性が大きく、かつ断熱性が良
好である。又ドーナツ状又は円筒状のフエルトを
取付ける場合は全く金属アンカーを使用せずに容
易に施工でき収縮等もなく、安全に使用できると
いう効果を有するすぐれた水冷パイプの断熱構造
である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであつて、第
1図及び第2図は水冷パイプの断熱構造の縦断面
図、第3図は第2図の横断面図、第4図及び第5
図は断熱材の斜視図である。 符号、1……水冷パイプ、2……金属アンカ
ー、3……セラミツクフアイバー、4……キヤス
タブル、5……Al2O3−MgO質繊維フエルト、6
……水冷パイプ、7……セラミツクフアイバーブ
ランケツト、8……Al2O3−MgO質繊維フエル
ト、9……切り込み、10……円筒状Al2O3
MgO質繊維フエルト、11……分割面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 周囲が耐火断熱材で被覆された加熱炉の水冷パ
    イプにおいて、その断熱材の少くとも炉内の高温
    度域と接触する表面部分をAl2O3−MgO質繊維に
    よつて構成したことを特徴とする加熱炉の水冷パ
    イプの断熱構造。
JP7292682U 1982-05-19 1982-05-19 加熱炉の水冷パイプの断熱構造 Granted JPS58176953U (ja)

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JP7292682U JPS58176953U (ja) 1982-05-19 1982-05-19 加熱炉の水冷パイプの断熱構造

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JP7292682U JPS58176953U (ja) 1982-05-19 1982-05-19 加熱炉の水冷パイプの断熱構造

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JPS58176953U JPS58176953U (ja) 1983-11-26
JPS6140766Y2 true JPS6140766Y2 (ja) 1986-11-20

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010151284A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Nippon Steel Corp 管の外周にライニングされた断熱耐火材の端部養生方法

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JP2010151284A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Nippon Steel Corp 管の外周にライニングされた断熱耐火材の端部養生方法

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JPS58176953U (ja) 1983-11-26

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