JPS6140418Y2 - - Google Patents

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JPS6140418Y2
JPS6140418Y2 JP18153680U JP18153680U JPS6140418Y2 JP S6140418 Y2 JPS6140418 Y2 JP S6140418Y2 JP 18153680 U JP18153680 U JP 18153680U JP 18153680 U JP18153680 U JP 18153680U JP S6140418 Y2 JPS6140418 Y2 JP S6140418Y2
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pipe
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guide roller
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【考案の詳細な説明】 この考案は、パイプカツターの改良に関するも
ので、切断すべきパイプ状被加工物の肉厚に対応
する押出し量とその被加工物の切断に適した加圧
力とを予め規定した状態のスプリング部材の作用
下において、適宜のカツター部材を自動的に押し
出していくことができるようにした自動切込み装
置付パイプカツターを提供するものである。
一般的なパイプカツターには、周知のごとく、
カツター・アセンブリをパイプ切断機のスピンド
ルの前面に固定ないしは常設しておいて、該切断
機のチヤツクによりパイプ材を回転させながら切
断するようにしたもの(機械式)と、これとは逆
にパイプ材を固定しておいて、その外周に取り付
けたカツター・アセンブリ全体を回転させるよう
にしたもの(手動式)の2種類のタイプが存在す
る。このようなパイプカツターは、工場或はその
他の施設で所望の長さのパイプ材を加工するとき
や、配管工事の際に、現地で地中に埋つている既
設のパイプを切断するとき等に用いるが、公知の
ものでは殆んど例外なく、該カツター・アセンブ
リに組み付けてあるカツター部材を手操作によつ
てパイプ材に押し付けていくようにしているため
に、現実的な切断作業においては多くの問題点を
含んでいる。例えば、パイプ材の硬さが種々異な
ることに関連して、手操作で該カツター部材を押
し進めていく際には、そのパイプ材の切断に適し
た加圧力を加えることが比較的難かしく、該カツ
ター部材をパイプ材に過大に押し付けることによ
つて、該カツター部材のみならずパイプ材の破損
を招いたり、切断の全工程において定常的に加圧
力(好ましくは、切断の終了時点に近ずくに従が
つて漸次小さくなるような加圧力)を作用させる
ことができずに、該カツターの偏摩耗や切削工率
の低下を引き起す他、切断の終了の時点でパイプ
材の切口を歪曲させ、或は特にバイト状カツター
の使用時に、パイプ材の一部を突き破つてしまう
という不都合がしばしば発生する。従がつて、従
来のパイプカツターによるときは、適切なカツタ
ー部材の選択と、それを扱う作業者に関して一定
レベルの熟練度とともに注意深さを持つことが必
要となり、これがために安全で能率的な切断作業
の遂行が妨げられている。
このようなことから、アルミ製の軟かい金属管
或はビニール被覆管等を切断するパイプカツター
としてロールカツターを用い、このカツターをコ
イルスプリングのごとき発条の弾圧力によつてパ
イプ材に押し付けるようにしたパイプ押切器が提
案されたが(実公昭38−7799号参照)、これには
作業者の力の強弱に拘らず、一定した加圧力を該
ロールに弾力的に加え得るという利点がある反
面、実用上いくつかの問題点が内在している。つ
まり、上記のパイプ押切器においては、該ロール
カツターを備えた支持腕の基端部をカツター・ア
センブリの機体に軸着し、そうした支持腕の該カ
ツターの上方個所にある透孔を通してロールカツ
ター押出し用ねじ杆の先端部を突出させた状態と
するとともに、このようなねじ杆の中途部に係合
した一方の座金と、その下部において該透孔上に
係合したもう一方の座金との間に該発条を装着し
た構成としてあるため、該支持腕の下降範囲(そ
の支持腕が基端部の軸着点を中心にして回動によ
り下降する範囲)を含めて相当に大きく設定し得
るところの、2個の該座金の可動範囲内で該発条
を伸縮させることができて、パイプ材に対し実質
上無負荷の加圧状態から該発条を完全に圧縮した
最大加圧状態に至るまでの広範囲に及ぶ加圧力を
付加することができるだけでなく、パイプ材を押
し切るまでの区隔内では、該発条による好ましい
弾圧作用の下で該ロールカツターをパイプ材に押
し付けておくことができる等の利点があるけれど
も、このことは、逆に硬さないしは直径が異なる
パイプ材に対する該ロールカツターのセツテイン
グを画一的に行なうことができず、該発条の動作
ストロークが広範囲に変化するのに伴なつて、そ
のパイプの切断に適した加圧力を設定することが
困難になるという結果を導びく。しかも、該発条
自身の動作に着目すれば、該ねじ杆の軸線に沿つ
て下向きには該支持腕の下降動作が阻止されない
限り自由であつて、一般的なパイプカツターにつ
いて述べたような不都合、すなわち切断の終了の
時点で前進ストロークの終端の規制がない該ロー
ルカツターにより、パイプ材の切口を歪曲させた
り、そのパイプ材の周壁部を完全に切り難す最後
の1回転操作が終了していないにも拘らず、脆弱
化した該パイプ材の周壁の一部分を通して該ロー
ルカツターをそのパイプの内部に突入させる等の
不都合を免がれることができない。これ以外に
も、上記のパイプ押切器を適用する場合は、硬管
の切断のために、強力な発条ないしはコイルスプ
リングを組み込もうとしても、現実には作業者が
手で該支持腕を持ち上げるようになつている構造
上、それができないこと、或はこれに関してパイ
プ材のセツテイングを短時間でスムーズに行なえ
ないこと、更にはパイプ材に対する該ロールカツ
ターの接点(切断作用点)を該ねじ杆の軸線に沿
つて直線的に設定しておくことが不可能となり、
例えばロール状のカツターに代えてバイト状のカ
ツターを使用することができないこと等、実施に
当つて解決しなければならないいくつかの問題点
に遭遇するが、全体的にみると、前掲の押切器
は、カツター部材を弾力的にパイプ材に当てがう
ようにした点で注目すべきものである。
上述のごとき発条を用いたパイプカツターとし
ては、近年に出現した手動式のパイプ切削機にお
いてその好例をみることができるが(特公昭53−
47546号公報)、この切削機自体もコイルスプリン
グの動作に関しては、二つ割とした本体の内部に
パイプ材を挾み込んだ状態の下で、そのパイプ材
の半径方向に実質上無制限に(カツターの前進ス
トロークの終端の規制をせずに)バイト状のカツ
ターを押し出すようになつたものであるため、先
に述べたように、切断が終了間近になつた時点に
おいて最後の1〜2回転の操作により切り難すべ
き薄肉の外周部分が残つているにも拘らず、これ
に該バイト状のカツターを突入させる恐れがあ
り、余程注意深くやらないと、パイプ材だけでな
くカツターを破損させるという危険性を解消する
ことができない。加えて、同切削機においては、
該カツターの押出し動作をいわゆるラチエツト機
構とその操作ハンドルによる間欠運動に頼つてい
ることから、該ハンドルで1回ごとの押出し操作
をしている間は該コイルスプリングの有効な弾圧
作用を期待することができるけれども、全切断工
程についてみたときは、一定量の切込みをするた
びに該スプリングを介して前回と同じ大きさの加
圧力をパイプ材に加えることが必要となり、仕事
量の点で従来の一般的なパイプカツターと同程度
の労力を余儀なくされる。この場合の仕事量と
は、該スプリングを十分に圧縮するに要する操作
力と、切断終了までの操作回数との積で表わされ
るものであつて、上記のパイプ切削機の例では、
カツターをパイプ材の半径線方向に沿つて弾力的
に押し出すという新な工夫を認めることができる
が、全体的には、従来のパイプカツターとの間に
作業能率や安全性の面で顕著な利益を見に出し難
い。
尚、この他では、バイト状のカツターとローラ
ー状のカツターとを組み合わせたものとして、実
用性の高いパイプカツター(実公昭33−6787号公
報参照)が提案されているが、これには上述した
ようなスプリングのみならず、それを組み込むた
めの格別な工夫が加えられていない。
この考案は、前述した処に着目してなされたも
ので、それらの公知のパイプマシンにおける種々
の問題点を一挙に解決すべく、切断すべきパイプ
状被加工物の肉厚に対応する押出し量とその被加
工物の切断に適した加圧力とを予め規定した状態
のスプリング部材の作用下において、適宜のカツ
ター部材を自動的に押し出していくことができる
ようにした自動切込み装置付バイプカツターを提
供することを目的としている。
この考案と同じ目的に基ずいてなされた考案
(先願)には、他にもこの考案と同一の出願人に
より提案されているところの実願昭55−133890
号、同55−159193号及び同55−159765号がある。
しかるに、それらは、いずれもカツター取付部材
に連結した押出し操作桿(ないしは押出し作動
桿)に対して上述したスプリング部材の弾力を作
用させるようにしたものである。これと比較する
と、この考案は、パイプ状被加工物を支持するた
めに、該押出し操作桿と対向する側に配置したガ
イドローラーに対し上述のスプリング部材を組み
付けた点を特微とするものであつて、基本的には
前掲の各考案と同一の機能並びに効果を生じるけ
れども、それらとは目的達成のための技術的なア
プローチが異なつている。
以下、この考案の具体例を図面について説明す
るに、1は、パイプ切断機のスピンドル(図示し
ていない)の前面の定位置に設置したパイプカツ
ター用サドル部分、2は、切断すべきパイプ状被
加工物Xをその両側から挾持することができるよ
うに形成した1組のパイプ状被加工物挾持用腕部
分2a,2bと、これらの腕部分を一体的に接続
している接続部分2cとから成るパイプカツター
本体で、これにはそれらの腕部分の中のどちらか
一方の側に上記の被加工物Xの支承手段とするた
めの複数個のガイドローラー3を支軸3aにより
回転自在に設置してある。それらのガイドローラ
ーは、図示する実施例においては、第1図中右側
の第1の腕部分2aに対し上下に2個取着してあ
つて、後述のローラー状としたカツター部材5と
の協同作用により、上記の被加工物Xを3点で求
心的に支承することができるようにしているが、
それ以上の個数のガイドローラー3を被加工物X
の外周に沿つて配置することもできる。
又、他方の第2の腕部分2bには、被加工物X
の半径線方向に沿つて開通する押出し操作桿挿通
孔20を介して進退自在に挿通した押出し操作桿
7と、この操作桿の進退動作を生じさせるべく、
押出し操作桿挿通孔20と同軸に設けたナツト部
材嵌入部21の内部において、その操作桿のねじ
部分7′上に回転を抑えた状態で螺着した円筒状
部材、好ましくは腕部分2bの側に設けた凸部2
d及びその部材自身に設けた凹部8aを介して、
押出し作動桿7と共に回転しないように支持した
状態のナツト部材8とを装着するとともに、そう
した作動桿7の内側位置に軸線l(この軸線は上
記被加工物の半径線上を通る)の方向に沿つて進
退するが、回転しないように、パイプカツター本
体の接続部分2cの内側のガイド部2eと係合さ
せた凹状溝6aを有するところのカツター取付部
材6を設置してある。そして、この例では、その
ようなカツター取付部材を上記の操作桿7の内端
部に対し、C型ワツシヤーで形成した回転連結具
10、例えば押出し操作桿7の内端部を嵌め込む
に適した挿入孔6bと該内端部に設けた環状溝7
aとの間に上記のC型ワツシヤを介装した構造の
回転連結手段を介して連結してあるため、ナツト
部材8をナツト部材嵌入部21内で動かないよう
に支持しておいて、押出し操作桿7を回転させた
ときは、この操作桿のねじ部分7′と上記のナツ
ト部材8のねじ孔8′との噛み合いにより、操作
桿7が軸線l方向に移動するのに伴なつてカツタ
ー取付部材6を同一方向に進退させることができ
るようになる。
要するに、ねじ軸からなる押出し操作桿7がパ
イプ状被加工物Xの半径線方向に進退自在なよう
に第2の腕部分2bに対して螺合付設されてお
り、その回転操作による進退動作によつて、これ
に回転連結具10を介して連結されたカツター取
付部材6が同方向に進退されるようになつてい
る。従がつて、上述のような構成においては、図
示のごとくカツター部材5をカツター取付部材6
に対し、第1の腕部分2a上にあるガイドローラ
ー3と対面するごとく回転軸5aにより回転自在
に取着しておくならば、押し出し操作桿7の回転
操作に基ずいて、第1の腕部分2a側の2個のガ
イドローラー3とカツター取付部材6側のローラ
ー状のカツター部材5との間の距離(間隔)を調
整して、種々の大きさの被加工物Xを正中位置に
挾持することが可能になるが、このような基本の
構成並びに上記の各部分自体は、類似の市販品に
もみられるように実質上公知に属する。尚、図中
1aは、サドル部分1の先端上側に突設した係合
支持部、1bは、その係合支持部上に設けた係合
溝、2fは、第2の腕部分2bの下側部に対し
て、上記の係合溝1bと係合するように設けた係
合突部、2gは、第1の腕部分2bの側面に突設
した突出部、7bは押出し操作桿7の操作ハンド
ル、11は、突出部2gに通した軸支ピンで、上
記のパイプカツター本体1は、同軸支ピンにより
第1図に示す使用位置にセツトし、或は不使用時
に上記の係合突部2fが係合溝1bから離れる方
向に回動させることができるようになつている。
この考案による自動切込み装置は、以上に述べ
たようなパイプカツターにおける基本的な構造を
具備して成つていて、2個の前記ガイドローラー
3をガイドローラ取付用ブロツク30に取り付
け、この取付用ブロツクを第1の前記腕部分2a
に対し、前記軸線lに沿つて進退させることがで
きるように装着し、さらに前記ガイドローラー取
付用ブロツク30と第1の前記腕部分2aとの間
に適宜のスプリング部材31を介装する一方、前
記取付用ブロツク30を第1の前記腕部分2aに
対して連結するための前記軸線lに沿つた軸方向
に移動自在に第1の前記腕部分2aに貫通取付け
した軸棒状の連結支持部材32を設置し、かつ前
記スプリング部材31の弾力により前記被加工物
Xに向かつて前進しようとする前記ブロツク30
を定位置に係止すべく、前記連結支持部材32の
内端部をブロツク30の外端部にねじ込み度合調
節自在にねじ込み連結するとともに、前記連結支
持部材32の外端部に第1の前記腕部分2aの外
側係止面2a′に接触する係合部32aを設け、相
対する前記ブロツク30の後端面30′と第1の
前記腕部分2aの内側面2a″との間に所定の動き
幅:Cを前記連結支持部材32の前記ブロツク3
0へのねじ込み度合調節によつて調節可能に設定
したことを特微とするものである。
このようなパイプカツターを得る場合、ガイド
ローラー取付用ブロツク30は、基準の軸線lに
沿つて平行かつ円滑に移動させることができるよ
うに、上側部に凹状のガイド溝30aを設けたブ
ロツク部材で全体を略四角形に形成しておき、こ
れを、同じ軸線lに対し平行に設けた第1の腕部
分2a上のガイド用突部2hにそのブロツクのガ
イド溝30aを係合させることによつて、該腕部
分2a上に組み付けるようにするのがよい。
又、上述のガイドローラ取付用ブロツク30の
構成に関連して、そのブロツク上の適当部分、好
ましくは図中の右上隅角部を目測点とし、第1の
腕部分2a上の、該隅角部に対応する個所に該ブ
ロツクの移動量を目測するための目盛9を施こし
ておくのも有効で、そうすると、ガイドローラー
取付用ブロツクつまりは各ガイドローラ3の実際
の動きを上述の動き幅:Cの範囲内で正確に目測
することが可能になる。
図中の符号30cは、ガイドローラー取付用ブ
ロツク30の外端側(後端側)の側面に対して一
体に取り付けた筒状のスペーサー部材を示してい
る。勿論、このようなスペーサー部材があるパイ
プカツターでは、該動き幅の内側の(第1の腕部
分に対面する側の)端はそのスペーサー部材の外
端面30′と一致する。
一方、上記のブロツク30と第1の腕部分2a
との間には、スプリング部材31の弾力により被
加工物Xに向かつて前進しようとする各ガイドロ
ーラー3の動きをそれらの取付用ブロツクを一体
に係止すべく、この実施例ではボルト状とした連
結支持部材32を第1の腕部分2a内の通孔2i
を通した状態で設置してある。この連結支持部材
32は、図面に示すように、その軸部の内端部
(前端部)にある連結ねじ32bをガイドローラ
ー取付用ブロツク30の外端部に設けたねじ孔3
0bにねじ結合させるようにして、ガイドローラ
ー取付用ブロツク30に対し一端部を連結してあ
るとともに、その他端部については、該軸部の頭
部を上記の係合部32aとして、その内側周面部
を第1の腕部分2a上の係止面2a′つまりは同腕
部分の外側端面上に当てがうようにしてあるた
め、この状態で係合部32aすなわちボルト状部
材の頭部を正逆いずれかの方向に回転させるよう
にすれば、スペーサー部材30cの長さを変えな
くても、ねじ孔30bと連結ねじ32b間の結合
位置を調整して、上記の動き幅:Cを所望の大き
さに調節設定することができるようになり、さら
に必要とあらば同動き幅:Cを零に設定すること
もできるようになる。
上述したような構成のパイプカツターによると
きは、スプリング部材31を所望の加圧力、例え
ばこの例のごとく比較的硬いパイプ材を切断する
上で、ローラー状のカツター部材5を適用してい
る場合には、500〜1000Kgの加圧力で圧縮した状
態において上記のブロツク30と第1の腕部分2
a間に収容しておき、しかる後に押出し操作桿7
を回転させるようにすると、当初は固定状態のナ
ツト部材8を介して、その内周ねじ8′と押出し
操作桿の外周ねじ7′の相互の噛合い作用により
カツター取付部材6を押出し操作桿7と共にそれ
らの共通の軸線lに沿つて前進させることができ
るが、その後に被加工物Xの外周にカツター部材
5が接触した時点からは、カツター取付部材6を
前進させることができなくなるため、同方向の押
圧力(この力は第2図中の太い右向きの矢印で表
わしている)を受けて、ガイドローラー3がパイ
プカツター本体2内で相対的に後退する、言い換
えれば、スプリング部材31を初期の加圧力(例
えば500Kg)に加えて余剰の加圧力(例えば約50
Kg)を与えるごとく弾圧しながら、図中の左向き
の矢印で示すように第1の腕部分2aが被加工物
Xに向かつてガイドローラー取付用ブロツク30
に対し接近することになる。この場合のガイドロ
ーラー3の移動量は、押出し操作桿7自体ないし
はそのハンドル7bの回転角度に対応するのは勿
論で、上記の動き幅:Cの間隔がその最大値であ
る。
以上で、所望の切込み量のセツテイング操作を
終え、次に先に述べた切断機のスピンドルを回転
駆動して、被加工物Xを回転させながら、その回
転切断をするときは、カツター部材5の刃先部分
5′が回転中の被加工物Xの外周に喰い込んでい
くのに伴ない、スプリング部材31の弾力で第1
の腕部分2aをローラー取付用ブロツク30から
離す方向に動かせて、カツター取付部材6と一体
的に押出し操作桿7を被加工物Xに対し前進させ
ることができるようになり、最終的にはそれらが
前回の押出し操作桿7による1度のセツテイング
操作で規定した大きさの移動量(これはパイプカ
ツター本体内でのガイドローラーの後退方向の実
際の動き幅即ち切込量に相当する)だけガイドロ
ーラ取付用ブロツク30が前進し、このブロツク
と一体になつた連結支持部材32上の係合部32
aと第1の腕部分2a側の係止面2a′とが接触し
た時点において目的とした切断作業が終了する。
この時点では、前述の説明から明らかなように、
スプリング部材31に加わつている圧力は所期の
値(例えば500Kg)を維持していて、丁度被加工
物Xの全厚を切断し切つた位置で、上記の係合部
32aと係止面2a′とを係合させ、押出し操作桿
7と共にカツター部材5及びカツター取付部材6
がそれ以上前進しないようにしておくことがで
き、そのために被加工物Xの内周壁を越えて必要
以上にカツター部材5が突入するのを免がれるこ
とができるばかりでなく、次回の切断作業に際
し、スプリング部材31により第1の腕部分2a
とガイドローラー取付用ブロツク30との位置間
係を固定した状態の下で押出し操作桿7を介して
カツター取付部材6を相対的に後退させることが
可能になる。
以上に述べたように、この考案は、切断すべき
パイプ状被加工物の肉厚に対応する押出し量とそ
の被加工物の切断に適した加圧力とを予め規定し
た状態の前記スプリング部材の作用により、前記
カツター部材を押し出していくことができるよう
にしたものであるので、実用すると、次のような
利益を得ることができる。
(1) 前記押出し操作桿を一方向に回転させるとい
う一度の操作で所望の切込み量のセツテイング
操作を容易に行なうことができ、操作性の向上
並びに労力の軽減に効果がある。
(2) 上記のセツテイング操作の際、前記パイプカ
ツター本体内で後退方向に移動する前記ガイド
ローラないしはその取付用ブロツクの移動量を
作業者自身が目測することにより、被加工物の
肉厚に対応した正確な切込み量を設定すること
ができ、ビニール被覆管におけるごとく、例え
ば2mmある被覆層のみを切断つようとするとき
は、上記の目盛を見て、2mmだけ前記ブロツク
を後退させておけば、該被覆層のみを的確に切
断し、管体外周面を必要以上に傷付けるのを免
がれることができる。
(3) 前記押出し操作桿の被加工物に対する前進方
向の動きを切断作業が終了した時点で、前記ガ
イドローラー取付用ブロツク側の係合部と第1
の前記腕部分側の係止面との接触により係止す
るようにしてあるため、前記カツター部材を被
加工物中に過大に突出させて、その切口を歪曲
させたり、前記カツター自体を破損させること
がない。
(4) 当初に所定の加圧力が加わつた状態の前記ス
プリングを上記のセツテイング操作時に、前記
ガイドローラー取付用ブロツクと第1の前記腕
部分とでさらに圧縮するようにし、そうしたス
プリング部材が伸長するときの弾圧力によつて
前記カツター部材を押し出すようになつている
ことにより、被加工物の硬さに応じて、当初に
前記スプリング部材に対し加えるべき外力(圧
縮力)を選定しておくと、過不足のない適正な
加圧力を作用させて、その被加工物の全厚をス
ムーズにしかも確実に切断することができる。
特に本考案によると、押出し操作桿と対向する
側において第1の腕部分とガイドローラー取付用
ブロツクとの間にスプリング部材を介装してあ
り、そのスプリング部材の弾力が及ぶガイドロー
ラー取付用ブロツクの第1の腕部分に対する動き
幅の設定の調節を、連結支持部材のブロツクへの
ねじ込み度合の調節によつて可能にしてあるの
で、この動き幅の所望の切込み度合に応じた調節
設定により、押出し操作桿はいちいち押出し加減
の調節の要なく動き幅の許容限度いつぱいまで押
出し操作するセツテイングだけで、スプリング部
材の弾力による正確な度合の切込みを行うことが
でき、こうしてスプリング部材の弾力による切込
み度合を被加工物の径寸法の異同があろうとなか
ろうとこれに関係なく、押出し操作桿の押出し操
作加減にたよることなしに予め所望に選択的に正
確に調節設定でき、正確に得ることができる。し
かも必要ならば上記連結支持部材のねじ込み度合
調節において上記ブロツクの動き幅を零に設定し
ておくことも可能であり、これによつてスプリン
グ部材の弾力を及ぼさずに押出し操作桿の押出し
操作のみによつて切込みを行う一般的なパイプカ
ツターと同様な取扱い使用もできる。従つて、実
用的に有利にして非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す側面図、第2
図はその要部の部分断面図、第3図は第1図にお
ける−線断面図である。 2……パイプカツター本体、3……ガイドロー
ラー、5……カツター部材、6……カツター取付
部材、7……押出し操作桿、8……ナツト部材、
10……回転連結具、20……押出し操作桿挿通
孔、21……ナツト部材嵌入部、30……ガイド
ローラ取付用ブロツク、31……スプリング部
材、32……連結支持具、l……軸線、X……パ
イプ状被加工物。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 1組のパイプ状被加工物挾持用腕部分2a,
    2bから成るパイプカツター本体2を形成し、
    このパイプカツター本体における一方の第1の
    前記腕部分2a側に少なくとも2個のガイドロ
    ーラ3を配設し、もう一方の第2の前記腕部分
    2bに対してパイプ状被加工物Xの半径線方向
    に進退自在にねじ軸から成る押出し操作桿7を
    螺合付設し、前記押出し操作桿7の内側位置に
    その操作桿の軸線lに沿つて進退するが、回転
    しないようにカツター取付部材6を設置し、こ
    のカツター取付部材を前記押出し操作桿7の内
    端部に適宜の回転連結具10により連結し、前
    記カツター取付部材6に対し、第1の前記腕部
    分2a上の各ガイドローラー3と対面するよう
    にカツター部材5を取着した構成のパイプカツ
    ターにおいて、 2個の前記ガイドローラー3をガイドローラ
    ー取付用ブロツク30に取り付け、この取付用
    ブロツクを第1の前記腕部分2aに対し、前記
    軸線lに沿つて進退させることができるように
    装着し、さらに前記腕部分2aとの間に適宜に
    スプリング部材31を介装する一方、前記取付
    用ブロツク30を第1の前記腕部分2aに対し
    て連結するための前記軸線lに沿つた軸方向に
    移動自在に第1の前記腕部分2aに貫通取付け
    した軸棒状の連結支持部材32を設置し、かつ
    前記スプリング部材31の弾力により前記被加
    工物Xに向かつて前進しようとする前記ブロツ
    ク30を定位置に係止すべく、前記連結支持部
    材32の内端部を前記ブロツク30の外端部に
    ねじ込み度合調節自在にねじ込み連結するとと
    もに、前記連結支持部材32の外端部に第1の
    前記腕部分2aの外側係止面2a′に接触する係
    合部32aを設け、相対する前記ブロツク30
    の外端面30′と第1の前記腕部分2aの内側
    面2a″との間に所定の動き幅:Cを前記連結支
    持部材32の前記ブロツク30へのねじ込み度
    合調節によつて調節可能に設定したことを特微
    とする自動切込み装置付パイプカツター。 (2) 前記ガイドローラー取付用ブロツク30に対
    応する第1の前記腕部分2aの近接個所にその
    取付用ブロツクの移動量を目測するための目盛
    9を施したことを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第(1)項に記載の自動切込み装置付パイプ
    カツター。
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