JPS6140373A - 金属基材用被覆組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、家電製品分野を主対象として、プレス加工な
どの後加工処理が可能なプレコートとして用いるための
もので亜鉛メッキ鋼板などの表面処理鋼板基材上に適用
するためのものである。

従来例の構成とその問題点 従来の家電製品のほとんどは、加工後に後塗装して組立
てられている。その塗装法は、スプレー塗装が一般的で
あるが、粉体塗装なども用いられている。これ等の塗装
法の場合、溶剤に関連した公害対策，熱エネルギーをふ
んだんに使うための省エネルギー、とくに省力化などの
観点から、最近ではあらかじめ，鉄板に塗装を施した、
プレコート鋼板が用いられつつある。これは、ポリエス
テμ樹脂、アクリル樹脂などを主成分とすＮ料を板の状
態でロールコーティング、フローコーティングなどの方
法を用いて、塗装したものである。

家電製品用として、プレコート鉄板を用いる際に要求す
る性質として、プレス加工などの加工に耐える柔軟性と
、耐汚染性、耐食性などが挙げられる。後者の性質は塗
膜硬度と関係し、硬度が高ければ、耐汚染性、耐食性な
どは良くなる。このような加工性と汚染性の要求は、全
く相反する性質で、加工性を良くすれば汚染性などが悪
くなり、汚染性を改善すれば加工性は悪くなる。

通常の用途では、両方が必要とされるので、従来のプレ
コート鋼板はやや使いずらい面があった。

強いて使用する場合は、汚染性を先ず重視して硬度の高
い塗膜を用い、加工時には加温をするなどの使い方が必
要で不便が多かった。

発明の目的 本発明は、以上の従来の欠点を除去するためになされた
もので、折り曲げ１Ｔレベルの高加工性を保持すると共
に、極めて優れた、耐食性、耐汚染性、スリップ抵抗性
を有する。しかも安価で生産性ンζも優れた被覆を提供
するものである。

発明の構成 この目的を達成するために、本発明は、線状ポリエステ
ル樹脂、メラミン樹脂を主成分として、トリメチルシロ
キシル基処理したシリカ、および低分子量フッ素樹脂お
よび顔料から成る組成物を用いる。

当組成物は溶剤を含有した塗料の状態で亜鉛メッキなど
の表面処理鋼板上に、ロールコート、フローコートなど
の方法で塗布、焼成されることによ、り形成される。

実施例の説明 第１図に本発明の被覆組成物の断面の概念図を示す。亜
鉛処理鋼板などの基体１の上に本発明の被覆２が形成さ
れている。被覆２は、バインダーとしての線状ポリエス
テル樹脂のメラミン樹脂硬化体３および、低分子量フ・
ソ素樹脂４、およびトリメチルシロキシル基処理したシ
リカ５、および顔料６を主成分として成る。

当被覆は第１図のように、基材上に直接形成しても良い
し、第２図の如く、基材１上に、プライマ一層７を介し
て形成しても良い。

線状ポリエステル樹脂をメラミン硬化させて用いるバイ
ンダーは従来から高加工性プレコート鋼板用として用い
られて来た各種構成のものを用いることができる。トリ
メチルシロキシル基処理したシリカに、純度９９．８％
以上の二酸化硅素をベースとして、そのシリカ面を覆っ
ている親水性のＨ３ 有する）で表面は極端な疎水性を示す。低分子量フッ素
樹脂は、分子量３００〜１０００の範囲の４フツ化エチ
レンでるる。

当被覆は、線状ポリエステル樹脂をメラミン樹脂硬化さ
せたバインダーが本来持っている優れた密着性と、良好
な加工性を有する。線状ポリエステル樹脂をメラミン樹
脂硬化させた硬化体の分子量は３万〜１５万の高分子で
ある。４フツ化エチレン樹脂も線状高分子であり、ポリ
エステル樹脂べの相溶性は良い。両者の分子量の差が丁
度、ポリエステ）Ｖ樹脂の間隙に、低分子量の４フツ化
エチレン樹脂が、介在する状態となるためか、低分子量
の４フツ化エチレン樹脂をポリエステル樹脂中に添加す
ることで、加工性、密着性はそのままで硬度、汚染性が
著しく改善される。

線状ポリエステル樹脂に対するメラミン樹脂の添加量は
重量比で１０ｗｔ％以下が良い。更に低分子量フッ素樹
脂の配合量は、メラミン樹脂硬化ポリエステル樹脂の総
量に対して、７ｗｔ％〜１５ｗｔ％の範囲が良い。７ｗ
ｔｔ１６以下では添加効果が余９なく、１５ｗｔ９６以
上となると、基材の密着性が悪くなる。

低分子量フッ素樹脂を用いることにより、塗膜の撥水性
が改善され耐食性も向上するが、この効果は、トリメチ
ルシロキシル基処理したシリカの効果が大きい。

トリメチルシロキシル基処理したシリカを配合すること
により、塗膜は著しい撥水性を示す。これが塗膜の・著
しい耐食性の改善に繋がる。シリカの粒径は１５ｍμ以
下の微粒で、１５０ＴＴ？／り以上の比表面積のものを
用いる。トリメチルシロキシル基処理したシリカのメラ
ミン樹脂硬化ポリエステルに対する配合率は０．５〜５
ｗｔ％の範囲が良い。

５ｗｔ％を越えると、塗膜のツヤが消えてしまう。

０．５ｗｔ％以下では効果が少ない。２ｗｔ％付近が最
良の効果が得られる。

顔料は、各種のものが適用可能である。これ等のもの以
外にも、分散剤、充填剤、体質顔料、安定剤などを用い
ても良い。

以下、具体例を示す。

線状ポリエステル樹脂、メラミン樹脂系バインダーとし
て、桜宮化学■製塗料用バインダー「５Ｋ−１１０−２
５４ｔ−１００重量部。トリメチルシロキシル基処理し
たシリカとし°Ｃ％Ｔｕｔｃｏ社製ｒＴｕ、１ｌａｎｏ
ｘ　５００Ｊ　ｆ　１重量部。低分子量フッ素樹脂とし
て、ダイキン−製「ルブロンＬ−２」ラフ。５重量部、
顔料として酸化チタン３０重量部、溶剤として、酢酸ブ
チ／ｌ／１００重量部とともに、「アトライタ」を用い
て、２４時間分散して塗料化した。。

基材として、０．５聾の板厚の電気亜鉛メッキ鋼板を用
いた。

先の塗料を上記基材上にバーコーク−を用いて約１５μ
ｍの膜厚で塗布した後、２６０℃で１分焼成して被覆を
形成した。このようにして得た被覆は、１８０度折り曲
げ試験では、ＯＴでも割れを生ぜず、エリクセンの押出
しにおいても、８Ｍ押出して異常は認められず、２Ｈの
鉛筆硬度を示した。更に耐汚染性が良好で、赤、黒ラン
・ツクインキの汚染試験に２いても、汚染が生じなかっ
た。

尚、従来の代表的被覆は、ＯＴの曲げに耐え得る場合は
、硬度はＦないしばＨＢであるのが普通で、赤、黒マジ
ックインキでは著しく汚染されるのが一般であった。と
くに耐食性も良好で、ポリエステル系樹脂は、アルカリ
性に弱いが、この点も改善され従来の２コート２ベーク
並みの耐食性を示した。

とくに塗膜のスリップ抵抗性が改善され、加工時におい
ても塗膜の傷が発生し難くなった。

当被覆は、家電用のプレコートメタルに用いるのに良好
な特性を有することが実証された。

発明の効果 以上のように本発明の被覆組成物によれば、■　プレヌ
加工などの後加工に対して、十分耐え得る塗膜の密着性
と柔軟性を保持している。

■　上記加工性と相反する耐汚染性においても、優れた
水準を有する。

■　耐食性、スリップ抵抗性が改善され、広範囲の適用
性を有する。

＠　１コートでも良く、生産性に極めて優れていること
。

などの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による被覆の断面図、第２図
は本発明の第２の実施例による被覆の断面図である。 １・・・・・・金属系基材、２・・・・−・被覆、３・
・・・・・線状高分子量ポリエステル樹脂、メラミン樹
脂より成るバインダー、４・・・・・・低分子量フッ素
樹脂、５・・・・・・トリメ、チルシロキシル基処理し
たンリカ、６・・・・・・顔料。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 線状高分子量ポリエステル樹脂、メラミン樹脂をバイン
   ダーとし、さらにトリメチルシロキシル基処理したシリ
   カ、および低分子量フッ素樹脂、および顔料を主成分と
   して成る金属基材用被覆組成物。