JPS6137698B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気シート記録再生装置に関するもの
で、その目的とするところは装置内部に発熱装置
を設けることによりこの内部に結露現像が起るこ
とを阻止して、この結露現像のために生ずる種々
の障害を有効に防止し得る磁気シート記録再生装
置を提供するにある。

第３図は従来の磁気シート記録再生装置を示す
もので、この装置はツクプレートａ上に磁気シー
トｂを載せ、これを基台ｃに取付けた電動機ｄの
回軸d′の上端に上記バツクプレートａを貫通する
止具ｅにより固定し、この電動機ｄで磁気シート
ｂを回転させ磁気ヘツドｆによりこの磁気シート
上に磁気記録再生を行なうものである。なおこの
図においてｇは防塵カバーである。

然れどもこのような装置は磁気シートｂを回転
させて装置が作動しているときこの装置の周囲温
度および湿度が変化すると装置内部に結露現像が
起こりこのために磁気シートｂがバツクプレート
ａにへばりついてその回転が不能になつたりまた
この磁気シートに損傷を与えたりするおそれがあ
り、さらにこの磁気シートｂが結露のために伸縮
して再生トラツクのズレが起こつてビートが生じ
たり磁気ヘツドｆの出力が不安定となつたりして
良好な再生画像を得られなくなるおそれがある。

本発明はこのような不利を解消することをその
目的とするもので、以下第１図および第２図を参
照して本発明をその一実施例につき説明すると、
第１図において１は基台、２はこの基台に取付け
られた磁気シート駆動用電動機、３は基台１の上
面に取付けたバツクプレートで、このバツクプレ
ート３には第２図Ａ，Ｂに明かなようにその周囲
に電熱線４を設け、この電熱線を例えば熱電対な
どよりなる温度検出器５と、例えばサーモスタツ
トなどよりなる温度制御装置６と共に電源７に接
続するものであ。８はバツクプレート３に取付け
た磁気ヘツド、９は磁気シートで、この磁気シー
トは上記電動機２の回転軸２′の上端に上記バツ
クプレート３を貫通する止具１０により取付けら
れる。なお１１は防塵カバーである。

この第１図および第２図に示す本発明装置は磁
気ヘツド８を磁気シート９に接触せしめながらこ
の磁気シート電動機２により回転せしめることに
より磁気シート９に磁気記録、再生を行なうもの
である。しかしてこの装置はその周囲の温度およ
び湿度が上昇し装置内部が結露状態に近づくと温
度検出器５が作動しその内部に設けたスイツチが
閉じて電熱線４を電源７に接続し、この電熱線の
発熱により装置内の結露を防止するものである。
なお上記温度制御器６は上記電熱線４が一定量の
発熱をしたとき動作してこの電熱線の温度の過上
昇を防止するものである。また本発明においては
サーミスタ、感温性抵抗素子を使用して温度を測
定し温度制御回路で制御することも考えられる。

本発明装置は下記のような効果をもつものであ
る。

１ 磁気シートとバツクプレートとの間に結露す
ることがないので磁気シートが回転不能になつ
たり、またこの磁気シートが損傷したりするお
それがない。

２ 装置内部の結露現像がなくなるため磁気シー
トの伸縮がなくなり従つて再生トラツクのズレ
でビートが生じたり、磁気ヘツドの出力が不安
定となつたりすることなく良好な再生画像を得
ることができる。

３ 結露により磁気ヘツドが磁気シートに付着し
てこの磁気ヘツドに目づまりが生じたり損傷を
与えたりするおそれはない。

４ バツクプレートの周囲に結露防止用の発熱装
置を設けることにより、磁気シートの周辺部の
バツクプレートとの結露による密着状態を効率
的にかつ速やかに除去できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例の一部を断面と
した側面図、第２図Ａ，Ｂはそのバツクプレート
の平面図および側面図、第３図は従来のこの種装
置の一部を断面とした側面図である。 ９……磁気シート、８……磁気ヘツド、４……
結露防止用の発熱装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 固定されたバツクプレート上に磁気シートを
   載置して、磁気シートが静止時には、磁気シート
   外周部が自重により、バツクプレート上に接して
   おり、回転時には、空気流で浮かせて回転するよ
   うにし、磁気ヘツドにより、この磁気シートに磁
   気記録再生を行なう装置において、この装置のバ
   ツクプレートの周囲の、磁気シートが接する近傍
   に結露防止用の発熱装置を設けたことを特徴とす
   る磁気シート記録再生装置。