JPS6137216A - セラミツク製調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、コンロ等の発熱器を用いることなく加熱料理
、Ｓ沸し、あるいは料理品の保温等を行なうことができ
るヒータ一体型のセラミック製調理器に係り、特にヒー
タとして面板部に厚さ方向の多数の開口を有する金属製
の面状発熱体を用いるセラミック製調理器に関する。

〔従来技術〕

従来、アルミニウム合金製の調理器本体にシーズヒータ
を埋設するとともに、調理面にフッ素樹脂をコーティン
グした調理器は一般に知られている。

ところがこの種の調理器は、厚みのある肉あるいは水分
の多い野菜等の被調理物を調理する際に、内部まで充分
に熱が伝わらなかったり、あるいは被調理物の表面のみ
が急激に高温度に加熱されて表面にバー、水滞壮を千１
−、ス嬰レトのとげを生じて味が低下するという欠点が
ある。

また、調理器本体とシーズヒータとの接触温度がアルミ
ニウム合金の軟化点に支配されるため、充分高い調理温
度が得られないという欠点もある。

さらに、調理面に樹脂コーティングを施しているため、
金属ヘラ、ナイフ等を使用することができないという欠
点もある。

そこで一部では、例えは実公゛昭５８−３３９４８号公
報等に示されているように調理器本体をセラミック製と
し、その底面にシーズヒータを固定するようにしたもの
が提案されている。そして熱容量の大きいセラミック製
の調理器本体を用いることにより、厚−肉あるいは水分
の多い野菜等の被調理物でも良好に調理することが可能
となる。

ところが、セラミック製の調理器本体とシーズヒータと
の熱膨張係数が異なり、しかもセラミックには靭性がほ
とんどないため、高温で長時間使用した場合には、調理
器本体が破損するという欠点がある。

また、シーズヒータはその構造上狭い間隙で密に配する
ことができず、しかもセラミックは熱伝導率が低いため
、調理器本体の調理面のシーズヒータが配されている部
分と配されていない部分との温度差が著しく、調理面を
均一に加熱することができないという欠点もある。

さらに、調理器本体の底面が平面状でない例えば土鍋等
の場合には、調理器本体の底面形状に倣ってシーズヒー
タを配するのは容易でなく、その成形に多大な時間と費
用とを要するという欠点もある。

〔発明の目的〕

本発明はかかる現況に鑑みなされたもので、セラミック
製の調理器本体を高温で長時間使用しても熱破損のおそ
れがなく、また調理面の熱分布をアルミニウム合金等の
場合と同程度あるいはそれ以上に均一にすることができ
、また調理器本体の底面形状に関係なく極めて容易にヒ
ータを配することができ、さらに調理器本体の外力に対
する耐力を向上させることができるセラミック製調理器
を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は前記目的を達成する手段として、面板部に厚さ
方向の多数の開口を有する金属製の面状発熱体をセラミ
ック製調理器本体の底面形状に倣って配置し、接着剤に
より一体構造としたことを特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下本発明を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の第１実施例を示すもので、図において
１は上端周縁に鍔部１ａを有する平底状のセラミック製
調理器本体であり、この調理器本体１は、例えば合成樹
脂製の外枠２内に収容されている。この外枠２には、第
１図に示すようにサーモスタット３，４が配置され、開
閉可能なカバー５により上面が覆われている。

前記調理器本体１の底面には、第２図および第３図に示
すように１０〜５０メツシユの金属線抵抗体６．７が調
理器本体１の調理面を二分割する状態で配置されており
、両金属網抵抗体６゜７は、無機接着剤あるいは熱硬化
性樹脂等の接着剤８により調理器本体１の底面に一体的
に貼着固定されている。

また各金属線抵抗体６，７は、第３図に示すように方形
の基体に両側から交互にスリットを入れ全体として矩形
波状に形成されており、その両端からは図示しない給電
線がそれぞれ引出され、前記各サーモスタット３，４に
より相互に独立して温度制御されるようになっている。

そしてこれら両金属網抵抗体６，７の下面側には、第２
図に示すように前記接着剤８により金属線抵抗体６，７
とともに調理器本体１の底面に貼着固定される多孔質セ
ラミック製の絶縁板９が配置され、この絶縁板９は断熱
板を兼ねている。

次に作用について説明する。

製作に際しては、まず方形の金属網抵抗体基板をカット
し第３−に示すような矩形波状の金属線抵抗体６，７を
製作する。

次いで、調理器本体１の底面または絶縁板９の上面に接
着剤８を塗布し、この塗布面上に前記両金属網抵抗体６
，７をそれぞれ載置する。

すると、接着剤８の一部は各金属線抵抗体６゜７の網目
を通してその上面に流出し、各金属線抵抗体６，７を接
着剤８０層中に没入させた状態となる。そこでこの状態
で、調理器本体１と絶縁板９とを密着させる。

しかして、接着剤８を介して調理器本体１、両金属網抵
抗体６，７および絶縁板９が一体に貼着固定される。

この際、接着剤８として無機接着剤を用いる場合、本来
無機接着剤はそれはど大きな接着力が期待できないが、
金属線抵抗体６，７を配することにより、その網目内に
接着剤８が入り込んで金属線抵抗体６，７が連結材とし
て機能し、したがって大きな接着力が得られる。

また、調理器本体１の底面に一体化される金属線抵抗体
６，７により調理器本体１が補強され、外力に対する調
理器本体の耐力を大幅に向上させることができる。

また、金属線抵抗体６，７を用いることにより、ヒータ
を薄くできるととも“に自白な形状にカットすることが
できる。このため、調理器本体１の底面形状に倣ってし
かも密に金属線抵抗体６．７を配することができるにの
結果、調理器本体１の調理面の温度分布をアルミニウム
合金製のものと同程度あるいはそれ以上に均一化できる
。

また、金属線抵抗体６，７の網目の一部に損傷があって
も、その部分の抵抗値は他の部分の抵抗値とほとんど変
わらず、断線しにくく信頼性が高い。

使用に際しては、各金属線抵抗体６，７に通電して調理
器本体１を加熱する。この際各金属網抵抗体６，７は、
調理器本体１との間に空気層が全くない状態で密着して
５す、しかも各金属線抵抗体６，７の底面には、充分な
断熱性能を有する多孔質セラミック製の絶縁板９が配さ
れているので、高い熱効率が得られる。

また、各金属線抵抗体６．７は各サーモスタット３，４
により相互に独立して温度制御され、しかも調理器本体
１はセラミック製で熱伝導率が低いので、金属網抵抗体
６側の温度と金属網抵抗体Ｔ側の温度との差をアルミニ
ウム合金製の調理器本体を用いた場合に比較して大きく
することができる。

また、各金属線抵抗体６，７は加熱により熱膨張するこ
とになるが、その膨張分は網目部分の変形により完全に
吸収される。このため、高温で長時間使用した場合にも
、シーズヒータを用いる場合と異な抄調理器本体１が熱
破損するおそれが全くない。

さらに、調理器本体１の鍔部１ａは合成樹脂製の外枠２
に接触しているが、この部分は各金属線抵抗体６．７か
ら離れているのでそれほど高温にはならない。このため
、外枠２の材料選定の幅が拡がり、実用上極めて有効で
ある。

第４図および第５図は前記第１実施例の変形側番それぞ
れ示すもので、円形をなすセラミック製調理器本体１１
の底面に、その形状に倣って単一の金属線抵抗体１６　
、１７をそれぞれ配するようにしたものである。

このように構成しても前記実施例と同様の効果が期待で
きる。

第６１図および第７図は本発明の第２実施例を示すもの
で、土鍋等の底面が平面状でないセラミック製調理器本
体２１の底面に、この底面形状に倣って椀形に成形加工
された金属線抵抗体２６を無機接着剤あるいは熱硬化性
樹脂等の接着剤囚により貼着するとともに、その外面に
多孔質セラミック製の絶縁体２９を前記接着剤２８によ
り貼着固定したものである。

しかして、抵抗体２６は網状をなしているので、例えば
プレス加工等により容易に第７図に示す椀形に成形加工
することができる。そしてこれにより、立体形状をなす
調理器本体２１との密着性がよくな９、熱効率を大幅に
向上させることができる。

第８図は前記第２実施例の変形例を示すもので、椀形を
なす金属線抵抗体２６に代えて渦巻状をなす金属線抵抗
体２７を用い、これを調理器本体２１の底面にそって螺
旋状に貼着するようにしたものである。そしてこのよう
にすることにより、ヒータの製作がより容易となる。

なお前記各実施例およびその変形例では、抵抗体６　、
７　、１６．１７，２６．２７がいずれも網状をなして
いる場合について説明したが、ラス網状のものでもよく
、また金属薄板に多数の孔を設けたパンチングシート状
のものでもよく、ともに同様の効果が期待できる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、セラミック製調理器本体
の底面に、面板部に厚さ方向の多数の開口を有する金属
製の面状発熱体を前記調理器本体の底面形状に倣って配
置し、接着剤により一体構造としているので、高温で長
時間使用しても調理器本体が熱破損するおそれがないと
ともに、調理器本体の外力に対する耐力を向上させるこ
とができる。また調理面の温度分布を均一化でき、また
調理器本体の底面形状に関係なく極めて容易にヒータを
配することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す全体斜視図、第２図
は調理器本体、金属線抵抗体、および絶縁板の断面図、
第３図は金属線抵抗体の形状および配置状態を示す調理
器本体の底面図、第４図および第５図は前記第１実施例
の変形例をそれぞれ示す調理器本体の底面図、第６図は
本発明の第２実施例を示す断面図、第７図は金属線抵抗
体の形状を示す斜視図、第８図は前記第２実施例の変形
例を示す金属線抵抗体の説明図である。 １．１１．２１・・・調理器本体、　３，４・・・サー
モスタット、　６　、７　、１６．１７．２６．２７・
・・金属線抵抗体、　８，２８・・・接着剤、　９・・
・絶縁板、２９・・・絶縁体。 第４Ｗ！Ａ 第７図 １８　　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）セラミック製調理器本体の底面に、面板部に厚さ方
   向の多数の開口を有する金属製の面状発熱体を前記調理
   器本体の底面形状に倣つて配置し、接着剤により一体構
   造としたことを特徴とするセラミック製調理器。 ２）面状発熱体として、網状の抵抗体を用いることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のセラミック製調理
   器。 ３）面状発熱体として、ラス網状の抵抗体を用いること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のセラミック製
   調理器。 ４）面状発熱体として、金属薄板に多数の孔を設けたパ
   ンチングシート状の抵抗体を用いることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載のセラミック製調理器。 ５）接着剤として、無機接着剤を用いることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項、第２項、第３項または第４項
   記載のセラミック製調理器。