JPS6136822Y2 - - Google Patents

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JPS6136822Y2
JPS6136822Y2 JP16579381U JP16579381U JPS6136822Y2 JP S6136822 Y2 JPS6136822 Y2 JP S6136822Y2 JP 16579381 U JP16579381 U JP 16579381U JP 16579381 U JP16579381 U JP 16579381U JP S6136822 Y2 JPS6136822 Y2 JP S6136822Y2
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JP
Japan
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piston
gas
piston rod
sleeve
cylinder
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JP16579381U
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JPS5870531U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガススプリング、特に反力がピストン
ロツドのストロークに応じて二段に変化するガス
スプリングに関するものである。
自動車用バツクドアの開閉助勢装置などに使用
されるガススプリングは、作動ガスが充填された
一端封止のシリンダの他端を封止的に貫通して伸
びる抜差可能なピストンロツドを有し、このピス
トンロツドの内端側がシリンダ内に侵入した体積
分に相当して生ずるガス反力を利用する構成とな
つている。このため、この種のガススプリングで
は、ピストンロツドに生ずるガス反力はピストン
ロツドのストロークと略一次直線的に比例して変
化され、ピストンロツドの最伸長時においてかか
るガス反力が最小になる。したがつて、このガス
スプリングを自動車用バツクドアの開閉助勢装置
に使用した場合には、ドアの全開位置でのガス反
力が最も小さいことになり、ドアの開扉位置を保
持するのに十分なガス反力が得られないという問
題がある。また、この場合ガス反力が全体的に大
きくなるようにガススプリングを設計することが
考えられるが、ピストンロツドの最短縮時におけ
るガス反力が過大となり、ドアの閉扉に多大の力
を要することになるという問題が生じる。
本考案は以上に鑑みなされたもので、ピストン
ロツドに設けたピストン構体をピストンとその外
周に設けたスリーブとで構成し、かつピストンロ
ツドの所定ストローク位置にてスリーブの摺動を
係止してガス反力を変化させるように構成するこ
とにより、ピストンロツドのストロークに応じて
ガス反力を二段階に変化させ、特に最伸長時のガ
ス反力を高めることができるガススプリングを提
供することを目的としている。
以下、本考案を図示の実施例により説明する。
第1図は本考案のガススプリングの縦断面図で
あり、図において1は一端(下端)を封止して内
部に作動ガスを封入したシリンダ、2は前記シリ
ンダ1の他端(上端)を封止的に貫通して軸方向
に伸びる突差可能なピストンロツド、3はこのピ
ストンロツド2の内端部に設けてシリンダ1内で
摺動でき、かつシリンダ1内を軸方向の二つのガ
ス室4,5に隔成するピストン構体である。この
ピストン構体3は第2図に合わせて示すように前
記ピストンロツド2の内端にねじ6等により固着
したピストン7と、このピストン7の外周に摺接
する略円筒状のスリーブ8と、前記ピストンロツ
ド2に基端を固着しかつその先端を前記スリーブ
8に係合してピストンロツド2とスリーブ8とを
一体的に係止する係止スプリング9とで構成して
いる。前記スリーブ8はその一端側を軸方向に延
出形成して内径拡部10を形成しその内面に前記
ピストン7を気密的に摺接させる。また、スリー
ブ8の外径大部11はシリンダ1内面との間に作
動ガスの流通可能な間隙を有し、かつその外周面
にはリング溝12を形成している。このリング溝
12内には第3図のように溝巾(軸方向)寸法よ
りも若干巾寸法の小さな弾性材からなるピストン
リング13を嵌挿し、ピストンリング13が構内
を巾方向に移動できるようにしている。そして、
前記リング溝12の図における下側面12aには
ピストンリング13の半径方向の厚さよりも長い
連通孔14をスリーブ8の外周に向かつて開設し
て下方ガス室4に連通開口させる一方、上側面1
2bにはピストンリング13の半径方向の厚さよ
りも短かい連通孔15をスリーブ8の外周に向か
つて開設して上方ガス室5に連通開口させてい
る。これらの連通孔14,15は夫々スリーブ8
の円周方向に複数個づつ等配している。なお、1
6はピストン7の外周に嵌着してスリーブ8内面
との間をシールするシールリング、17は前記係
止スプリング8に係合する係止溝である。
一方、前記シリンダ1には、前記ピストンロツ
ド2に伴なつて移動されるピストン構体3の移動
範囲内の一部を内方に向けて突設し、前記スリー
ブ8の外径大部11の一端に係合してスリーブ8
のそれ以上の一端方向(下方)への移動を拘束す
るストツパ18を形成している。
次に以上の構成になる本例のガススプリングの
作用を説明する。
ピストンロツド2の最伸長時からピストンロツ
ドに伴なわれてピストン構体3がシリンダ1内を
下方に摺動すると、ピストンリング13はシリン
ダ1の内面との僅かな摩擦抵抗によつてリング溝
12の上側面12bに当接して連通孔15を閉塞
し、ガス室4,5間での作動ガスの通流を停止す
る。これにより、下側のガス室4が高圧となりピ
ストンロツド2には所望のガス反力が作用して第
4図のa点からb点に至る特性となる。ガス室4
内のこの圧力はスリーブ8の外周を通してピスト
ンリング13の下側面および内周面に作用し、ピ
ストンリング13を第3図の鎖線で示すように上
方向および外周方向に弾性変形させて押し縮め、
リングの内径を拡大して連通孔15を開口する。
このため、ガス室4内のガスは同図に矢印で示す
ようにスリーブとシリンダとの間隙および連通孔
14、更にリング溝12、連通孔15を経てガス
室5に流出し、ガス室4の圧力が低下する。する
と、ピストンリング13は前述の押し縮められた
状態からそれ自身の弾性力により常態に復元し連
通孔15を再び閉塞して第4図のb点からc点に
至る特性となる。これら、a点からc点に至る荷
重の変動巾はピストンリング13の弾性を適当に
選択することで所望の特性にできる。
以下、ピストンロツド2に伴なつてピストン構
体3が下動し、スリーブ8がストツパ18に係合
してその下動が拘束される迄の間、前述の動作が
繰返される。この間、ピストンロツド2のシリン
ダ1内への侵入分だけ反力は漸増しかつその反力
はスリーブ8の外径断面積に相当する面積で生ず
るため極めて大きなものになる。
一方、更にピストンロツド2を下動させるとス
リーブ8は下動が拘束されているためピストンロ
ツド2に設けた係止スプリング9が係止溝17か
ら外れ、同時にピストン7も内径大部10から外
れる。これによりガス室4内のガスはピストンロ
ツド2の外周とスリーブ8の内周との間を通つて
ガス室5内に容易に流通可能となり、第4図のd
点に至る。そして、これ以降はピストンロツド2
に生ずるガス反力はピストンロツド2のシリンダ
内への侵入体積に相当して生ずる小さなガス反力
のみを受けるようになり同図のe点に至る。
このようにして、ピストンロツド2が受けるガ
ス反力は、ピストンロツドが伸長状態にある下降
開始初期の高荷重域と、ピストンロツドが短縮状
態にある終端期の低荷重域との二段階に変化する
特性として得られるのである。
なお、ピストンロツド2の侵入外力を解除する
とピストンロツド2はそれに作用するガス反力に
よつて上昇し、ストツパ18位置でピストン7お
よび係止スプリング9はスリーブ8の内径大部1
0および係止溝17に夫々突入係止してピストン
ロツド2はピストン構体3を伴なつて上動しよう
とする。ここで、ピストンリング13はその外周
がシリンダ1内面に摺接しているため、その下側
面をリング溝12の下側面12aに当接するので
あるが、ピストンリング13は連通孔14を閉塞
することがないのでガス室4内のガスは連通孔1
4を経て容易にガス室5内に流入することがで
き、ピストンロツド2はピストン構体3を伴なつ
て上動し第4図のf点からg点に至ることにな
る。
したがつて、本例のガススプリングを自動車用
バツクドアの開閉助勢装置に使用した場合、その
開扉位置を保持すべきガススプリングの最伸長状
態で高いガス反力が得られるので十分な保持力を
もつてバツクドアを開扉保持できると共に、外力
を加えての閉扉動作の途中からはピストンロツド
2に生じるガス反力を減じてスムーズな閉扉を行
なうことができるのである。
なお、連通孔14,15は夫々ガス室4,5に
向かつて直接開口するように開設するようにして
もよい。
以上の説明から明らかなように本考案のガスス
プリングは、ピストンロツドに設けたピストン構
体を、ピストンとその外周に設けたスリーブとで
構成し、かつスリーブにはシリンダ内の圧力状態
に応じて弾性変形してガス室間を結ぶ連通孔を開
閉作動するピストンリングを設ける一方、ピスト
ンロツドの所定ストローク位置にてスリーブをの
み係止してガス反力を変化させるように構成して
いるので、伸長時のガス反力を短縮時のガス反力
よりも大きくでき、特に自動車のバツクドア等に
用いて好適な二段階の反力を得ることができるの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のガススプリングの
縦断面図、第2図はピストン構体の分解斜視図、
第3図はリング溝部分の拡大断面図、第4図は反
力の特性図である。 1……シリンダ、2……ピストンロツド、3…
…ピストン構体、4,5……ガス室、7……ピス
トン、8……スリーブ、9……係止スプリング、
12……リング溝、13……ピストンリング、1
4,15……連通孔、18……ストツパ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 作動ガスを充填して一端を封止したシリンダ
    と、このシリンダの他端を封止的に貫通して延び
    るピストンロツドと、このピストンロツドの内端
    部に設けて前記シリンダ内を摺動できかつシリン
    ダ内を二つのガス室に隔成するピストン構体とを
    備えるガススプリングにおいて、前記ピストン構
    体は前記ピストンロツドに固着したピストンと、
    このピストンの外周に摺接係合する略円筒状のス
    リーブとを有し、このスリーブは前記シリンダに
    設けたストツパーによりピストンロツド短縮方向
    の移動が規制されたときに前記ピストンから分離
    され得ると共に、その外周面に形成したリング構
    内には所望の弾性を有しかつこのリング溝内の巾
    よりも小さい巾寸法のピストンリングングを内装
    し、このピストンリングは常態にあつては前記二
    つのガス室を連通し得るように前記スリーブに形
    成した連通孔を閉塞し、両ガス室に差圧が生じた
    ときには差圧力により変形して前記連通孔を開放
    するように構成したことを特徴とするガススプリ
    ング。
JP16579381U 1981-11-09 1981-11-09 ガススプリング Granted JPS5870531U (ja)

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JP16579381U JPS5870531U (ja) 1981-11-09 1981-11-09 ガススプリング

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JP16579381U JPS5870531U (ja) 1981-11-09 1981-11-09 ガススプリング

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Publication Number Publication Date
JPS5870531U JPS5870531U (ja) 1983-05-13
JPS6136822Y2 true JPS6136822Y2 (ja) 1986-10-25

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ID=29957979

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JP16579381U Granted JPS5870531U (ja) 1981-11-09 1981-11-09 ガススプリング

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