JPS6136813Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ケーシング内に高速で回転し得る回
転胴を内蔵した高速回転装置に関する。

一般に、この種装置特にケーシング内に配設さ
れた回転胴を縦軸まわりに回転させるようにした
ものにおいては、上記回転胴の下部軸のスラスト
およびその横移動等を支承する軸受を内蔵した軸
受ケーシングによつて、前記ケーシングの下蓋を
も兼用させるようにしたものが提案されている。

本考案は上述の如き装置において、その分解、
組立が容易であり、かつ組立時において軸受等に
損傷を与えるようなことを防止し得るようにした
高速回転装置を提供することを目的とする。

以下、添付図面を参照して本考案の実施例につ
いて説明する。

第１図において符号１は高速回転装置のケーシ
ングであつて、そのケーシング１内には回転胴２
が縦軸まわりに回転し得るように配設されてい
る。

すなわち、上記ケーシング１の下端部外周には
基盤等への据付フランジ３が形成されており、そ
の据付フランジ３にはまたその内側に前記回転胴
２の外径よりやゝ小さな内径を有する内部フラン
ジ４が一体的に形成され、その内部フランジ４の
下面に、前記回転胴２の下部軸２ａを支承する軸
受５を内蔵するとともに前記ケーシング１の下端
部を密閉する軸受ケーシング６が装着されてい
る。さらに、上記軸受ケーシング６の上面には内
部フランジ４の内周部に、回転胴２を駆動するた
めのモータステータ７が装着されている。また、
上記回転胴２の上端部は図示しない軸受装置また
は揺動阻止装置等によつて回転可能に支承されて
いる。

しかして、例えば軸受ケーシング６の分解時等
においては、ケーシング１の下端内周に形成され
た内部フランジ４の内径が回転胴２の外径より小
さいので、上記回転胴２がケーシング１から落下
することがなく、上記軸受ケーシング６の除去を
きわめて容易に行なうことができる。

一方、装置の組立に際しては、回転胴２をケー
シング１内に挿入し内部フランジ４によつてその
回転胴２を支持せしめ、その後軸受５と回転胴２
の下部軸２ａとを適宜係合せしめながら軸受ケー
シング６を内部フランジ４に接近せしめ、しかる
後上記軸受ケーシング６を内部フランジ４に固着
せしめることができる。したがつて、上記軸受装
着時に軸受に傷をつけるようなこともなく安定し
た回転性能を付与することができ、しかも上記軸
受ケーシング６の装着によつてケーシングの下部
を密閉することができる。

なお、上記実施例においては据付フランジ３と
内部フランジ４とを同一面に形成したものを示し
たが、第２図に示すように、内部フランジ４をケ
ーシング１の内周面の適宜高さ位置に一体的に突
出形成し、ケーシング１の下端外周に据付フラン
ジ３を形成してもよい。

以上説明したように、本考案においては回転胴
を内蔵するケーシングの下部内周面に、回転胴の
外径より小さい内径を有する内部フランジを設け
たので、下部の軸受ケーシング等の分解組立時に
上記内部フランジによつて回転胴を一時的に支承
することができ、その分解組立を容易に行なうこ
とができ、またその分解組立時における軸受の損
傷を防止することができ、回転性能を安定したも
のとすることもできる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ本考案の高速回
転装置の一部縦断側面図である。 １……ケーシング、２……回転胴、３……据付
フランジ、４……内部フランジ、５……軸受、６
……軸受ケーシング、７……モータステータ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 内部に高速で回転する回転胴を内蔵したケー
   シングの下部内周部に、上記回転胴外径より小
   さくかつモータステータの外径より大きな内径
   を有する内部フランジを設けるとともに、その
   内部フランジに、前記ケーシングの下蓋をも構
   成し、上面にモータステータを装着した軸受ケ
   ーシングを装着したことを特徴とする、高速回
   転装置。 ２ 内部フランジは、ケーシングの据付フランジ
   と一体的に形成されていることを特徴とする、
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の高速回転
   装置。