JPS6136664Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、天井の一部を凹ませた装飾天井に関
し、更に詳しくは、複数本の飾り縁１を枠組みし
て多角形状の飾り枠２を形成し、飾り枠２を構成
する各飾り縁１の上面部にそれぞれ幕板３の下端
を起倒自在に取付け、幕板３の上端部内面に天板
嵌め込み用凹所４を形成し、天板５の端縁部を天
板嵌め込み用凹所４に嵌め込み、幕板３を内側へ
押すためのゴムバンドやばね等の幕板押圧手段６
を設けて成る装飾天井に係るものである。

従来にあつては、幕板の上部に天板の端部を固
着していたので、天板の交換が容易でなく、また
天板を固着しているので天板を天井裏の点検口と
して利用できないという問題があり、また他の従
来例としては飾り縁より立設した幕板の上部内面
の凹所に天板の端縁を嵌め込んだものがあるが、
単にこれだけの構成のものでは天板が反つた場合
に凹所から天板５がはずれたり、すき間ができた
りし、これをなくそうとすれば天板の厚みを厚く
せねばならず、重量が重くなるという欠点があつ
た。

本考案は上記の点に鑑みて考案したものであつ
て、その目的とするところは、天板の変換が簡単
にでき、しかも天板がそつても凹所から天板がは
ずれたり、すき間が生じたりしない装飾天井を提
供するにある。

以下本考案を実施例により詳述する。図中２は
複数本の飾り縁１を枠組みして形成した飾り枠で
ある。各飾り縁１の上面には幕板３の下端面が載
置してあり、幕板３の外面下部と飾り縁１の上面
とが蝶番７連結してあり、この結果幕板３は飾り
縁１に対して起倒自在となつているものである。
各幕板３の上部内面には全長にわたつて天板嵌め
込み用凹所４が形成してある。図中５は天板であ
つて、天板５の外周端部を起立した状態の幕板３
の天板嵌め込み用凹所４に嵌め込んであり、起立
した状態の幕板３の外周にゴムバンドやばね材等
の幕板押圧手段６によつて幕板３を内側に押すこ
とで天板嵌め込み凹所４を天板５の端縁に押圧嵌
め込んで、幕板３の起立状態及び天板嵌め込み凹
所４と天板５との嵌合状態を保持しているのであ
る。ここで天板５として薄いものを使用して天板
５が反つても幕板押圧手段６によつて幕板３が内
側に押圧されるので天板５と天板嵌め込み用凹所
４との間にすき間が生じたり、天板５が天板嵌め
込み用凹所４からはずれたりすることがないもの
である。図中８は上部飾り縁であつて上部飾り縁
８の上面が天板嵌め込み用凹所４の開口下縁と一
致するように幕板３に固着してある。また、９は
幕板３の上端の傾斜面であり、天板５嵌め込み時
のガイドとなるものである。なお飾り枠２は別体
の複数本の飾り縁１を組立てて形成してもよく、
全体を合成樹脂などで多角形に一体に形成しても
よい。

本考案にあつては、叙述のように飾り枠を構成
する各飾り縁の上面部にそれぞれ幕板の下端を起
倒自在に取付け、幕板の上端部内面に天板嵌め込
み用凹所を形成し、天板の端縁部を天板嵌め込み
用凹所に嵌め込み、幕板を内側に押すためのゴム
バンドやばね等の幕板押圧手段を設けてあるの
で、天板として薄いものを用いて反りが生じても
天板嵌め込み用凹所が幕板押圧手段によつて押さ
れて天端の端縁に嵌合してこの部分にすき間が生
じたり、あるいは天板の端縁がはずれたりするの
が防止でき、また天板を変換したい場合には幕板
押圧手段に抗して幕板を外側に倒すことで天板嵌
め込み用凹所から天板の端部をはずし、天板を取
りはずして交換できるものであり、また天板が取
りはずし自在なので天井裏の点検口としても利用
できるものである。更に装飾天井の施工に当つて
は天板だけをあとで施工することも可能となり、
施工の多様化がはかれると共に施工が容易となる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図は同上の天板
の取付け状態の断面図、第３図は同上の分解斜視
図であつて、１は飾り縁、２は飾り枠、３は幕
板、４は天板嵌め込み用凹所、５は天板、６は幕
板押圧手段である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数本の飾り縁を枠組みして多角形状の飾り枠
   を形成し、飾り枠を構成する各飾り縁の上面部に
   それぞれ幕板の下端を起倒自在に取付け、幕板の
   上端部内面に天板嵌め込み用凹所を形成し、天板
   の端縁部を天板嵌め込み用凹所に嵌め込み、幕板
   を内側へ押すためのゴムバンドやばね等の幕板押
   圧手段を設けて成る装飾天井。