JPS6136412Y2 - - Google Patents

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JPS6136412Y2
JPS6136412Y2 JP1979136251U JP13625179U JPS6136412Y2 JP S6136412 Y2 JPS6136412 Y2 JP S6136412Y2 JP 1979136251 U JP1979136251 U JP 1979136251U JP 13625179 U JP13625179 U JP 13625179U JP S6136412 Y2 JPS6136412 Y2 JP S6136412Y2
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JP
Japan
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shift
shift rod
rod
notch
rods
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JP1979136251U
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JPS5653632U (ja
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトランスフアの切換装置に用いるイン
ターロツク機構の改良に関するものである。
通常トランスフアは、車載エンジンからの動力
をトランスミツシヨンを経て入力された後、この
動力で車両を高速又は低速走行させたり、或いは
駆動輪への動力伝達を断つ機能と、車両を2輪駆
動−4輪駆動切換えする機能とを持つ。
これら両切換えを1本の操作レバーで行ない、
該操作レバーを操作し易くする目的からそのシフ
トパターンを直線にするために従来のトランスフ
アは、例えば第9図及び第10図に示す如く、高
速−低速切換用のシフトロツドaと、2輪−4輪
駆動機構用のシフトロツドbとを互に平行に配置
すると共に、これらシフトロツドa,bをトラン
スフアケースcに摺動自在に支持して切換装置を
構成し、又両シフトロツド間にこれらに対し直角
方向に移動可能なインターロツクピンdを介挿
し、該インターロツクピンの両端を選択的に、シ
フトロツドa,bに設けた切欠きe,fに陥入さ
せて両シフトロツドa,bが同時にシフト移動す
るのを防止するよう構成したインターロツク機構
を有するのが普通である。
ここで、トランスフアの切換装置について概略
説明すると、シフトロツドaには第10図に示す
如くシフトフオークgがピンhで結合されてお
り、このシフトフオークを高速−低速切換用のカ
ツプリングスリーブiに係合させる。シフトロツ
ドbにも同様に図示しないがシフトフオークを結
着し、これを2輪−4輪駆動切換用のカツプリン
グスリーブ(図示せず)に係合させる。シフトロ
ツドaを、これに設けた切欠きj,k,lへチエ
ツクボールmが陥入する位置に順次シフト移動さ
せると、次に説明する如く高速、中立、低速走行
状態が得られる。即ちシフトロツドaの高速位置
では第10図に示すように、カツプリングスリー
ブiがこれと常時噛合しているアウトプツトギヤ
nを高速ギヤoのクラツチギヤpに駆動係合さ
せ、高速走行状態が得られ、シフトロツドaの中
立位置ではカツプリングスリーブiがアウトプツ
トギヤnのみに噛合してこれへの動力伝達を断つ
停止状態が得られ、更にシフトロツドaの低速位
置ではカツプリングスリーブiがアウトプツトギ
ヤnを低速ギヤqのクラツチギヤrに駆動係合さ
せて低速走行状態が得られる。又、シフトロツド
bを、これに設けた切欠きs,tへチエツクボー
ルuが陥入する位置に順次シフト移動させると、
シフトロツドbに設けた上記シフトフオークが上
記カツプリングスリーブを2輪駆動位置及び4輪
駆動位置に順次移動させ、2輪駆動状態と4輪駆
動状態の切換えが可能である。
そして、上記切換操作中インターロツク機構は
次の如くに作用して両シフトロツドa,bの同時
シフト移動を阻止する。即ち、チエツクボールm
が切欠きj内に陥入し、チエツクボールuが切欠
きs内に陥入する両シフトロツドa,bの位置
で、2輪駆動高速走行状態が選択されている場
合、インターロツクピンdは切欠きe内に対応端
部を陥入された位置にあり、この時インターロツ
クピンdの他端がシフトロツドbの切欠きfから
外れ、その外周面に接している。従つて、シフト
ロツドaはインターロツクピンdにシフト移動を
阻止され、シフトロツドbのみが移動可能であ
る。ここでシフトロツドbを第9図中左行させ、
この図に示す如くチエツクボールuが切欠きtに
陥入する位置に移動させると、4輪駆動高速走行
状態が得られる。シフトロツドbをこれ以上操作
レバーで第9図中左行させようとする時、これに
設けたスナツプリングvがトランスフアケース端
面c′に衝接し、シフトロツドbは上記左行を行な
い得ない。従つて、操作レバーの操作力はシフト
ロツドaに伝わり、これを第9図の位置から図中
左方へシフト移動させ、チエツクボールmが切欠
きjから順次切欠きk,lに陥入する位置となし
て、中立及び4輪駆動低速走行状態が順次得られ
る。この操作中、シフトロツドbは第9図の如く
その切欠きt内にチエツクボールuが陥入した位
置にあり、切欠きfがインターロツクピンdに正
対しているため、インターロツクピンdは切欠き
f内に対応端部を陥入されることから、シフトロ
ツドaの上記左行を妨げず、上述の切換操作が可
能である。なお、シフトロツドaを第10図に示
す高速位置以上に操作レバーで図中右方へ移動さ
せようとする時、カツプリングスリーブiが高速
ギヤoに衝突し、かかるシフトロツドaの移動が
阻止される。従つて、操作レバーの操作力はシフ
トロツドbに伝わり、これのみを第10図中右行
させて、これをチエツクボールuが切欠きs内に
陥入する位置にシフト移動させることができ、2
輪駆動高速走行状態を得ることができる。この操
作中、シフトロツドaは第10図の如くその切欠
きj内にチエツクボールmが陥入した位置にあ
り、切欠きeがインターロツクピンdに正対して
いるため、インターロツクピンdは切欠きe内に
対応端部を陥入されることから、シフトロツドb
の上記右行を妨げられず、上述の切換操作が可能
である。
しかして従来のインターロツク機構は、インタ
ーロツクピンdの長さL1を両シフトロツドa,
bの対向周面間隔Bに切欠きe,fの深さC(両
切欠き共等しい)を加えてL1=B+Cに決定さ
れており、トランスフアケース端面c′及びスナツ
プリングv間のガタδ(第9図参照)と、カツ
プリングスリーブi及び高速ギヤo間のガタδ
(第10図参照)に起因し、第9図及び第10図
に示す4輪駆動高速走行状態から中立状態又は2
輪駆動高速走行状態への切換え時、以下に説明す
る不都合を生じていた。
上記のガタδ,δが零であれば問題ない
が、実際には構成部分の製造誤差及び組立誤差を
免れず、又シフトフオーク(シフトロツドaのシ
フトフオークのみがgで示されている)の取付位
置が、チエツクボール用の切欠きj,k,l,
s,tを基準にして高精度に決定されているた
め、第9図及び第10図に示す状態でもチエツク
ボールm,uが対応する切欠きj,lに完全に陥
入しなければシフトフオークの位置精度を設計通
り高く保てないことから、上記ガタδ,δ
不可欠である。
4輪駆動高速走行状態から中立状態に切換える
場合、第9図に示す状態からシフトロツドaを矢
xで示す方向にシフト移動させることになる。し
かし、このシフト移動を発生させるためには、シ
フトロツドbで操作反力を受けていなければなら
ないのに、シフトロツドbは上記のガタδだけ
第9図に仮想線で示すように移動して、スナツプ
リングvがトランスフアケース端面c′に衝突した
後にはじめて操作反力を生じ、シフトロツドaを
x方向にシフト移動可能とする。かかるシフトロ
ツドbの移動(移動量δ)は切欠きf内に陥入
しているインターロツクピンdの端部を仮想線で
示すように若干追出し、インターロツクピンdの
他端をA1で示す量だけシフトロツドaの切欠き
e内に侵入させる。このインターロツクピン追出
量A1は切欠きfの開角をαとすると で表わされる。これがためシフトロツドaをx方
向に移動させる途中で、これが仮想線で示す位置
に達した後、切欠きeの開口縁がインターロツク
ピンdの上記他端に係合し、それ以上シフトロツ
ドaをx方向にシフト移動させる際、インターロ
ツクピンdを切欠きeから逆方向へ切欠きfに向
け追出しながらこのシフト移動を行なわなければ
ならない。従つて、この時上記切換操作に大きな
操作力を必要とし、ひつかかりを感ずることもあ
つて操作フイーリングが極めて悪かつた。
又、同じ4輪駆動高速走行状態から2輪駆動高
速走行状態に切換える場合、以下に説明する如く
同じ不都合を生ずる。即ち、この場合、第10図
に示す状態からシフトロツドbを矢yで示す方向
に移動させることになるが、この移動はシフトロ
ツドaが操作反力を受けてはじめて生ずる。とこ
ろで、シフトロツドaは上記δだけ第10図に
仮想線で示すように移動して、カツプリングスリ
ーブiが高速ギヤoに衝突した時はじめて操作反
力を生じ、シフトロツドbをy方向に移動可能で
ある。かかるシフトロツドaの移動(移動量δ
)は切欠きe内に陥入しているインターロツク
ピンdの端部を仮想線で示すように若干追出し、
インターロツクピンdの他端をA2で示す量だけ
シフトロツドbの切欠きf内に侵入させる。この
インターロツクピン追出量A2は切欠きeの開角
をαとすると で表わされる。これがため、シフトロツドbをy
方向に移動させる途中で、これが仮想線位置に達
した時、切欠きfの開口縁がインターロツクピン
dの上記他端に係合し、それ以上シフトロツドb
をy方向にシフト移動させる際、インターロツク
ピンdを切欠きfから逆方向へ切欠きeに向け追
出しながらこのシフト移動を行なわなければなら
ない。従つて、この時上記切換操作に大きな操作
力を必要とし、ひつかかりを感ずることもあつて
操作フイーリングが極めて悪い。
本考案は上記切換操作時における不都合を回避
することを目的として、インターロツクピンの長
さを上記追出し量A1,A2によつてもインターロ
ツクピンの端部が対応する切欠きe,f内に侵入
することのないようその分短かくし、もつてトラ
ンスフアの切換装置を良好なフイーリングで操作
可能にしたトランスフアの改良提案に係わる。
以下、図示の実施例により本考案を詳述する。
第1図乃至第3図は本考案インターロツク機構
を具えたトランスフアユニツトを示し、図中1は
トランスフアケースで、このトランスフアケース
1内に第1図の如くインプツトシヤフト2、アイ
ドラシヤフト3及びアウトプツトシヤフト4を互
に平行に配して設ける。インプツトシヤフト2は
その中央部にインプツトギヤ5を一体成形すると
共に、両端を軸受6,7により回転自在に支持
し、インプツトシヤフト2の一端をトランスフア
ケース1より突出させてこの端部にフランジ8を
一体結合する。フランジ8の外周面とトランスフ
アケース1との間にオイルシール9を介挿してト
ランスフアケース1内の潤滑油が洩れるのを防止
し、フランジ8を介してインプツトシヤフト2
を、例えばエンジンからの動力を選択された減速
比で伝えてくるトランスミツシヨンの出力軸に結
合可能として、インプツトシヤフト2に動力を入
力できるようにする。
アイドラシヤフト3はその一端に形成した平坦
な切欠き3aを設けてケース1と嵌合させること
により廻り止めしてトランスフアケース1内に横
架し、このアイドラシヤフト3上に軸受10,1
1を介して大小のアイドラギヤ13,14を回転
自在に支持する。両アイドラギヤ13,14は一
体成形すると共に、この一体成形体をスラストプ
レート15,16により軸方向へ位置決めし、ア
イドラギヤ13をインプツトギヤ5に噛合させ
る。なお、17〜19は軸受10,11の位置決
めを行なう環状スペーサである。
アウトプツトシヤフト4はその中央部にアウト
プツトギヤ20を一体成形して具え、両端を軸受
21,22により回転自在に支持する。アウトプ
ツトシヤフト4上には、アウトプツトギヤ20の
両端に配して小径のドライブギヤ23及び大径の
ドライブギヤ24をニードルベアリング25,2
6により回転自在に支持し、これらドライブギヤ
23,24の軸方向位置を夫々スペーサ27,2
8及び29,30で固定する。ドライブギヤ23
をアイドラギヤ13に、又ドライブギヤ24をア
イドラギヤ14に夫々噛合させ、アウトプツトギ
ヤ20に近いドライブギヤ23,24の端面に
夫々アウトプツトギヤ20と同径のクラツチギヤ
31,32を一体成形する。アウトプツトギヤ2
0上を軸方向に摺動するカツプリングスリーブ3
3を設け、このカツプリングスリーブはアウトプ
ツトギヤ20にほぼ同じか、これより若干小さな
幅とし、アウトプツトギヤ20のみに噛合する中
立位置と、アウトプツトギヤ20に噛合したまま
クラツチギヤ31に噛合する第1図示の高速位置
と、アウトプツトギヤ20に噛合したままクラツ
チギヤ32に噛合する低速位置との3位置間で移
動可能とする。
アウトプツトシヤフト4の一端をトランスフア
ケース1より突出させて、この端部にフランジ3
4を一体結合する。このフランジ34は、車両の
常時駆動輪として作用する例えば後2輪に対する
デイフアレンシヤルギヤに向うプロペラシヤフト
(図示せず)の駆動結合に用いる。なお35はオ
イルシールでトランスフアケース1内から潤滑油
が外部に洩れるのを防止する。アウトプツトシヤ
フト4の他端にニードルベアリング36を介して
別のアウトプツトシヤフト37の一端をを同軸に
軸受けし、アウトプツトシヤフト37の他端を軸
受38によりトランスフアケース1に回転自在に
支持すると共に、トランスフアケース1より突出
させる。この突出端部にフランジ39を一体結合
し、このフランジを介してアウトプツトシヤフト
37を、4輪駆動時にのみ駆動輪として機能する
例えば前2輪用のデイフアレンシヤルギヤに向う
プロペラシヤフトに駆動結合可能とする。なお、
フランジ39の外周面とトランスフアケース1と
の間にはオイルシール40を介挿し、これにより
トランスフアケース1内から潤滑油が外部に洩れ
るのを防止する。
両アウトプツトシヤフト4,37の隣接端部に
は夫々、アウトプツトシヤフト4にスナツプリン
グで抜け止めしてスプライン結合したクラツチギ
ヤ41と、アウトプツトシヤフト37に一体成形
したクラツチギヤ42とを対向させて設け、これ
らクラツチギヤ41,42を同軸、同径にして、
これらクラツチギヤ上をカツプリングスリーブ4
3が軸方向へ摺動可能とする。カツプリングスリ
ーブ43はその幅を適切に選定して、第1図に示
す如くクラツチギヤ41にのみ噛合する2輪駆動
位置と、クラツチギヤ41,42の双方に噛合す
る4輪駆動位置との両駆動位置間で移動可能とす
る。
トランスフアケース1内には更に、第2図及び
第3図に示すように前記シヤフト2〜4と平行に
2本のシフトロツド44,45を横架すると共
に、これらシフトロツドに対し直角方向に延びる
クロスロツド46を設ける。シフトロツド44,
45は夫々の両端をトランスフアケース1により
摺動自在に支持する。なお、シフトロツド44の
一端は、トランスフアケース1内の仕切壁1aに
て支持されている。又、クロスロツド46はその
両端をトランスフアケース1により回転自在に支
持し、クロスロツド46の一端をトランスフアケ
ース1より、Oリング47によりオイルシールし
て突出させ、突出端部に操作レバー48をコツタ
ピン49により結着する。クロスロツド46には
更にシフトレバー50をコツタピン51により固
着し、操作レバー48及びシフトレバー50間に
トランスフアケース1を挾んでクロスロツド46
の抜け止めを行なう。
シフトレバー50の遊端にピン52を植設し、
このピン上に揺動板53の中央部を枢支する。揺
動板53の両端53a,53bを円弧状となし、
夫々をシフトスリーブ54,55の矩形切欠き5
4a,55aに係合させる。スリーブ54,55
を夫々シフトロツド44,45に嵌合すると共
に、これらシフトロツドにピン56,57で結合
するが、スリーブ54にはシフトフオーク58を
一体成形し、スリーブ55にはシフトロツド44
に向けて延び、このシフトロツドに摺動自在に嵌
合するアーム59(第3図参照)を一体に設け
る。このアーム59によつてスリーブ55、ピン
57を介し、シフトロツド45の回り止めがなさ
れる。シフトフオーク58は第1図に示すカツプ
リングスリーブ33の外周条溝33aに係合さ
せ、このカツプリングスリーブを前記した高速位
置、中立位置及び低速位置にするシフトロツド4
4の位置で、チエツクボール60が陥入する切欠
き44a,44b,44cを夫々シフトロツド4
4に形成する。
なお、シフトロツド44は、カツプリングスリ
ーブ33と係合するシフトフオーク58の存在に
よつてスリーブ54、ピン56を介して回り止め
がなされる。
シフトロツド45には更に筒体61を遊嵌し、
これら両者間にこれら双方に対し摺動可能な環状
スペーサ62,63を介挿して筒体61をシフト
ロツド45上に支持する。環状スペーサ62,6
3間に、筒体61内に配したばね64を縮設し
て、環状スペーサ62,63を互に遠去かる方向
へ附勢し、これにより環状スペーサ62,63を
夫々、筒体61の両端内側に係着したスナツプリ
ング65,66に押圧した位置に抑止する。この
状態で、環状スペーサ62,63と、シフトスリ
ーブ55及びシフトロツド45上のスナツプリン
グ67との間に夫々、シフトロツド45に摺動自
在に嵌め合せたリング68,69を介挿する。か
くて、筒体61はシフトロツド45上に弾性的に
軸方向の定位置を抑止されてとどまるが、この筒
体61にシフトフオーク70を一体成形する。シ
フトフオーク70は第1図に示すカツプリングス
リーブ43の外周条溝43aに係合させ、このカ
ツプリングスリーブを前記した2輪駆動位置及び
4輪駆動位置にするシフトロツド45の位置で、
チエツクボール71が陥入する切欠き45a,4
5bを夫々シフトロツド45に形成する。
更に、第3図に示すように、両シフトロツド4
4,45間で、これらのシフトロツドに対し直角
方向に配したインターロツクピン72をトランス
フアケース1の壁内に摺動自在に設け、シフトロ
ツド44の高速選択位置でインターロツクピン7
2の対応端部が第3図の如く陥入する切欠き44
aをシフトロツド44に形成すると共に、シフト
ロツド45の4輪駆動選択位置で、インターロツ
クピン72の対応端部と正対する切欠き45cを
シフトロツド45に形成する。そして、第7図及
び第8図に明示するように切欠き44d,45c
は同じ深さ(例えば第9図及び第10図にCで示
す値)とし、この深さにシフトロツド44,45
の対向面間隔(例えば第9図及び第10図にBで
示す値)を加えた値から前記(1)式及び(2)式で求ま
るインターロツクピン追出量A1,A2のうち大き
い方の値を差引いた値にインターロツクピン72
の長さL2を決定する。
なお、73は4輪駆動検出スイツチで、筒体6
1がフオーク70と共に第3図示の2輪駆動位置
から左行して4輪駆動位置になる時、筒体61上
の突起61aにより作動されて閉じ、ランプ等の
附勢により運転者に4輪駆動状態を知らせること
ができるものとする。
上述の構成とした本考案のインターロツク機構
を具えるトランスフアユニツトの作用を次に説明
する。
車両の一般走行においては、運転者は操作レバ
ー48を第1図に実線で示す2H位置にしてい
る。この場合、第3図に示すように、シフトロツ
ド44は、その切欠き44aにチエツクボール6
0が陥入した位置にあり、シフトロツド45は、
その切欠き45aにチエツクボール71が陥入し
た位置にあり、インターロツクピン72はその対
応端部がシフトロツド44の切欠き44dに陥入
している。シフトロツド44,45のかかる位置
では、これらによりシフト移動されるシフトフオ
ーク58,70が第1図に示すようにカツプリン
グスリーブ33,43を位置決めし、カツプリン
グスリーブ33はアウトプツトギヤ20をクラツ
チギヤ31に駆動結合し、カツプリングスリーブ
43はクラツチギヤ41のみに噛み合つてアウト
プツトシヤフト4,37間の動力伝達を断つてい
る。従つて、トランスミツシヨンからインプツト
シヤフトに入力された動力は、インプツトギヤ
5、アイドラギヤ13、ドライブギヤ23、クラ
ツチギヤ31、カツプリングスリーブ33、アウ
トプツトギヤ20及びアウトプツトシヤフト4を
経て後2輪に伝達され、車両を高速2輪駆動によ
り走行させることができる。
車両を泥滓不整地走行させるに際しては、運転
者は操作レバー48を第1図に示す2H位置から
1段階操作して4H位置にする。この操作時シフ
トレバー50は第3図の位置からクロスロツド4
6を介し第4図に示す位置に時針方向へ回動され
る。ところで、シフトロツド44は第3図に示す
ようにその切欠き44dに陥入したインターロツ
クピン72により移動を阻止されているため、シ
フトレバー50の上記回動に追従移動し得ず、こ
のシフトレバーの回動はピン52を介し揺動板5
3をその端部53aの周りに第3図中反時計方向
へ揺動させつつ、揺動板53を介しシフトスリー
ブ55をシフトロツド45と共に第3図の位置か
ら第4図の位置に左行させる。この時、シフトロ
ツド45はスナツプリング67がトランスフアケ
ース1に衝接し、同時に切欠き45b内にチエツ
クボール71が陥入すると共に、切欠き45cが
インターロツクピン72の対応端部と正対する位
置となり、シフトフオーク70が第1図に示すカ
ツプリングスリーブ43を同図に示す位置から同
図の左方へ移動させてクラツチギヤ41だけでな
く、クラツチギヤ42にも噛合させようとする。
しかし、この時カツプリングスリーブ43の内歯
と、クラツチギヤ42の外歯とがぶつかり合う
と、シフトフオーク70はカツプリングスリーブ
43を対応する方向に移動させ得ず、筒体61と
共に第4図に実線で示す如く、第3図示の原位置
にとどまる。この場合、シフトロツド45の上記
左行はシフトスリーブ55及びこれに衝接してい
るスリーブ68を介し環状スペーサ62をばね6
4に抗し一体的に同方向へ移動させ、操作レバー
48の上記4H位置への操作を何等妨げない。こ
の操作後は、操作レバーから手を離しても、シフ
トロツド45はチエツクボール71が切欠き45
bに陥入することにより上記左行位置を保たれ、
ばね64の圧縮反力によつてもシフトロツド45
が戻ることはなく、この圧縮反力下でシフトフオ
ーク70は4輪駆動位置にシフト可能な状態で待
期する。
アウトプツトシヤフト4,37間の相対回転に
よりカツプリングスリーブ43の内歯とクラツチ
ギヤ42の外歯とのぶつかり合いがなくなると、
環状スペーサ63、スナツプリング66、筒体6
1及びシフトフオーク70を介してカツプリング
スリーブ43に伝わるばね64の圧縮反力で、カ
ツプリングスリーブ43は第1図に示す位置から
同図中左方へ移動され、クラツチギヤ41との噛
合を保てクラツチギヤ42とも噛合し、アウトプ
ツトシヤフト37をアウトプツトシヤフト4に駆
動結合する。この時筒体61及びフオーク70は
第4図に二点鎖線で示す如くシフトロツド45に
対し第3図と同じ相対位置となる。これにより、
前述の如くアウトプツトシヤフト4に伝達されて
いた動力がアウトプツトシヤフト37を経て前2
輪にも伝達され、車両を高速4輪駆動により走行
させることができる。
操作レバー48を第1図に示す4H位置から更
に1段階だけN位置に操作すると、シフトレバー
50は第4図の位置からクロスロツド46を介し
第5図に示す位置に時計方向へ回動される。とこ
ろで、シフトロツド45は第4図に示すようにス
ナツプリング67がトランスフアケース1の端面
1bに衝接しているため、それ以上シフトレバー
50の上記回動に追従移動し得ず、シフトレバー
50の回動はピン52を介し、揺動板53をその
端部53bの周りに第4図中時計方向へ揺動させ
つつ、揺動板53を介しシフトスリーブ54をシ
フトロツド44と共に第4図の位置から第5図の
実線位置に左行させる。この左行中シフトロツド
44はインターロツクピン72を切欠き44dか
ら追出し、切欠き45cに陥入させ、シフトロツ
ド44はその切欠き44b内にチエツクボール6
0が陥入した位置に保持される。このシフトロツ
ド44の左行で、シフトフオーク58は第1図に
示すカツプリングスリーブ33を同図に示す位置
から図中左方に移動させ、カツプリングスリーブ
33はアウトプツトギヤ20にのみ噛合し、クラ
ツチギヤ31,32のいずれとも噛合しない位置
に達する。これによりアウトプツトギヤ20を介
してアウトプツトシヤフト4への動力伝達が行な
われない中立状態が得られ、車両を停止させるこ
とができる。
操作レバー48を第1図のN位置から更に1段
階操作して4L位置に操作すると、シフトレバー
50は第5図の位置から更に図中時計方向に回動
する。この時も中立状態にした時の上記説明と同
様の理由から、シフトレバー50は揺動板53を
介してシフトスリーブ54をシフトロツド44と
共に第5図の実線位置から二点鎖線で示す位置へ
更に左行させる。この左行でチエツクボール60
は切欠き44c内に陥入し、シフトフオーク58
は第1図に示すカツプリングスリーブ33を上記
中立位置から更に図中左方へ、ドライブギヤ24
の対応側面と衝接する位置まで移動させて、この
カツプリングスリーブをアウトプツトギヤ20と
噛合したままクラツチギヤ32にも噛合させる。
これにより、前述の如くアイドラギヤ13まで達
していた動力がアイドラギヤ14、ドライブギヤ
24、クラツチギヤ32、カツプリングスリーブ
33、アウトプツトギヤ20を介してアウトプツ
トシヤフト4に伝達されるようになり、前述の如
くカツプリングスリーブ43がアウトプツトシヤ
フト4,37間を駆動結合していることもあつ
て、車両を低速4輪駆動により高トルク下で急坂
登板走行させることができる。
次に、4輪駆動から2輪駆動への切換えに際し
て運転者が操作レバー48を第1図の4H位置か
ら2H位置に操作すると、シフトレバー50はク
ロスロツド46を介して第4図の位置から図中反
時計方向へ第6図に示す位置(第3図と同じ位
置)に回動される。ところで、操作レバー48を
4H位置にした前記の高速4輪駆動時は、第1図
に示すようにカツプリングスリーブ33がドライ
ブギヤ23の対応側面に衝接しておりそれ以上図
中右方に移動し得ない。従つて、カツプリングス
リーブ33に係合しているシフトフオーク58及
びこれを結合されているシフトロツド44も第4
図に示す位置から図中右方へは移動し得ず、第6
図の如くこの位置を保つ。これがため、シフトレ
バー50の上記回動はピン52を介し揺動板53
を第4図の揺動位置からその端部53aの周りに
図中時計方向へ揺動せしめ、シフトスリーブ55
をシフトロツド45と共に第4図の位置から第6
図に示す如くトランスフアケース1と衝接する位
置(第3図と同じ位置)に移動させる。このシフ
トロツド45の移動は筒体61及びシフトフオー
ク70を介し第1図に示すカツプリングスリーブ
43を前記4輪駆動位置から第1図示の2輪駆動
位置にシフト移動させようとするが、カツプリン
グスリーブ43は車両が急旋回走行をしている
と、内輪差によりアウトプツトシヤフト4,37
間に捩りトルクが作用するため、この捩りトルク
により4輪駆動位置から2輪駆動位置にシフト移
動し得ない。これがため、カツプリングスリーブ
43と係合しているフオークシヤフト70はこれ
に一体の筒体61と共に第6図に実線で示す如く
第4図の二点鎖線により示す4輪駆動位置にとど
まる。この場合、シフトロツド45の上記移動は
スナツプリング67及びこれに衝接しているスリ
ーブ69を介して環状スペーサ63をばね64に
抗し一体的に同方向へ移動させ、操作レバー48
の上記2L位置への操作を何等妨げない。この操
作後は操作レバーから手を離しても、シフトロツ
ド45はチエツクボール71が切欠き45aに陥
入することで、上記移動位置を保たれ、ばね64
の圧縮反力によつてもシフトロツド45が戻るこ
とはなく、このばね64の圧縮反力を受けたまま
でシフトフオーク70は2輪駆動位置にシフト可
能な状態で待期する。
車両が直進走行に移行すると、アウトプツトシ
ヤフト4,37間の捩りトルクがなくなり、カツ
プリングスリーブ43はクラツチギヤ41,42
に噛合した状態で、これらクラツチギヤ上を摺動
できるようになる。この時、環状スペーサ62、
スナツプリング65、筒体61及びシフトフオー
ク70を介してカツプリングスリーブ43に伝わ
るばね64の圧縮反力でカツプリングスリーブ4
3は4輪駆動位置から第1図に示す2輪駆動位置
に右行する。この時、筒体61及びフオーク70
は第6図に二点鎖線で示すようにシフトロツド4
5に対し第3図と同じ相対位置となり、トランス
フアユニツトは全体として第3図に示す原位置に
復帰する。これにより、車両は後2輪の低速駆動
により、低速2輪走行を行なうことができる。
ところで本考案においては、第4図に示す4輪
駆動高速走行状態から前述の如く第5図の中立状
態に切換える際、即ち第7図の状態からシフトロ
ツド44がx方向に移動される際、スナツプリン
グ67とトランスフアケース端面1bとの間にガ
タδがあつて、前述したようにインターロツク
ピン72が第7図の実線位置から仮想線で示すよ
うに追出されても、インターロツクピン72の長
さL2を前述した如くに従来より短かく決定して
あるため、インターロツクピン72が切欠き44
d内に侵入することはなく、シフトロツド44の
x方向移動に何等抵抗を与えず、当該切換操作の
フイーリングが向上する。
又、第4図に示す4輪駆動高速走行状態から前
述の如く第3図の2輪駆動高速走行状態へ切換え
る際、即ち第8図の状態からシフトロツド45が
y方向に移動される際、カツプリングスリーブ3
3とドライブギヤ23との間にガタδがあつ
て、前述したようにインターロツクピン72が第
8図の実線位置から仮想線で示すように追出され
ても、インターロツクピン72の長さL2を前述
した如く従来より短かく決定してあるため、イン
ターロツクピン72が切欠き45c内に侵入する
ことはなく、シフトロツド45のy方向移動に何
等抵抗を与えず、当該切換操作のフイーリングが
向上する。
かくして本考案インターロツク機構は上述の如
く、インターロツクピン72の長さL2を決定す
るに当り、切欠き44d,45cが正対する両シ
フトロツド44,45の相対位置においてこれら
シフトロツド44,45及び対応固定部23,1
b間に存在するガタδ,δだけシフトロツド
44,45がシフト移動することによりインター
ロツクピン72が切欠き44d,45cから追出
される量A2,A1 (但し、αは切欠き44d,45cの開角) のうち大きい方を、両シフトロツド44,45の
対向面間隔Bと切欠き44d,45cの同じにし
た深さCとの和値L1=B+Cから差引いて得ら
れる値にインターロツクピン72の長さL2を定
めたから、以下の作用効果が得られる。
即ち、上記両シフトロツド44,45の相対位
置において揺動板53の両端間枢支部52にシフ
ト操作力を入力すると、一方のシフトロツドが上
記ガタ分だけ移動した後対応固定部により止めら
れるため、他方のシフトロツドを対応方向へシフ
ト移動させることができる。この時上記一方のシ
フトロツドの移動でその切欠き内からインターロ
ツクピン72が若干追出されるが、上記のように
インターロツクピン72の長さL2を定めてある
ため、このインターロツクピンは上記他方のシフ
トロツドにおける切欠き内にいささかも侵入する
ことがない。従つて、当該他方のシフトロツドは
上記シフト移動をインターロツクピン72により
妨げられることがなく、シフト操作が重くなつた
り、ひつかかり感のあるものになるのを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案インターロツク機構を具備する
トランスフアユニツトの縦断側面図、第2図は同
じくその横断面図で、本考案機構と関連する部分
を明瞭にするため動力伝達歯車車列を省略して示
し、第3図は第2図のA−A断面図、第4図乃至
第6図は第1図乃至第3図に示すトランスフアユ
ニツトの作用説明に用いた第3図と同様な断面
図、第7図及び第8図は夫々本考案インターロツ
ク機構の作用説明に用いた拡大詳細断面図、第9
図及び第10図は夫々従来型インターロツク機構
の作用説明に用いた拡大詳細断面図である。 1……トランスフアケース、2……インプツト
シヤフト、3……アイドラシヤフト、4,37…
…アウトプツトシヤフト、5……インプツトギ
ヤ、13,14……アイドラギヤ、20……アウ
トプツトギヤ、23,24……ドライブギヤ、3
1,32,41,42……クラツチギヤ、33,
43……カツプリングスリーブ、44,45……
シフトロツド、46……クロスロツド、48……
操作レバー、49,51……コツタピン、50…
…シフトレバー、52……ピン、53……揺動
板、54,55……シフトスリーブ、58,70
……シフトフオーク、59……アーム、60,7
1……チエツクボール、61……筒体、62,6
3……環状スペーサ、64……ばね、65〜67
……スナツプリング、68,69……スリーブ、
72……インターロツクピン、73……4輪駆動
検出スイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 トランスフアケースに一対の互に平行なシフト
    ロツドを摺動自在に支持して具え、これらシフト
    ロツド間にこれらに対し直角方向へ移動可能に介
    挿したインターロツクピンの両端を選択的に、対
    応するシフトロツドに形成した切欠き内に陥入さ
    せて両シフトロツドが同時にシフト移動するのを
    防止するインターロツク機構を設け、両シフトロ
    ツドの前記切欠きが正対する相対位置では、揺動
    板の両端間枢支部に入力されたシフト操作力で両
    シフトロツドが夫々揺動板の両端を介し同じ一方
    向へシフト操作される時一方のシフトロツドを固
    定部に当接させて他方のシフトロツドのみをシフ
    ト移動させるようにすると共に、両シフトロツド
    が夫々揺動板の両端を介し同じ他方向へシフト操
    作される時前記他方のシフトロツドを固定部に当
    接させて前記一方のシフトロツドのみをシフト移
    動させるようにしたトランスフアの切換装置にお
    いて、 前記両シフトロツドの切欠きの深さCを同じと
    し、 前記両シフトロツドの前記切欠きが正対する相
    対位置においてこれらシフトロツド及び対応する
    前記固定部間に存在するガタδ,δ及び前記
    両切欠きの開角αにより求まる前記インターロツ
    クピンの追出量A1,A2 のうち大きい方を、前記両シフトロツドの対向面
    間隔Bと前記切欠きの深さCとの和値L1=B+
    Cから差引いて得られる値に前記インターロツク
    ピンの長さL2を定めたことを特徴とするトラン
    スフアの切換装置用インターロツク機構。
JP1979136251U 1979-10-03 1979-10-03 Expired JPS6136412Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1979136251U JPS6136412Y2 (ja) 1979-10-03 1979-10-03

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JP1979136251U JPS6136412Y2 (ja) 1979-10-03 1979-10-03

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Publication Number Publication Date
JPS5653632U JPS5653632U (ja) 1981-05-11
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JPS5626126Y2 (ja) * 1976-06-08 1981-06-20

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