JPS6136115B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6136115B2
JPS6136115B2 JP6090478A JP6090478A JPS6136115B2 JP S6136115 B2 JPS6136115 B2 JP S6136115B2 JP 6090478 A JP6090478 A JP 6090478A JP 6090478 A JP6090478 A JP 6090478A JP S6136115 B2 JPS6136115 B2 JP S6136115B2
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JP
Japan
Prior art keywords
smoke
oil composition
oil
smoothing agent
smoothness
Prior art date
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Expired
Application number
JP6090478A
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English (en)
Other versions
JPS54156894A (en
Inventor
Namio Taguchi
Yoshihiro Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
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Granted legal-status Critical Current

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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は合成繊維用油剤組成物に関するもので
ある。更に詳しくは、油剤構成成分の平滑剤種
類、配合比率および/または乳化剤が限定された
油剤に特定のフエノール系酸化防止剤を配合した
油剤組成物に関する。本発明の目的とするところ
は、このような油剤組成物で合成繊維を処理する
ことにより、繊維が高温熱処理されても発煙がな
くかつ平滑性も良好な合成繊維糸条を提供するこ
とにある。 従来、合成繊維糸条の製造に際しては、溶融紡
糸法により得た末延伸糸条の延伸及び性質改善の
ための熱処理が行われている。特に高強力を必要
とされる工業資材用繊維においては、190℃から
240℃の高温処理が施され、更にその後の加工工
程、例えば各種嵩高糸の製造では形態固定のため
熱処理が行われ、例えばポリエステルでは250℃
のような高湿処理も考えられている。又ゴム補強
用繊維ではコードに撚られた後、接着剤処理され
るが、最近処理速度が上げられる傾向にあり、例
えばポリエステルでは実質250℃の高温処理も考
えられている。従つてこのような高温熱処理を受
ける工程でも発煙がなく、しかも工程ガイド類と
の摩擦も低く集束性の良好な工業的使用に耐える
油剤組成物が切望されている。ところが、耐熱性
を上げ発煙を低下させるような油剤組成、例えば
特公昭47−29474、特開昭52−96299、特開昭52−
118092号公報に記載された油剤では、発煙は減少
するが平滑性が著しく悪化する欠点がある。一方
平滑性については平滑剤の粘度を低下させ、例え
ば高級アルコールの高級脂肪酸例えばオクチルパ
ルミテートなどを使用すれば良いことがわかつて
いるが、十分な耐熱性を有していないため、これ
又発煙が多い。この点を改良するため例えば特公
昭52−8919号公報に示されるように酸化防止剤を
添付して、発煙・ローラー上のタールを防止しよ
うとする考え方がある。しかし従来の酸化防止剤
では、十分な耐熱性を得ることができなくて、や
はり200℃を越える温度では発煙が増大する。 本発明者らは、合成繊維例えばナイロン、ポリ
エステルにおける最高熱処理温度と考えられる前
者では200℃、後者では250℃のような高温熱処理
時において発煙も少くかつ平滑性の良い油剤を鋭
意検討の結果、驚くべきことに従来使用されてき
た合成繊維用油剤に含まれる単成分でもその組合
せと特定の酸化防止剤の併用により極めて低発煙
性の油剤組成物が得られることを見い出し、本発
明に到達したものである。 即ち本発明は、分子量600以上の平滑剤と非イ
オン活性剤に必要に応じてイオン性活性剤を加え
てなり、かつ該平滑剤の55重量%以上が非環状脂
肪族系平滑剤で構成される油剤に、ペンタエリス
リチルテトラキス[3−(3,5ターシヤルブチ
ル−4−ヒドロキシフエニール)プロピオネー
ト]を配合してなる合成繊維用油剤組成物であ
る。 本発明における分子量600以上の平滑剤として
は、非環状系として高級アルコールの二塩基酸エ
ステル例えばジオレイルアジペート、高級脂肪酸
の多価アルコールエステル、例えば1,6ヘキサ
ンジオールジオレート、トリメチロールプロパン
トリオレート、グリセリントリオレート、ナタネ
油などが上げられ、含環状系としてトリオレイル
トリメリテート、4,4′イソプロピリデン−ビス
−フエノキシエチルラウレート、ラウリルアルコ
ール、オレイルアルコールのダイマー酸エステル
などが上げられる。ここで、平滑剤分子量が600
未満だと本発明の酸化防止剤を使用しても十分な
発煙減少が得られない。又平滑性を維持するため
には、通常平滑剤の油剤中の配合比率は45〜80重
量%で使用されるがこの場合非環状系平滑剤が全
平滑剤中の55重量%以上を占める必要があり、55
重量%未満だと十分な平滑性が得られない。 非イオン活性剤としては、ポリオキシエチレン
オレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸エス
テル、ポリオキシエチレンノニルフエノールエー
テル、オレイン酸モノグリセライド、ヒマシ油エ
チレンオキサイド付加物、水添ヒマシ油エチレン
オキサイド付加物、ソルビタンモノオレート、ポ
リキシエチレンソルビタンモノステアレートなど
が挙げられるが、発煙減少のためには、多価アル
コール脂肪酸エステルおよびそのエチレンオキサ
イド付加物などが好ましい。 更に該非イオン活性剤と必要に応じて併用され
るイオン性活性剤としては、アニオン系、カチオ
ン系、両性系があり、その際アニオン系としては
高級アルコールの硫酸、スルホン酸、リン酸エス
テルの無機及び有機塩など、カチオン系としては
高級アルキルアミン及びアンモニウムのハロゲ
ン、硝酸、アルキル硫酸塩など、両性系ではベタ
イン系、イミダゾリン系などがあげられる。これ
らのうちホスフエート系アニオン活性剤、たとえ
ばポリオキシエチレンオレイルホスフエートのナ
トリウム、アルキルアミン塩、イソセチルホスフ
エートカリウム塩などを使用すると、本発明油剤
組成物の効果は増大する。その配合量は1〜20重
量%好ましくは3〜15重量%で最も効果が大き
い。 本発明に使用されるペンタエリスリチル−テト
ラキス[3−(3,5−ジターシヤルブチル−4
−ヒドロキシフエニール)プロピオネート]はチ
バ・ガイギー社よりイルガノツクス1010として市
販されている。その配合量は通常油剤中に0.1〜
3.0重量%であるが、その効果が発揮されるかぎ
り少量の方が好ましい。 本発明油剤組成物の使用方法は油剤組成物を非
含水(原油)または水に乳化分散したエマルジヨ
ンの形で通常のローラー式給油方式、スプレー方
式、浸漬法などは従来公知の給油方式により、合
成繊維の紡糸、延伸及び後加工工程で給油する方
法により繊維に付着させる。又その付着量は通常
繊維10重量部に対し、0.1〜2.0重量部好ましくは
0.5〜1.0重量部で十分その効果を発揮しうる。 本発明油剤組成物が適用される合成繊維として
は、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフイン、
ポリビニール系、合成繊維などが上げられ、熱処
理を受ける用途には全てその効果を発揮するが、
特に工業資材用途例えばタイヤコード用途のよう
に高温熱処理が要求される分野では有用である。 以下、実施例によつて詳細に説明するが、実施
例中の平滑性及び発煙性の評価方法を下記する。 平滑性;油剤付着ヤーンを速度300m/minで直
径60mmφの梨地クロムピン(粗度6S)に
接触角180゜で摩擦させ、入側張力T1を固
定し出側張力T2を測定する。摩擦係数μ
をμ=1/πln(T2/T1)で算出し、μの
小さいものほど平滑性が良いと判定する。 (0.35以下のものは平滑性良と判定) 発煙性;油剤付着コードを縦型スリツトヒータ内
に固定し、ヒーター上部より出る煙をデジ
タル粉塵計P−3型(柴田化学機械製)で
測定し1分間当りのカウント数で表示す
る。 実施例 1 常法により1500デニールのポリエステル糸を製
造するに際し、第2表に示す油剤組成物を繊維
100部に対し、0.8部付着せしめた。得られたヤー
ンの平滑性とこのヤーンを2本取り下撚、上撚共
に40[T/10m]をかけコードとしたものの250
℃発煙性を測定した。この結果を第1表に示す。
【表】 比較例1,2はそれぞれ特公昭47−29474、特
公昭52−8919号公報に示される組成物で前者は発
煙は少いが平滑性が劣り、後者は平滑性は良いが
発煙の多いものである。比較例3は実施例の油剤
No.7の比較であり、比較例油剤No.4,5は非環状
脂肪族系平滑剤を増すと平滑性は向上し非環状脂
肪族系平滑剤比率が55重量%以上にすると良好に
なるが、発煙は著しく増大することを示す。油剤
No.6は平滑剤分子量が600未満だと本発明の酸化
防止剤と組合せても発煙減少ができないことを示
す。これに対し油剤No.7〜10はいずれも平滑性は
良好で(μ<0.35)であり発煙も少ない。特にNo.
7,9は比較例油剤No.3,4に示されるようにそ
れ自体発煙の多いホスフエート系アニオン活性剤
を本発明酸化防止剤と併用すると著しく発煙が減
少することを示す。
【表】 実施例 2 6ナイロン1260de/204filにより同様のテスト
を行い、実施例1第2表の油剤No.2とNo.7につい
て200℃の発煙性を検討した結果、前者では2000
[C/M]に対し後者では300[C/M]であつ
た。No.7の発煙性がポリエステルよりやや増大し
たのは、オリゴマーの揮発と考えられる。いずれ
にしても、本発明油剤組成を適用すると、平滑性
も発煙性も共に優れた合成繊維糸条が得られるこ
とを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 分子量600以上の平滑剤と非イオン系活性剤
    に必要に応じてイオン性活性剤を加えてなり、か
    つ該平滑剤の55重量%以上が非環状脂肪族系平滑
    剤で構成される油剤に、ペンタエリスリチルテト
    ラキス[3−(3,5ターシヤルブチル−4−ヒ
    ドロキシフエニール)プロピオネート]を配合し
    てなる合成繊維用油剤組成物。 2 イオン性活性剤の一部または全部がホスフエ
    ート系アニオン活性剤である特許請求の範囲第1
    項記載の合成繊維用油剤組成物。
JP6090478A 1978-05-24 1978-05-24 Oil agent composition for synthetic fiber Granted JPS54156894A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6090478A JPS54156894A (en) 1978-05-24 1978-05-24 Oil agent composition for synthetic fiber

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6090478A JPS54156894A (en) 1978-05-24 1978-05-24 Oil agent composition for synthetic fiber

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54156894A JPS54156894A (en) 1979-12-11
JPS6136115B2 true JPS6136115B2 (ja) 1986-08-16

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ID=13155803

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JP6090478A Granted JPS54156894A (en) 1978-05-24 1978-05-24 Oil agent composition for synthetic fiber

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