JPS6136068B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6136068B2 JPS6136068B2 JP17619681A JP17619681A JPS6136068B2 JP S6136068 B2 JPS6136068 B2 JP S6136068B2 JP 17619681 A JP17619681 A JP 17619681A JP 17619681 A JP17619681 A JP 17619681A JP S6136068 B2 JPS6136068 B2 JP S6136068B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrosion resistance
- steel
- groove corrosion
- groove
- added
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Arc Welding In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、溶接製管のままで使用しても溝状
腐食(以下、溝食という)の発生しない電縫鋼管
に関する。 工業用水、或いは海水等の配管用として電縫鋼
管が広く使用されているが、近年、かかる電縫鋼
管の溶接部が溝状に腐食され、漏水事故に到る事
例が発生し、問題になつている。このような問題
に対処するため、管の素材となる鋼に種々の添加
元素を加えたり、溝食を促進する成分の低下を図
つたり、或いは溶接部が熱処理、いわゆるシーム
アニールすることなどが提案されている。 しかし、これまでに知られた特殊元素の添加、
或いは有害成分の除去だけでは十分な耐溝食性を
得ることは困難で、これらの処置と合せて、シー
ムアニールを施すことが必要とされている。 本発明者は、電縫鋼管の溝食に及ぼす合金元素
の影響についての広範な実験結果に基いて、電縫
鋼管の素材として次に述べるごとき組成の鋼を用
いれば製管溶接後の熱処理を行わなくても、十分
な耐溝食性が確保できることを確認した。 すなわち、この発明は、 (1) C0.30%以下、Si0.35%以下、Mn0.10〜1.00
%、及びAl0.06〜0.30%、Nb0.01〜0.15%,
Ni0.05〜0.60%のうち1種又は2種以上を含有
し(ただしNi単独含有は除く)、残部実質的に
Feからなる鋼で作られた耐溝食性のすぐれた
電縫鋼管。 と提案するものである。 上記のごとく、各成分の含有量を定めたのは下
記の理由による。 Cは鋼の強度をあげる成分であるが、耐食性の
上からは好ましくないものである。特に、電縫鋼
管においては溶接部に焼入組織を発生させ、周辺
母材部との電位差を大きくして、溝食の発生傾向
を増すものであるから、その含有量はできるだけ
少ない方がよい。0.30%は、許容できる含有量の
上限値である。 Siは鋼の脱酸剤として用いられるもので、溶接
部の耐食性には格別の影響を与えない。0.35%は
Siキルド鋼の通常の上限値である。 Mnは鋼の脱酸剤及び強化成分として0.10%以
上が必要であるが、1.0%をこえると溶接部に焼
入れ組織を生じやすくし、その耐溝食性を悪化さ
せる。 Al,Nb及びNiは、いずれも溶接部の耐溝食性
を著しく改善する成分である。このうちAlは、
通常脱酸剤として使用される鋼中に残留する0.03
%程度の量ではかえつて溶接部の耐溝食性を悪化
させる。そこで、本発明者等は先にAl含有量を
0.01%以下に抑えて、耐溝食性を改善する発明を
提案した(特開昭52−117225号)。しかし、その
後の研究によつてAlをむしろ積極的に添加し、
その含有量を0.06%以上にすることによつて、溶
接部の耐溝食性が改善されることを知つた。その
理由は次のように考えられる。 Alを0.06%以上含有することによつて溶接部近
傍の結晶粒が微細化されるものの、溶接部中央部
の焼入れ組織の耐食性が向上する。なおAlは溶
接部では一部Al2O3となつて存在し、有害なMnS
の生成核となるが溶接部の焼入れ組織そのものの
耐食性が著しく向上するためMnSの影響は弱め
られる。以上の理由によつてAlを0.06%以上含有
することによつて耐溝食性が高められる。なお
0.30%を越えて添加しても添加の割には耐溝食性
は改善されないことを考慮して、上限を0.30%と
した。 Nbの耐溝食性改善効果は次の2つの理由によ
ると考えられる。第1は、Nbが炭化物を形成
し、Cの前記のような悪影響を軽減することによ
る。第2は、Nbは結晶粒を微細化するため溶接
部と母材部との結晶粒度の大きさの差をなくし溶
接部中央の局部溶接を防止することによる。 以上2点の理由によつて、C含有量に合わせて
増減すべきであるが少なくとも0.01%以上必要で
ある。一方Nbが0.15%をこえると鋼管の製造性
及び機械的性質への悪影響が懸念される。 Niは溶接部の焼入れ組織の耐食性を著しく高
める。すなわち、電縫部の電位を母材に近ずけ耐
食性を増すと共に、水素過電圧が低いため溝食部
のPH低下を抑制するため、特にAl,Nbと複合添
加を行うと効果が著しい。しかし、その効果は
Ni0.05未満ではその効果があがらず、又0.60%を
越えると熱間加工性が劣化するため、0.05〜0.60
%とした。 上記Al,Nb及びNiは、それぞれの規定量にお
いて溶接部の耐溝食性を著しく高めるものであ
り、成品電縫鋼管は、溶接のままで十分使用に耐
える。 以上の成分の外に、鋼中に不可避的に混入する
P,Sその他の不純物がある。Pは鋼の脆化と溶
接性劣化を招き、又、Sは溶接部の耐食性に悪影
響を与えるから、いずれもできるだけ少ない方が
よい。それぞれ0.040%以下にすべきである。こ
の発明において、「残部実質的にFe」というの
は、上記P,Sその他不可避の不純物を伴つた
Feを意味する。 次に実施例によつて、この発明の効果を具体的
に説明する。 第1表に示す組成の鋼を素材として、電気抵抗
溶接により直径25.4mm、肉厚2.0mmの電縫鋼管を
製造した。この鋼管を半割りし、溶接部を巾の中
央とする長さ50.0mmの試験片を切り出し、試験を
腐食環境のきびしい流動海水中(ASTM−D−
1141により調整)、温度50℃、流速2m/secの条
件で30日間の腐食試験を行つたものである。 1〜15が本発明鋼で、1〜3はAl添加鋼、6
〜8はNb添加鋼、4,13はAlとNbの複合添加
鋼、5,14,15はAlとNiの複合添加鋼、9,12
はNbとNiの複合添加鋼、10,11はAl,Nb,Niの
3種の元素を複合添加したものである。腐食試験
結果は同じ表1に示すように、耐溝食性は非常に
すぐれており、ほぼ完全に溝食は防止できる。 16,22は比較例である。このうち16,17は通常
材であり著しい溝食が発生する。19はAlを0.50%
以下添加した鋼であるが、耐溝食性は何ら改善さ
れない。19,20はNbを0.01%以下添加したも
の、2はAlとNbを複合添加したもの、22はAlと
Niを複合添加したものであるが、この発明以下
の添加量であるため耐溝食性は少ししか改善され
ていない。 【表】
腐食(以下、溝食という)の発生しない電縫鋼管
に関する。 工業用水、或いは海水等の配管用として電縫鋼
管が広く使用されているが、近年、かかる電縫鋼
管の溶接部が溝状に腐食され、漏水事故に到る事
例が発生し、問題になつている。このような問題
に対処するため、管の素材となる鋼に種々の添加
元素を加えたり、溝食を促進する成分の低下を図
つたり、或いは溶接部が熱処理、いわゆるシーム
アニールすることなどが提案されている。 しかし、これまでに知られた特殊元素の添加、
或いは有害成分の除去だけでは十分な耐溝食性を
得ることは困難で、これらの処置と合せて、シー
ムアニールを施すことが必要とされている。 本発明者は、電縫鋼管の溝食に及ぼす合金元素
の影響についての広範な実験結果に基いて、電縫
鋼管の素材として次に述べるごとき組成の鋼を用
いれば製管溶接後の熱処理を行わなくても、十分
な耐溝食性が確保できることを確認した。 すなわち、この発明は、 (1) C0.30%以下、Si0.35%以下、Mn0.10〜1.00
%、及びAl0.06〜0.30%、Nb0.01〜0.15%,
Ni0.05〜0.60%のうち1種又は2種以上を含有
し(ただしNi単独含有は除く)、残部実質的に
Feからなる鋼で作られた耐溝食性のすぐれた
電縫鋼管。 と提案するものである。 上記のごとく、各成分の含有量を定めたのは下
記の理由による。 Cは鋼の強度をあげる成分であるが、耐食性の
上からは好ましくないものである。特に、電縫鋼
管においては溶接部に焼入組織を発生させ、周辺
母材部との電位差を大きくして、溝食の発生傾向
を増すものであるから、その含有量はできるだけ
少ない方がよい。0.30%は、許容できる含有量の
上限値である。 Siは鋼の脱酸剤として用いられるもので、溶接
部の耐食性には格別の影響を与えない。0.35%は
Siキルド鋼の通常の上限値である。 Mnは鋼の脱酸剤及び強化成分として0.10%以
上が必要であるが、1.0%をこえると溶接部に焼
入れ組織を生じやすくし、その耐溝食性を悪化さ
せる。 Al,Nb及びNiは、いずれも溶接部の耐溝食性
を著しく改善する成分である。このうちAlは、
通常脱酸剤として使用される鋼中に残留する0.03
%程度の量ではかえつて溶接部の耐溝食性を悪化
させる。そこで、本発明者等は先にAl含有量を
0.01%以下に抑えて、耐溝食性を改善する発明を
提案した(特開昭52−117225号)。しかし、その
後の研究によつてAlをむしろ積極的に添加し、
その含有量を0.06%以上にすることによつて、溶
接部の耐溝食性が改善されることを知つた。その
理由は次のように考えられる。 Alを0.06%以上含有することによつて溶接部近
傍の結晶粒が微細化されるものの、溶接部中央部
の焼入れ組織の耐食性が向上する。なおAlは溶
接部では一部Al2O3となつて存在し、有害なMnS
の生成核となるが溶接部の焼入れ組織そのものの
耐食性が著しく向上するためMnSの影響は弱め
られる。以上の理由によつてAlを0.06%以上含有
することによつて耐溝食性が高められる。なお
0.30%を越えて添加しても添加の割には耐溝食性
は改善されないことを考慮して、上限を0.30%と
した。 Nbの耐溝食性改善効果は次の2つの理由によ
ると考えられる。第1は、Nbが炭化物を形成
し、Cの前記のような悪影響を軽減することによ
る。第2は、Nbは結晶粒を微細化するため溶接
部と母材部との結晶粒度の大きさの差をなくし溶
接部中央の局部溶接を防止することによる。 以上2点の理由によつて、C含有量に合わせて
増減すべきであるが少なくとも0.01%以上必要で
ある。一方Nbが0.15%をこえると鋼管の製造性
及び機械的性質への悪影響が懸念される。 Niは溶接部の焼入れ組織の耐食性を著しく高
める。すなわち、電縫部の電位を母材に近ずけ耐
食性を増すと共に、水素過電圧が低いため溝食部
のPH低下を抑制するため、特にAl,Nbと複合添
加を行うと効果が著しい。しかし、その効果は
Ni0.05未満ではその効果があがらず、又0.60%を
越えると熱間加工性が劣化するため、0.05〜0.60
%とした。 上記Al,Nb及びNiは、それぞれの規定量にお
いて溶接部の耐溝食性を著しく高めるものであ
り、成品電縫鋼管は、溶接のままで十分使用に耐
える。 以上の成分の外に、鋼中に不可避的に混入する
P,Sその他の不純物がある。Pは鋼の脆化と溶
接性劣化を招き、又、Sは溶接部の耐食性に悪影
響を与えるから、いずれもできるだけ少ない方が
よい。それぞれ0.040%以下にすべきである。こ
の発明において、「残部実質的にFe」というの
は、上記P,Sその他不可避の不純物を伴つた
Feを意味する。 次に実施例によつて、この発明の効果を具体的
に説明する。 第1表に示す組成の鋼を素材として、電気抵抗
溶接により直径25.4mm、肉厚2.0mmの電縫鋼管を
製造した。この鋼管を半割りし、溶接部を巾の中
央とする長さ50.0mmの試験片を切り出し、試験を
腐食環境のきびしい流動海水中(ASTM−D−
1141により調整)、温度50℃、流速2m/secの条
件で30日間の腐食試験を行つたものである。 1〜15が本発明鋼で、1〜3はAl添加鋼、6
〜8はNb添加鋼、4,13はAlとNbの複合添加
鋼、5,14,15はAlとNiの複合添加鋼、9,12
はNbとNiの複合添加鋼、10,11はAl,Nb,Niの
3種の元素を複合添加したものである。腐食試験
結果は同じ表1に示すように、耐溝食性は非常に
すぐれており、ほぼ完全に溝食は防止できる。 16,22は比較例である。このうち16,17は通常
材であり著しい溝食が発生する。19はAlを0.50%
以下添加した鋼であるが、耐溝食性は何ら改善さ
れない。19,20はNbを0.01%以下添加したも
の、2はAlとNbを複合添加したもの、22はAlと
Niを複合添加したものであるが、この発明以下
の添加量であるため耐溝食性は少ししか改善され
ていない。 【表】
Claims (1)
- 1 C0.30%以下、Si0.35%以下、Mn0.10〜1.00
%、及びAl0.06〜0.30%,Nb0.01〜0.15%,
Ni0.05〜0.60%のうち1種又は2種以上を含有し
(ただしNiの単独含有は除く)、残部実質的にFe
からなる鋼で作られた耐溝状腐食性のすぐれた電
縫鋼管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17619681A JPS57104648A (en) | 1981-11-02 | 1981-11-02 | Seam welded steel pipe with superior groove corrosion resistance |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17619681A JPS57104648A (en) | 1981-11-02 | 1981-11-02 | Seam welded steel pipe with superior groove corrosion resistance |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP53004985A Division JPS6043424B2 (ja) | 1978-01-19 | 1978-01-19 | 耐溝状腐食性のすぐれた電縫鋼管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57104648A JPS57104648A (en) | 1982-06-29 |
| JPS6136068B2 true JPS6136068B2 (ja) | 1986-08-16 |
Family
ID=16009306
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17619681A Granted JPS57104648A (en) | 1981-11-02 | 1981-11-02 | Seam welded steel pipe with superior groove corrosion resistance |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57104648A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02143477U (ja) * | 1989-05-08 | 1990-12-05 |
-
1981
- 1981-11-02 JP JP17619681A patent/JPS57104648A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02143477U (ja) * | 1989-05-08 | 1990-12-05 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57104648A (en) | 1982-06-29 |
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