JPS6135122B2 - - Google Patents
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- JPS6135122B2 JPS6135122B2 JP57050324A JP5032482A JPS6135122B2 JP S6135122 B2 JPS6135122 B2 JP S6135122B2 JP 57050324 A JP57050324 A JP 57050324A JP 5032482 A JP5032482 A JP 5032482A JP S6135122 B2 JPS6135122 B2 JP S6135122B2
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- carbon
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Landscapes
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は粒径0.01〜0.05ミクロンという様な極
微粒径のフツ化炭素の製造法に係わるものであ
り、その目的とする所はかかる極微粒径フツ化炭
素の優れた製品を容易に且つ経済的有利に製造す
るにある。
微粒径のフツ化炭素の製造法に係わるものであ
り、その目的とする所はかかる極微粒径フツ化炭
素の優れた製品を容易に且つ経済的有利に製造す
るにある。
フツ化炭素は化学式(CFx)oで示される粉状物
質で、1>x>0.1の範囲では白色から暗黒灰色
を呈する。熱的、化学的にかなり安定で、小さな
表面エネルギーを有する特異な粉体であり、滑剤
として着目されている。
質で、1>x>0.1の範囲では白色から暗黒灰色
を呈する。熱的、化学的にかなり安定で、小さな
表面エネルギーを有する特異な粉体であり、滑剤
として着目されている。
一般にフツ化炭素は粒径10ミクロン程度の粉体
であるが、滑剤等として使用する場合に、時とし
て一層小さい粒径、例えば0.01〜0.05ミクロンと
言うような極微粒径の粉体が望まれることもあ
る。
であるが、滑剤等として使用する場合に、時とし
て一層小さい粒径、例えば0.01〜0.05ミクロンと
言うような極微粒径の粉体が望まれることもあ
る。
一般に10ミクロン程度の粒径の炭素粉に200〜
500℃の温度でフツ素ガスを導くと幾分粒径の小
さいフツ化炭素が得られる。これを一層小さい粒
径のものにするために破砕することは極めて困難
である。また、分級分離も同じく極めて困難であ
る。なお、破砕によつて新たに生成した表面が反
応の間に生成した自然表面よりも劣つた性質を示
すことがあるだけでなく、破砕過程において自然
表面そのものも劣化して、好ましくない性能に低
落する。従来、極微粒径のフツ化炭素を得るには
風篩法を適用して分取するに止まつていた。しか
るにこの方法では経済的に大きな負担を要する割
には僅かの収量しか得られないという欠点があ
る。
500℃の温度でフツ素ガスを導くと幾分粒径の小
さいフツ化炭素が得られる。これを一層小さい粒
径のものにするために破砕することは極めて困難
である。また、分級分離も同じく極めて困難であ
る。なお、破砕によつて新たに生成した表面が反
応の間に生成した自然表面よりも劣つた性質を示
すことがあるだけでなく、破砕過程において自然
表面そのものも劣化して、好ましくない性能に低
落する。従来、極微粒径のフツ化炭素を得るには
風篩法を適用して分取するに止まつていた。しか
るにこの方法では経済的に大きな負担を要する割
には僅かの収量しか得られないという欠点があ
る。
そこで粒径が、例えば約0.02ミクロンという様
な極微粉炭素を用意して、これをフツ素ガスと反
応させて極微粒径のフツ化炭素を得ようとする
と、激しい爆発を引き起したり、四フツ化炭素を
主成分とするフルオロカーボン混合蒸気を生成
し、目的物を得ることは不可能である。
な極微粉炭素を用意して、これをフツ素ガスと反
応させて極微粒径のフツ化炭素を得ようとする
と、激しい爆発を引き起したり、四フツ化炭素を
主成分とするフルオロカーボン混合蒸気を生成
し、目的物を得ることは不可能である。
フツ化炭素が特異な優れた性質を有するにもか
かわらず、自らの市場を拡大することができなか
つたのは、上記のような事由に基づくのである。
本発明者等は極微粉炭素のフツ素化方法について
広汎な実験を行ない、いくつかの段階を経て遂に
新しい優れた方法を創出することに成功して本発
明に到つたのである。
かわらず、自らの市場を拡大することができなか
つたのは、上記のような事由に基づくのである。
本発明者等は極微粉炭素のフツ素化方法について
広汎な実験を行ない、いくつかの段階を経て遂に
新しい優れた方法を創出することに成功して本発
明に到つたのである。
まず第一に、極微粉炭素(例えば粒径0.02ミク
ロンのもの)をこれと同重量の微粉状フツ化カル
シウムと混じ、これにフツ素と窒素との同容量混
合ガスを反応せしめて、炭素をフツ化炭素に転化
することができた。このことによつて、約70%の
フツ化炭素を含有する極微粒状のフツ化炭素・フ
ツ化カルシウム混合物を得ることができるように
なつたのである。
ロンのもの)をこれと同重量の微粉状フツ化カル
シウムと混じ、これにフツ素と窒素との同容量混
合ガスを反応せしめて、炭素をフツ化炭素に転化
することができた。このことによつて、約70%の
フツ化炭素を含有する極微粒状のフツ化炭素・フ
ツ化カルシウム混合物を得ることができるように
なつたのである。
この成果に勢を得て、次ぎに、本発明者等は極
微粉炭素をこれと同重量の微粉状フツ化カリウム
と混じ、同様にして約70%のフツ化炭素を含有す
る極微粒状のフツ化炭素・フツ化カリウム混合物
を得ることができた。これをメタノール・水・同
量混合液に浸し、過・水洗・乾燥等の工程によ
つて極微粒状のフツ化炭素にすることは可能では
あるが、このような微粒体の処理は困難で、工業
的実施にうつすことは不適当であつた。
微粉炭素をこれと同重量の微粉状フツ化カリウム
と混じ、同様にして約70%のフツ化炭素を含有す
る極微粒状のフツ化炭素・フツ化カリウム混合物
を得ることができた。これをメタノール・水・同
量混合液に浸し、過・水洗・乾燥等の工程によ
つて極微粒状のフツ化炭素にすることは可能では
あるが、このような微粒体の処理は困難で、工業
的実施にうつすことは不適当であつた。
本発明者等は、以上の如き研究の過程を通つ
て、次の発見に到達した。すなわち、極微粉炭素
(例えば粒径0.01〜0.05ミクロンのもの)を、そ
の重量の半量以上のフツ化炭素と混じ、フツ素ガ
スを含有するガス混合物と、好ましくは200〜500
℃の温度で反応させることによつて、炭素をフツ
化炭素に転化することに成功したのである。
て、次の発見に到達した。すなわち、極微粉炭素
(例えば粒径0.01〜0.05ミクロンのもの)を、そ
の重量の半量以上のフツ化炭素と混じ、フツ素ガ
スを含有するガス混合物と、好ましくは200〜500
℃の温度で反応させることによつて、炭素をフツ
化炭素に転化することに成功したのである。
極微粒径のフツ化炭素を得ることが目的なので
あるから、炭素との混合に使用するフツ化炭素の
粒径も、目的の製品の粒径と同じ程度のものであ
ることが望ましい。反応の安定化のためにも、フ
ツ化炭素の粒径が小さいものの方が一層有効であ
ることが実験によつて明らかとなつた。
あるから、炭素との混合に使用するフツ化炭素の
粒径も、目的の製品の粒径と同じ程度のものであ
ることが望ましい。反応の安定化のためにも、フ
ツ化炭素の粒径が小さいものの方が一層有効であ
ることが実験によつて明らかとなつた。
また、炭素との混合に使用するフツ化炭素
(CFx)oにおけるxの値は1≧x≧0.1の間のどの
値であつても同様に有効である。すなわち、かか
るフツ化炭素を炭素の重量の半量以上で混合すれ
ば、フツ素化反応は極めて平滑に進行する。この
フツ化炭素の粒子は自らが異常な反応を引き起す
異常活性部位を有しないだけでなく、炭素の極微
粉の異常活性部位を保護する作用を有するものと
考えられる。
(CFx)oにおけるxの値は1≧x≧0.1の間のどの
値であつても同様に有効である。すなわち、かか
るフツ化炭素を炭素の重量の半量以上で混合すれ
ば、フツ素化反応は極めて平滑に進行する。この
フツ化炭素の粒子は自らが異常な反応を引き起す
異常活性部位を有しないだけでなく、炭素の極微
粉の異常活性部位を保護する作用を有するものと
考えられる。
操作温度は上記の如く200〜500℃の範囲が好ま
しいが、使用する炭素の性質によつて適切に選ぶ
必要がある。一般に炭素粒子内の原子配列が結晶
化の方向に進むにしたがつてより高い温度を必要
とする。
しいが、使用する炭素の性質によつて適切に選ぶ
必要がある。一般に炭素粒子内の原子配列が結晶
化の方向に進むにしたがつてより高い温度を必要
とする。
以上の説明によつて、本発明の目的と効果は極
めて明白であると考えるが、以下本発明を実施例
について説明する。
めて明白であると考えるが、以下本発明を実施例
について説明する。
実施例 1
極微粉炭素(A)は粒径0.03ミクロンのいわゆるカ
ーボンブラツクである。窒素で稀釈したフツ素ガ
スと処理したが、如何にしてもフツ化炭素に転化
することができない。
ーボンブラツクである。窒素で稀釈したフツ素ガ
スと処理したが、如何にしてもフツ化炭素に転化
することができない。
この極微粉炭素100gを粒径10ミクロンの白色
のフツ化炭素(CF1.0)o60gとよく混和して、280
〜300℃の温度で、フツ素モル濃度33%のフツ
素・窒素混合ガスを通じ、白色の粉末295gを得
た。その組成はCF1.0に相当していた。風篩法に
よつて粒径0.03ミクロンの極微粒径フツ化炭素を
得ることができた。
のフツ化炭素(CF1.0)o60gとよく混和して、280
〜300℃の温度で、フツ素モル濃度33%のフツ
素・窒素混合ガスを通じ、白色の粉末295gを得
た。その組成はCF1.0に相当していた。風篩法に
よつて粒径0.03ミクロンの極微粒径フツ化炭素を
得ることができた。
実施例 2
同じく極微粉炭素(A)100gを粒径0.03ミクロン
の白色の極微粒径フツ化炭素(CF1.0)o100gとよ
く混和して、280〜300℃の温度で、フツ素モル度
40%のフツ素・窒素混合ガスを通じ、白色の粉末
340gを得た。その組成はCF1.0に相当し、粒径
は0.03ミクロンであつた。
の白色の極微粒径フツ化炭素(CF1.0)o100gとよ
く混和して、280〜300℃の温度で、フツ素モル度
40%のフツ素・窒素混合ガスを通じ、白色の粉末
340gを得た。その組成はCF1.0に相当し、粒径
は0.03ミクロンであつた。
実施例 3
極微粉炭素(B)は粒径0.05ミクロンのいわゆるカ
ーボンブラツクであるが、先の炭素(A)よりも結晶
化が幾分進んだ原子配列を有している。窒素で稀
釈したフツ素ガスと処理したが、如何にしてもフ
ツ化炭素に転化することができない。
ーボンブラツクであるが、先の炭素(A)よりも結晶
化が幾分進んだ原子配列を有している。窒素で稀
釈したフツ素ガスと処理したが、如何にしてもフ
ツ化炭素に転化することができない。
この極微粉炭素100gを粒径0.03ミクロンの暗
黒灰色のフツ化炭素(CF0.18)o50gとよく混和し
て、340〜360℃の温度で、フツ素モル濃度30%の
フツ素・窒素混合ガスを通じ、暗黒灰色の粉末
175gを得た。その組成はCF0.21に相当し、粒径
は0.03ミクロンであつた。
黒灰色のフツ化炭素(CF0.18)o50gとよく混和し
て、340〜360℃の温度で、フツ素モル濃度30%の
フツ素・窒素混合ガスを通じ、暗黒灰色の粉末
175gを得た。その組成はCF0.21に相当し、粒径
は0.03ミクロンであつた。
得られたフツ化炭素の粒径は原料の炭素の粒径
よりも幾分小さくなつている。
よりも幾分小さくなつている。
Claims (1)
- 1 極微粉炭素をその重量の半量以上のフツ化炭
素と混合することによつて稀釈し、これをフツ素
ガスと反応せしめることを特徴とする極微粒径フ
ツ化炭素の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57050324A JPS58167414A (ja) | 1982-03-29 | 1982-03-29 | 極微粒径フツ化炭素の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57050324A JPS58167414A (ja) | 1982-03-29 | 1982-03-29 | 極微粒径フツ化炭素の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58167414A JPS58167414A (ja) | 1983-10-03 |
JPS6135122B2 true JPS6135122B2 (ja) | 1986-08-11 |
Family
ID=12855720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57050324A Granted JPS58167414A (ja) | 1982-03-29 | 1982-03-29 | 極微粒径フツ化炭素の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58167414A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6432332U (ja) * | 1987-08-18 | 1989-02-28 | ||
JPS6432333U (ja) * | 1987-08-18 | 1989-02-28 | ||
JPH0462614U (ja) * | 1990-10-11 | 1992-05-28 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55140706A (en) * | 1979-03-30 | 1980-11-04 | Daikin Ind Ltd | Continuously fluorinating method for carbon |
-
1982
- 1982-03-29 JP JP57050324A patent/JPS58167414A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55140706A (en) * | 1979-03-30 | 1980-11-04 | Daikin Ind Ltd | Continuously fluorinating method for carbon |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6432332U (ja) * | 1987-08-18 | 1989-02-28 | ||
JPS6432333U (ja) * | 1987-08-18 | 1989-02-28 | ||
JPH0462614U (ja) * | 1990-10-11 | 1992-05-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58167414A (ja) | 1983-10-03 |
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