JPS6134882Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車用軽合金製ホイールのタイヤ
着脱装置への付傷、変形することのない取付構造
に関する。

タイヤ着脱装置は、例えば第１図に示す如く
に、側部に配された支持アーム１０及び支持Ｌ脚
１１により支持された装置本体１、該装置本体１
の前面中央部の誘導杆５上に左右動可能にＪ形の
先端に波面を成したマウンテイングヘツド２を有
するヘツド支持アーム３を取付冠４を介して取付
け、また支持アーム１０の端部に支軸９を介して
揺動するアーム８、該揺動アーム８の端部に鉛直
面内で回転するように配位された三方向に各突出
する押当爪７を有する回転支台６等が操作レバー
１２により操縦可能に構成された位置が存在す
る。

また、他に上記と同構成の回転支台が水平面内
で回転するように構成されたものが存在する。

上記前者の構成特徴のタイヤ着脱装置の用法
は、適宜位置に揺動変位せしめられた揺動アーム
８端の回転支台６上に押当爪７を突出させて車輪
１３をホイール部にて固定し、マウンテイングヘ
ツド２をタイヤのビード２６に押し当て乍ら操作
するものである。この用法に於いて、軽合金製ホ
イールを適用する場合、その材質の特性から、特
に大型車用軽合金製ホイールを適用する場合に人
力では倒底及ばない程の強大な力を要することか
ら、回転支台６への固定に際し、付傷、変形を生
ぜしめることになり、その結果、その外観が損わ
れることになる。このため、パンク修理等にてそ
の取扱いが極めて不便であり、相当な注意力と長
時間を要するものであつた。

尚、ここに軽合金とは、アルミニウム、マグネ
シウムを素成成分とする合金をいう。

本考案はタイヤ着脱装置での使用に際し、上記
弊害の生ずることのない軽合金製ホイールの取付
構造を提供するものであり、 以下に図に示す実施例に基づき本考案を詳細に
説明する。

第２図は本考案に係る着脱装置へのホイールの
取付構造の部分縦断面図を示す。

この図に示す如くに、一方が内部に軸線に沿つ
た帯状の周壁１９を有する凹部１６であり、他方
が軸線に垂直な平面１８で、該平面１８上に上記
ホイールのボルト孔２４にその位置を合致せしめ
て外方に固定ボルト１７を垂設した鋼鉄製装置ア
ダプタ１５がタイヤ着脱装置にその回転軸１４に
軸線を合わせて回転支台６上に載置され押当爪７
を周壁１９面上に押し当て固定され、また、該装
着アダプタ１５上に、その有する平面１８上に固
定ボルト１７をホイール凹部２１側からパツキン
２９を介してボルト孔２４に通しデイスク部２３
面を押し当てホイール２０を副パツキン２７を介
してナツト２８にて締め付け固定したことを取付
構造である。

上記の構成特徴の本考案の取付構造から、軸線
に沿つた周壁１９を有する凹部構成の鋼鉄製装着
アダプタ１５を用いる構成を有することにより、
タイヤの着脱装置を従来の鋼鉄製ホイールと同様
の簡易さをもつて使用することができ、また、ホ
イール２０の接合は装着アダプタ１５の平面１８
上にてなされ、またパツキン２９がその接合強度
を増大させ且つ付傷、変形を生じないように作用
する。

また、前記パツキンの取付構成に於いて、 第３図の如くに、環状で上記ホイール２０のボ
ルト孔２４の二以上に合致した位置に垂設したノ
ツクピン３２及び装着アダプタ１５の固定ボルト
１７の位置に合致して穿孔３３を有する鋼鉄製内
フランジ３０、該内フランジ３０が上記ボルト孔
２４に合致した位置に穿孔３３″を有する環状の
パツキン３４を介してボルト孔２４に上記ノツク
ピン３２を嵌入してホイール凹部２１側のデイス
ク部２３面上に装置し、更にまた、デイスク部２
３の他の面上に上記に同じパツキン３４を介して
ボルト孔２４に合致した位置に穿孔３３′を有す
る環状の鋼鉄製外フランジ３１を押着してなる構
成とすることにより、 パツキンがデイスク部２３面上により強力に固
定され操作時のタイヤ２５に対して作用する強大
な力に耐えることができ、また、ノツクピン３２
により軸芯合わせがより簡単となり、その装着操
作の速度をより短縮できる。尚、符号ア、イ及び
ウは組合わせ中心線を示す。

以上のように、本考案は、軽合金製ホイールの
外面、縁部等に付傷、変形を生ずることを防止
し、また、従来の鋼鉄製ホイールに対するのと同
じ装着力をもつて堅固に固定、装着操作可能なタ
イヤ着脱装置への取付構造を提供するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図…タイヤ着脱装置の斜視図、第２図…本
考案に係る実施例の取付構造を示す部分縦断面
図、第３図…本考案に係る実施態様の取付構造を
示す部分縦断面図。 図面符号の説明、１……タイヤ着脱装置本体、
６……回転支台、１５……装着アダプタ、１８…
…平面、１９……周壁、２０……ホイール、２１
……ホイール凹部、２３……デイスク部、２４…
…ボルト孔、２９……パツキン、３０……内フラ
ンジ、３１……外フランジ、３２……ノツクピ
ン、３４……パツキン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 回転軸１４に垂直な平面内で三方向に均等に
   作用するように配設された各突没する押当爪７
   を有する回転支台６、該回転支台６上に自動車
   用ホイールを載置固定する構成のタイヤ着脱装
   置に軽合金製ホイールを固定する場合に於い
   て、 一方が内部に軸線に沿つた帯状の周壁１９を
   有する凹部１６であり、他方が軸線に垂直な平
   面１８で、該平面１８上に上記ホイールのボル
   ト孔２４にその位置を合致せしめて外方に固定
   ボルト１７を垂設した鋼鉄製装着アダプタ１５
   が前記タイヤ着脱装置にその回転軸１４に軸線
   を合わせて前記回転支台６上に載置され前記押
   当爪７を上記周壁１９面上に押し当て固定さ
   れ、また、該装着アダプタ１５上に、その有す
   る上記平面１８上に固定ボルト１７をホイール
   凹部２１側からパツキン２９を介してボルト孔
   ２４に通しデイスク部２３面を押し当てホイー
   ル２０を副パツキン２７を介してナツト２８に
   て締め付け固定したことを特徴とする自動車用
   軽合金製ホイールのタイヤ着脱装置への取付構
   造。 ２ 環状で上記ホイール２０のボルト孔２４の二
   以上に合致した位置に垂設したノツクピン３２
   及び前記装置アダプタ１５の固定ボルト１７の
   位置に合致して穿孔３３を有する鋼鉄製内フラ
   ンジ３０、該内フランジ３０が上記ボルト孔２
   ４に合致した位置に穿孔３３″を有する環状の
   パツキン３４を介して上記ボルト孔２４に上記
   ノツクピン３２を嵌入してホイール凹部２１側
   のデイスク部２３面上に装着し、更にまたデイ
   スク部２３の他面上に上記パツキン３４を介し
   て上記ボルト孔２４に合致した位置に穿孔３
   ３′を有する環状の鋼鉄製外フランジ３１を押
   着してなる構成を特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の自動車用軽合金製ホイール
   のタイヤ着脱装置への取付構造。