JPS6134146B2 - - Google Patents
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- JPS6134146B2 JPS6134146B2 JP53006574A JP657478A JPS6134146B2 JP S6134146 B2 JPS6134146 B2 JP S6134146B2 JP 53006574 A JP53006574 A JP 53006574A JP 657478 A JP657478 A JP 657478A JP S6134146 B2 JPS6134146 B2 JP S6134146B2
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Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、電子写真装置等に用いられる加熱
定着ロールに関する。
定着ロールに関する。
周知のように、電子写真装置等に用いられる加
熱定着ロールとしては、記録紙上に形成された未
定着のトナー像を、熱と圧力とを加えたロール間
に通してトナー像を記録紙上に永久定着するた
め、耐熱性のあるゴム弾性体がよく使用される。
熱定着ロールとしては、記録紙上に形成された未
定着のトナー像を、熱と圧力とを加えたロール間
に通してトナー像を記録紙上に永久定着するた
め、耐熱性のあるゴム弾性体がよく使用される。
しかしながら、ゴム弾性体それ自体は、熱伝導
性が悪いため、均一な温度特性が要求される定着
ロールとしては最適な材料とはいいがたく、ま
た、ロール表面と芯金との温度差が30℃から100
℃程度もあり、ゴム弾性体と芯金とが剥離するこ
とがあるので、その接着性にも難点がある。
性が悪いため、均一な温度特性が要求される定着
ロールとしては最適な材料とはいいがたく、ま
た、ロール表面と芯金との温度差が30℃から100
℃程度もあり、ゴム弾性体と芯金とが剥離するこ
とがあるので、その接着性にも難点がある。
ゴム弾性体の熱伝導性を改善するための方策と
して、ゴム弾性体に金属粉を混入させ、粉体の粒
子間接触によつて熱の伝導性(電気の伝導性とほ
ぼ等価と考えられる)を改善する技術が知られて
いる。しかしながら、粒子間接触はばらつき易
く、金属粉は多量に混入させなければ熱伝導性は
改善されず、逆に金属粉を多量に混入させると硬
度が高くなり、ゴム弾性体の弾性特質が損われ
る。一般的には、金属粉を混入してJIS Aの基準
で60゜から80゜の硬さ以上にならないと熱伝導性
の改善は行なわれず、これでは硬すぎて弾性体と
しての利用がせばめられる。
して、ゴム弾性体に金属粉を混入させ、粉体の粒
子間接触によつて熱の伝導性(電気の伝導性とほ
ぼ等価と考えられる)を改善する技術が知られて
いる。しかしながら、粒子間接触はばらつき易
く、金属粉は多量に混入させなければ熱伝導性は
改善されず、逆に金属粉を多量に混入させると硬
度が高くなり、ゴム弾性体の弾性特質が損われ
る。一般的には、金属粉を混入してJIS Aの基準
で60゜から80゜の硬さ以上にならないと熱伝導性
の改善は行なわれず、これでは硬すぎて弾性体と
しての利用がせばめられる。
別の技術として、ゴム弾性体に金属繊維を混入
させるものがあるが、これは、ゴム弾性体を厚く
形成する場合には比較的よいが、薄く形成する場
合、例えば直径100mm程度以下のロールに対し
て、ゴム弾性体を2mmから5mm程度の厚さに被覆
する場合、芯金に対するゴム弾性体の接着性、あ
るいはゴム弾性体に対する金属繊維の混入の容易
性に問題がある。これは、金属繊維として細いも
のが得られにくいことと、ゴムと繊維との伸びの
差が特に著しいことに原因があるものと思われ
る。
させるものがあるが、これは、ゴム弾性体を厚く
形成する場合には比較的よいが、薄く形成する場
合、例えば直径100mm程度以下のロールに対し
て、ゴム弾性体を2mmから5mm程度の厚さに被覆
する場合、芯金に対するゴム弾性体の接着性、あ
るいはゴム弾性体に対する金属繊維の混入の容易
性に問題がある。これは、金属繊維として細いも
のが得られにくいことと、ゴムと繊維との伸びの
差が特に著しいことに原因があるものと思われ
る。
この発明による定着ロールは、芯金の上に被覆
されたゴム弾性体に、少なくとも太さ平均0.5μ
mから500μm、長さ5mmから10mm程度のフイラ
メントまたはこれらを束ねたもので、固有抵抗
108Ωcm以下のフアイバーチツプが混入されてい
ることを特徴とする。
されたゴム弾性体に、少なくとも太さ平均0.5μ
mから500μm、長さ5mmから10mm程度のフイラ
メントまたはこれらを束ねたもので、固有抵抗
108Ωcm以下のフアイバーチツプが混入されてい
ることを特徴とする。
この発明による別の定着ロールは、上記ゴム弾
性体にさらに金属粉が混入されており、または、
上記ゴム弾性体と芯金との間に金属やガラスなど
の鉱物繊維層を有することを特徴とする。
性体にさらに金属粉が混入されており、または、
上記ゴム弾性体と芯金との間に金属やガラスなど
の鉱物繊維層を有することを特徴とする。
この発明によるさらに別の定着ロールは、上記
ゴム弾性体にゴムや樹脂などのオフセツト防止層
を備えていることを特徴とする。
ゴム弾性体にゴムや樹脂などのオフセツト防止層
を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、次のような効果がある。
1 肉の薄いロールの成形も可能である。
2 改良材の充填量が少なくても効果があり、多
く入れるとさらに効果がある。
く入れるとさらに効果がある。
3 引張り、引き裂きせん断に対する強度が大き
い。特にシリコンRTVゴムに効果がある。
い。特にシリコンRTVゴムに効果がある。
4 ゴム弾性体および芯金に対する接着性が良
い。
い。
5 導電性が良くなるので、ロールの摩擦帯電に
よるロールへの記録紙の巻きつきがない。
よるロールへの記録紙の巻きつきがない。
6 軽量である。
7 圧縮永久歪が少ない。
したがつて、この発明の目的は、電子写真装置
等に使用される性能の改良された定着ロールを提
供することにある。
等に使用される性能の改良された定着ロールを提
供することにある。
この発明のその上の目的は、ゴム弾性体を使用
した熱伝導性、導電性、接着性、耐熱性、耐久性
の優れた上記定着ロールを提供することにある。
した熱伝導性、導電性、接着性、耐熱性、耐久性
の優れた上記定着ロールを提供することにある。
以下、添付図面を参照しながら、この発明を説
明する。この発明の基本構成は、第1図に示すよ
うに、芯金1と、この芯金の上に被覆された、太
さ0.5μmから500μm程度、長さ5mmから10mmの
フイラメントまたはこれらを束ねた固有抵抗108
Ωcm以下のフアイバーチツプを混入させたゴム弾
性体2とからなる。芯金1は、内部が中空になつ
ていてそこにヒーター3を配設したものと、無垢
のものとがある。ゴム弾性体にフアイバーを混入
させる場合、フアイバーはその長さが短かい程混
入性が向上するが、あまり短か過ぎるとゴム弾性
体内のフアイバー同士の接触頻度が小さくなり所
期の熱伝導性、導電性が得られなくなる。5mm〜
10mmという長さは、上記の混入性、熱伝導性、導
電性を確保する上で最適の長さである。
明する。この発明の基本構成は、第1図に示すよ
うに、芯金1と、この芯金の上に被覆された、太
さ0.5μmから500μm程度、長さ5mmから10mmの
フイラメントまたはこれらを束ねた固有抵抗108
Ωcm以下のフアイバーチツプを混入させたゴム弾
性体2とからなる。芯金1は、内部が中空になつ
ていてそこにヒーター3を配設したものと、無垢
のものとがある。ゴム弾性体にフアイバーを混入
させる場合、フアイバーはその長さが短かい程混
入性が向上するが、あまり短か過ぎるとゴム弾性
体内のフアイバー同士の接触頻度が小さくなり所
期の熱伝導性、導電性が得られなくなる。5mm〜
10mmという長さは、上記の混入性、熱伝導性、導
電性を確保する上で最適の長さである。
ゴム弾性体自体の材質は、耐熱性、例えば100
℃以上の温度に1000時間暴したときに、少なくと
もゴム硬度の変化が±5゜の範囲内で納まる耐熱
性を有し、硬度がJISAで10゜から90゜の範囲内
のものを使用する。
℃以上の温度に1000時間暴したときに、少なくと
もゴム硬度の変化が±5゜の範囲内で納まる耐熱
性を有し、硬度がJISAで10゜から90゜の範囲内
のものを使用する。
フアイバーチツプは、好ましくは、使用するゴ
ム弾性体よりも10倍以上の熱伝導性と、より高い
引張り強さと、より低い比重とを有し、その長さ
は特に限定されない。充填量としては、重量比で
0.5%から60%程度が適当である。フアイバーチ
ツプは、ゴム弾性体との接着性をよくするため
に、シランカツプリング等の表面処理を行なうと
よい。
ム弾性体よりも10倍以上の熱伝導性と、より高い
引張り強さと、より低い比重とを有し、その長さ
は特に限定されない。充填量としては、重量比で
0.5%から60%程度が適当である。フアイバーチ
ツプは、ゴム弾性体との接着性をよくするため
に、シランカツプリング等の表面処理を行なうと
よい。
ゴム弾性体には、上記のようなフアイバーチツ
プの他に布状金属繊維や金属粉、その他導電性カ
ーボンなどをゴムの弾性を損わない程度に一諸に
混入させれば、その特性をさらに改良することが
できる。混入する粉体量は、約1wt%〜30wt%で
あり、特に従来の導電性ゴムにおける前記した粒
子間接触による欠点を補い、かつ改善することが
可能である。
プの他に布状金属繊維や金属粉、その他導電性カ
ーボンなどをゴムの弾性を損わない程度に一諸に
混入させれば、その特性をさらに改良することが
できる。混入する粉体量は、約1wt%〜30wt%で
あり、特に従来の導電性ゴムにおける前記した粒
子間接触による欠点を補い、かつ改善することが
可能である。
また、第2図に示すように、芯金11の上に金
属、ガラスなどの鉱物繊維層12を被覆し、その
上に上記のようなフアイバーチツプを混入させた
ゴム弾性体13を設けると、さらに効果がある。
このロールの成形方法としては、次のようなもの
がある。(1)芯金の上の単紙に金属繊維層を巻き、
ゴム加硫時に、この中にゴムがめり込むようにす
る。(2)ゴムと金属繊維を混入させた未加硫または
加硫済のゴムによつて層を予め作る。この方法
は、特開昭51−43941号公報に詳しく述べられて
いる。
属、ガラスなどの鉱物繊維層12を被覆し、その
上に上記のようなフアイバーチツプを混入させた
ゴム弾性体13を設けると、さらに効果がある。
このロールの成形方法としては、次のようなもの
がある。(1)芯金の上の単紙に金属繊維層を巻き、
ゴム加硫時に、この中にゴムがめり込むようにす
る。(2)ゴムと金属繊維を混入させた未加硫または
加硫済のゴムによつて層を予め作る。この方法
は、特開昭51−43941号公報に詳しく述べられて
いる。
また、定着ロールによるトナー像の定着は、ト
ナー像がロールに転移して、これが再び別の記録
紙に転写される、いわゆるオフセツト現象が発生
するので、これを防止するために、第3図に示す
ように、上記のようなゴム弾性体21の表面に、
トナーに対し離型性の優れたシリコンゴム例えば
シリコンRTV,LTV,HTVゴムやテフロン、
FEP,PFA,TFEなどの樹脂によるオフセツト
防止層22を設けるとよい。
ナー像がロールに転移して、これが再び別の記録
紙に転写される、いわゆるオフセツト現象が発生
するので、これを防止するために、第3図に示す
ように、上記のようなゴム弾性体21の表面に、
トナーに対し離型性の優れたシリコンゴム例えば
シリコンRTV,LTV,HTVゴムやテフロン、
FEP,PFA,TFEなどの樹脂によるオフセツト
防止層22を設けるとよい。
この発明による定着ロールは、軽くて強いこと
がその第1の特徴である。
がその第1の特徴である。
この発明の第2の特徴は、圧縮永久歪が少ない
ことである。定着ロールは、通常、二本の定着ロ
ールを圧接させ、その間に記録紙を通過させて使
用されるが、この発明による定着ロールは、ロー
ル間圧力を線接触として、0.5Kg/cmから30Kg/
cmの圧力に耐え、通常では圧力解除装置をもたな
くても使用でき、装置が非常に安価になる。
ことである。定着ロールは、通常、二本の定着ロ
ールを圧接させ、その間に記録紙を通過させて使
用されるが、この発明による定着ロールは、ロー
ル間圧力を線接触として、0.5Kg/cmから30Kg/
cmの圧力に耐え、通常では圧力解除装置をもたな
くても使用でき、装置が非常に安価になる。
この発明の第3の特徴は、熱伝導性および熱応
答性がよいことである。従来のロールは、記録紙
の連続通紙時に、例えば約30℃の温度低下がある
が、この発明によるロールは、約10℃の低下があ
るにすぎない。
答性がよいことである。従来のロールは、記録紙
の連続通紙時に、例えば約30℃の温度低下がある
が、この発明によるロールは、約10℃の低下があ
るにすぎない。
この発明の第4の特徴は、導電性が良くなるの
でロールの帯電を抑えることができ、記録紙のロ
ールへの巻きつきを防止することができる。通常
のゴム弾性体ロールは絶縁性なので、記録紙との
摩擦によりその表面が帯電し、ロール間を通過し
て一旦分離された記録紙が再びロールに巻きつい
て、ジヤム発生の原因となる。この発明によるロ
ールのゴム弾性体には、導電性のフアイバーチツ
プが混入されているので、導電性が著しく改良さ
れる。
でロールの帯電を抑えることができ、記録紙のロ
ールへの巻きつきを防止することができる。通常
のゴム弾性体ロールは絶縁性なので、記録紙との
摩擦によりその表面が帯電し、ロール間を通過し
て一旦分離された記録紙が再びロールに巻きつい
て、ジヤム発生の原因となる。この発明によるロ
ールのゴム弾性体には、導電性のフアイバーチツ
プが混入されているので、導電性が著しく改良さ
れる。
この発明による第5の特徴は、耐熱接着性が著
しく向上することである。本願発明者の実験で
は、従来のロールが、300℃の温度で1時間で破
壊したものが、この発明によるロールでは、温度
300℃で100時間を耐えることができた。定着ロー
ルが使用される常用温度200℃では、硬度の低下
や歪の発生もほとんどなく、せいぜい±5゜以内
の硬度変化があつたにすぎない。
しく向上することである。本願発明者の実験で
は、従来のロールが、300℃の温度で1時間で破
壊したものが、この発明によるロールでは、温度
300℃で100時間を耐えることができた。定着ロー
ルが使用される常用温度200℃では、硬度の低下
や歪の発生もほとんどなく、せいぜい±5゜以内
の硬度変化があつたにすぎない。
実施例 1
太さ平均1μmから15μm、長さ5mmから10mm
のカーボン繊維(東レ製、チヨツプドフアイバ
ー)を、加硫剤を加えたシリコンゴム(信越化学
製、KE530Uシリコンゴム)に0.5,1,3,
10,50の各wt%割合で混入し、それぞれの重量
比のものを芯金の上にロール状に成型した。上記
特徴の第5に述べた実験結果は、この実施例によ
るものである。
のカーボン繊維(東レ製、チヨツプドフアイバ
ー)を、加硫剤を加えたシリコンゴム(信越化学
製、KE530Uシリコンゴム)に0.5,1,3,
10,50の各wt%割合で混入し、それぞれの重量
比のものを芯金の上にロール状に成型した。上記
特徴の第5に述べた実験結果は、この実施例によ
るものである。
実施例 2
加硫剤を加えたシリコンゴム(信越化学製、
KE530Uシリコンゴム)に、太さ平均1μmから
15μm、長さ10mm程度のカーボン繊維で若干のガ
ラス繊維が混織されているフアイバーチツプ(東
レ製、チヨツプドフアイバー)を10wt%および
銅粉を5wt%混入し、これを直径40mm、長さ400
mmの芯金の上に接着されてゆるく巻かれた太さ平
均50μmから100μmの銅繊維の上に、直径50mm
になるようにロール状に成型した。このロール
は、上記特徴の第5に述べた実験条件の上にさら
に3Kg/cmの圧力を加えて実験を行なつたとこ
ろ、永久歪は全くみられなかつた。
KE530Uシリコンゴム)に、太さ平均1μmから
15μm、長さ10mm程度のカーボン繊維で若干のガ
ラス繊維が混織されているフアイバーチツプ(東
レ製、チヨツプドフアイバー)を10wt%および
銅粉を5wt%混入し、これを直径40mm、長さ400
mmの芯金の上に接着されてゆるく巻かれた太さ平
均50μmから100μmの銅繊維の上に、直径50mm
になるようにロール状に成型した。このロール
は、上記特徴の第5に述べた実験条件の上にさら
に3Kg/cmの圧力を加えて実験を行なつたとこ
ろ、永久歪は全くみられなかつた。
実施例 3
実施例2における銅繊維の代りに、銅メツキを
施した同じ寸法のカーボン繊維を使用したとこ
ろ、結果はさらによくなつた。
施した同じ寸法のカーボン繊維を使用したとこ
ろ、結果はさらによくなつた。
以上の実施例に用いたゴムは、プレス加硫型
(HTVゴムと一般には称している。これは、ロー
ル等で未加硫ゴムをねつてから割り型に入れ軸を
中心にシート状未加硫ゴムで覆い、熱100℃以上
で圧力を加え15分以上たつてから、型より出し、
後研磨機で表面研磨しロールにする)であつた
が、液状ゴム例えばシリコンRTV,LTV(商品
名KE12,KE1300等信越化学製)の場合は高圧下
でのロールによるゴムねり等が行なわれないた
め、フアイバーチツプが折れたりすることが少な
く、すなおに混合されるため、引つ張り、引き裂
きが著しく改善され、当然のことながら熱伝導性
もよくなつた。ただ混合量は、プレス加硫型より
少なく0.5wt%〜30wt%程度がよかつた。このシ
リコンRTVゴム等の上に、更に、フアイバーの
混入されないかまたは少なくとも混入量の少ない
オフセツト防止層を設けて定着ロールとすること
がよい。これは繊維があまり多いと、オフセツト
防止効果を落とすからである。
(HTVゴムと一般には称している。これは、ロー
ル等で未加硫ゴムをねつてから割り型に入れ軸を
中心にシート状未加硫ゴムで覆い、熱100℃以上
で圧力を加え15分以上たつてから、型より出し、
後研磨機で表面研磨しロールにする)であつた
が、液状ゴム例えばシリコンRTV,LTV(商品
名KE12,KE1300等信越化学製)の場合は高圧下
でのロールによるゴムねり等が行なわれないた
め、フアイバーチツプが折れたりすることが少な
く、すなおに混合されるため、引つ張り、引き裂
きが著しく改善され、当然のことながら熱伝導性
もよくなつた。ただ混合量は、プレス加硫型より
少なく0.5wt%〜30wt%程度がよかつた。このシ
リコンRTVゴム等の上に、更に、フアイバーの
混入されないかまたは少なくとも混入量の少ない
オフセツト防止層を設けて定着ロールとすること
がよい。これは繊維があまり多いと、オフセツト
防止効果を落とすからである。
実施例 4
KE12(信越化学製)に7wt%の前記カーボン
繊維(東レチヨツプドフアイバーT007)を入れ
直径40mm厚さ1mmのロールとし、その上にオフセ
ツト防止層としてKE12を0.5wt%、約100μm覆
つてロールとした。
繊維(東レチヨツプドフアイバーT007)を入れ
直径40mm厚さ1mmのロールとし、その上にオフセ
ツト防止層としてKE12を0.5wt%、約100μm覆
つてロールとした。
第1図は、この発明の一例を示す破砕断面図、
第2図は、この発明の別の例を示す破砕断面図、
第3図は、この発明のさらに別の例を示す破砕断
面図である。 1,11:芯金、2,13,21:フアイバー
チツプを混入したゴム弾性体、3:ヒーター、1
2:鉱物繊維、22:オフセツト防止層。
第2図は、この発明の別の例を示す破砕断面図、
第3図は、この発明のさらに別の例を示す破砕断
面図である。 1,11:芯金、2,13,21:フアイバー
チツプを混入したゴム弾性体、3:ヒーター、1
2:鉱物繊維、22:オフセツト防止層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芯金と、芯金の上に被覆されたゴム弾性体と
からなり、上記ゴム弾性体には、太さ0.5μmか
ら500μm、長さ5mmから10mm、固有抵抗10sΩcm
以下のフアイバーチツプが混入されていることを
特徴とする定着ロール。 2 芯金と、芯金の上に被覆された鉱物繊維とそ
の上に設けられたゴム弾性体とからなり、上記ゴ
ム弾性体には、太さ0.5μmから500μm、長さ5
mmから10mm、固有抵抗10sΩcm以下のフアイバー
チツプが混入されていることを特徴とする定着ロ
ール。 3 芯金と、芯金の上に順に被覆されたゴム弾性
体とオフセツト防止層とからなり、上記ゴム弾性
体には、太さ0.5μmから500μm、長さ5mmから
10mm、固有抵抗10sΩcm以下のフアイバーチツプ
が混入されていることを特徴とする定着ロール。 4 芯金と、芯金の上に順に被覆された鉱物繊維
とゴム弾性体とオフセツト防止層とからなり、上
記ゴム弾性体には、太さ0.5μmから500μm、長
さ5mmから10mm、固有抵抗10sΩcm以下のフアイ
バーチツプが混入されていることを特徴とする定
着ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP657478A JPS5499640A (en) | 1978-01-24 | 1978-01-24 | Fixing roll |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP657478A JPS5499640A (en) | 1978-01-24 | 1978-01-24 | Fixing roll |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5499640A JPS5499640A (en) | 1979-08-06 |
JPS6134146B2 true JPS6134146B2 (ja) | 1986-08-06 |
Family
ID=11642093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP657478A Granted JPS5499640A (en) | 1978-01-24 | 1978-01-24 | Fixing roll |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5499640A (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4567349A (en) * | 1982-11-15 | 1986-01-28 | Xerox Corporation | Heat and pressure fuser apparatus |
JPS6063575A (ja) * | 1983-09-17 | 1985-04-11 | Canon Inc | 定着装置 |
JPS6080883A (ja) * | 1983-10-11 | 1985-05-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 加熱定着ロ−ル |
JPS60172170U (ja) * | 1984-04-21 | 1985-11-14 | 株式会社 荒井製作所 | 定着用加熱ロ−ラ− |
JPS60184075U (ja) * | 1984-05-16 | 1985-12-06 | 日東工業株式会社 | 電子複写機等の定着ロ−ラ−装置 |
JPS6193475A (ja) * | 1984-10-12 | 1986-05-12 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 熱ロ−ラ定着装置 |
JPH0624848Y2 (ja) * | 1984-12-29 | 1994-06-29 | 株式会社リコー | 複写装置 |
JPS6287359U (ja) * | 1985-11-20 | 1987-06-04 | ||
JPH0719104B2 (ja) * | 1985-12-27 | 1995-03-06 | キヤノン株式会社 | 弾性回転体及びそれを有する定着装置 |
JPH0648413B2 (ja) * | 1986-12-27 | 1994-06-22 | キヤノン株式会社 | 定着装置 |
JP2845454B2 (ja) * | 1988-07-20 | 1999-01-13 | キヤノン株式会社 | 定着装置および定着ローラ |
JPH0810377B2 (ja) * | 1989-06-22 | 1996-01-31 | キヤノン株式会社 | 定着装置及び定着用樹脂フィルム |
JP4911674B2 (ja) * | 2005-02-21 | 2012-04-04 | キヤノン株式会社 | 加熱定着部材および加熱定着装置 |
KR100865590B1 (ko) | 2008-04-22 | 2008-10-28 | (주)쌍림멀티택 | 강판 이송용 롤러 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5143941A (ja) * | 1974-10-14 | 1976-04-15 | Ricoh Kk | Danseitairooraa |
-
1978
- 1978-01-24 JP JP657478A patent/JPS5499640A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5143941A (ja) * | 1974-10-14 | 1976-04-15 | Ricoh Kk | Danseitairooraa |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5499640A (en) | 1979-08-06 |
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