JPS6134146B2 - - Google Patents

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JPS6134146B2
JPS6134146B2 JP53006574A JP657478A JPS6134146B2 JP S6134146 B2 JPS6134146 B2 JP S6134146B2 JP 53006574 A JP53006574 A JP 53006574A JP 657478 A JP657478 A JP 657478A JP S6134146 B2 JPS6134146 B2 JP S6134146B2
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JP
Japan
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elastic body
rubber elastic
rubber
core metal
roll
Prior art date
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JP53006574A
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English (en)
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JPS5499640A (en
Inventor
Ryoichi Namiki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、電子写真装置等に用いられる加熱
定着ロールに関する。
周知のように、電子写真装置等に用いられる加
熱定着ロールとしては、記録紙上に形成された未
定着のトナー像を、熱と圧力とを加えたロール間
に通してトナー像を記録紙上に永久定着するた
め、耐熱性のあるゴム弾性体がよく使用される。
しかしながら、ゴム弾性体それ自体は、熱伝導
性が悪いため、均一な温度特性が要求される定着
ロールとしては最適な材料とはいいがたく、ま
た、ロール表面と芯金との温度差が30℃から100
℃程度もあり、ゴム弾性体と芯金とが剥離するこ
とがあるので、その接着性にも難点がある。
ゴム弾性体の熱伝導性を改善するための方策と
して、ゴム弾性体に金属粉を混入させ、粉体の粒
子間接触によつて熱の伝導性(電気の伝導性とほ
ぼ等価と考えられる)を改善する技術が知られて
いる。しかしながら、粒子間接触はばらつき易
く、金属粉は多量に混入させなければ熱伝導性は
改善されず、逆に金属粉を多量に混入させると硬
度が高くなり、ゴム弾性体の弾性特質が損われ
る。一般的には、金属粉を混入してJIS Aの基準
で60゜から80゜の硬さ以上にならないと熱伝導性
の改善は行なわれず、これでは硬すぎて弾性体と
しての利用がせばめられる。
別の技術として、ゴム弾性体に金属繊維を混入
させるものがあるが、これは、ゴム弾性体を厚く
形成する場合には比較的よいが、薄く形成する場
合、例えば直径100mm程度以下のロールに対し
て、ゴム弾性体を2mmから5mm程度の厚さに被覆
する場合、芯金に対するゴム弾性体の接着性、あ
るいはゴム弾性体に対する金属繊維の混入の容易
性に問題がある。これは、金属繊維として細いも
のが得られにくいことと、ゴムと繊維との伸びの
差が特に著しいことに原因があるものと思われ
る。
この発明による定着ロールは、芯金の上に被覆
されたゴム弾性体に、少なくとも太さ平均0.5μ
mから500μm、長さ5mmから10mm程度のフイラ
メントまたはこれらを束ねたもので、固有抵抗
108Ωcm以下のフアイバーチツプが混入されてい
ることを特徴とする。
この発明による別の定着ロールは、上記ゴム弾
性体にさらに金属粉が混入されており、または、
上記ゴム弾性体と芯金との間に金属やガラスなど
の鉱物繊維層を有することを特徴とする。
この発明によるさらに別の定着ロールは、上記
ゴム弾性体にゴムや樹脂などのオフセツト防止層
を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、次のような効果がある。
1 肉の薄いロールの成形も可能である。
2 改良材の充填量が少なくても効果があり、多
く入れるとさらに効果がある。
3 引張り、引き裂きせん断に対する強度が大き
い。特にシリコンRTVゴムに効果がある。
4 ゴム弾性体および芯金に対する接着性が良
い。
5 導電性が良くなるので、ロールの摩擦帯電に
よるロールへの記録紙の巻きつきがない。
6 軽量である。
7 圧縮永久歪が少ない。
したがつて、この発明の目的は、電子写真装置
等に使用される性能の改良された定着ロールを提
供することにある。
この発明のその上の目的は、ゴム弾性体を使用
した熱伝導性、導電性、接着性、耐熱性、耐久性
の優れた上記定着ロールを提供することにある。
以下、添付図面を参照しながら、この発明を説
明する。この発明の基本構成は、第1図に示すよ
うに、芯金1と、この芯金の上に被覆された、太
さ0.5μmから500μm程度、長さ5mmから10mmの
フイラメントまたはこれらを束ねた固有抵抗108
Ωcm以下のフアイバーチツプを混入させたゴム弾
性体2とからなる。芯金1は、内部が中空になつ
ていてそこにヒーター3を配設したものと、無垢
のものとがある。ゴム弾性体にフアイバーを混入
させる場合、フアイバーはその長さが短かい程混
入性が向上するが、あまり短か過ぎるとゴム弾性
体内のフアイバー同士の接触頻度が小さくなり所
期の熱伝導性、導電性が得られなくなる。5mm〜
10mmという長さは、上記の混入性、熱伝導性、導
電性を確保する上で最適の長さである。
ゴム弾性体自体の材質は、耐熱性、例えば100
℃以上の温度に1000時間暴したときに、少なくと
もゴム硬度の変化が±5゜の範囲内で納まる耐熱
性を有し、硬度がJISAで10゜から90゜の範囲内
のものを使用する。
フアイバーチツプは、好ましくは、使用するゴ
ム弾性体よりも10倍以上の熱伝導性と、より高い
引張り強さと、より低い比重とを有し、その長さ
は特に限定されない。充填量としては、重量比で
0.5%から60%程度が適当である。フアイバーチ
ツプは、ゴム弾性体との接着性をよくするため
に、シランカツプリング等の表面処理を行なうと
よい。
ゴム弾性体には、上記のようなフアイバーチツ
プの他に布状金属繊維や金属粉、その他導電性カ
ーボンなどをゴムの弾性を損わない程度に一諸に
混入させれば、その特性をさらに改良することが
できる。混入する粉体量は、約1wt%〜30wt%で
あり、特に従来の導電性ゴムにおける前記した粒
子間接触による欠点を補い、かつ改善することが
可能である。
また、第2図に示すように、芯金11の上に金
属、ガラスなどの鉱物繊維層12を被覆し、その
上に上記のようなフアイバーチツプを混入させた
ゴム弾性体13を設けると、さらに効果がある。
このロールの成形方法としては、次のようなもの
がある。(1)芯金の上の単紙に金属繊維層を巻き、
ゴム加硫時に、この中にゴムがめり込むようにす
る。(2)ゴムと金属繊維を混入させた未加硫または
加硫済のゴムによつて層を予め作る。この方法
は、特開昭51−43941号公報に詳しく述べられて
いる。
また、定着ロールによるトナー像の定着は、ト
ナー像がロールに転移して、これが再び別の記録
紙に転写される、いわゆるオフセツト現象が発生
するので、これを防止するために、第3図に示す
ように、上記のようなゴム弾性体21の表面に、
トナーに対し離型性の優れたシリコンゴム例えば
シリコンRTV,LTV,HTVゴムやテフロン、
FEP,PFA,TFEなどの樹脂によるオフセツト
防止層22を設けるとよい。
この発明による定着ロールは、軽くて強いこと
がその第1の特徴である。
この発明の第2の特徴は、圧縮永久歪が少ない
ことである。定着ロールは、通常、二本の定着ロ
ールを圧接させ、その間に記録紙を通過させて使
用されるが、この発明による定着ロールは、ロー
ル間圧力を線接触として、0.5Kg/cmから30Kg/
cmの圧力に耐え、通常では圧力解除装置をもたな
くても使用でき、装置が非常に安価になる。
この発明の第3の特徴は、熱伝導性および熱応
答性がよいことである。従来のロールは、記録紙
の連続通紙時に、例えば約30℃の温度低下がある
が、この発明によるロールは、約10℃の低下があ
るにすぎない。
この発明の第4の特徴は、導電性が良くなるの
でロールの帯電を抑えることができ、記録紙のロ
ールへの巻きつきを防止することができる。通常
のゴム弾性体ロールは絶縁性なので、記録紙との
摩擦によりその表面が帯電し、ロール間を通過し
て一旦分離された記録紙が再びロールに巻きつい
て、ジヤム発生の原因となる。この発明によるロ
ールのゴム弾性体には、導電性のフアイバーチツ
プが混入されているので、導電性が著しく改良さ
れる。
この発明による第5の特徴は、耐熱接着性が著
しく向上することである。本願発明者の実験で
は、従来のロールが、300℃の温度で1時間で破
壊したものが、この発明によるロールでは、温度
300℃で100時間を耐えることができた。定着ロー
ルが使用される常用温度200℃では、硬度の低下
や歪の発生もほとんどなく、せいぜい±5゜以内
の硬度変化があつたにすぎない。
実施例 1 太さ平均1μmから15μm、長さ5mmから10mm
のカーボン繊維(東レ製、チヨツプドフアイバ
ー)を、加硫剤を加えたシリコンゴム(信越化学
製、KE530Uシリコンゴム)に0.5,1,3,
10,50の各wt%割合で混入し、それぞれの重量
比のものを芯金の上にロール状に成型した。上記
特徴の第5に述べた実験結果は、この実施例によ
るものである。
実施例 2 加硫剤を加えたシリコンゴム(信越化学製、
KE530Uシリコンゴム)に、太さ平均1μmから
15μm、長さ10mm程度のカーボン繊維で若干のガ
ラス繊維が混織されているフアイバーチツプ(東
レ製、チヨツプドフアイバー)を10wt%および
銅粉を5wt%混入し、これを直径40mm、長さ400
mmの芯金の上に接着されてゆるく巻かれた太さ平
均50μmから100μmの銅繊維の上に、直径50mm
になるようにロール状に成型した。このロール
は、上記特徴の第5に述べた実験条件の上にさら
に3Kg/cmの圧力を加えて実験を行なつたとこ
ろ、永久歪は全くみられなかつた。
実施例 3 実施例2における銅繊維の代りに、銅メツキを
施した同じ寸法のカーボン繊維を使用したとこ
ろ、結果はさらによくなつた。
以上の実施例に用いたゴムは、プレス加硫型
(HTVゴムと一般には称している。これは、ロー
ル等で未加硫ゴムをねつてから割り型に入れ軸を
中心にシート状未加硫ゴムで覆い、熱100℃以上
で圧力を加え15分以上たつてから、型より出し、
後研磨機で表面研磨しロールにする)であつた
が、液状ゴム例えばシリコンRTV,LTV(商品
名KE12,KE1300等信越化学製)の場合は高圧下
でのロールによるゴムねり等が行なわれないた
め、フアイバーチツプが折れたりすることが少な
く、すなおに混合されるため、引つ張り、引き裂
きが著しく改善され、当然のことながら熱伝導性
もよくなつた。ただ混合量は、プレス加硫型より
少なく0.5wt%〜30wt%程度がよかつた。このシ
リコンRTVゴム等の上に、更に、フアイバーの
混入されないかまたは少なくとも混入量の少ない
オフセツト防止層を設けて定着ロールとすること
がよい。これは繊維があまり多いと、オフセツト
防止効果を落とすからである。
実施例 4 KE12(信越化学製)に7wt%の前記カーボン
繊維(東レチヨツプドフアイバーT007)を入れ
直径40mm厚さ1mmのロールとし、その上にオフセ
ツト防止層としてKE12を0.5wt%、約100μm覆
つてロールとした。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一例を示す破砕断面図、
第2図は、この発明の別の例を示す破砕断面図、
第3図は、この発明のさらに別の例を示す破砕断
面図である。 1,11:芯金、2,13,21:フアイバー
チツプを混入したゴム弾性体、3:ヒーター、1
2:鉱物繊維、22:オフセツト防止層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 芯金と、芯金の上に被覆されたゴム弾性体と
    からなり、上記ゴム弾性体には、太さ0.5μmか
    ら500μm、長さ5mmから10mm、固有抵抗10sΩcm
    以下のフアイバーチツプが混入されていることを
    特徴とする定着ロール。 2 芯金と、芯金の上に被覆された鉱物繊維とそ
    の上に設けられたゴム弾性体とからなり、上記ゴ
    ム弾性体には、太さ0.5μmから500μm、長さ5
    mmから10mm、固有抵抗10sΩcm以下のフアイバー
    チツプが混入されていることを特徴とする定着ロ
    ール。 3 芯金と、芯金の上に順に被覆されたゴム弾性
    体とオフセツト防止層とからなり、上記ゴム弾性
    体には、太さ0.5μmから500μm、長さ5mmから
    10mm、固有抵抗10sΩcm以下のフアイバーチツプ
    が混入されていることを特徴とする定着ロール。 4 芯金と、芯金の上に順に被覆された鉱物繊維
    とゴム弾性体とオフセツト防止層とからなり、上
    記ゴム弾性体には、太さ0.5μmから500μm、長
    さ5mmから10mm、固有抵抗10sΩcm以下のフアイ
    バーチツプが混入されていることを特徴とする定
    着ロール。
JP657478A 1978-01-24 1978-01-24 Fixing roll Granted JPS5499640A (en)

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