JPS6132997Y2 - - Google Patents

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JPS6132997Y2
JPS6132997Y2 JP9918783U JP9918783U JPS6132997Y2 JP S6132997 Y2 JPS6132997 Y2 JP S6132997Y2 JP 9918783 U JP9918783 U JP 9918783U JP 9918783 U JP9918783 U JP 9918783U JP S6132997 Y2 JPS6132997 Y2 JP S6132997Y2
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positive pressure
chemical
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conveyor
pressure cover
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JP9918783U
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JPS609965U (ja
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  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は前処理装置に係り、特にコンベアによ
り連続的に搬送される被処理物に対して脱脂剤或
いは被膜化成処理剤等の薬液を自動的にスプレー
噴射し、或いは蒸気にしてスチーム噴射する前処
理装置に関する。
金属塗装等の前処理は、金属表面に防蝕性を与
え、塗料の付着性を助けるために行われ、この種
の前処理装置としては、脱脂工程から最終水洗工
程までの全工程において薬液及び洗浄水をスプレ
ーで噴霧させ、この中をコンベアにより被処理物
が所定の速度で自動的に搬送されて通過する所謂
スプレー式前処理装置が良く知られており、該装
置は被処理物を薬液タンク、洗浄水タンクに浸漬
して前処理を行う所謂デイツプ式前処理装置に比
較して時間的に短縮ができ、而も薬液濃度の低下
もなく仕上がり外観も良いことから、自動車、電
気機器、建築金物等の前処理に幅広く使用され、
特に多量生産に最適である。
然し、このようなスプレー式前処理装置にあつ
ては、噴霧される薬液により前処理室内に配設さ
れたコンベアを構成するコンベアレール、コンベ
アチエーン及びトロリー部等が腐蝕すると云う問
題がある。
即ち、被処理物表面の油脂、汚れ等を除去する
脱脂工程においては、例えば油脂分の洗浄除去に
塩素化炭化水素溶剤(トリクロルエチレン等)が
使用され、該溶剤に水分が混入すると加水分解し
て塩酸を生じ、これがスプレー噴射された際に薬
液処理室内に浮遊してコンベアに付着し腐蝕を促
進する。
また、被処理物表面の酸化物や水酸化物を化学
的に溶解して除去する酸洗い(脱錆)工程におい
ては、主にリン酸、塩酸、硫酸、硝酸等が使用さ
れているため脱錆の際に水素が発生し、これが鉄
鋼で作られたコンベアに脆性を引き起こす。
更に、脱錆された被処理物表面を不動態化し塗
装効果を高めるために行われる被膜化成処理工程
においては、リン酸系、シユウ酸系、クロム酸系
等の処理剤が使用されているため、鉄鋼からなる
被処理物表面に例えばリン酸塩被膜を形成する際
に、Fe+H3PO4→Fe(H2PO42+H2↑の反応に
より、リン酸が鉄表面のエツチング作用を行つて
水素ガスを発生させ、これがコンベアの脆性を引
き起こすこととなる。
そこで従来装置においては、コンベアに対する
薬液の付着や水素ガスの作用等を回避するため、
第1図及び第2図に示す如く薬液処理室内にコン
ベアを囲繞する陽圧カバーと称する保護カバーを
設けると共に、該カバー内に給気フアンから所要
風量の空気を導入して該カバー内の空気圧を高
め、薬液及び水素ガスの侵入を防止することとし
ている。
即ち、第1図及び第2図は薬液処理室として被
膜化成処理室1の例を夫々示す正面図及び断面図
であり、ハンガ2を介してコンベア3に懸吊され
た被処理物4が矢印A方向から被膜化成処理室1
内に搬入され、ここで被膜化成処理を施されて次
段の水洗室5に搬出される。
被膜化成処理室1は外面に岩綿等の断熱材が施
され、内部には薬液を噴霧するための複数のライ
ザー6が所定間隔で対向配設され、天井部にはコ
ンベア3を囲繞する陽圧カバー7が配設されてい
る。
また、被膜化成処理室1の梁天部には給気フア
ン8が配設され、該給気フアン8に接続された陽
圧ダクト9の吹出口9aと該ダクト9から直角分
岐せられた吹出口9bとが、夫々前記陽圧カバー
7内の天井部に開口されている。
一方、被膜化成処理室1の下部には外面に岩綿
等の断熱材が施された薬液タンク10が配設さ
れ、該薬液タンク10内に貯留された薬液がポン
プ11によつてライザー6に供給され、ライザー
6に取り付けられた多数の噴射ノズル12から所
定の角度で被処理物4に対して均一に噴射され、
これが簀子13を嵌装した薬液回収口14を通つ
て薬液タンク10内に回収されるように成されて
薬液を循環して連続使使用している。
なお、上記の如くライザー6の噴射ノズル12
から噴射される薬液の温度条件は、通常40〜50℃
とされ、これに応じて薬液タンク10内の薬液を
熱損失を考慮して約70℃程度に加温する必要があ
るため、薬液タンク10内には所要の加熱容量を
有する加熱蛇管15が配設されており、その温度
調節は電気抵抗式自動温度指示計を備えて電磁弁
を作動させて行つている。
また、薬液タンク10内には、被処理物4に噴
射されて回収される薬液に含まれる汚物、スラツ
ジの集積があり、これらを容易に除去し得るよう
にその底面に傾斜を付けると共に、ライザー6及
び噴射ノズル12の詰まりを防止するために薬液
供給パイプ16の開口側にフイルタ17が配設さ
れている。
而して、薬液タンク10内で約70℃に加温され
た薬液が、ポンプ11によつて薬液供給パイプ1
6を通じてライザー6に送給され、ライザー6の
噴射ノズル12から微粒化されて噴射され、噴幅
された40〜50℃の薬液粒子が被塗装物4に付着せ
られて被膜化成処理が行われる。
この際、噴射ノズル12から噴霧された薬液粒
子が被膜化成処理室1内に飛沫し、また薬液と鋼
板等の被処理物4とが反応してその表面から水素
ガスが発生するが、コンベア3はその周囲に陽圧
カバー7が配設されて保護され、また陽圧カバー
7内には給気フアン8から陽圧ダクト9を介して
5m3/m程度の空気が導入されているから、陽圧
カバー7内の空気圧が高められ、したがつて飛沫
する薬液粒子や水素ガス等の陽圧カバー7内への
侵入が防止されてコンベア3の腐蝕、脆弱化を防
止するようなされている。
然しながら、従来このような陽圧ダクト9は、
各吹出口9a,9bに夫々風量調節ダンパ18が
配設されその価格が高いことから、吹出口の形成
は第1図に示すように精々二個所程度9a,9b
に制限せざるを得ず、したがつて陽圧カバー7内
への空気導入は部分的にしか行い得ないものとな
つていた。
このため、吹出口9aと吹出口9bの中間にお
ける陽圧カバー7内には充分な空気が供給されな
いから、飛沫する薬液粒子等の侵入を完全に防止
することができず、また場合によつては吹出口9
aから導入された空気と吹出口9bから導入され
た空気とが互いに衝突して対流を生じ、逆に薬液
粒子を陽圧カバー7内に吸い込んでしまうという
弊害が発生し、コンベア3の充分な保護ができな
いという欠点があつた。
この欠点を回避するためには、陽圧ダクト9に
数多くの吹出口を分岐形成することも考えられる
が、この場合には前記の如く非常に高価なものと
なり設備費が嵩むという問題がある。
また、給気フアン8の能力を高めて陽圧カバー
7内に導入する空気量を増大させる手段も考えら
れないではないが、この場合にはこれに伴つて必
然的に排気量が増大するから排気フアン19の能
力も高めなければならず、したがつて動力費が嵩
むという不利がある。更に、この場合においては
被膜化成処理室1内の温度低下をも招来するか
ら、これに応じて薬液タンク10内の薬液を所定
温度に加温するための熱量が増大するという新た
な欠点が生ずる。
以上の如き従来技術の諸事情に鑑み、本考案は
簡易な構成で且つ比較的少ない空気量で、陽圧カ
バー内への薬液粒子等の侵入を完全に阻止してコ
ンベアの腐蝕、脆弱化を防止し得る新規な前処理
装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本考案はコンベア
により連続的に搬送される被処理物に対して脱脂
剤或いは被膜化成処理剤等の薬液を噴霧して前処
理を行う前処理装置において、前記の如く薬液を
噴霧する薬液処理室内に前記コンベアを囲繞する
陽圧カバーが配設され、該陽圧カバー内に給気フ
アンに接続され且つ所定間隔を以て長手方向に多
数の空気噴出孔が穿設された陽圧パイプが配設さ
れたことを特徴とする。
以下、本考案を具体的な実施例に基づいて説明
する。
第3図は本考案による前処理装置の被膜化成処
理室1の要部を示す正面から見た断面図、第4図
はその側面から見た断面図である。
なお、第1図及び第2図に示す従来装置との対
応部分については、同一符号を付すると共にその
詳細説明は省略する。
本実施例においては、被膜化成処理室1の梁天
部に設置された給気フアン8に、被膜化成処理室
1の天井部を貫通する分岐ダクト20が接続さ
れ、またコンベア3の上方位置から分岐して陽圧
カバー7内を下方に延長せられた分岐ダクト20
の各分岐端部には、コンベア3と並行して陽圧カ
バー7内に配設される陽圧パイプ21,21が接
続されている。
陽圧パイプ21,21は、分岐ダクト20と天
井部に固設された吊下杆22とによつて陽圧カバ
ー7内に水平に吊設され、各陽圧パイプ21には
その長手方向に所定間隔を以て多数の空気噴出孔
23,23…が穿設されている。
而して、給気フアン8から分岐ダクト20を介
して陽圧パイプ21に所要風量の空気が供給さ
れ、該空気が陽圧パイプ21の長手方向に沿つて
穿設された空気噴出孔23,23…を通じて略均
一に噴出されるから、陽圧カバー7内の空気圧が
全域に亘つて均一に維持され、したがつて従来の
如く空気圧の小さい個所から陽圧カバー7内に薬
液粒子や水素ガス等が侵入するという欠点が解消
される。
また、従来装置においては5m3/m程度必要と
された空気量が、本考案では3m3/m程度で充分
であり、したがつて必要風量を低減して動力費を
節減できる。
更に、陽圧パイプ21はその長手方向に沿つて
所定間隔で透孔を穿設するだけの極めて簡易な構
成であるから、陽圧ダクト9を直角分岐させて各
吹出口毎に風量調節ダンパ18を配設する従来装
置に比較してその製作・据付費用も安価で済み、
而も保守点検が極めて容易である。
また本考案によれば、給気フアン8を従来装置
の如く被膜化成処理室1の梁天部に配設する必要
はなく、第5図に示すように床上等の任意の場所
に設置して給気フアン8と陽圧パイプ21とをパ
イプ30を介して接続することもできるから、そ
の据付及び保守点検が更に容易となるという利点
がある。
なお、上述の実施例においては、薬液処理室の
例として被膜化成処理室1について説明したが、
本考案はこれに限らず脱脂室等にも適用できるこ
とは云うまでもない。
また、実施例では陽圧パイプ21を二本配設し
た場合について説明したが、本考案に係る陽圧パ
イプは一本だけ配設する場合であつても良い。
以上述べたように、本考案によれば、脱脂工
程、酸洗い(脱錆)工程、被膜化成処理工程等を
行う薬液処理室内にコンベアを囲繞する陽圧カバ
ーが配設され、該陽圧カバー内に給気フアンに接
続され且つ所定間隔を以て長手方向に多数の空気
噴出孔が穿設された陽圧パイプが配設されている
から、陽圧カバー内が比較的少ない空気量でその
全域に亘つて均一な陽圧状態に維持され、コンベ
アの腐蝕や脆性を引き起こす薬液粒子、水素ガス
等の陽圧カバー内への侵入を完全に防止してコン
ベアを充分保護することができるという優れた効
果がある。
また、そのための構成が極めて簡易であり、製
作、据付及び保守点検も容易であるから、設備費
及び維持費も安価であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の前処理装置の薬液処理室の一例
を示す正面図、第2図はその断面図、第3図は本
考案による前処理装置の薬液処理室の要部を示す
正面から見た断面図、第4図はその側面から見た
断面図、第5図は本考案による前処理装置の他の
例を示す断面図である。 符号の説明、1……被膜化成処理室(薬液処理
室)、3……コンベア、4……被処理物、7……
陽圧カバー、8……給気フアン、21……陽圧パ
イプ、23……空気噴出孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンベアにより連続的に搬送される被処理物に
    対して脱脂剤或いは被膜化成処理剤等の薬液を噴
    霧して前処理を行う前処理装置において、前記の
    如く薬液を噴霧する薬液処理室内に前記コンベア
    を囲繞する陽圧カバーが配設され、該陽圧カバー
    内に給気フアンに接続され且つ所定間隔を以て長
    手方向に多数の空気噴出孔が穿設された陽圧パイ
    プが配設されたことを特徴とする前処理装置。
JP9918783U 1983-06-27 1983-06-27 前処理装置 Granted JPS609965U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9918783U JPS609965U (ja) 1983-06-27 1983-06-27 前処理装置

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JP9918783U JPS609965U (ja) 1983-06-27 1983-06-27 前処理装置

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Publication Number Publication Date
JPS609965U JPS609965U (ja) 1985-01-23
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JP9918783U Granted JPS609965U (ja) 1983-06-27 1983-06-27 前処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61191678U (ja) * 1985-05-22 1986-11-28
JPS6339259Y2 (ja) * 1985-12-27 1988-10-14

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JPS609965U (ja) 1985-01-23

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