JPS6132830Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカー・ステレオ、カー・ラジオ等のカ
ー・オーデイオ機器の取付け装置に関する。

従来、乗用車等の車両のコンソールボツクスの
取付穴にカー・ステレオのデツキ、カー・ラジオ
のチユーナ等のオーデイオ機器を取付ける場合、
各製車メーカのそれぞれの車種に応じて、特定の
オーデイオ機器メーカの特定のチユーナやデツキ
（純正カー・ラジオ、純正カー・ステレオとい
う。）が左右２つの把み軸にボルト締めする等し
て取付けられていた。反面、市販のカー・ラジ
オ、カー・ステレオ等はメーカによつてその形
状、取付方法が一様ではないからそのまま特定の
車両のコンソールボツクスに取付けることはでき
ない。この場合、市販のオーデイオ機器をコンソ
ールボツクスに取付けるのには次の条件を満たす
ことが必要である。

１ 基本的には車両を加工しないこと、 ２ 加工をする場合には車両の安全性を保てる範
囲にとどめること、操作がし易いこと、車両の
美感の点で取換、装着（トレード・イン）前と
比較して美感を損わない範囲にとどめ、しかも
純正カー・ラジオや純正カーステレオ等を再び
取付けることができる範囲にとどめることが必
要である。

従つてユーザがカー・ラジオ等のオーデイオ機
器を好みに応じて選択する範囲は狭い。

本考案は上述の如き点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところはカー・ラジオ等の
オーデイオ機器を特定の車両のコンソールボツク
ス内に特別な部品を用いずにしかも簡単な取扱い
で取付けることができるとともに車種別センタ・
パネルによつてオーデイオ機器との間の間隙を塞
ぐことにより、美感を損うことなく市販のカー・
オーデイオ機器を取付けることができるカー・オ
ーデイオ機器の取付装置を提供するのにある。

以下本考案を一実施例につき第１図乃至第３図
に従つて説明する。

１は取付穴２を有するコンソールボツクス、３
は取付穴２の口縁に設けたフレーム、４は取付穴
２の奥に設けた取付片である。５は市販のカー・
ステレオ、６は同じく市販のカー・ラジオであ
る。７は市販のカー・ステレオ５とカー・ラジオ
６を重合するか又は少なくともそのうちの１つ、
例えばカー・ラジオ６の左右の側面に数個のネジ
８を用いてネジ止めされたブラケツトである。こ
のブラケツト７，７には前記フレーム３と取付片
４，４とに設けたネジ孔４ａ，４ａ；３ａ，３ａ
にそれぞれ重合するネジ孔７a₁，７b₁を有するＬ
字状の取付片７ａ，７ｂがそれぞれ切起されてい
る。そしてネジ９，１０をネジ孔３ａ，７a₁；７
b₁，４ａに螺入することによりカー・ステレオ５
とカー・ラジオ６との双方、又はその何れか一方
はコンソールボツクス１の取付穴２内にネジ止め
される。この際カー・ステレオ５、カー・ラジオ
６の形状が小さくブラケツト７，７の取付片７
ａ，７ｂのネジ孔７a₁，７b₁と取付片４，４また
はフレーム３のネジ孔３ａ，３ａとが重合しない
場合にはブラケツト７，７とカー・ラジオ６およ
びカー・ステレオ５との間にスペーサ１１を介装
することによりブラケツト７の取付片７ａ，７ｂ
のネジ孔７a₁，７b₁が取付片４またはフレーム３
のネジ孔３ａ，４ａに一致するように取付け位置
を調整する。１２はプラスチツクス等の材料にて
形成され、各メーカの車種に応じて取付穴２に一
致するように個別に用意された車種別センタ・プ
レートであり、この車種別センタ・プレート１２
は、その裏面に前記ブラケツト７，７の取付片７
ａ，７ａに係合する膨拡頭部１２a₁を設けた係合
突起１２ａ，１２ａが形成されている。

なお、ブラケツト７はプラスチツクにて形成す
ることにより、車種別センタ・プレート１２の係
合突起１２ａ，１２ａの膨拡頭部１２a₁，１２a₁
がブラケツト７，７の取付片７ａ，７ａに係合し
易くし、またブラケツト７を金属にて形成した場
合には少なくとも取付片７ａ，７ａを樹脂コーテ
イングすることにより膨拡頭部１２a₁が滑動し易
くして係合突起１２ａ，１２ａを取付片７ａ，７
ａに係合して車種別センタ・プレート１２を簡単
に取付けるようにすることができる。１３は金属
板等を略Ｕ字状に折曲して形成されてフレーム３
に固着された数個のクリツプであり、このクリツ
プ１３は車種別センタ・プレート１２の裏面に設
けた穴１２ｂ，１２ｂ内に弾力的に嵌入されるこ
とにより、車種別センタパネル１２を一層確実に
保持するためのものである。１２ｃ，１２ｄは車
種別センタ・プレート１２に設けた開口部であ
り、この開口部１２ｃ，１２ｄからカー・ステレ
オ５、カー・ラジオ６は露出される。また図示は
しないがカー・ステレオ５またはカー・ラジオ６
等の何れか一方を上記のようにブラケツト７，７
を介してコンソールボツクス１の取付穴２内にネ
ジ止めするとともに車種別センタ・プレート１２
の開口部１２ｄから露出させた場合には、上方の
開口部１２ｃ内に前面だけを開口した函体を嵌着
すれば小物入れとして使用できる。この場合開口
部１２ｃと函体との間に隙間があればスペーサを
介在させれば容易にガタ付きを防止できる。

本考案の一実施例は上述の如き構成からなるも
のであるから、市販のカー・ステレオ５、カー・
ラジオ６を各製車メーカの特定の車両に取付ける
のには、先ずコンソールパネル１の取付穴２内に
挿入した後、フレーム３のネジ孔３ａ，３ａとブ
ラケツト７，７の取付片７ａ，７ａのネジ孔７
a₁，７a₁とを一致させてネジ９，９によりブラケ
ツト７，７の取付片７ａ，７ａを介してカー・ス
テレオ５とカー・ラジオ６を取付穴２内にネジ止
めするとともに、ブラケツト７，７の取付片７
ｂ，７ｂのネジ孔７b₁，７b₁を取付片４，４のネ
ジ孔４ａ，４ａ内に重合することによりネジ１
０，１０にてネジ止めする。この場合、カー・ス
テレオ５およびカー・ラジオ６の形状がメーカに
よつて小さい場合にはブラケツト７，７とカー・
ラジオ６およびカー・ステレオ５との間にスペー
サ１１を介装することによりブラケツト７，７の
取付片７ａ，７ｂのネジ孔７a₁，７b₁がそれぞれ
フレーム３および取付片４，４のネジ孔３ａ，４
ａに一致するように取付位置を調整すればよい。
次いで車種別センタ・プレート１２の裏面に設け
た係合突起１２ａ，１２ａの膨拡頭部１２a₁，１
２a₁をブラケツト７，７の取付片７ａ，７ａに係
合するとともにフレーム３に固着したクリツプ１
３，１３を車種別センタ・プレート１２の穴１２
ｂ内に嵌入することにより、車種別センタ・プレ
ート１２をコンソールボツクス１の前面に取付け
る。このようにして車種別センタ・パネル１２を
コンソールボツクス１のフレーム３に取付けれ
ば、カー・ステレオ５、カー・ラジオ６の前面操
作部が開口部１２ｃ，１２ｄから露出するととも
にカー・ステレオ５およびカー・ラジオ６を取付
穴２内に取付けた後の間隙を車種別センタ・プレ
ート１２によつて被閉することができる。

上述のように本考案はカー・ラジオ等のオーデ
イオ機器を特定の車両のコンソールボツクス内に
特別な部品を用いずにしかも簡単な取扱いで取付
けることができるとともに車種別センタ・パネル
によつてオーデイオ機器との間の間隙を塞いで美
感を損うことなく取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の組付け状態を示す
斜面図、第２図は同じく分解斜視図、第３図は同
じく本考案を構成する車種別センタ・パネルをコ
ンソールボツクスに取付ける状態を示した一部切
欠斜面図である。 １……コンソールボツクス、２……取付穴、３
……フレーム、３ａ……ネジ孔、４……取付片、
４ａ……ネジ孔、５……カー・ステレオ、６……
カー・ラジオ、７……ブラケツト、７ａ，７ｂ…
…取付片、８，９，１０……ネジ、１１……スペ
ーサ、１２……車種別センタ・プレート、１２ａ
……係合突起、１２ｂ……穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カー・ステレオ、カー・ラジオ等のオーデイオ
   機器を重合するか又は少なくとも１つのオーデイ
   オ機器の左右の側面にスペーサ等を介して取付幅
   を調整自在のブラケツトをネジ止めし、該ブラケ
   ツトをコンソールボツクス内に設けた取付片にネ
   ジ止めすることにより前記オーデイオ機器をコン
   ソールボツクスの取付穴内に取付け、車種別セン
   タ・プレートの裏面に設けた係合突起を前記ブラ
   ケツトの取付片に係合させて前記コンソールボツ
   クスの取付穴に車種別センタ・プレートを取付
   け、該コンソールボツクスに設けた開口部からオ
   ーデイオ機器の前面、操作部を露出することを特
   徴としたカー・オーデイオ機器の取付装置。