JPS6131697B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、パレツト上に品物を複数段に積載す
るパレツト荷積み装置に関するものである。

従来、この種の装置において、パレツトを搭載
して昇降する昇降台と、品物を支持して進退する
キヤリツジとを具備し、キヤリツジの進退により
開口部の真下に上昇待機しているパレツト上に品
物を複数段積載する方式のものがあるが、このも
のは、品物をパレツトに積載するに従つて昇降台
を下降するので、昇降台には段積みごとに荷重が
加載され、また、重量体を昇降させる点で安全面
においても考慮すべき点があり、さらに、パレツ
ト上への品物の積載が完了すると、品物を積載し
たパレツトを昇降台よりパレツト搬送コンベヤ上
に移載し、その後昇降台位置に空パレツトを供給
し、キヤリツジ開口部真下までパレツトを上昇さ
せるので、この間に次に積付けられる品物が上方
に一時滞留することになる。

また、パレツトを搬送するパレツトコンベヤ
と、このパレツトコンベヤ上に待機するパレツト
に対して上下動自在のキヤリツジガイドと、キヤ
リツジガイド内を進退自在に支持されたキヤリツ
ジとを具備し、下方位置にて搬入された品物をキ
ヤリツジ上に移載しパレツト上積付け位置まで上
昇しキヤリツジの進退により開口部からパレツト
上に品物を複数段積載する方式のものもあるが、
このものは、品物の積み付けが完了すると、最上
段の品物を回避する為、キヤリツジガイドをさら
に上昇し、積載完了のパレツトが搬出されるまで
一時上方に待機させるか、あるいは、キヤリツジ
ガイドの一側部を伸縮自在に形成し積載完了のパ
レツトが搬出される際にはキヤリツジガイドの一
側部を後退させる必要がある。

本発明は、このような点に鑑みなされたもの
で、積載作業の安全性を高めるとともに、品物の
積載が完了したパレツトをただちに搬出すること
ができるようにして作業効率を高め、積付け能力
の向上を計るものである。

次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。

１はフレームで、このフレーム１の一側上部に
搬入コンベヤ２が配設されている。この搬入コン
ベヤ２はパレツトＰ上に積載する品物Ｗをパレツ
ト荷積み装置に搬入するもので、ベルトコンベヤ
３、ローラ４およびローラコンベヤ５が順次配設
され、上記ベルトコンベヤ３とローラ４はモータ
６によつて駆動され、これに続くローラコンベヤ
５は別のモータ７によつて駆動される。

そして、上記ローラコンベヤ５の後端部の一側
にはターンストツパ８がローラコンベヤ５の上方
に対して進退可能に設けられているとともに、タ
ーンストツパ８の手前にはターンプツシヤ９がロ
ーラコンベヤ５に対して進退可能に設けられ、必
要に応じて、上記ターンストツパ８を進出させて
ローラコンベヤ５上の品物Ｗの一端部に作用させ
るとともに、上記ターンプツシヤ９を進出させて
品物Ｗの荷向き方向を略直角に転換するようにな
つている。

また、上記ローラコンベヤ５の先端部には可動
ストツパ１０、複数のスペーサ１１および固定ス
トツパ１２が順次配設され、これらのうち可動ス
トツパ１０および各スペーサ１１はそれぞれロー
ラコンベヤ５の搬送面に対して昇降可能に形成さ
れ、このうち上記可動ストツパ１０は前方に品物
Ｗが無いときは下降作動して品物Ｗを通過させる
とともに、一列分たとえば３ないし４個の品物Ｗ
を通過させた後に上昇作動し、後続の品物Ｗを停
止させるようになつている。また、上記スペーサ
１１は必要に応じて作動され品物Ｗと品物Ｗの間
隔を適当に空けるようになつている。

１３は上記ローラコンベヤ５の先端部に搬送さ
れた１列分の品物Ｗを整列域１４に送り出すプツ
シヤで、このプツシヤ１３は上記ローラコンベヤ
５の先端部に２条の無端チエン１５を巻回架設
し、この両側チエン１５にローラバー１６の両端
を軸支することにより形成され、上記ローラコン
ベヤ５の下方に設けられたモータ１７を駆動する
ことにより、ローラコンベヤ５の先端部に搬送さ
れた１列分の品物Ｗを側方の整列域１４に送り出
す。

２１は整列列域１４に設けられたレイヤー部と
してのレイヤープレートで、このレイヤープレー
ト２１はフレーム１の上部に設けられ、上記プツ
シヤ１３によつてローラコンベヤ５の先端部から
送り出された１列分の品物Ｗを受け取つて載支す
るようになつている。なお、このレイヤープレー
ト２１上において複数列たとえば３列の品物Ｗを
集結することにより１段分の品物Ｗを所定のパタ
ーンに整列するようになつている。

２２は上記レイヤープレート２１上の品物Ｗを
積載域２３に送り出すレイヤープツシヤで、この
レイヤープツシヤ２２は上記レイヤープレート２
１の上方に２条の無端チエン２４を矩形に巻回架
設し、この両側チエン２４にローラバー２５の両
端を軸支することにより形成され、上記レイヤー
プレート２１の上方に設けられたモータ２６によ
り駆動され、上記プツシヤ１３によつて１列ずつ
移載されてレイヤープレート２１上において所定
のパターンに整列した１段分たとえば３列の品物
Ｗを一括して積載域２３に送り出す。

３１は上記レイヤープツシヤ２２によつて送り
出された１段分の品物Ｗを積載域２３において受
け取る板状のキヤリツジで、このキヤリツジ３１
は、両側部にそれぞれ垂直面および水平面に沿つ
て回動する複数のガイドローラ３２，３３を有
し、このガイドローラ３２，３３を介して略コ字
形のキヤリツジガイド３４に支持され、キヤリツ
ジガイド３４の下方に設けられたモータ３５によ
つて駆動され、上記レイヤープレート２１の下方
において整列域１４と積載域２３との間を進退す
るようになつている。

すなわち、上記キヤリツジ３１の下面後端部に
キヤリツジ３１の移動方向と直交する方向に係合
凹溝３６が形成され、この係合凹溝３６に上記モ
ータ３５の回転軸３７に取付けられたクランクア
ーム３８の先端部ローラ３９が係合され、このク
ランクアーム３８と上記係合凹溝３６とによつて
モータ３５の回転運動をキヤリツジ３１の直線往
復運動として作用させるようになつている。な
お、キヤリツジ３１の移動速度は正弦曲線的に変
化する。

また、上記キヤリツジガイド３４における積載
域２３の周囲に位置規制機構を構成する４つのス
トツパ４０，４１，４２，４３が設けられてい
る。これらのストツパ４０，４１，４２，４３
は、上記レイヤープツシヤ２２によつてレイヤー
プレート２１から積載域２３に進出しているキヤ
リツジ３１に移載された１段分の品物Ｗの位置規
制を行なうもので、前部のストツパ４０および一
側部のストツパ４１は上記キヤリツジガイド３４
に固定的に設けられ、他側部のストツパ４２およ
び後部のストツパ４３はそれぞれエヤシリンダ４
４，４５により進退するように形成されている。
なお、上記後部ストツパ４３は進出時に両側のス
トツパ４１，４２の下方に位置し、１段分の品物
Ｗのパターンの変化にそのままで対応できるよう
になつている。

また、上記キヤリツジガイド３４はフレーム１
に昇降自在に設けられている。すなわち、キヤリ
ツジガイド３４の両側部に複数のガイドローラ４
６を互いに対向して軸支し、この対向したガイド
ローラ４６を上記キヤリツジガイド３４の両側に
位置したフレーム１の立設部１ａに設けられたガ
イドレール１ｂに係合し、駆動および従動のスプ
ロケツト４７，４８をそれぞれ上記両側の立設部
１ａの下端部および上端部に軸支するとともに、
この各スプロケツト４７，４８を介してチエン４
９を巻回し、この両側のチエン４９の両端部を上
記キヤリツジガイド３４の両側部に取付け、上記
両側の駆動スプロケツト４７を駆動軸５０を介し
てモータ５１で駆動するようになつている。な
お、５２はキヤリツジガイド３４に対するバラン
スウエイトである。

６１はパレツトＰを積載域２３に進出している
上記キヤリツジ３１の下方に搬送するパレツトコ
ンベヤで、このパレツトコンベヤ６１はフレーム
１の下部に設けられ、基部にパレツト供給装置６
２が設けられているともに、先端部は積載域２３
に配設されている。そして、このパレツトコンベ
ヤ６１は両側の搬送用チエン６３が正逆転モータ
６４によつて進退駆動されるようになつていると
ともに、ストツパ６５が設けられ、パレツト供給
装置６２によりパレツトコンベヤ６１上に供給さ
れた空のパレツトＰは両側のチエン６３の前進駆
動によりストツパ６５を越えて積載域２３に入
り、ついで両側のチエン６３を後退駆動すること
によりストツパ６５に係止し、所定位置に停止さ
れるようになつている。なお、このパレツトコン
ベヤ６１には搬出コンベヤ６６が連設されてい
る。

次に、全体の作動について説明する。

まず、パレツト供給装置６２から１枚のパレツ
トコンベヤ６１上に供給し、ついでチエン６３を
進退し、パレツトＰを積載域２３の所定位置に停
止させておく。

これとともに、キヤリツジガイド３４を上昇さ
せるとともに、キヤリツジ３１を積載域２３に進
出させておき、また、キヤリツジ３１上の可動ス
トツパ４２，４３は後退させておく。

この状態で品物Ｗを搬入コンベヤ２によつて順
次搬入する。そして、所定の積付けパターンを形
成するため必要に応じて、ローラコンベヤ５上に
おいてターンストツパ８およびターンプツシヤ９
を品物Ｗに作用させ荷向転換を行ない、１列分た
とえば３ないし４個の品物Ｗを通過させた後、ス
トツパ１０を上昇作動し、後続の品物Ｗを停止す
る。なお、このとき、必要に応じてスペーサ１１
を上昇作動し、品物Ｗと品物Ｗの間隔を空ける。

ついで、プツシヤ１３を作動し、１列分の品物
Ｗを一括して整列域１４のレイヤープレート２１
上に送るとともにストツパ１０を下降し、次の１
列分の品物Ｗを導く。この動作をくり返してレイ
ヤープレート２１上に１段分たとえば３列の品物
Ｗを整列させる。

そして、レイヤープレート２１上に１段分の品
物Ｗが整列したら、レイヤープツシヤ２２を作動
し、レイヤープレート２１上の１段分の品物Ｗを
一括して積載域２３において待機しているキヤリ
ツジ３１上に移載する。

ついで、キヤリツジガイド３４を下降するとと
もに、キヤリツジ３１上の品物Ｗに対して側部お
よび後部の可動ストツパ４２，４３を進出させ、
下方において待機しているパレツトＰに対する品
物Ｗの位置を規制する。

そして、キヤリツジガイド３４が所定位置まで
下降し、キヤリツジ３１がパレツトＰの直上に位
置するとキヤリツジガイド３４は下降を停止し、
キヤリツジ３１がレイヤープレート２１の下方す
なわち整列域１４に後退するとともに、品物Ｗに
対して進出していた可動ストツパ４２，４３を後
退させ、一段分の品物ＷをパレツトＰ上に積載す
る。

ついで、キヤリツジガイド３４を上昇復帰させ
るとともに、キヤリツジ３１を積載域２３に進出
させる。

そして、上記と同様にして１段分の品物Ｗがキ
ヤリツジ３１上に移載されると、側部および後部
の可動ストツパ４２，４３を進出作動しながらキ
ヤリツジガイド３４は下降する。

そして、キヤリツジガイド３４は前回より品物
Ｗの１段分だけ高い位置おいて下降を停止し、上
記と同様にして、品物ＷをパレツトＰ上の品物Ｗ
上に積載する。このようにして、パレツトＰ上に
品物Ｗを複数段積載する。

そうして、パレツトＰ上に所定段の品物Ｗが積
載されると、パレツトＰは、キヤリツジガイド３
４が上昇復帰すると同時に、パレツトコンベヤ６
６に送り出される。これと同時に、パレツト供給
装置６２によりパレツトコンベヤ６１の基部に供
給されて待機していた空のパレツトが、パレツト
コンベヤ６１の先端部すなわち積載域２３に搬送
される。

本発明によれば、パレツト上に品物を複数段に
積載する場合において、キヤリツジを、キヤリツ
ジガイドを介してフレームに昇降自在に設けると
ともに、キヤリツジガイドに沿つて整列域と積載
域との間において進退自在に形成し、フレームの
上部において、搬入コンベヤからレイヤー部に対
する品物の搬入、レイヤー部における所定の積付
けパターンの形成、およびレイヤー部からキヤリ
ツジに対する品物の移載、を行なうとともに、こ
のキヤリツジを下降し、フレームの下部におい
て、パレツトに対する品物の積載を行なうので、
パレツトに対する品物の移載中に、次の品物をレ
イヤー部に搬入して積付けパターンを形成してお
くことができ、そして、最上段の品物の積載完了
後、キヤリツジガイドが次の品物を受け取りに上
昇するため、積載完了後のパレツトの搬出をキヤ
リツジガイドで妨げることがなく、また、パレツ
トの搬出後、空パレツトの搬入が遅れた場合に
も、キヤリツジに対する品物の移載、および組付
け位置に対するキヤリツジの下降を行なつて、キ
ヤリツジを待機させておくことができ、これによ
り、空パレツトの供給直後に積載作業を開始する
ことができ、品物が滞留することが無く、作業効
率を高め、積付け能力も向上する。

そして、キヤリツジは常に１段分の品物を下降
反応するだけで、重量物の下降運動がなく安全性
も高い。

また、整列域のレイヤー部の下方にキヤリツジ
を後退待機させるので、整列域とキヤリツジの待
機域をオーバーラツプさせると装置の平面的な設
置スペスを狭くすることができる。

また、キヤリツジの移動はクランクアームによ
るクランクモーシヨンで行なわれるので、移動速
度が正弦曲線的に変化し、移動開始時及び移動停
止時の速度がおそいため、駆動源の負荷が小さ
く、移動も正確に行なわれ、キヤリツジ上の品物
のシヨツクも少なくなる。

さらに、品物の位置規制機構の４つのストツパ
のうち、後部の可動のストツパは、進出時に両側
のストツパの下方に位置するので、１段分の品物
のパターンの変化に、そのままで対応することが
でき、様々な荷積みパターンでの荷積みが可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示すもので、第１図は
パレツト荷積み装置の平面図、第２図はその正面
図、第３図はその側面図、第４図はそのキヤリツ
ジ部の平面図、第５図はそのキヤリツジ部の断面
図である。 Ｗ……品物、Ｐ……パレツト、１……フレー
ム、２……搬入コンベヤ、１３……プツシヤ、１
４……整列域、２１……レイヤー部としてのレイ
ヤープレート、２２……レイヤープツシヤ、２３
……積載域、３１……キヤリツジ、３４……キヤ
リツジガイド、３６……係合凹部、３８……クラ
ンクアーム、４０，４１，４２，４３……位置規
制機構を構成するストツパ、６１……パレツトコ
ンベヤ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ フレームと、このフレームの上部に設けられ
   た搬入コンベヤと、この搬入コンベヤ上の品物を
   整列域に送り出すプツシヤと、このプツシヤによ
   つて送り出された品物を整列域において受け取る
   レイヤー部と、このレイヤー部の上方に設けられ
   レイヤー部上の品物を積載域に送り出すレイヤー
   プツシヤと、このレイヤープツシヤによつて送り
   出された品物を積載域において受け取るキヤリツ
   ジと、このキヤリツジを上記レイヤー部の下方に
   おける整列域と積載域との間において進退自在に
   支持するとともに上記フレームに昇降自在に設け
   られたキヤリツジガイドと、このキヤリツジガイ
   ドに設けられ上記キヤリツジに設けられた係合凹
   溝にその先端部を係合してキヤリツジを進退させ
   るクランクアームと、上記キヤリツジガイドにお
   ける積載域の前後および両側に設けられた４つの
   ストツパから成り前部および一側部のストツパに
   対して後部および他側部のストツパが進退し進出
   時に後部のストツパが両側のストツパの下方に位
   置する位置規制機構と、上記フレームの下部に設
   けられパレツトを積載域に搬送するパレツトコン
   ベヤとを具備し、 上記キヤリツジは、フレームの上部においてレ
   イヤープツシヤによつてレイヤー部から品物を受
   け取り、キヤリツジガイドを介して下降するとと
   もに積載域から後退してパレツトコンベヤ上のパ
   レツトに品物を積載するようにしたことを特徴と
   するパレツト荷積み装置。