JPS6131664B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフアクシミリ送信装置等における原稿
の送り機構に関し、特に原稿挿入時のくわえ込み
の機構に関する。

フアクシミリ装置において送信原稿をセツトす
る場合に、原稿の先端を読取り位置直前にセツト
し、受信側との交信後、原稿送りを開始する迄の
間、待機しておく必要があるが、従来、一般的に
用いられている原稿送り方法として第１図または
第２図に示す方法がある。

第１図を参照するに、原稿読取位置Ａ点におい
て、原稿１を照射する光源ランプ２の反射光によ
る画情報をレンズ３によりイメージセンサ４の受
光面に結像させ、イメージセンサ４の出力を受信
機側へ送出するものであり、原稿１の先端が矢印
方向から挿入されたあと、Ａ点まで送り込まれた
ことで原稿セツトが完了する。

第１図に示された機構においては、このＡ点ま
での送り込みを第１原稿送りローラ５の駆動にて
行なう。即ち発光ダイオード６とホトトランジス
タ７の組合せによる光検出器によつて原稿１の挿
入が検出されると、モータ（図示せず）の駆動を
伝達された第１原稿送りローラ５と第２原稿送り
ローラ８が回転を始め、Ｂ点もしくはB′点からＡ
点までの距離を所定の送り速度に応じて、タイマ
等により設定された時間だけ、あるいはＢ点もし
くはB′点からＡ点までの距離を所定の走査線（送
りピツチ）の数だけカウントして原稿１をＡ点ま
で送り込んでいる。第１原稿送りローラ５と第２
原稿送りローラ８はタイミングベルト等により同
期して回転するよう結合されている。

この方法は精度を要求される送りローラが２個
必要である点で、高価であるという欠点があつ
た。

第２図に示された例は、前述第１図の方法が高
価であるという点から構造を簡略化し、廉価を目
的とした方法である。即ち原稿読取位置Ａ点まで
直接原稿１を挿入する方法であり、送りローラを
１個で済ませ、かつＡ点までの送り込みセツト動
作が不必要である点等コスト的に有利であるが、
反面、Ａ点での原稿の先端保持が不完全であるた
めに、原稿送りローラ１０が駆動回転するまでの
待機中手で挿し込み加減に保持しておかないと、
原稿の先端が原稿送りローラ１０にくわえ込まれ
ず、操作者に取扱いの不便さを与えるという欠点
があつた。

本発明は、原稿送りローラの後方にも検出器を
設け、原稿送りローラを通過した原稿を前記検出
器が検出すると、原稿送りローラを逆転させて、
原稿をあと戻りさせることによつて、上記欠点を
除去し、廉価でしかも操作の容易な送信原稿のく
わえ込みを可能にした新規なフアクシミリ送信装
置を提供することをその目的している。

次に本発明をその良好な一実施例について第３
図、第４図を参照しながら詳細に説明する。

第３図は本発明の一実施例を示す概略構成図、
第４図は本発明の動作を説明する為の図である。

第３図において、発光ダイオード１３とホトト
ランジスタ１４とから成る第２の検出器が第２図
の例の場合に追加されて原稿送りローラ１０の後
方に配設されている。原稿１が矢印方向から挿入
されると、発光ダイオード６とホトトランジスタ
７とから成る検出器によつて該原稿１の挿入が検
出され、原稿送りローラ１０が、矢印１１方向に
回転し、前記原稿１を発光ダイオード１３とホト
トランジスタ１４とから成る第２の検出器で検出
するまで送り続ける。

前記第２の検出器が原稿１を検出すると、原稿
送りローラ１０は矢印１２方向に予め設定された
量だけ逆転し、原稿１の先端が原稿読取位置Ａま
での一定量あともどりして、回転を停止する（第
４図参照）。

しかるのちに、原稿送りローラ１０は再び矢印
１１方向に回転し、同時に読取を開始する。これ
により原稿１は正確に先端から読取を実施され、
しかも原稿１は原稿送りローラ１０とガラス９に
よつて挾まれているので、原稿１の先端の保持は
確実に行なわれている。

第３図では説明を容易にするために、原稿読取
位置Ａは原稿送りローラ１０の真下としてある
が、原稿１が原稿送りローラ１０におさえられて
ガラス９に密着している範囲であればその範囲も
充分可能である。

以上の実施例では、第２の検出器として発光ダ
イオードとホトトランジスタとから成る光検出器
が用いられているが、光検出器の代りにマイクロ
スイツチ等の機械的検出器も使用し得ることは明
白である。

本発明は以上説明したように、原稿送りローラ
の後方に原稿の検出器を配置し、該検出器により
原稿を検出すると原稿を読取位置まであともどり
させることにより、廉価にして原稿の保持を確実
に実施できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は原稿送りローラは２個使用した従来技
術の例の概略図、第２図は原稿送りローラを１個
使用した従来技術の例の概略図、第３図は本発明
の一実施例を示す概略構成図、第４図は本発明の
一実施例を説明する為のタイミング図である。 １…原稿、２…光源ランプ、３…レンズ、４…
イメージセンサ、５…第１原稿送りローラ、６…
発光ダイオード、７…ホトトランジスタ、８…第
２原稿送りローラ、９…ガラス、Ａ…原稿読取位
置、１０…原稿送りローラ、１１…原稿送りロー
ラの回転方向（正転）、１２…原稿送りローラの
回転方向（逆転）、１３…発光ダイオード、１４
…ホトトランジスタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 原稿の挿入を検出する第１の検出器と、該第
   １の検出器の検出信号によつて回転し且つ原稿読
   取位置の真上もしくはそのごく近傍に配設された
   原稿送りローラと、該原稿送りローラによつて給
   送されて該原稿送りローラを通過した前記原稿を
   検出して前記原稿送りローラを逆回転させる第２
   の検出器とを有し、前記逆回転により前記原稿を
   前記第２の検出器の位置から前記原稿読取位置ま
   での一定量後戻りさせた後に読取を開始すること
   を特徴とするフアクシミリ送信装置。