JPS6131593B2 - - Google Patents

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JPS6131593B2
JPS6131593B2 JP380478A JP380478A JPS6131593B2 JP S6131593 B2 JPS6131593 B2 JP S6131593B2 JP 380478 A JP380478 A JP 380478A JP 380478 A JP380478 A JP 380478A JP S6131593 B2 JPS6131593 B2 JP S6131593B2
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JP
Japan
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filament
bulb
ellipse
infrared
image
Prior art date
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Expired
Application number
JP380478A
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English (en)
Other versions
JPS5498072A (en
Inventor
Masao Nagai
Aryoshi Ishizaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP380478A priority Critical patent/JPS5498072A/ja
Publication of JPS5498072A publication Critical patent/JPS5498072A/ja
Publication of JPS6131593B2 publication Critical patent/JPS6131593B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はバルブ内面に赤外線反射膜を被覆した
白熱電球に関する。
一般に白熱電球のコイルフイラメントから放射
される光の中には多量の赤外線が含まれており、
電球の入力のうち70%近くがこの赤外線に変換さ
れ、このため白熱電球の効率は低いものであつ
た。ところで、最近バルブ内面に赤外線を反射し
可視光は透過する赤外線反射膜を被覆し、フイラ
メントから放射された赤外線を反射してフイラメ
ントに再び戻して吸収させ、自己加熱を起して効
率を向上させる電球が開発されている。このよう
な電球は一般に内面が球形をなすバルブを備え、
このバルブ内面にたとえばTiO2―MgF2の組合せ
からなる多層干渉フイルタ層を形成して赤外線反
射膜となし、このバルブの内面の中心部に比較的
小形の直線状のコイルフイラメントを設けてい
る。ところで、このような電球では確かに効率は
向上するものの、その寿命が通常の電球より著し
く減少してしまう不具合があつた。本発明者等は
この原因について種々追求したところ、この短寿
命の原因はフイラメントの温度が不均一になるた
めであることが判明した。すなわち、バルブの中
心にあるフイラメントから放射された赤外線は赤
外線反射膜で反射され、ふたたびバルブの中心に
戻り、バルブの中心部にフイラメントの像ができ
る。そしてこの像が実物のフイラメントに完全に
合致すればよいが、実際にはわずかの製造誤差等
のためにフイラメント像は実物のフイラメントと
部分的にしか合致しなくなる。したがつて、この
像の合致した部分のみが昇温し、フイラメントに
温度の不均一が生じる。そして、フイラメントに
温度の不均一が生じると温度の高い部分の電気抵
抗が増大し、その結果この温度の高い部分の発熱
量が増大してさらに温度が高くなり、このように
して温度の不均一がますます助長されてしまう傾
向がある。したがつて、フイラメント上には局部
的にその設計温度よりはるかに高温の部分が生
じ、この部分のタングステンが激しく蒸発して焼
断してしまうものであつた。
本発明は以上の事情にもとづいてなされたもの
で、その目的とするところは、バルブ内面に赤外
線反射膜を被覆した電球において、バルブ内面の
形状を改良することによりフイラメント上の温度
の不均一を減少し、寿命を向上させようとするも
のである。
以上本発明を図面に示す一実施例にもとづき説
明する。
図中1はガラス製のバルブである。このバルブ
1内にはマウント2に線状に張設された直線状の
コイルフイラメント3が設けられ、またこのバル
ブ1内にはアルゴン等の不活性ガスが封入されて
いる。なお、4は口金である。上記バルブ1の内
面は焦点,F2を有する楕円をその短軸を回転
軸Aとして回転して得られる回転楕円形に形成さ
れている。このバルブ1の内面には赤外線反射膜
5が被覆されている。赤外線反射膜5はTiO2
Ag―TiO2の組合せからなる多層干渉フイルタ膜
で構成され、可視光は透過するが赤外線は反射す
るようになつている。そして、上記のフイラメン
ト3はその長手方向中心軸が上記回転軸Aと直交
し、かつこのフイラメント3は上記焦点F1,F2
を回転させてなる円形の軌跡を径方向に横切るよ
うに配置されている。また、上記焦点F1,F2
の距離はフイラメント3の長さをLとすると 0.1≦/L≦0.2 となるように設定されている。
なお、このバルブ1の外形は略球状をなしてお
り、したがつてバルブ1の最大径部では肉厚が薄
く、頂部および首部付近では厚くなつている。こ
れはこのバルブ1の製造上の理由によるものであ
る。すなわち、通常このガラス種によるバルブ1
は吹型によつて成形するが、その際には膨張の大
きな最大径部は肉厚が薄く、逆に頂部および首部
では肉厚が厚くなる傾向がある。
本実施例では、この傾向を積極的に利用し、吹
込み成形時において、溶融したガラスを型内にた
らす際の型温度、および空気の吹込み方などを調
整することにより、従来の球形の金型を用いて上
述した内面形状を比較的うまく作ることができる
ものである。
以上の如く構成された本発明の一実施例は、フ
イラメント3から放射された赤外線が赤外線反射
膜5に反射されてバルブ1の各々の焦点F1,F2
を中心としてその近傍に戻り、フイラメント3に
吸収される。したがつて、その分だけフイラメン
ト3の発熱量が増大することが出来るから可視光
が増える。このことから、同一の明るさを得るな
らば消費電力が節減され、効率が向上する。ま
た、このバルブ1の内面の形状は回転楕円形であ
るから、赤外線反射膜5で反射されてバルブ1の
中心部に形成されるフイラメント3の像は各々焦
点F1,F2に分散され、その全体がぼけることに
なる。したがつて、この像が実物のフイラメント
3から多少ずれてもこの像のぼけのためにフイラ
メント3は反射された赤外線をほぼ均一に受け、
温度の不均一を生じることが防止される。
また、上記焦点F1,F2の焦点距離lとフイラ
メント3の長さLとの関係はフイラメント3の像
の状態に影響するので、所期の目的を達成するた
めにはこれらの関係は適当に設定しなければなら
ない。そして、本発明者等はl/Lの値を種々変
えて多数の電球を試作し、それらについて寿命お
よび効率について試験をおこなつたところ第2図
に示す如き結果を得た。すなわちl/Lが大きく
なるに従つてフイラメント3の像のぼけも大きく
なり、フイラメント3に吸収される赤外線の量が
小さくなつて効率は低下する。そしてl/Lが
0.2より大きくなると効率の低下が大きくなり、
赤外線反射膜を施していない従来の電球の効率
(約16〜17ln/W)と大差がなくなり、効率向上
の効果はなくなつてしまう。またl/Lが小さく
なるに従つてフイラメント3の像のぼけが少なく
なり、効率は向上するが逆にフイラメント3の温
度の不均一が大きくなり、寿命が低下する。そし
てl/Lが0.02より大であれば、平均寿命は約
1000時間以上となるが、従来の一般電球の平均寿
命が1200〜1300時間程度であり、このレベルの寿
命を得ること、および個々の電球の寿命のばらつ
きを勘案するとl/Lは0.1以上が好ましく、0.1
以上であれば充分に実用化し得る。
たとえばフイラメントの長さLがmmでl/L=
0.1の場合、lは1.7mmとなり、像が多少ぼけるこ
とによりフイラメントへのエネルギー集中を充分
に緩和することができ、第2図の試験結果からも
判るように、従来の球面内面のもの(l=0で平
均寿命約1200時間)に比べて寿命の向上に著しい
効果がある。
なお、本発明は上記の一実施例には限定されな
い。
たとえば、赤外線反射膜は必らずしも上記のも
のに限らず、MgF2―ZnSの組合せあるいはTiO2
―MgF2の組合せの多層干渉フイルタ膜その他の
ものでもよい。
また、バルブの製造も必らずしも上記のものに
制約されず、内面形状に対応した金型を用いて肉
厚が均一になるように吹型成形してもよい。
上述の如く本発明はバルブ内面に赤外線反射膜
を有しフイラメントから放射される赤外線を反射
してふたたびフイラメントに吸収させるものにお
いて、上記バルブの内面を、楕円を回転して得ら
れる回転楕円面形状としたものである。したがつ
て赤外線反射膜に反射されて形成されるフイラメ
ント像がぼけるのでフイラメントとその像が多少
ずれていてもフイラメントの温度が不均一になる
ことが防止され、長寿命のものが得られる。そし
て、この楕円の焦点距離とフイラメントの長さと
の比l/Lを0.1〜0.2の範囲に規制したので実用
上充分な寿命と従来一般の電球よりはるかに高い
効率とを合せ持つことができる等その効果は大で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の縦断面図、第2図
はl/Lと寿命および効率との関係を示すグラフ
である。 1…バルブ、3…フイラメント、5…赤外線反
射膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 楕円をその短軸を回転軸として回転して得ら
    れる形状に内面が形成された非球形内面のバルブ
    と、このバルブ内面に被覆され可視光を透過し赤
    外線を反射する赤外線反射膜と、上記回転軸と直
    交しかつ上記楕円の焦点の軌跡を径方向に横切つ
    て配置された直線状フイラメントとを備え、上記
    フイラメントの長さをL、上記楕円の焦点距離を
    としたしき、/Lが0.1〜0.2の範囲内である
    ことを特徴とする白熱電球。
JP380478A 1978-01-18 1978-01-18 Incandescent lamp Granted JPS5498072A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP380478A JPS5498072A (en) 1978-01-18 1978-01-18 Incandescent lamp

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP380478A JPS5498072A (en) 1978-01-18 1978-01-18 Incandescent lamp

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5498072A JPS5498072A (en) 1979-08-02
JPS6131593B2 true JPS6131593B2 (ja) 1986-07-21

Family

ID=11567373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP380478A Granted JPS5498072A (en) 1978-01-18 1978-01-18 Incandescent lamp

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JP (1) JPS5498072A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2465313B1 (fr) * 1979-09-17 1986-04-11 Duro Test Corp Enveloppe ellipsoidale pour lampe a incandescence, comprenant des moyens de renvoi de l'energie infrarouge
JPH03283350A (ja) * 1990-03-30 1991-12-13 Toshiba Lighting & Technol Corp 白熱電球

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5498072A (en) 1979-08-02

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