JPS6130552B2 - - Google Patents

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JPS6130552B2
JPS6130552B2 JP8174978A JP8174978A JPS6130552B2 JP S6130552 B2 JPS6130552 B2 JP S6130552B2 JP 8174978 A JP8174978 A JP 8174978A JP 8174978 A JP8174978 A JP 8174978A JP S6130552 B2 JPS6130552 B2 JP S6130552B2
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JP
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negative
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sterols
medium
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JP8174978A
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Inventor
Yukio Imada
Yutaka Teranishi
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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Publication of JPS559035A publication Critical patent/JPS559035A/ja
Publication of JPS6130552B2 publication Critical patent/JPS6130552B2/ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はステロール類を基質にして下記構造を
有する化合物、 即ち3―ヒドロキシ―9―オキソ―9,10―セコ
プレグナ―1,3,5(10)―トリエン―20―カ
ルボン酸(以下HSCと略記する)の製造に関す
るものである。 本物質は、別称、3―ヒドロキシ―9―オキソ
―9,10―セコビスノルコラ―1,3,5(10)
―トリエン―22―オイツク酸とも呼れうるもの
で、活性型ビタミンD3等の製造に極めて有用な
原料になりうる。 本発明に使用する微生物としてはアースロバク
ター属(以下A.と略す)に属し、ステロール類
よりHSCを生産する微生物であつてHSC分解酵
素の欠失または低活性化した突然変異株ならいず
れでも用いられる。このような微生物としては例
えばA.シンプレツクスMCI―0808号菌および
MCI―0868号菌があげられる。 これらはいずれも微生物工業技術研究所に次の
番号で寄託されている。
【表】 昭和53年6月19日菌株名変更届届出済 両菌株は土壌から分離したコレステロール分解
菌でコリネフオーム(Coryneform)型の野性株
MCI―0735号菌を突然変異処理して得られた。こ
のうちMCI―0808号菌は突然変異処理としてN―
メチル―N′―ニトロ―N―ニトロソグアニジン
により、またMCI―0868号菌はアクリフラビンお
よびUV照射を繰り返して夫々得られた。 両菌株は充分なコレステロール存在下、培地中
に最高2.0mg/ml以上のHSCを生産することがで
きる。一方親株(野生株)MCI―0735号菌はステ
ロール類よりHSCを生産しない。 2つの突然変異株の同定結果は以下のとおりで
ある。なお2つの突然変異株MCI―0808号菌、―
0868号菌間には、分類上の差が全くなかつたので
まとめて記す。 なお、親株については、プロピオン酸、グルコ
ン酸の資化性が突然変異株と相異した点を除いて
は相異点はなかつた。 これらの菌株について、主としてマニユアル
オブ ミクロバイオロジカル メソツズ
(Manual of Microbiological Methods)〔ソサエ
テイ オブ アメリカン バクテリオロジスツ
(Society of American Bacteriologists)編、マ
クグロウーヒル(McGraw―Hill)、1956年〕及び
マニユアル フオー ザ アイテンテイフイケイ
シヨン オブ メデイカルバクテリア(Manual
for the Identification of Medical Bacteria)
〔コーワン(S.T.Cowan)著、ケンブリツジ ユ
ニバーシテイ プレス(Cambridge University
Press)、1973年〕に準拠して細菌学的試験検査
を行なつた。分類群の検索はバージエイズ マニ
ユアル オブ デターミネイテイブ バクテリオ
ロジー(Bergey′s Manual of Determinative
Bacteriology)7版〔ブリード(R.S.Breed)
ら、ウイリアムス アンド ウイルキンス
(Williams & Wilkins)、1957年〕、同書8版
〔R.E.ブキヤナン(Buchanan) & N.E.ギボ
ンス(Gibbons)編、ウイリアムス アンド ウ
イルキンス(Williams & Wilkins)、1974
年〕及びG.A.ニジエール(Nigel)da Silva &
J.G.ホルト(Holt)(J.Bacteriol 90,921―
927頁、1965)の論文を参照した。 その結果、先ず親株を既知種、A.シンプレツ
クス(Simplex)イエンセン ロツクヘツド
〔(Jensen)Lockhead〕と同定した。 親株とその突然変異株は一、二の形質を除いて
その他の諸形質はよく一致した。両突然変異株に
基づく細菌学的形質を以下に記載する。 (1) 形態及び一般的形質:グラム陽性、桿状(培
養が古くなると球状)、1−2.5×0.5μm、多
形性、ベンテイング(Bending)型の分裂、非
抗酸性、CFテスト陰性、カタラーゼ陽性、オ
キシダーゼ陰性、非胞子形成。 (2) 培養的形質: (a)肉汁寒天斜面培養:生育中程度、糸状平滑、
クリーム色、光沢あり、軟質。 (b) 肉汁液体培養:中程度の混濁、沈澱なし。 (c) ゼラチン穿刺培養:液化する。 (d) リトマス・ミルク:アルカリになる。 (3) 生理的形質: (a) 硝酸塩還元:陰性(ただし、供試した本種
の基準菌株も陰性) (b) OFテスト:陰性 (c) 糖からの酸生成: アドニトール 陰性 アラビノース 陰性 セロビオース 陰性 フルクトース 陰性 ガラクトース 陰性 イノシトール 陰性 ラクトース 陰性 マルトース 陰性 マンニトール 陰性 マンノース 陰性 メリビオース 陰性 ラフイノース 陰性 サリシン 陰性 ソルビトール 陰性 シユクロース 陰性 トレハロース 陰性 キシロース 陰性 (d) 有機酸の利用性: 酢 酸 陽性 クエン酸 陽性 フマール酸 陽性 ピルビン酸 陽性 コハク酸 陽性 プロピオン酸 陽性(親株、陰性) 蟻 酸 陽性 グルコン酸 陰性(親株不定) α―ケトーグルタール酸 陰性 グリコール酸 陰性 オキザロ酸 陰性 酪 酸 陰性 (e) フオーゲス・プロスカウエル反応:陰性。 (f) メチルレツド試験:陰性。 (g) 澱粉の加水分解:陰性。 (h) カゼインの加水分解:陽性。 (i) オキシターゼ:陰性。 (j) カタラーゼ:陰性。 (k) ウレアーゼ:陰性。 (l) 塩化ナトリウム加培地: 2.5(%) 陽性 5.0(%) 陰性 7.5(%) 陰性 10.0(%) 陰性 12.5(%) 陰性 (m) 最適生育温度:30℃。 上記(1)の通り、親株およびそれに由来するとこ
ろの突然変異株のいずれもがコリネフオーム細菌
(Coryneform bacteria)であり、アースロバク
ター属〔A.(コン アンド デイミツク)(Conn
& Dimmick)1947年〕の属概念に合致す
る。また上述の諸形質は既知種、A.シンプレツ
クス(イエンセン)ロツクヘツドの記載(前記バ
ージエイズ マニユアル 7版、608頁、1957年
及び同書8版、622頁、1974年)を満足する。さ
らに、比較のために供試したA.シンプレツクス
の基準菌株IAM 1660号菌(=ATCC 6946号菌)
の諸形質ともよく一致した。よつて野生株および
突然変異株MCI―0808号菌、MCI―0868号菌を
A.シンプレツクス(イエンセン)ロツクヘツド
と同定した。 しかしながら、本発明に使用しうる微生物は、
上記二菌株に限られたものでなく、HSCを生産
する微生物でA.属に属し、HSC分解酵素の欠失
または低活性化した突然変異株ならいずれでもよ
い。 また本発明方法では人工的に得られた突然変異
株でなくとも、土壌分離菌で、HSCの分解酵素
の欠失または低活性化したもので、ステロール類
よりHSCを生成著積するものならいずれでもよ
い。 本発明で基質として用いられるステロール類と
は、各種ステロールまたはそれらの酸化中間体を
総合してステロール類と称す。各種ステロールと
はペルヒドロシクロペンタノフエナントレン核の
C―3にヒドロキシル基を、通常C―5に二重結
合を、C―17に炭素数8ないし10個の鎖式の側鎖
を有し、場合によつてはC―7,C―8,C―9
(11)等に二重結合を有してもよい。 このような各種ステロールとしては、コレステ
ロール、スチグマステロール、カンペステロー
ル、β―シトステロール、エルゴステロール、プ
ラツシカステロール、フコステロール、ラノステ
ロール、アクノステロール、ジヒドロラノステロ
ール、ジヒドロアグノステロール、α―シトステ
ロール等が挙げられる。好ましいステロールはコ
レステロール、カンペステロールおよびβ―シト
ステロールである。 魚油やいか油からのアルカリ洗浄ダーク油、さ
らに植物油の脱臭スカム、脱臭スラツジ、トール
油などのステロール含有天然物および加工物も同
様に本発明方法の原料として使用される。 さらに各種ステロールの酸化中間体も本発明方
法の基質として使用される。このような酸化中間
体としては各種ステロールの4―エン―3―オン
又は1,4―ジエン―3―オン誘導体等が挙げら
れるが、具体的には、たとえば、コレスト―4―
エン―3―オン、コレスタ―1,4―ジエン―3
―オン、コレスタ―4,22―ジエン―3―オン、
3β―ヒドロキシ―23,24―ビスノル―5―コレ
ニツクアシツド、3―オキソ―(23)(24)―ビ
スノルコラ―1,4―ジエン―22―オイツクアシ
ツド、20α―ヒドロキシメチル―プレグナ―1,
4―ジエン―3―オン等である。 本発明方法は、炭素源、窒素源、無機塩類及び
必要に応じてビタミン等の栄養素を含む常用の培
地に基質のステロール類を加し、これにA.属に
属する微生物であつてHSC分解酵素の欠失また
は低活性化した突然変異株を接種して常法により
培養することにより行なうことができる。 炭素源としては、たとえば、n―パラフイン、
α―オレフイン、キシレン等の炭化水素;メタノ
ール、エタノール、グリセリン、高級アルコール
等のアルコール類;コハク酸、酢酸、高級脂肪酸
等の有機酸およびその塩;澱粉、麦芽糖、シヨ
糖、ブドウ糖、ラムノース等の糖類があげられ
る。炭素源、窒素源およびその他の栄養物質を含
む天然栄養源としては、ハイテスト糖蜜、精製糖
蜜およびキシロース糖蜜を含む糖蜜類、バガス、
コーンコブ、アルフアルフア、コーンステイーブ
リカー、デイステイラーズソルブル、味液、魚
粉、フスマ、肉エキス、酵母、酵母エキス、ポテ
トエキス、麦芽エキス、グルテン、ペプトン、グ
ルタミン酸塩、アスパラギン、グリシン、カゼイ
ン、カゼイン分解物、スキムミルクがあげられ
る。 本発明方法では培地にグリセリドを添加する
と、HSCの収量の著るしい増加がみられる。 培地中に添加されるグリセリドとしてはモノ、
ジおよびトリグリセリドのいずれでもよい。また
結合している脂肪酸基が同一である単一グリセリ
ドおよび2種または3種の脂肪酸を含む混合グリ
セリドも同様に添加することができる。脂肪酸基
は不飽和脂肪酸基および飽和脂肪酸基を含む。グ
リセリドの脂肪酸基の炭素数は、親水性の観点か
らは、通常26以下であることが好ましい。このよ
うなグリセリドとしては、α―モノアセチン、β
―モノアセチン、α―モノパルミチン、β―モノ
パルミチン、α―モノステアリン、β―モノステ
アリン、α―モノオレイン、β―モノオレイン等
のモノグリセリド;α,α′―ジアセチン、α,
β―ジアセチン、α,α′―ジパルミチン、α,
β―ジパルミチン、α,α′―ジステアリン、
α,β―ジステアリン、α,α′―ジオレイン、
α,β―ジオレイン等のジグリセリド;トリアセ
チン、トリラウリン、トリミリスチン、トリパル
ミチン、トリステアリン、トリオレイン等のトリ
グリセリドがあげられる。 上記したモノ、ジおよびトリグリセリドはいず
れも単一グリセリドであるが、その他1―アセト
―2,3―ジパルミチン、1―パルミト―2,3
―ジカプリン、1―ラウロ―2―ミリスト―3―
パルミチン、2―オレオ―1,3―ジパルミチ
ン、2―ステアロ―1,3―ジオレイン等の混合
グリセリドも同様に使用することができる。 本発明方法では、グリセリドそのものの代り
に、グリセリドを含有する油脂を使用することが
できる。油脂には植物油脂および動物油脂が含ま
れる。植物油脂としては、例えば、アマニ油、エ
ノ油、キリ油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ
油、綿実油、サフラワー油、大豆油、大豆レシチ
ン、ツバキ油、ヌカ油、オリーブ油、ヒマシ油、
落花生油、ヤシ油、パーム油、パーム核油などを
あげることができる。動物油脂としては魚油、鯨
油、牛脂、豚脂、羊脂、牛脚油、肝油、タロー油
脂などをあげることができる。 上記した天然油脂は必ずしも十分に精製された
ものである必要はないが、ステロイド類の微生物
酸化に悪影響を与える物質は予め除去することが
望ましい。 好ましい植物油脂類としては、たとえば、オリ
ーブ油、大豆油、大豆レシチン、綿実油、トウモ
ロコシ油、ゴマ油、ナタネ油、落花生油、ツバキ
油、パーム油、ヤシ油等の食用油をあげることが
できる。特に好ましいのは、その供給が安定して
いる綿実油、大豆油、ナタネ油、パーム油等であ
る。好ましい動物油脂類としては、豚脂、タロー
油脂等をあげることができる。 グリセリド含有物質は、単独で使用することも
できるが2以上の同種または異種のものを混合し
て使用することもできる。 グリセリド含有物質の使用量が少いと、HSC
の収量増加は僅かである。他方、グリセリド含有
物質の使用量量が過度に増加すると阻害があらわ
れ、グリセリド含有物質が塊状となり好ましくな
い。従つて、グリセリド含有物質は、培地中のグ
リセリド濃度が培地重量に対し、通常約0.1〜10
重量%、好ましくは約0.3〜7重量%、さらに好
ましくは約0.5〜4重量%となるように培地に添
加される。 グリセリドは油種子、油果実としてそのグリセ
リド濃度が上記の範囲で培地に含まれるよう添加
してもよい。 そのような油種子、油果実としては例えばアマ
ニ、丸大豆、ナタネ、綿実、ゴマ、落花生、サフ
ラワー、トウモロコシ、米ぬかなどがあげられ
る。 また、本発明方法に於いては、グリセリド含有
培地にさらに植物油脂粕を添加すればHSCの収
量が顕著に増加する。 そのような植物油脂粕としては、各種油種子ま
たは油果実から油脂を抽出した粕を使用すること
ができる。具体的には、例えば、アマニ粕、脱脂
大豆粕、エノ油粕、ナタネ油粕、綿実油粕、ゴマ
油粕、落花生油粕、サフラワー油粕、キリ油粕、
脱脂トウモロコシ粉、ツバキ油粕、脱脂米ヌカ、
オリーブ油粕、ヤシ油粕、パーム油粕などがあげ
ることができる。 なお、植物油脂粕は、微生物による資化を受け
やすくするために、よく粉砕して添加されること
が望ましい。 植物油脂粕は単独で使用されうるが、2種以上
混合しても使用されうる。 なお、植物油脂粕の使用量が少いと、収量増加
は僅かである。他方、植物油脂粕の使用量が多く
なると、発酵液の粘度が上昇し、撹拌が困難とな
る。 従つて、植物油脂粕は、その濃度が培地重量に
対し、通常約0.1〜20重量%、好ましくは約1〜
15重量%、さらに好ましくは約1.5〜10重量%と
なるように培地に添加される。 本発明方法に従つて添加されるグリセリド含有
物質はステロール類の酸化の全段階に於て有効で
あり、また菌の生育を促進するので通常は、培養
開始時培地に添加される。しかし、上記グリセリ
ド含有物質はステロール類の17位の側鎖の酸化に
有効であると考えられ、従つて原料ステロール類
の添加時、あるいは培養途中時に添加されても
HSCの生成量は大きく増加する。 また、前述したとおり、グリセリド等は消泡剤
としても作用するので、前記した濃度範囲のグリ
セリドを培養中分割して添加することも好まし
い。 また、本発明方法で培地に添加される無機物と
しては硫安、塩安などの窒素源;リン酸水素二カ
リウム等のカリウムおよびリン源;鉄、銅、マグ
ネシウム、マンガン、コバルト、亜鉛、カルシウ
ム等の塩類;糖蜜等天然物の灰化物があげられ
る。その他必要に応じてビタミン類を添加するこ
ともできる。 培地の組成は用いる菌種の種類に応じて選ばれ
るが、炭素源、窒素源、カリウム、リンおよびマ
グネシウムは培地成分として不可欠である。 消泡剤が必要な場合には周知のものを添加すれ
ばよい。具体的にはポリオキシアルキレングリコ
ールなどが挙げられるが必ずしも消泡剤を添加す
る必要はない。 界面活性剤はステロール類の乳化剤として有効
であり、培地中に添加されることが望ましい。界
面活性剤としては、非イオン系及び陰イオン系の
ものが好ましい。具体的にはたとえば、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノステアレート、ソルビ
タンモノバルミテート、ポリエチレングリコール
モノステアレートなどを挙げることができる。 培養温度は通常20〜40℃であるが、培養温度は
30℃付近が最適である。 培地のPHは通常5〜9に調整されるが、6〜8
が好ましい。 本発明方法の原料であるステロール類は培地と
共に殺菌されるのが一般的であるが、培養開始
後、培地に添加されてもよい。また分割添加も可
能である。この場合、乾燥殺菌あるいは湿熱殺菌
後そのまま添加されるか、あるいはジメチルホル
ムアミド等に溶解して溶液として添加されるか、
あるいは超音波処理により微細に分散懸濁して懸
濁液として添加される。また、界面活性剤を同時
に添加すると基質ステロール類等の乳化が促進さ
れるので好ましい。 培養時間は特に制限されないが、通常、原料ス
テロール類添加後2日目頃からHSCの生産量が
急増する。その後は、培養時間と共に徐々に
HSCの生産量が増加するが15日以上培養するの
は工業的意味が薄い。 培養終了後、培養液中に著積したHSCは既知
の方法で採取、分離精製されうる。たとえば培養
液を酸性にし、培養液の数倍量の酢酸エチルなど
の水と混和しにくい有機溶媒でHSCを抽出し、
抽出液から溶媒を留去したのち、得られた粗混合
アンドロスタン系化合物を多孔性樹脂、シリカゲ
ル、アルミナ等を吸着剤とし、石油エーテル、ベ
ンゼン、クロロホルム、エーテル、アセトン、メ
タノール、酢酸エチル等を溶離剤として使用する
カラムクロマトグラフイにより、上記生成物を分
離することができる。 以下の実施例で、本発明をさらに詳細に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されない。 なお以下の実施例に於て、HSC、ステロール
類、アンドロスタン系化合物の定性および定量は
溶剤抽出液を乾固後シリル化しガスクロマトグラ
フイにより行つた。 また以下の実施例に於て、パーセントは重量に
よる。 実施例 1 肉エキス1.0%、ペプトン1.0%、グルコース1.0
%および水よりなる種培地(PH 7.2)100mlを
500ml肩付きフラスコに分注し、120℃で20分間蒸
気殺菌後、A.シンプレツクスMCI―0808号菌を
1白金耳接種し、30℃で120往復/分、振巾7cm
の往復振盪条件で48時間種培養する。この種培養
液2mlをコレステロール1.5%、丸大豆磨砕物5.0
%、酵母1.5%、K2HPO4 0.15%、大豆油0.5%、
Silicon KM―70(信越化学社シリコン油商標)
0.1%および水からなる本培養培地50ml(PH
7.0、120℃で20分間蒸気殺菌)を含む500ml肩付
フラスコ5本に接種する。本培養は30℃で、120
往復/分、振巾7cmの往復振盪条件で行い、培養
開始後180時間目に培養を停止し、培養液を全て
併せ酢酸エチル1で2回抽出する。 この抽出液をあわせて菌体などの不溶物を過
後、菌体などを除去し酢酸エチルより再結を繰り
返した結果白色結晶()を得た。一方酢酸エチ
ルの再結母液より3―ヒドロキシ―9,10―セコ
アンドロスター1,3,5(10)―トリエン―
9,17―ジオン(以下HSAと略す)を得た。 白色結晶は、IR―スペクトラム(KBγ)に
おいて3300、1700cm-1に−COOHに由来すると思
われる極大吸収をもち、1600、1500cm-1に芳香環
に由来すると思われる極大吸収をもつていた。
NMR(アセトン―d6)分析の結果は以下の如くで
あつた。
【表】
【表】 質量分析の結果分子量ピークM+=358、m/e= 340,234,206,151,134,121に極大ピークを持
つていた。 さらに結晶Iをジアゾメタンでメチル化した油
状のエステル()はIR(oil)3400,1740,
1710,1600,1500cm-1に極大吸収をもち、NMR
【表】 エステルの質量分析の結果は極大ピークがm/e= 313,238,206,151,134,121に存在した。 このメチルエステル()を水素化リチウムア
ルミニウムで還元して得た化合物()はIRで
3250(−OH)、1600,1500(芳香環)、1250cm-1
(フエノール性 OH)に極大吸収をもつてい
た。これの質量分析の結果、分子量ピークは
M+346で、m/e=328,134,121に極大ピークが存 在していた。 これらの結果を総合するに醗酵生産物()
は、本説明の最初に図示してある如く3―ヒドロ
キシ―9―オキソ―9,10―セコプレグナ―1,
3,5(10)―トリエン―20―カルボン酸と決定
された。20位のα,βについては、コレステロー
ルの20位炭素の立体配置がα位である事からその
分解生産物()も20位はαと考えるのが妥当と
思われる。 メチルエステルル()はC22位のカルボキシ
ル基がメチルエステル化したもの。その還元化合
物()は下図の物質と考えられる。 醗酵液の酢酸エチル抽出液のシリル化後のガス
クロマトグラフイーによる分析結果では、抽出液
中のHSC量は0.40g、HSA量は0.09gであつた。 なお参考までにHSCの融点は172℃〜174℃で
あつた。 実施例 2 実施例1と全く同様にしてA.シンプレツクス
MCI―0868号菌を培養した。培養液を全て併せ酢
酸エチル1で2回抽出し、抽出液をあわせてそ
の中の醗酵生産物量を測定した結果、HSC 0.59
g、HSA 0.03g、コレスト―4―エン―3―オ
ン―0.46g、コレスタ―1,4―ジエン―3―オ
ン0.03gが含まれていた。その他、微量のアンド
ロスタ―1,4―ジエン―3,17―ジオン、17β
―ヒドロキシ―アンドロスタ―1,4―ジエン―
3―オンが確認された。 実施例 3 実施例1と同様にしてA.シンプレツクスMCI
―0808号菌を種培養する。一方30ジヤー培養器
2基A、Bに実施例1と同じ培地組成の本培養培
地15を仕込み、120℃、20分間蒸気殺菌する。
この培地に先の種培養100mlを接種し、Aは400回
転、1.0VVM(volume/volume×minut
e)、Bは240回転、 0.3VVMの通気撹拌条件で培養した。撹拌羽根は
1/2.5DTの平羽根タービン翼2段であつた。30℃
で 90時間培養した。培養液を一部サンプリングしそ
の中のHSC量を測定したところ、jar Aで3.0
mg/ml、jar Bで1.5mg/mlの濃度でHSCが存在
した。さらに培養を継続したところ160時間目に
はHSC濃度はジヤーAで2.3mg/ml、ジヤーBで
0.9mg/mlへ低下していた。 実施例 4 実施例1において基質コレステロールの代りに
各種のステロイドを用いた事を除いては実施例1
を繰り返す。用いたステロイドの濃度と培養時間
も異なるが結果と共に表1に示す。なお、実施例
1の結果も併せて示した。
【表】 実施例 5 実施例1と同様にしてA.シンプレツクスMCI
―0868号菌を種培養する。この種培養液2mlを、
コレステロール1.5%、脱脂大豆粉3.0%、酵母1.0
%、NaNO3 0.1%、K2HPO4 0.15%および水より
なる基本BM培地50ml(PH7.0)を含む500ml肩付
フラスコ(120℃、20分間殺菌)に接種する。 接種後28℃で120往復/分、振巾7cmの条件に
て振盪培養する。190時間培養後培養を終了さ
せ、培養液を塩酸にて酸性にして200mlの酢酸エ
チルで抽出しこの抽出液中のHSCの量を測定し
たところ、表1に示す如くのHSCが生産されて
いた。 一方、同じ種培養2mlを、表2に掲げる如く、
基本BM培地を変更した幾種類かの培地50ml(PH
7.0)を含む500ml肩付フラスコ(120℃、20分
間殺菌)に接種し、BM培地の場合と同様の条件
にて併行に培養を行なつた。同じく190時間で培
養を停止した後、酢エチ抽出し、抽出液中の
HSC量を測定した結果を併せて表2に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ステロール類を基質として、アースロバクタ
    ー属に属する微生物であつて3―ヒドロキシ―9
    ―オキソ―9,10―セコプレグナー1,3,5
    (10)―トリエン―20―カルボン酸の分解酵素の
    欠失または低活性化した突然変異株を培養し、3
    ―ヒドロキシ―9―オキソ―9,10―セコプレグ
    ナー1,3,5(10)―トルエン―20―カルボン
    酸を製造する事を特徴とする9,10―セコフエノ
    ールの製造方法。 2 特許請求の範囲第1項記載の方法において、
    突然変異株がアースロバクター・シンプレツクス
    に属するものである事を特徴とする方法。 3 特許請求の範囲第2項記載の方法において、
    突然変異株がアースロバクター・シンプレツクス
    MCI―0808号菌である事を特徴とする方法。 4 特許請求の範囲第2項記載の方法において、
    突然変異株がアースロバクター・シンプレツクス
    MCI―0868号菌である事を特徴とする方法。 5 特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれ
    かに記載の方法においてステロール類が、ステロ
    ールまたはその酸化中間体からなる群から選ばれ
    たものであることを特徴とする方法。 6 特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれ
    かに記載の方法において、0.1重量%以上のグリ
    セリドおよび植物油脂粕を含有する培地を用いる
    ことを特徴とする方法。
JP8174978A 1978-07-05 1978-07-05 Preparation of 9,10-secophenol Granted JPS559035A (en)

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