JPS6024719B2 - ステロイドアルコールの製造法 - Google Patents

ステロイドアルコールの製造法

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JPS6024719B2
JPS6024719B2 JP12318577A JP12318577A JPS6024719B2 JP S6024719 B2 JPS6024719 B2 JP S6024719B2 JP 12318577 A JP12318577 A JP 12318577A JP 12318577 A JP12318577 A JP 12318577A JP S6024719 B2 JPS6024719 B2 JP S6024719B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ステロイドアルコールの製造法に関するもの
である。
詳しくは、微生物によるステロイドアルコールの製造法
の培地の改良に関するものである。ミコバクテリウム(
Mycobacにrimm)(以下「M.」と略記する
)属に属する微生物が、20Q−ヒドロキシメチルプレ
グナー1,4ージエン−3ーオン(=22ーヒドロキシ
ー23、24−ビスノルコラー1,4ージェンー3−オ
ン)(以下「HPD」と略記する)および20Qーヒド
ロキシメチルプレグンー4−エンー3ーオン(;22−
ヒドロキシ−23 24−ビスノルコラー4ーエンー3
ーオン)(以下「岬P」と略記する)を生産すること自
体は、例えば次の三つの文献に記載されており、公知で
ある。
A アプライドマイクロ/ゞイオロジー (AppliedMicrobiolo鱗)23巻1号
72〜77頁1972手 米国B 米国特許第3,聡
4,657号明細書C 同 第3,759 791
号明細書しかし、A〜Cの文献に記載されているHPD
および4花(以下HPと総称する)の生成量は徴量で、
工業的意味は殆んどない。
すなわち、HPDの生産量に関しては文献Aでは約20
ムタ/私、文献Bでは40山タノ地、文献Cでも20山
夕/似【を越えていないし、虹花については文献Cの実
施例で唯1ヵ所高々40メタ/地となっているだけであ
る。しかるにHPは、通常の有機合成化学反応により、
容易に副腎皮質ホルモン(コルチコィド)、黄体ホルモ
ン、蛋白同化ホルモン等の活性を有するステロイドに変
換されうる非常に有用な中間体であり、その工業的に有
利な製造方法の開発が望まれていた。
本発明者等は、これらの事情に鑑み鋭意研究を進めた結
果、ある新規な培地を用いれば目的を達成しうろことを
知り、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨はM.属に属する微生物を使用
し、ステロール類を基質にしてHPDまたは凪Pを製造
するに際し、0.1重量%以上のグリセリドを含有する
培地を用いることを特徴とするステロイドアルコールの
製造法およびM.属に属する微生物を使用し、ステロー
ル類を基質にしてHPDまたは虹Pを製造するに際し、
0.1重量%以上のグリセリドおよび植物油脂粕を含有
する塔地を用いることを特徴とするステロイドアルコー
ルの製造法に存する。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明方法で使用される微生物は、M.属に属し、HP
Dまたは虹花を生産しうる微生物である。
勿論言うまでもないが、このような微生物はHPDを生
産するものでも、4HPを生産するものでも、またHP
Dと山花を併産するものであってもよい。そのような微
生物としては迅速発育性(的pid母oMh)を示すM
.陸菌の袷んどの種が含まれる。
例をあげるとM.フレイ(phlei)、M.ローブシ
アエ(rhのesiae)、M.フオーツイタム(位r
tuit山m)、〔異名:M.ラナェ(ranae)、
M.ギアエ(gae)、M.ミネツチ(mi股tti)
〕、M.フオーツイタム(for瓜itmm)サブスピ
ーシーズ(s地sp.)サーモフイラム(thermo
philmm)、M.べレグリナム(peregrln
mm)〔異名:M.アナババン テイ(a船baban
ti)、M.チ ェ ロ ネイ(chelonei)〔
異名:M.ボルシェテレンセ(功rsにlense)〕
、M.チェロネイ(chelonei)サプスピーシー
ズ(su戊p.)アブセツサス(a戊cessus)〔
異名:M.アブセッサス(a広cessus)、M.ル
ニョニイ(r肌yonii)〕、M.スメグマチス(s
megmatis)〔異名:M.ラクテイコーラ(la
cticola)、M.ブチリカム(butMicum
)、M.スピーシーズ(sp.)#607)、M.フラ
ヴエツセンスmavescens)〔異名:M.アカプ
ルセンシス(acap山censis)、 M‐チ ユ
ー フ エ ン セ(chubue船e)〔異名:M
.トーカィェンセ(℃kaiense)〕、M.ギルヴ
アム(glvum)、M.サ−モレジステイビレ(th
ermoresistibile)、M.チタエ(ch
itae)、M,ヴアツカエ(vaccae)、M.デ
ユバリー(duvalii)、M.アグリ(a幻i)、
M.ラクタェぐlactar)、M.オブエンセ(ob
肥nse)、M.アイチエンセ(aichiense)
、M.パラフオーツイタムコンプレツクス(paraf
oれuitum complex)〔M.オーラム(a
umm)、M.ネオオーラム(船oaumm)、M.パ
ラ フオルツイタ ム(paぬfoれui山m)、M.
デイエルンホツフエリ一(dier血o笹ri)、力ナ
ザワ ストレインズ(脇naZawa−st紅ins)
〕などがあげられる。
これらの微生物は、大別するとHPの生産にキレート剤
などの阻害剤存在を必要としない突然変異株と、キレー
ト剤などの阻害剤を必要とする野生株に分けられる。キ
レート剤などの阻害剤添加を必要としない突然変異株と
しては、例えばM.パラフオーッィタムコンプレックス
MCI−0617号菌(微生物工業技術研究所徴工研菌
寄第4258号)、M.スピーシーズ(sp.)NRR
L B−細05号菌およびM.スピーシーズ(sp.)
NRRLB−3683号菌がなどがあげられる。
次にキレート剤やNi、Coなどの阻害剤の添加の下で
徴量ながらHPを生成する菌として、例えばM.バッカ
ェ ATCC25954号菌、M.パラフオーッィタム
ATCC2球07号菌およびM.デュバリー NCT
C8645号菌などがあげられる。
本発明で使用しうる微生物は上記したものに限られるも
のではなく、つまりは阻害剤の添加、無添加を問わずス
テロール類よりHPを生成し迅速発育性を示すM.属菌
なら何でもよい。また2以上の微生物を混合して使用す
ることも出来る。ここで具体例として上託したM.パラ
フオーツィタム コンプレツクスMCI−0617号菌
について詳述する。本菌はM./ぐラフオーツイタム
コンプレックス ATCC 25790〔 = M.ネ
オ オ ー ラ ム(肥oaumm)ATCC257
90〕号菌より紫外光照射にて獲得した突然変異株であ
る。M.スピーシーズNRRLB−3683号菌、同B
−総05号菌がいずれもステロール類よりアンドロスタ
ー1,4ージェンー3,17ージオン(以下「ADD」
と略記する)またはアンドロスト−4ーェソー3,17
ージオン(以下「4ADJと略記する)を壬生産物とし
て生産し、HPは副産物であるのに比し、MCI−06
17号菌は、消費ステロールの半分以上をHPに転換蓄
積させる能力を有する。
MCI−0617号菌の親株について詳述すると、親株
ATCC25790号菌は、M.に関する尊間家達13
名が集った抗酸菌分類国際研究班(lnにrMtion
aIWorkingGroupon Mycobacに
riaITaxonomy)の共同研究の結論として、
M./fラフオーッィタムコンプレックスに属するとさ
れている。
〔斎藤肇、東村道雄ら・インターナショナルジャーナル
オブシステマテイツクバクテレオロジイー(lnt.J
.S$t.Bacteriol.)27巻、75〜85
頁(1977年、アメリカ)参照〕この菌株ATCC2
579び号菌は、初め東村#309号菌とし、東村#3
班号菌(ATCC23366号菌)を基準菌株として設
けた新種M.オーラム(am印m)東村に含められてい
た。
〔東村道雄、医学と生物学、72蓋、270〜273頁
、1966年〕その後、東村氏は東村#3503号菌(
ATCC25795号菌)を基準菌株とし、M.オーラ
ムの別種としてM.ネオオーラム(neoammm)束
村を創設したが、ATCC 2579ぴ号菌はM.オー
ラムに属するとされていた。〔東村道雄、医学と生物学
、85萱、229〜233頁、1972王〕しかし、最
近の斎藤、東村らの文献(前世)によれば、ATCC
2579び号菌は、M.オーラムではなく、M.ネオオ
ーラムの一員であるとされている。
〔斎藤、東村ら、前出文献7刀頁図1参照〕さらに、同
じ文献の中で、M.属の分類に関してM.パラフオーツ
ィタム東村、M.オーラム東村、M.ネオオーラム東村
、M.デュェルンホフェリーべニツク アンド コーハ
ツ(diernhoferi節nicke & J血a
sZ)および“力ナザワ ストレィンズ”(‘‘Ka順
za岬strains”)は相互に極めて近縁関係にあ
り、現段階では区別できないとして、こ5種は分散して
おかずにM.パラフオーッィタム コンプレックスとし
て一括して取り扱うように結論づけられている。東村ら
も別の文献でほぼ同様な結論に達し、M.オーラムおよ
びM.ネオオーラムはM.パラフオーツイタム コンプ
レックスの一員としてか、またはM.パラフオーツイタ
ムの亜種とするとしている。
〔ジヤーナル オブ ジヱネラルマイクロバ イ オ
ロ ジ ー ( Joumal of General
Microbiology)98巻511〜51刀頁、
(1977年、イギリス)参照〕M.バラフオーツイタ
ム コンプレツクスの一般的性質および近縁同類との比
較は斎藤肇(結核、50、p402、1975)、斎藤
ら(前出、27巻、80〜81頁、1977年)および
東村ら(前出、515頁、1977年)を参照されたい
以上の如く、親株ATCC2579ぴ号菌〔ッカムラ(
Ts叱amma)#309〕の分類学的位置は、この方
面の最高権威者の結論に従い、M.パラフオーツィタム
コンプレツクスに属するものとするのが妥当である。
M.パラフオーツイタム コンプレツクスはグラム腸性
、抗酸性、非運動性、非胞子形成の梓菌であり、迅速発
育性、晴発色性抗酸菌( rapidly gro
wing scotochromo蟹nlcmyco
舷cteria)あるいはルニヨン(Runyon)の
W群抗酸菌に属する。
ところで、この親株ATCC2579び号菌より分離し
た突然変異株MCI−0617号菌は親株に比し、前者
が寒天培地上で粕面の(rou軌)の集落を形成する点
以外に菌学的な相違はなかったし、さらに親株が既述の
如くM.パラフオーッイタム コンプレックスに属する
ので突然変異株MCI−0617号菌はM.パラフオー
ツィタム コンプレツクスに属する。故に当然の事なが
ら、これらの突然変異株は、米国特許第3,759 7
91号および同3,684,657号明細書に4ADお
よびADD生産突然変異株として開示されたM.スピー
シーズ(sp.)NRRL B−3683号菌および同
NRRL B−3805号菌〔本菌株は特公昭52−1
05,289号公報にてMバッカェ(vaccae)と
固定されている〕と異なる親親な菌である。これらの分
類群の比較についてはバーギーの便覧第8版 〔‘‘B
ergey’sNねn雌l of Deにrmjnat
ive Bacteriology ed.8”,69
5〜696頁、ウィリアム&ウイルキンスカンパニ‐(
Williams & Wilki船Co.)、197
4年、アメリカ)〕、斎藤肇(前世、402頁、197
3王)、斎藤ら(前出、80〜81頁、1977年)お
よび東村ら(前世、515頁、1977年)の文献を参
照されたい。なお、MIC−0617号菌はNRRL
B−3805号菌、B−3683号菌と分類学的性質の
他、ADD、少の、9Q−OH−4ADの分解能力が異
なり、前者がこれらを基質にして若干生育するのに、後
者は生育しないという相違点がある。本発明で基質とし
て用いられるステロール類とは、各種ステロール、その
C−3ェステル、エーテル誘導体またはそれらの酸化中
間体を総合してステロール類と称す。
各種ステロールとはベルヒドロシクロベンタノフェナン
トレン核のC−3にヒドロキシル基を、通常C−5に二
重結合を、C−17に炭素数8ないし10個の鎖式の側
鎖を有し、場合によってはC−7、C−8、C−9(1
1)等に二重結合を有してもよい。のような各種ステロ
ールとしては、コレステロール、スチグマステロール、
カンベステロール、シトステロール、エルゴステロ−ル
、ブラツシカスステロール、フコステロール、ラノステ
ロール、アグノステロール、ジヒドロラノステロール、
ジヒドロアグノステロール等が挙げられる。
好ましいステロールはコレステロール、カンベスナロー
ルおよびシトステロールである。また各種ステロールの
38水酸基と硫酸等の無機酸または脂肪酸等の有機酸と
のC−3ェステル譲導体も本発明方法の原料として使用
される。
このようなC−3ェステル誘導体としては、コレステリ
ルオレエート、コレステリルパルミテート、コレステリ
ルサルフェート等が挙げられる。さらに、たとえば各種
ステロールの38水酸基にアルキレンオキシドを付加さ
せる方法等により得られるC−3ェ−テル議導体も本発
明方法の原料として使用される。このようなC−3エー
テル誘導体としてはポリオキシェチレンコレステリルェ
ーテル等が挙げられる。
上託した各種ステロールのC−3ェステル誘導体を含有
する羊毛脂(ウールワックス)、ラノリンおよびラノリ
ンの加水分解で得られるコレステロールを含有するウー
ルアルコールおよびウールアルコールにエチレンオキシ
ドを反応させて得られる、C−3エーテル誘導体である
ポリオキシェチレンラノリンアルコールェーテルも本発
明方法の原料として使用されることはいうまでもない。
魚油やいか油からのアルカリ洗浄ダーク油、さらに植物
油の脱臭スカム、脱臭スラッジ、トール油などのステロ
ール含有天然物および加工物も同様に本発明方法の原料
として使用される。さらに各種のステロ−ルまたはその
C−3ェステルもしくはエーテル議導体の酸化中間体も
本発明方法の基質として使用される。
このような酸化中間体としては各種ステロール、そのC
−3ェステル、C−3ーェーテル誘導体の4ーェン−3
−オン又は1,4−ジェン−3−オン譲導体が挙げられ
るが、具体的には、たとえば、コレストー4ーヱンー3
ーオン、コレスタ−1,4−ジエンー3−オン、コレス
ター4,22−ジエン−3−オン等である。本発明で培
地中に添加されるグリセリドはモノ、ジおよびトリグリ
セリドを含む。
また結合している脂肪酸基が同一である単一グリセリド
および2種または3種の脂肪酸基を含む混合グリセリド
も同様に添加することができる。脂肪酸基は不飽和脂肪
酸基および飽和脂肪酸基を含む。グIJセリドの脂肪酸
基の炭素数は、親水性の観点からは、通常26以下であ
ることが好ましい。このようなグリセリドとしては、Q
−モノアセチン、8−モノアセチン、Qーモノパルミチ
ソ、8ーモ/パルミチン、Q−モノステアリン、8ーモ
ノステアリン、Qーモノオレイン、8−モノオレィン等
のモノグリセリド;Q,Q′−ジアセチン「Q,3−ジ
アセチン、Q,Q′ージパルミチン、q,8−ジパルミ
チン、Q,Q′ージステアリン、Q,aージステアリン
、Q,Q′−ジオレイン、Q,8−ジオレィン等のジグ
リセリド;トリアセチン、トリラウリン、トリミリスチ
ン、トリパルミチン、トリステアリン、トリオレイン等
のトリグリセリドがあげられる。上記したモノ、ジおよ
びトリグリセリドはいずれも単一のグリセリドであるが
、その他1ーアセトー2,3ージパルミチン、1ーパル
ミト−2,3ージ力フリン、1−ラウロ−2ーミリスト
ー3ーパルミチン、2−オレオ−1,3ージパルミチン
、2ーステアロー1,3−ジオレィン等の混合グリセリ
ドも同様に使用することができる。
本発明方法では、グリセリドそのものの代りに、グリセ
リドを含有する油脂を使用することができる。油脂には
植物油脂および動物油脂が含まれる。植物油脂としては
、例えば、アマニ油、ェノ油、キリ油、ゴマ油、トウモ
ロコシ油、ナタネ独、綿実油、サフラワー油、大豆油、
大豆レシチン、ツバキ油、ヌカ油、オリーブ油、ヒマシ
油、落花生油、ャシ油、パーム油、パーム核油などをあ
げることができる。動物油脂としては魚油、鯨油、牛脂
、豚脂、羊脂、牛脚油、肝油、タロー油脂などをあげる
ことができる。上記した天然油脂は必ずしも十分に精製
されたものである必要はないが、ステロイド類の微生物
酸化に悪影響を与える物質は予め除去することが望まし
い。
好ましい植物油脂類としては、たとえば、オリーブ油、
大豆油、大豆レシチン、綿実油、トウモロコシ油、ゴマ
油、ナタネ油、落花生油、ツバキ油、バーム油、ャシ油
等の食用油をあげることができる。
特に好ましいのは、その供V給が安定している綿実油、
大豆油、ナタネ油、パーム油等である。好ましい動物油
脂類としては、豚脂、タロー油脂等をあげることがきる
。グリセリド含有物質は、単独で使用することもできる
が2以上の同種または異種のものとを混合して使用する
こともできる。
グリセリド含有物質の使用量が少ないと、HPの収量増
加は僅かである。
他方、グリセリド含有物質の使用量が過度に増加すると
、阻害があらわれグリセリド含有物質が塊状となり好ま
しくない。従って、グリセリド含有物質は、培地中のグ
リセリド濃度が培地重量に対し、通常約0.1〜10重
量%、好ましくは約0.2〜7重量%、さらに好ましく
は約0.3〜4重量%となるように培地に添加される。
グリセリドは油種子、油果実として、そのグリセリド濃
度が上記の範囲で培地に含まれるよう添加してもよい。
そのような油種子、油果実としては、例えばアマニ、丸
大豆、ナタネ、綿実、ゴマ、落花生、サフラワー、トウ
モロコシ、米ぬかなどがあげられる。また、本発明方法
はに於いては、グリセリド含有堵地にさらに植物油脂粕
を添加すればHPの収量が顕著に増加する。
そのような植物油脂柏としては、各種油種子または油果
実から油脂を抽出した粕を使用することができる。
具体的には、例えば、アマニ粕、脱脂大豆粕、ェノ油粕
、ナタネ油粕、綿実油粕、ゴマ油柏、落花生油粕、サフ
ラワー油粕、キリ油柏、脱脂トウモロコシ粉、ツバキ油
柏、脱脂米ヌカ、オリーブ油柏、ャシ油柏、パーム油柏
、などをあげることができる。なお、植物油脂粕は、微
生物による資化をうけやすくするために、よく粉砕して
添加されることが望ましい。
植物油脂粕は単独で使用されうるが、2種以上混合して
も使用されうる。
なお、植物油脂粕の使用量が少ないと、収量増加は僅か
である。
他方、植物油脂柏の使用量が多くなると、醗酵液の粘度
が上昇し、縄梓が困難となる。従って、植物油脂粕は、
その濃度が培地重量に対し、通常約0.5〜20重量%
、好ましくは約1〜15重量%、さらに好ましくは約1
.5〜10重量%となるように培地に添加される。
本発明では、微生物によってはHPの生産に阻害剤の添
加を必要とする。
阻害剤としては、キレート剤;ニッケル、カドミウムも
しくはコバルトの塩類;または錘セレン酸ナトリウム、
メチレンブルー、ナフタリン、Qーナフトール、8−ナ
フトール、フエナントレン、アントラセン等を意味する
キレート剤の代表例は1,10ーフェナントロリン、2
,2′ービピリジル、8ーヒドロキシキノリン、クベロ
ン、イソニコチン酸ヒドラジド、オルソフエニレンジア
ミン、N,Nージエチルジチオカルバミド酸ナトリウム
等である。
本発明方法で使用される培地は、上記したグリセリド、
油果実、油種子、植物油脂粕の他に、炭素源、窒素源、
および無機物が適宜添加される。
そのような炭素源としては、例えば、炭化水素;メタノ
ール、エタノール等のアルコール類;コハク酸、酢酸等
の有機酸およびその塩;澱粉、麦芽糖、ショ糖、ブドウ
糖、ラムノース等の糠類があげられる。炭素源、窒素源
およびその他の栄養物質を含む天然栄養源としては、/
・ィテスト糖密、精製糖密およびキシロース糖密を含む
糠密類;バカス、コーンコブ、アルファルファ、コーン
ステイープリカー、デイステイラーズソルプル、味液、
魚粉、フスマ、肉エキス、酵母、酵母エキス、ポテトエ
キス、麦芽エキス、グルテン、べプトン、グルタミン酸
塩、アスパラギン、グリシン、カゼイン、カゼイン分解
物、スキムミルクなどがあげられる。無機物としては硫
安、塩安などの窒素源;リン酸水素二カリウム等のカリ
ウムおよびリン源:鉄、銅、マグネシウム、マンガン、
コバルト、亜鉛、カルシウム等の塩類:糖密等天然物の
灰化物があげられる。
その他必要に応じてビタミン類を添加することもできる
。培地の組成は用いる菌種の種類に応じて選ばれるが、
炭素源、窒素源、カリウム、リンおよびマグネシウムは
培地成分として不可欠である。
消泡剤が必要な場合には周知のものを添加すればよい。
具体的にはポリオキシアルキレングリコールなどが挙げ
られるが必ずしも消泡剤を添加する必要はない。界面活
性剤はステロール類の乳化剤として有効であり、培地中
に添加されることが望ましい。
界面活性剤としては、非イオン系及び陰イオン系のもの
が好ましい。具体的には例えば、ポリオキシヱチレンソ
ルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ポリエチレングリコールモノステアレートなどを挙
げることができる。培養温度は通常20〜40ooであ
るが、培養温度は30〜390付近が最高である。培地
の風は通常5〜10に調整されるが、6〜9が好ましい
本発明で使用する微生物がM.属に属するものなので周
知のように1の寸近のpHにも耐えられる。本発明方法
の原料であるステロール類は培地と共に殺菌されるのが
一般的であるが、培養開始後、培地に添加されてもよい
また分割添加も可能である。この場合、乾燥殺菌あるい
は緑熱殺菌後そのまま添加されるか、あるいはジメチル
ホルムアミド等に溶解して溶液として添加されるか、あ
るいは超音波処理により微細に分散懸濁して懸濁液とし
て添加される。また、界面活性剤を同時に添加すると基
質ステロール類等の乳化が促進されるので好ましい。本
発明方法に従って添加されるグリセリド含有物質はステ
ロール類の酸化の全段階に於て有効であり、また菌の生
育を促進するので、通常は培養開始時培地に添加される
しかし、上記グリセリド含有物質はステロール類の17
位の側鎖の酸化に有効であると考えられ、従って原料ス
テロール類の添加時、あるいは培養途中時に添加されて
も、HPの生成量は大きく増加する。また、前述したと
おり、グリセリド等は消泡剤としても作用するので、前
記した濃度範囲のグリセリドを培養中分割して添加する
ことも好ましい。
培養時間は特に制限されないが、通常、原料スプロール
類等添加後3日目頃からHPの生産量が急増する。
その後は、培養時間と共に徐々にHPの生産量が増加す
るが20日以上培養するのは工業的意味が薄い。培養終
了後、培養液中に蓄積したHPは既知の方法で採取分離
精製されうる。
例えば培養液からHPを数倍量の酢酸エチルなどの水と
混和しにくい有機溶媒で抽出し、抽出液から溶媒を留去
すると粗HPが得られる。HPD、姫P、基質ステロー
ル類または副生物を相互に分離する必要がある場合には
、多孔性樹脂、シリカゲル、アルミナ等を吸着剤とし、
石油エーテル、ベンゼン、クロロホルム・エーテル、ア
セトン、メタノール、酢酸エチル等を溶離剤として使用
する力ラムクロマトグラフィにより、上記生成物を分離
することができる。単離したHPD又は4HPを夫々精
製するには、例えば10%エタノール−へキサンなど適
当な溶媒で再結晶を繰り返えせばよい。
本発明方法によれば、HPの生産量をグリセリド非含有
培地を用い場合と比較して3〜1M部こ向上することが
でき、HPの生産を工業的に有利に実施することを可能
とした。
以下の実施例で、本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定さ
れない。
なお、以下の実施例に於て、ステロール類およびその誘
導体、HP残存ステロール類および創生ステロイドの特
性および定量はガスクロマトグラフィにより行った。
また、以下の実施例に於て、パーセントは重量による。
実施例 1グルコース1.0%、肉エキス1.0%、ベ
ブトン1.0%および水よりなる種培地(pH7.2)
100泌を500机と肩付きフラスコに分注し、120
00で15分間蒸気殺菌後、M./ャラフオーツィタム
コンプレックス MCI061万菌を白金耳接種し3
000で12の主復/分、振中7伽の往複振濠条件で7
2時間種培養する。
この種培養液2の‘を脱脂大豆粉5.0%、綿実油1.
0%、K2HP040.2%、NaN030.2%、M
gS04・7400.1%、コレステロール0.8%お
よび水よりなる本培養培地50の【(pH7.0、12
0o020分間殺菌)を含む500の【肩付フラスコ1
0本に接種する。本培養は3000で12の主復/分、
振中7狐の往複振錘条件で行い、培養開始後15功時間
目に培養を停止し、培養液を全てあわせて酢酸エチル2
そで2回抽出する。この抽出液を併わせて菌体などの不
漆物を櫨過後、HPの量をガスクロマトグラフィで分析
した。結果を表1に示す。
なお、抽出液をシリカゲルクロマトグラフィにかけ、2
0%酢酸エチル−nーヘキサン溶媒として溶出すると、
HPDと4HPは相互に分離し、さらに基質コレステロ
ール及び副生物からも分離する。
藩出したHPDおよび4HPの夫々の区分を10%エタ
ノール−へブタンより再結晶する事により、HPD、心
花は精製される。コレステロールの代りにPーシトステ
ールとカンベステロールの2:1混合物、コレストー4
−エン−3−オン、コレスター1,4ージエン−3ーオ
ンまたはコレステリルオレエートを用いて、上記した培
養を繰り返えした。結果を同じく表1に示す。なお、比
較の為、綿実油を添加しなかった場合の結果も併わせて
示す。
なお、用いた綿実油は、ほぼ100%のグリセリド混合
物である。
以下の実施例で用いた油脂も同様である。表1 実施例 2 実施例1において、本培養培地に綿実油に代えて各種グ
リセリドおよび油脂を添加した事を除いては実施例1を
繰り返えす。
結果を表2に示す。表 2実施例 3 実施例1に於て、1%の綿実油に代えて種々の濃度のト
リステアリンを使用した事を除いては実施例1を繰り返
えす。
結果を表3に示す。表 3 実施例 4 実施例1と同様にして微生物にM.スピーシーズNRR
L B−3683号菌および同NRRL−B−3805
号菌を用いて実施例1の種培養を繰り返えす。
その種培養を2地を脱脂綿美粧8.0%、K2HP04
0.15%、硫安0.10%、いわし油0.8%、コレ
ステロール1.0%および水よりなる本培養培地500
の‘(pH7.0、120qC、20分間殺菌)含む5
そ肩付フラスコに接種する。本培養は30qoで10の
主復/分、振中7肌の往復振糧条件で行い、培養開始後
20餌時間目に培養を停止し、培養液を酢酸エチル2そ
で2回抽出する。
この抽出液を餅わせて、菌体などの不落物を猿過後、そ
の中のHPの量をガスクロマトグラフィで分析した。結
果を表4に示す。なお、いわし油無添加の場合の結果も
あわせて記す。
表 4 実施例 5 菌株にM.デュバリー NCTC8645号菌およびM
.バツカェ ATCC25954号菌を用い、これを実
施例1と同様に種培養を行う。
この種培養液2の‘をおのおの脱脂大豆粕6.0%、酵
母エキス〔ディフコ(Difco)社製〕1.0%、K
2HP040.15%、コレステロール1.0%、大豆
油0.7%および水よりなる本培養培地(pH7.0、
120oo、20分間殺菌)50の‘を含む500M肩
付コルベン10本に接種する。これを12の主復/分、
7肌振中の往復鑑条件で培養する。培養開始後48時間
目にキレート剤である22ージピリジル3の9を各コル
ベンに無菌的に添加する。キレート剤添加後14餌時間
後に培養を停止し、全ての培養液を菌株ごとにあわせて
酢酸エチル1そで抽出する。抽出液中のHPの量をガス
クロマトグラフィにて分析した結果を表5に示す。なお
、大豆油を含まぬ培地での結果を表5に示す。
表 5 実施例 6 実施例1において本培養培地としてグルコース2 %、
(NH4)夕040.2%、K2HP040.15%、
MgS04・7日200.1%、パ−ム油1.0%、酵
母1.0%、各種の4%の植物油脂粕および水よりなる
培地を使用した事を除いては実施例1を繰り返えす。
結果を表6に示す。表 6 実施例 7 実施例1において、本培養塔地として、魚粕20%、K
2HP040.2%、NaN030.2%、Mが041
7比00.1%、コレステロール0.8%、丸大豆磨砕
物(グリセリド含有約17%)6.0%および水よりな
る培地を用いた事を除いては実施例1を繰り返えす。
さらに丸大豆魔砕物に代えて、落花生磨砕物(グリセリ
ド含有約35%)3.0%又は菜種磨砕物(グリセリド
含有約40%)2.5%、ないしはごま磨砕物(グリセ
リド含有約40%)2.5%を用いて同様に培養した結
果を併わせて表7に示す。
表 7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ミコバクテリウム属に属する微生物を使用し、ステ
    ロール類を基質にして20α−ヒドロキシメチルプレグ
    ナー1、4−ジエン−3−オンまたは20α−ヒドロキ
    シメチルプレグン−4−エン−3−オンを製造するに際
    し、0.1重量%以上のグリセリドを含有する培地を用
    いることを特徴とするステロイドアルコールの製造法。 2 特許請求の範囲第1項記載の方法において、ステロ
    ール類が、ステロール、そのC−3エステル誘導体、C
    −3エーテル誘導体またはそれらの酸化中間体からなる
    群から選ばれたものであることを特徴とする方法。3
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の方法において
    、微生物が突然変異株であることを特徴とする方法。 4 ミコバクテリウム属に属する微生物を使用し、ステ
    ロール類を基質にして20α−ヒドロキシメチルプレグ
    ナー1、4−ジエン−3−オンまたは20α−ヒドロキ
    シメチルプレグン−4−エン−3−オンを製造するに際
    し、0.1重量%以上のグリセリドおよび植物性油脂粕
    を含有する培地を用いることを特徴とするステロイドア
    ルコールの製造法。 5 特許請求の範囲第4項記載の方法において、ステロ
    ール類が、ステロール、そのC−3エステル誘導体、C
    −3エーテル誘導体またはそれらの酸化中間体からなる
    群から選ばれたものであることを特徴とする方法。 6 特許請求の範囲第4項または第5項記載の方法にお
    いて、微生物が突然変異株であることを特徴とする方法
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