JPS6130103Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、台所用換気扇に係り、特にガス検知
回路と、電動シヤツターを確実に連動動作するよ
うにした台所用換気扇に関するものである。

従来、台所用換気扇は、本来レンジから発生す
る油塵を排出するものであるが、ガス湯沸器との
連動運転が多くなり、ガス湯沸器と連動して運転
される場合は、酸欠、一酸化炭素中毒、ガス爆発
などの問題も解決されなければならない。

一方、住宅の気密化、高層化にともない、外気
の取入口には、外風の影響を受け易い風圧シヤツ
ターから電気的に確実に動作し、密閉度の秀れた
電動シヤツターの要求が強まつて来た。

本考案は、上記の点に着目し、手動速度切換ス
イツチにより支障なく通常の速度切換えができる
とともに、ガス感知回路の作動に応じ、確実に換
気扇を作動させる回路を構成するとともに、ガス
検知回路の動作に連動して電動シヤツターをも確
実に動作せしめるようにした台所用換気扇を提供
するものである。

本考案は、ガス検知回路の動作に連動して作動
されるようにした連動リレーを、換気扇用電動機
の手動速度切換スイツチ用回路に接続し、ガス検
知回路作動時に、その連動リレーの接点により換
気扇用電動機の手動速度切換スイツチ用回路の一
方を短絡し、一方を開放するように構成して、換
気扇用電動機を運転せしめるように構成するとと
もに、これと同時に電動シヤツターをも確実に連
動開成せしめるように、手動スイツチの電源側と
電動シヤツター間に連動リレーを設けて台所用換
気扇を構成したものである。

次に、本考案構成の一実施例を、図示の回路に
従つて説明する。

図は、本考案の一実施例に係るものでガス検知
回路および電動シヤツターと接続した回路図であ
る。まず第１図は従来の回路で、図において、１
および５は電源プラグ、２は換気扇用電動機、４
はリード線、６はガス検知回路、６Ｓは感知接
点、７、８、９、１０はリード線、１４は電動シ
ヤツターである。

また、Ｓは手動速度切換スイツチで、S₀は切、
S₁₂は（弱）低速接点、S₂₁は（強）高速接点で、
S₁₂とS₁₁、S₂₁とS₂₂は電動シヤツター１４への電
源供給用連動接点である。RY₁は連動リレーであ
り、RY₁′およびRY₁″は接点、RY₁cはコイル部で
ある。換気扇用電動機２は手動速度切換スイツチ
Ｓを介して電源プラグ１から電力が供給される。

上記の換気扇用電動機２は、主巻線、補助巻線
およびコンデンサから構成され、主巻線とコンデ
ンサとの接続点、主巻線と補助巻線との接続点、
および補助巻線間からリード線７、高速運転用の
リード線８、低速運転用のリード線９が引き出さ
れているものである。

また、手動速度切換スイツチＳは、「切」用接
点S₀、「弱」用接点S₁₂、「強」用接点S₂₂で、S₁₂
とS₁₁、S₂₂とS₂₁は各々動作連動し、電動シヤツ
ター１４への電源供給を行う接点でもある。
「弱」用接点S₁₂とリード線９との間には連動リレ
ーRY₁の接点RY₁″を、「強」用接点S₂₂には、その
「強」用接点S₂₂の短絡回路を構成するように、接
点RY₁″と逆動作をする接点RY₁′を設けたもので
ある。

さらに、上記連動リレーRY₁のコイル部RY₁c
は、リード線４を介して電源プラグ５に接続され
るようになつているが、そのリード線４の片方
は、ガス検知回路６の感知にともなつて連動する
感知接点６ｓを介して電源プラグ５へ接続される
ものである。

なお、連動リレーRY₁の接点RY₁′は通常開放、
接点RY₁″は通常閉に構成され、接点RY₁′と接点
RY₁″とは、相連動して動作する構成となつてい
る。

電動シヤツター１４の一方は電源プラグ１に直
接接続され、他方は連動接点S₁₁、S₂₁を介して同
じく電源プラグ１に接続されている。

以上のような従来構成回路によれば手動速度切
換スイツチＳを操作して接点S₁₁、S₁₂または
S₂₁、S₂₂がセツトされた場合は換気扇用電動機２
が「強」又は「弱」で運転されると同時に、前記
接点S₁₁、S₁₂あるいはS₂₁、S₂₂の方が操作されて
もリード線１０に電力が供給されて電動シヤツタ
ー１４が作動し、換気口が開放される。そしてガ
ス器具が使用され、ガス感知の信号により感知接
点６ｓが閉成されると接点RY₁″が開放し、
RY₁′が閉成する。そのため、電動機のリード線
９が遮断され、接点RY₁′を通してリード線８に
電力が供給され、電動機２は「強」すなわち高速
で運転される。このときも手動速度切換スイツチ
が投入されている場合は電動シヤツター１４への
リード線１０には電力が供給されているので、シ
ヤツターは開放している。

しかし、この回路構成においては手動速度切換
スイツチＳの接点S₁₁、S₁₂あるいはS₂₁、S₂₂時が
開放している場合、ガス検知回路の接点６ｓが閉
じリレーRY₁が連動動作し、換気扇用電動機２が
回転しているにもかかわらず、電動シヤツター１
４が作動せず、シヤツターが開放しないという問
題がある。

本考案は、この問題点を特に解決するものであ
り、手動速度切換スイツチＳが操作されていない
場合でもガス器具を使用した場合は換気扇用電動
機２を「強」回転すると共に電動シヤツター１４
を確実に作動させる回路構成を簡単な付加回路に
よつて得ようとするものである。

第２図が本考案の一実施例回路で、この構成で
は電源プラグ１と電動シヤツター１４の間にガス
検知回路の感知接点６ｓの閉成により閉成する連
動リレーRY₂の接点RY₂′を設けたものである。
尚、RY₂cはコイルである。

そして、この回路はガス検知回路６の感知接点
６ｓを介して、連動リレーRY₁とRY₂の２つの連
動リレーの各々のコイル部へ電源を供給し、RY₁
の接点RY₁′、RY₁″は手動速度切換スイツチS₂₂の
短絡用およびS₁₂とS₂₂とのシヨート回路構成防止
用として作用し、又はRY₂の接点RY₂′は常時開放
状態であるが感知接点６ｓが閉成したときに閉成
するように作用する。

この構成によれば、手動速度切換スイツチの接
点S₁₂、S₂₂操作時には必ずS₁₁、S₂₁を介してリー
ド線１４へ電源が供給されているとともに、ガス
検知回路６の感知接点６ｓが閉じれば接点S₁₂、
S₂₂の操作に無関係にリード線１４へ電源が供給
されるように接続されているためガス器具を使用
したときは、換気扇用電動機２が回転すると同時
に電動シヤツター１４も確実に作動し開放するも
のである。

以上説明したように本考案によれば、電源プラ
グ１と、この電源プラグ１に「強」、「弱」および
「切」を切換える手動速度切換スイツチ（Ｓ）を
介して接続された換気扇用電動機２と、同じく電
源プラグ１に前記手動速度切換スイツチ（Ｓ）の
「強」「弱」接点を介して接続された電動シヤツタ
ー１４と、ガス検知回路６の感知接点６ｓの開閉
に連動して開閉し、前記換気扇用電動機２の高速
運転用のリード線８と前記電源プラグ１間に接続
されたノーマルオープン接点RY₁′および前記換
気扇用電動機２の低速運転用のリード線９と前記
手動速度切換スイツチ（Ｓ）の「強」、「弱」接点
を介して接続されたノーマルクローズ接点
RY₁″を備えた連動リレーRY₁を有するものに関
し、前記ガス検知回路６に、このガス検知回路の
感知接点６ｓの閉成により閉成する接点RY₂′を
有する連動リレーRY₂を接続し、この接点RY₂′は
前記電動シヤツター１４と前記電源プラグ１との
間に接続したものであつて、これにより、手動速
度切換スイツチを操作したときはもとより、ガス
器具を使用したときは手動速度切換スイツチの状
態にかかわらず換気扇用電動機が運転されると同
時に、電動シヤツターが確実に開放するものであ
り、ガス器具の使用による酸欠、一酸化炭素中
毒、およびガス爆発等の事故が未然に防止できる
もである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の回路図、第２図は本考案の一実
施例を示す回路図である。 １……電源プラグ、２……換気扇用電動機、６
……ガス検知回路、６ｓ……感知スイツチ、８，
９……リード線、１４……電動シヤツター、Ｓ…
…手動速度切換スイツタ、RY₁，RY₂……連動リ
レー、RY₁′，RY₁″，RY₂′……接点。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電源プラグ１と、この電源プラグ１に「強」、
   「弱」および「切」を切換える手動速度切換スイ
   ツチ（Ｓ）を介して接続された換気扇用電動機２
   と、同じく電源プラグ１に前記手動速度切換スイ
   ツチ（Ｓ）の「強」「弱」接点を介して接続され
   た電動シヤツター１４と、ガス検知回路６の感知
   接点６ｓの開閉に連動して開閉し、前記換気扇用
   電動機２の高速運転用のリード線８と前記電源プ
   ラグ１間に接続されたノーマルオープン接点
   RY₁′、および前記換気扇用電動機２の低速運転
   用のリード線９と前記手動速度切換スイツチ
   （Ｓ）の「強」、「弱」接点を介して接続されたノ
   ーマルクローズ接点RY₁″を備えた連動リレー
   RY₁を有するものにおいて、 前記ガス検知回路６に、このガス検知回路の感
   知接点６Ｓの閉成により閉成する接点RY₂′を有
   する連動リレーRY₂を接続し、この接点RY₂′は前
   記電動シヤツター１４と前記電源プラグ１との間
   に接続したことを特徴とする換気扇。