JPS61296528A - 磁気記録担体の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は長時間使用特性の改良してある磁気記録担体の
製法に関する。

磁気ヘッド上に接触して導かれ、そのうえなお転向ロー
ラ又は他の案内要素を経て動かされろ磁気記録担体によ
る信号の記録及び再生の際には層の構成に応じて情況に
よっては極めて高い摩擦力が生じる。そのほかこの種の
記録担体使用の際の磨損が寿命に関してのみではなく運
転の確実性についても問題となる。それゆえ磁気記録担
体の層組成物には滑剤を添加するのが通常である。この
目的のため適切な滑剤としては丁でに多数のさまざまな
滑剤、ポリジメチルシロキサン、パラフィン油、ワック
ス、飽和−及び不飽和脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸
アミド、脂肪酸塩などが、さらに固体の潤滑剤、硫化モ
リブデン、黒鉛、ポリテトラフルオルエチレン粉末及び
ポリトリクロルフルオルエチレン粉末などが記述されて
いる。また液状又はペースト状の滑剤が固体の滑剤に比
べて、潤滑丁べき表面を均等な薄い表面フィルムで被う
という利点があり、滑剤の添加量はさもないと表面が容
易に粘着性となるので極めて少量に保たなくてはならな
いことが示されている。しかしこれら液状滑剤はしばし
ば単独の滑剤としては使用できず、それゆえ固体又はペ
ースト状滑剤と組合せられる。もっばら液状滑剤を用い
ろ場合は多くの適用分野においてとくに長時間の連続使
用及び不利な気象条件ではテープの閉塞もブロッキング
及び接着も継続的に回避はできなし・。磁性層表面上に
滑動性物質を含んでいろ薄層を施こすことも丁でに提案
された。しかしこれらには、磁気記録の距離効果をでき
るだけ小さく保つため極めて薄くなくてはならず、従っ
て速かに磁気ヘッドによって磨損され、よってその作用
を失なし・、そのうえ磁気ヘッドを汚損するという欠点
がある。この欠点を相殺するため磁性層上に二硫化モリ
ブデン及び黒鉛粉末を含んでいる不連続の被覆を施こす
こともすでに提案された（西独特許出願公告第１５フ２
４３８ である。別の、磁性層の層積特性を改良する試みにおい
ては多くは球形の非磁性硬質粒子を磁性層に混入するこ
とが公知となった（とりわけ西独特許出願公開用３　１
　１．、　８　０　０　４号、第３３２８７１９号）。

球形物質の統計的分布によってこれらが磁性層の表面に
到達し、表面を記録−及び読取りヘッドの攻撃から守る
。しかしこれら非磁性物質が磁性層内に分布してあるの
でテープ残留磁気低下及び粒子雑音増大へ導く。その結
果はオーディオ、ビデオ及びデータ媒体諸特性の劣化で
ある。残留磁気損失をできるだけ低く保つためには層積
作用のある物質を最外層のみに組み入れることも試みら
れた（西独特許出願公開第１９５３４５９号）。たとえ
ばビデオテープの場４−，７，ど特定の分野においては
まさに最外部の薄層が画像品質にとって決定的な役割を
果して僅かな残留磁気損失が丁でにＳ／Ｎ値の明かな劣
化をともなうことになる。

それゆえ磁気記録層の磨損・及び持続運転特性を、予め
公知の・残留磁化・距離効果及び潤滑傾向の低減などの
欠点を回避しながら、改良させる方法をもたらすという
課題が存在している。

今回この課題が、磁気記録担体の磁性層表面に溶媒中の
粒度０．０１乃至３．０μｍの無機質粒子の分散液を塗
布し、引続いて溶媒を除去すると意外に単純なしかたで
解決でき、その場合分散液中の無機質粒子濃度は溶媒に
対して０．０２乃至０．２５重量部であることが見出だ
された。

本発明による方法に従って、非磁性担体材料とその上に
堅固に付着して施こしてある磁性層とからなる通常の記
録担体の記録層表面に施こされろ揮発性溶媒中の無機質
粒子の分散液は元来公知の方法において作られる。球形
又は頑丈な針状の粒度０．０１乃至３．０μｍ１望まし
くは０．０２乃至２．０μ口のとくに適した無機質粒子
はモース硬度が５以上である。このため適しているのは
炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化
ジルコニウム、二酸化珪素、二酸化チタン及び珪酸塩か
ら成立っている対応の粒子である。

これらの粒子は分散液製造のために、通常の分散装置、
ボールミル、攪拌装置つきボールミル及び磨砕器内にお
いて溶媒中に分散させる。その際溶媒量に対する粒子の
濃度は０．０２乃至０．２５　、望ましくは０．０３乃
至０．１％である。粒子の十分な分布は２乃至５時間で
達している。

溶媒としては有機溶媒も水も適している。用いもれる溶
媒は磁性層に比べて表面張力が小さくてこれの上に申し
分なく分布しなくてはならない。

しかし層を溶かしてはならない。とりわけイソプロパツ
ール、メチルエチルケトン、ドルオール及び類似のもの
が適している。

分散液製造の際に、付加的に少量の分散助剤たとえば長
鎖の燐酸エステル、アクリル酸コポリマーならびに脂肪
酸又はそれらのエステルを用いるのがとくに好都合と判
明した。その場合たいていは無機質に対して１乃至５重
Ｍ％の量で十分である。また分散助剤のほかに少量の，
有機ポリマー、ポリウレタン、塩化ビニル、酢酸ビニル
、コポリマー、ポリビニルホルマール、ポリアミド、フ
ェノキシ、及びエポキシ樹脂、ニトロセルロτス及び類
似のものを用いることができろ。

凝集塊のない分散液を通常の塗布技法によって磁気記録
担体表面に塗布する。例としてドクターキャスター、リ
バースロールコータ又はキツスコータをあげておく。平
滑な又は凹刻のあるローラを用いての塗布が優先されろ
。塗布後に溶媒を蒸発させて除く。

本発明による方法に従うと磁気記録担体表面には連続の
層は生じない。むしろ無機質粒子は優先的に磁性層表面
の気孔、溝又はポケット状凹み内に析出する。これらは
その統計的分布により磁性層を磁気ヘッド又は案内要素
による摩擦負荷から守る。磁性層表面のこの種の装備で
本来の磁性層は使用の際の負荷が少なくなって持続運転
特性も改良されることになる。他方では磁性層のこの種
の表面装備によっては、硬質粒子を層中に含んでいる磁
性層の磁気ヘッドへ及ぼす層積作用の欠点は到達されな
い。

本発明の方法による磁性層の表面装備は分散型すなわち
未改質及び改質酸化鉄、二酸化クロム及び強磁性金属粒
子含有のポリマ一層のあらゆる公知の磁気記録担体にお
いても公知の方法に従って作られた均質の金属層におい
ても実施できる。

本発明による方法は下記の実施例によって詳細に説明す
る： 直径】、０乃至１．５闘の酸化ジルコニウムを基質とす
る３５０−のボールを充填してある内容量５００−の磨
砕器内において粒度０．１乃至０．５μｍの微細化した
炭酸カルシウム３０部、ｉ−プロパツール２７０部及び
メチルポリグリコールアクリ啄２／メタクリル酸を基質
とする分散助剤０．６部を回転数１４００回／分で３時
間分数させる。絖いてこの分散液８０部を強く攪拌しな
から１−グロパノール７９２０部中に分布させろ。こう
して得られた分散液を濾過後に網目ロールを用いて磁気
テープに塗布し乾燥トンネル中、６０乃至８０″Ｃにお
いて乾燥させる。

このように装備した磁気テープについて動摩擦、摩擦係
数μによって表わされるものを測定した。

摩擦係数は周回速度０．５乃至２．４部ｍ／秒で回転し
ている測定胴上を導かれる磁気テープが摩擦によって生
じろ引張力の測定によって定められる。

測定胴は直径７０朋及び表面粗さ０．１５μｍの鋼製胴
である。テープ片は長さ２５　ｃｍであり、胴の巻付角
度１８０°、速度１間／秒、テープ引張力２０ｃＮで胴
上を導かれろ。カプセル型動力計上の引張力Ｆが摩擦係
数μについての尺度であり、それも対湿度５０％におい
て行なった。結果は表に示してある。

実施例　２ 実施個用１に記載のとおり作業し、ただし分散液になお
ステアリン酸４部を添加した。測定結果は表１に示して
ある。

比較実験 実施個用１及び第２において用いられた、ただし表面処
理してない磁気テープについて摩擦係数を測定した。測
定結果は表に示してある。

表

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）非磁性担体材料とその上に塗布してある磁気記録
   層とからなる磁気記録担体の製法において、磁気記録層
   の表面上に溶媒中の粒度０．０１乃至３．０μｍの無機
   質粒子の分散液を塗布し、引続いて溶媒を除去し、分散
   液中の無機質粒子の濃度が溶媒に対して０．０２乃至０
   ．２５重量部であることを特徴とする方法。
2. （２）無機質粒子のモース硬度が少なくとも５であるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の方法。
3. （３）分散液が無機質粒子、分散助剤、有機質ポリマー
   及び揮発性溶媒からなることを特徴とする特許請求の範
   囲第１又は２項記載の方法。