JPS61294794A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は高周波加熱装置にかかり、特に加熱室内に回
転導波管を設けた高周波加熱装置の改善に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

電子レンジ（高周波加熱装置）にあっては、加熱室内に
回転導波管を設置し、回転導波管から、加熱室内にマイ
クロ波（高周波）を照射して、調理物（被加熱物）を効
果的に加熱するようにしたものがある。

こうした、マイクロ波の照射技術には、従来、第３図お
よび第４図に示すようなものが用いられていた。すなわ
ち、加熱室ａの壁部に、導波管すに゛連通する加熱室側
励振口Ｃを設け、この加熱室側　　　′励振開口Ｃ１，
：臨ませて、器状に構成した回転導波管ｄを設け、この
回転導波管ｄを加熱室ａの外部に配したモータｅ′に連
結した構造を用い、マグネトロンｆから発振されたマイ
クロ波（高周波）を加熱室側励振開口Ｃ１回転する回転
導波管ｄを通じ、回転導波管ｄの励振開口Ｑから加熱室
ａ内へ照射していた。

ところで、こうした器状の回転導波管ｄを用いてマイク
ロ波（高周波）を照射する構造は、回転導波管ｄを回転
させる上で、どうしても加熱ｙａの壁部と回転導波管ｄ
の開口端との間に隙間ができる事情にある。このため、
加熱室側励振開口すが隙間に臨み、加熱室側励振開口３
から出射されたマイクロ波が、隙間から、かなりリーク
する問題をもつ。こうした電波リークは、回転導波管ｄ
の励振開口Ｑからの照射が充分でなくなるために調理物
（被加熱物）ｈの加熱むらが生じやすい不具合をもち、
改善が要望されている。

〔発明の目的〕

この発明はこのような問題点に着目してなされることが
できる高周波加熱装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

すなわち、この発明は加熱室の壁部に設けた加熱室側励
振開口の開口端部を回転導波管内に臨ませることにより
、高周波を回転導波管の内部へ積極的に導いて、加熱室
側励振開口から隙間へ漏れる高周波を少なくすることに
ある。

〔発明の実施例〕

以下、この発明を第１図および第２図に示す一実施例に
もとづいて説明する。第２図はこの発明を適用した高周
波加熱装置、たとえば電子レンジを示し、１は本体、２
はその本体１内に配設された加熱室、３はその加熱室２
の上部壁に設けた加熱室側励振開口、４は、一端側にマ
グネトロン５を連結した導波管である。そして、加熱室
２の上部壁に導波管４が設置される他、導波管４の出口
側が加熱室側励振開口３に連通接続され、マグネトロン
５から発振されるマイクロ波（高周波）を加熱室２へ供
給することができるようにしている。

一方、６は回転導波管である。この回転導波管６は、ア
ルミ板などの導電性部材あるいは樹脂成形を使って角形
の器状に構成されている。但し、樹脂成形の場合は表面
に金属メッキが施される。

なお、７は回転導波管６の底壁上、中心から偏心した一
端側に設けられた励振開口である。そして、この回転導
波管６は、開口部が上記加熱室側励振開口３に臨むよう
加熱室２内の上部側に配置されている。もちろん、回転
導波管６の開口部は加熱側励振開口３の全体を許容でき
る大きさになっていることはいうまでもない。

他方、８は導波管４の上部壁の外面に、加熱室側励振開
口３の直上に位置して設置されたモータである。このモ
ータ８のシャフト８ａの先端は導波管４を通じて加熱室
側励振開口３の真下まで延出している。そして、シャフ
ト８ａの先端に上記回転導波管６の底壁の他端側が固定
ねじ９を使って固定され、モータ８で回転導波管６を偏
心回転させることができるようにしている。

そして、こうして構成された電子レンジの加熱室側励振
開口３にこの発明が適用されていて、その構造が第１図
に示されている。ここで、その構造について説明すれば
、これは加熱室側励振開口３の開口部の下端に口体部１
０を一体に突設して、その先端部を回転導波管６の内部
に臨ませてなる。

詳しくは、口体部１’Ｏには、全長が加熱室２の上部壁
と回転導波管６の開口端との距離（隙間）より長いもの
が用いられ、その先端部をへ寸法だけ開口部から回転導
波管６の内部に臨ませている。

そして、この構造にて、加熱室側励振開口３の開口端部
を回転導波管６内に臨ませて、加熱室側励振開口３から
出射されるマイクロ波を回転導波管６へ積極的に導くよ
うにしている。

なお、第２図おいて、１１は回転導波管６の周囲を覆う
ように設けた、回転導波管６を保護するための、電波透
過性に優れる材料、たとえ、ば耐熱樹脂等から構成され
た仕切板である。

つぎに、このように構成された電子レンジの作用につい
て説明する。今、加熱室２内に調理物（被加熱物）１２
を収容し、図示しない電子レンジの操作部を操作する。

これにより、モータ８が作動して、回転導波管６が回転
する。一方、操作が発振される。そして、発振されたマ
イクロ波が導波管４．加熱室側励振開口３を通じ回転導
波管６に導かれるが、ここで、従来、加熱室側励振開口
３から出射されたマイクロ波が、回転導波管６と加熱室
２の上部壁との隙間へかなりリークすることが指摘され
る。

しかしながら、この発明によると先に述べたように加熱
室側励振開口３の開口端部を回転導波管６内に臨ませて
いる。このことは、従来、加熱室側励振開口３が隙間に
臨むがために、加熱室側励振開口３から隙間へ流れよう
とするマイクロ波は、その隙間に至らずに臼体部１０（
開口端部）を案内として回転導波管６内に導かれること
になる。

これにより、隙間からの電波リークは少なくなることが
わかる。

そして、こうして回転導波管６に導かれた充分なマイク
ロ波が、シャフト８ａを中心に回転する励振間ロアから
加熱室２内へ照射され、調理物１２を加熱することにな
る。

したがって、良好な照射のもとで調理物１２を加熱むら
なく加熱することができることとなる。

しかも、加熱室側励振開口３の開口端部を回転導波管６
内に臨ませる構造は、強度が弱く、組立時などで変形が
発生しやすい加熱室側励振開口３の剛性強度を高めるこ
とができる利点をもち、加熱室側励振開口３の変形を抑
制して常に一定の給電を行なうことができる効果をもた
らす。つまり、電子レンジの加熱性能のばらつきなくす
ことができる利点をもつ。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明によれば、加熱室の壁部と
回転導波管との間からの電波リークを減少させることが
でき、良好な照射のもとて被加熱物を加熱することがで
きる。この結果、加熱むらなく被加熱物を加熱すること
ができる。

しかも、加熱室側励振開口の開口端部を回転導波管内に
臨ませる構造は、強度が弱く、組立時などで変形が発生
しやすい加熱室側励振開口の剛性強度を高めることもで
き、加熱室側励振開口の変形を抑制して常に一定の給電
を行なうことができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明の一実施例を示し、第１
図は加熱室側励振開口を、回転導波管廻りの構造と共に
示す正断面図、第２図はその加熱室側励振開口を適用し
た高周波加熱装置を示す正断面図、第３図は従来の回転
導波管を採用した高周波加熱装置を示す正断面図、第４
図はその加熱室側励振開口廻りの構造を示す正断面図で
ある。 ２・・・加熱室、３・・・加熱室側励振開口、５・・・
マグネトロン、６・・・回転導波管、１０・・・臼体部
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加熱室の壁部に高周波が出射される加熱室側励振開口を
   設け、この加熱室側励振開口に開口部を臨ませて器状の
   回転導波管を設け、前記加熱室側励振開口を通じ出射さ
   れる高周波を回転する回転導波管を通し加熱室内に照射
   するようにした高周波加熱装置において、前記加熱室側
   励振口の開口端部を前記回転導波管内に臨ませたことを
   特徴とする高周波加熱装置。