JPS61293394A - L−α−アミノ酸の製法 - Google Patents

L−α−アミノ酸の製法

Info

Publication number
JPS61293394A
JPS61293394A JP13546285A JP13546285A JPS61293394A JP S61293394 A JPS61293394 A JP S61293394A JP 13546285 A JP13546285 A JP 13546285A JP 13546285 A JP13546285 A JP 13546285A JP S61293394 A JPS61293394 A JP S61293394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino acid
alpha
acid amide
amide
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13546285A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Dotani
正晴 銅谷
Toshio Kondo
俊夫 近藤
Hideo Igarashi
秀雄 五十嵐
Takako Uchiyama
隆子 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP13546285A priority Critical patent/JPS61293394A/ja
Priority to DE8686102211T priority patent/DE3683512D1/de
Priority to EP86102211A priority patent/EP0193113B1/en
Priority to US06/831,915 priority patent/US4918196A/en
Publication of JPS61293394A publication Critical patent/JPS61293394A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はL−α−アミノ酸の製造方法にか\わる。さら
に詳しくは合成されたD,L−α−アミノ酸アミドから
L−α−アミノ酸を製造する方法に関する。
L−α−アミノ酸は各種工業薬品の中間体ならびに医薬
品および食品添加物などとして重要なものである。
〔従来の技術、発明が解決しようとする問題点〕従来、
α−アミノ酸を有機合成的方法により製造する場合に得
られるα−アミノ酸がD,L一体であることから、いか
にしてこのD,L一体を工業的に有利に光学分割を行な
うかが大きな課題であった。
D、L−α−アミノ酸の光学分割を行なう方法としては
、物理化学的方法および生化学的方法とがあり、これら
の中で後者は選択性が高いという利点かあシ、後者に関
しては例えば次の方法が実用化されている。すなわち 1)D、L−α−アミノ酸を原料とし、このり。
L−α−アミノ酸をアシル化して得られたり。
L−α−アミノ酸のN−アシル体に微生物の有する酵素
アシラーゼを作用させる方法2)D、L−α−アミノ酸
のヒダントイン誘導体を原料とし、これに微生物の有す
る酵素ヒダントイナーゼおよびヒドロラーゼを逐次作用
させる方法 しかしながら、前記1)の方法は高価な副原料を必要と
し、かつL−α−アミノ酸を分離後のD−N−アシル−
α−アミノ酸のラセミ化工程が複雑であり、また前記2
)の方法は原料のヒダントイン環が比較的安定であるこ
とから加水分解酵素によって分解されにく\、この方法
による脂肪族L−α−アミノ酸の工業的な製造は特に難
しいという欠点を有している。
一方、D、L−α−アミノ酸アミドは合成によシ工業的
に比較的有利に製造されるが、本発明者らはこのD,L
−α−アミノ酸アミドを生化学的に加水分解してL−α
−アミノ酸を製造する方法(IR開昭59−15978
9号および特開昭60−36446号)を開発したが、
この方法を工業化するためにはこの方法を組込んだD,
L−α−アミノ酸アミドからL−α−アミノ酸を製造す
る一貫プロセスが確立されなければならない。
〔問題点を解決するための手段、作用〕本発明者らは、
従来の方法における問題点を克服し、工業的に有利にL
−α−アミノ酸を製造すべく鋭意研究を行なった結果、
工業的に有利に得られるD,L−α−アミノ酸アミドを
生化学的に加水分解する前記の方法を組込んだL−α−
アミノ酸の一貫プロセスである本発明を完成するに至っ
た。
すなわち、本発明はD,L−α−アミノ酸アミドにL−
α−アミノ酸アミド加水分解活性を有する微生物の培養
液、生菌体、乾燥菌体もしくは菌体処理物を作用させて
、少くともL−α−アミノ酸およびD−α−アミノ酸ア
ミドを含有する加水分解反応生成液を得、該加水分解反
て得られたD,L−α−アミノ酸アミドを、前記のD,
L−α−アミノ酸の生化学的加水分解反応における原料
として循環使用することを特徴とするL−α−アミノ酸
の製造法である。
本発明のD,L−α−アミノ酸アミドは一般式   N
H2 RCHCONH2 (ただし、式中Rは水素原子、低級フルキル基、置換低
級フルキル基、フェニル基、置換フェニル基、フリル基
、ピリジル基、チアゾリル基、イミダゾリル基およびイ
ンドリル基を示す)で示される。前記の一般式における
D,L−α−アミノ酸アミドのRの低級フルキル基には
特に制限はないが、たとえばメチル、エチル、プルピル
、イソプロピル、ブチル、イソブチル、および5ec−
ブチルなどの01〜C4の直鎖ならびに分枝した低級フ
ルキル基が好適であり、また置換低級アルキル基、置換
フェニル基のそれぞれに含まれる置換基は、たとえば、
ヒドロキシ、メトキシ、メルカプト、メチルメルカプト
、アミノ、グアニアし、カルポクサミド、ハロゲン、フ
ェニル、ヒドロキシフェニル、イミダゾリル、およびイ
ンドリルなどである。
本発明の一般式で示されるD,L−α−アミノ酸アミド
の代表例として、アラニンアミド(“D、L−“を省略
。以下同様)、バリンアミド、ロイシンアミド、インロ
イシンアミド、セリン7ミド、スレオニンアミド、シス
ティンアミド、シスチンアミド、メチオニンアミド、リ
ジン7ミド、フルギニンアミド、アスパラギンアミド、
グルタミン7ミド、フェニルグリシンアミド、フェニル
アラニンアミド、チロシン7ミド、トリプトファンアミ
ドおよび4スチジン7ミドなどがある。
本発明の原料であるD,L−α−アミノ酸アミドはその
製法および品質などには特に制限はない。D、L−α−
アミノ酸アミドの製法としては、たとえば合成されたD
,L−α−アミノ酸をエステル化して得られたD,L−
α−アミノ酸エステルを液安を使用してアミド化する方
法およびD,L−α−7ミノニトリルを加水分解する方
法がある。前者は本発明の目的物質であるL−α−アミ
ノ酸の類縁化合物であるり。
L−α−アミノ酸を原料とすることに欠点がある。その
反面、後者は工業原料として広く使用されているアルデ
ヒド類、胃酸およびアンモニアから容易に製造されるD
,L−α−アミノニトリルを使用することに利点がある
ので、後者が好ましい。後者において、塩基性物質およ
びケトン類の存在下で水性媒体中でD,L−α−7ミノ
二トリルを加水分解する方法、たとえば、特公昭58−
1774f号公報記載の方法が好ましい。この方法は、
たとえば、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムなど
の無機塩基ならびにたとえば水酸化テトラメチルアンモ
ニウムのような有機第4級アンモニウム化合物などの有
機塩基のような塩基性物質の使用量をり、 L−α−7
ミノニトリル1モルに対シて0.01モル以下の割合と
し、反応液のpHが14を越えるようにこの反応系に7
七トン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンおよびメ
チルイソプルピルケトンならびにシクロヘキサノンなど
のケトン類を添加し、かつ、反応温度を40℃以下に保
ち、該反応液のpHな14を越えたpHに維持しながら
加水分解反応を行なうことを特徴とする方法である。
この反応液のpHの測定法には特に制限はないが、通常
ガラス電極を使用したpHメーターを使用して行なわれ
る。この反応液の「14を越えるJ pHは、反応液を
反応液中の水/ケトンと同一組成比の水とケトンとの混
合液で稀釈してpHメーターでpHの測定を行ない、こ
の測定値に10g10 ”稀釈率“を加えることによっ
てpH値を間接的に求めることができる。たとえば、1
0倍および100倍のそれぞれに稀釈したときには、p
Hメーターから直読した測定値に1および2をそれぞれ
加えればよい。
このD,L−α−7ミノ二トリル加水分解反応生成液を
濃縮してアセトンを除去して得られた粗D,L−α−ア
ミノ酸アミド含有液をそのまま、または必要に応じて蒸
留もしくは再結晶等の手段によって精製を行ったのち原
料のり。
L−α−アミノ酸アミドとして使用することができる。
D、L−α−アミノ酸7ミドの生化学的加水分解に使用
される微生物は、下記の属に属するものである。なお以
下に各属の代表例を挙げたが、本発明の微生物はこれら
の代表例に限定されるものではない。
(1)  シゾサツカロミセス属 シゾサツカ四ミセス・ジャボニカス(Schizo−s
accharomyces japonicus)AT
CC10660シゾサツカロミセス・ポンベ(Schf
zosaccha−romyces pombe ) 
     ATCC16979poridium to
ruloides )   IFo 08710ドスボ
リジウム・ジオボパタム(Rhodos−poridi
um diobovatum )   IFO1828
(3)キャンデイダ属 キャンデイダ・フミコラ(Candida humic
o−1a )          ’  ATCC14
43Bキヤンデイダ・アルビカンス(Cand 1da
albicans )        ATCC102
59(4)  クリプトコツカス属 クリプトコツカス・ラウレンテイ(Crypto’−c
occus Iaurentif )    ATCC
18805クリプトフツカス・ネオホルマンス(Cry
pto−coccus neoformans )  
 ATCC32045(5)  ピチロスポラム属 ピチロスポラム・バチデルマチス(Pityro−sp
orum pachydermatis )  IFO
0995ピチースポラム・オバル(Pityrospo
rumovale )           IFO0
656(6)  ロドトルラ属 ロドト/l/ラーグルチニス(Rhodotorula
glutinis )           IFO0
3890ドトルラ・ルブラ(Rhodotorula 
rubla )IFO0914 (7)トルロプシス属 トルロプシスーキャンデイダ(Torulopsisc
andida )          IFO0380
トルロプシス・マグノリ7 (Torulopusis
magnoliae )         IFO07
05(8)トリコスポロン属 トリコスポロン・クタネウム(Trichosporo
ncutaneum )         ATCC2
8592トリコスポロン・フェルメンタンス(Tric
hos−poron fermentans )   
 ATCC10+575(9)トレメラ属 トレメラ・フシホルミス(Tremella fuci
 −formis )          IFO95
16トレメラ・オーランティア(Tremellaau
rantia )         IFo 928B
員 ロドスピリラム属 ロドスピリラム・ルブラム(Rhodospiri −
11um rubrum )      ATCC17
031αD ロドシュードモナス属 ロドシュードモナス・パルストリス(Rhodo−ps
eudomonas palustris )ATCC
17001a3  スビリラム属 アクアスピリラム・アクアチカム(Aqua−spir
illum aquaticum ) ATCC113
500ミクロシフラス属 ミクロシフラス・エプルネウス(Mycro−cycl
us eburneus )    ATCC2137
5I シュードモナス属 シュードモナス・ロゼ7 (Pseudomonasr
osea )          NCIB 1060
5αS グルフッバクター属 グルフッバクター・セリナス(Glucono−bac
ter cerinus )     IFO3262
(Ill  アグロバクテリウム属 7グロバクテリウム・ラジオバクター(Agro−ba
cterium radiobacter )  IF
O12664αD アルカリ土類金属 アルカリゲネス・オドランス(Alcaligenes
odorans )          ATCC15
554(湧 アクロモバクタ−属 アクロモバクタ−・メタノロフイラ(Achro=mo
bacter methanolophila )AT
CC21452(1g4  アセトバクター属 アセトバクター・ランセンス(Acetobacter
rancens )          IFO319
1(勾 エシェリヒア属 エシェリヒア・コリー(Escherichia co
li )IFO3543 (21)エンテロバクタ−属 エンチルバクター・クロアツセー(Entero−ba
cter cloacae )      IAM 1
2349(勾 セラチア属 セラチアoffルセツセ7ス(Serratiamar
cescens  )             IA
M  110+5(21アニルモナス属 アエロモナス・ヒドロフイラ(Aeromonashy
drophila )        IAM 123
35(24)  フラボバクテリウム属 フラボバクテリウム・デポランス(Flavo−bac
terium devorans )   ATCC1
0829(25)バラフッカス属 パラコツカス−デニトリフィカンス(Para−coc
cus denitrificans )  IFO1
2442に)チオバチルス属 チオバチルス・S P、  (Thiobacillu
s sp、)ATCC25364 (27)  ストレプトコツカス属 ストレプトコッカス・フエーカリス(Stre−pto
coccus faecalis )    IAM 
lN9((へ) コリネバクテリウム属 コリネバクテリウム−7アスシ7ンス(Coryne−
bacterium fascians )    I
FO12077に))フルスロバクター属 フルスロバクター・バラマイカム(Arthro−ba
cter parraticum )   NRRL 
B−5453(均  ミクロバクテリウム属 ミクpバクテリウム・フラバム(Microbacte
−rium flavum )       NCIB
 10071(31)  ノカルジア属 ノカルジア・シュードスポランギフエラ(Nocar−
dia pseudosporangifera ) 
 IAM 0501(財)ムフール属 ムコール拳ジャバニカス(Mucor javanic
us)IFO4569 (34リゾプス属 リゾプス・オリゼー(Rhizopus oryzae
 )IFO4706 (34)アスペルギラス属 7スペルギラス・オリゼー(Aspergi I Iu
soryzae )           IFO40
75(35)ペニシリウム属 ペニシリウA−ビナセウA (Pen1cil liu
m、& vxn−e−ceum )          IFO
5794(増 フザリウム属 フザリウム拳ソラニ−(Fusarium 5olan
i )IFO5252 (ロ)ナドソニ7属 ナドソニ7・フルペスセンス(Nadsoniaful
vescens )        IFO0666(
31ハンセニ7スボラ属 ハンセニ7スボラ・パルトビエンシス(Han−sen
iaspora valbyensis )  IFO
0685■ ウイツケルハミア属 ウイツケルハミ7・フルオレスセンス(Wi−cker
hamia fluorescens )  IFON
16(ロ)サッカーマイセス属 サツカロマイセス・ジアスタチカス(Saccha−r
omyces diastaticus )   IF
O104(S(4])  −ツデロマイセス属 pツデロマイセス・エロギスボラス(Lodde−ro
myces elogisporus )   IFO
1676(ロ) ピチ7属 ピチア・ファリノーザ(Pichia farinos
a)IFO0574 (+3)へンセヌラ属 ハンセヌラーポリモk 77 (Hansenul a
     tpolymorpha )       
 IFO0799(44バチソレン属 バチンレン・タンノフイラス(Pachysolen 
   (tannophilus )       I
FO1007(45)  シテロマイセス属 シテロマイセス・マトリテンシス(Citero−1m
yces matritensis )   IFO0
651θゆ デバリオマイセス属 テハリオマイセス・クロエツジエリ(Deba−+ry
omyces kloecheri )   IFO0
03+5Hデツケラ属 デツケラ・インターメディア(Dekkerainte
rmedia)IFO15911(40サツカロマイコ
ブシス属 サツカロマイコブシス・リポリチカ(Saccha−r
omycopsis 1ypolytica ) IF
O1549+(9)リボマイセス属 リボマイセス◆スターキー(Lipomycessta
rkeyi )         IFO128950
ロイコスボリジウム属 ロイフスポリジウム・フリギダム(Leuco−spo
ridium frigidum )   IFO18
51S1)  スポロポロマイセス属 スポロボロマイセス・ロゼウス(Sporo−bolo
myces roseus )    IFO1057
5カ スボリジオポラス属 呻オオスボリジウム属 オオスボリジウム・マルガリチフエラム(Oospor
idium margaritiferum )IFO
1208 s4  ステリグマドマイセス属 スポロボロマイセス・インデカス(Steri−gma
tomyces 1ndicus )   IFo 1
844呻 トリゴノプシス属 トリゴノプシス・パリアビリス(Trigono−ps
is valiabilis )       IFO
0755前記の代表例として挙げられた微生物はいずれ
も公知のものであり、財団法人発酵研究所(IFO)、
東京大学応用微生物研究所CIAM)、America
n Type Cu1ture Co11ection
 (ATCC)(米国) 、National Co1
1ection ofIndustrial Bact
eria  (NCIB ) (英国)、Northe
rn Utilization Re5earch a
nd Deve −1opment Division
 (NRRL) (米国)等の保存機関を通じて容易に
入手することができる。
前記の微生物のうち、シュードモナス属、クリプトコツ
カス属、ロツデロマイセス属、ロドスポリジウム属およ
びパチソレン属のそれぞれの属に属する微生物が好まし
い。
これらの微生物の培養は、使用微生物が通常資化し得る
炭素源、窒素源、各微生物に必須の無機塩、栄養等を含
有させた培地を用いて行なわれるが、高い酵素活性を得
るために培地へ予めD,L−α−アミノ酸アミドを添加
することも効果的である。この際に添加されるD,L−
α−アミノ酸7ミドは、目的とするL−α−アミ/ 酸
1tc対応するD,L−α−アミノ酸7ミドを用いるこ
とが好ましい。
培養時のpHは4〜10の範囲であシ、温度は20〜5
0℃である。培養は1日〜1週間好気的に行なわれる。
このようにして培養した微生物は、培養液、分離菌体、
乾燥菌体、菌体破砕物さらには精製した酵素などの菌体
処理物として反応に使用される。勿論、常法に従って菌
体または酵素を固定化して使用することもできる。
D、L−α−アミノ酸アミドの生化学的加水分解反応の
条件は、D、L−α−アミノ酸アミドの反応液中の濃度
1〜40 wt96、D、  L−Cl−アミノ酸アミ
ドに対する微生物の使用量は特に制限はないが、通常は
乾燥菌体基準で重量比o、oos〜10、反応温度20
〜70℃およびpH5〜13の範囲である。
D、L−α−アミノ酸7ミドの生化学的加水分解反応で
生成したL−α−アミノ酸は、反応生成液からたとえば
遠心分離あるいは濾過膜などの通常の固液分離手段によ
シ微生物菌体を除いたのち、イオン交換電気透析にょシ
分離後、晶出あるいは減圧濃縮後エタノールを加えてL
−α−アミノ酸を析出させ、析出したL−α−アミノ酸
を炉取し、またはD−α−アミノ酸アミドを溶媒抽出後
の残液から晶出などの方法により容易に分離することが
できる。
また、D−α−アミノ酸アミドは、前記のり。
L−α−アミノ酸7ミドの生化学的加水分解反応生成液
からL−’α−アミノ酸を分離した後の液の濃縮、ある
いは菌体分離後の前記の加水分解反応生成液からの溶媒
抽出などの方法により容易に回収される。
D−α−アミノ酸7ミドのラセミ化で使用されるD−α
−アミノ酸7ミドは、前記のり、 L−α−アミノ酸7
ミドの生化学的加水分解反応生成液から回収されたD−
α−アミノ酸アミドをそのまま、または必要に応じて蒸
留あるいは再結晶等の操作によって精製を行ったのち用
いることかできる。
D−α−アミノ酸7ミドのラセミ化で使用される強塩基
性物質とは、有機または無機の強塩基性物質であればよ
く、代表例として水酸化テトラメチルアンモニウム、水
酸化テトラエチルアンモニウムおよび水酸化テトラ−n
−プロピル7ンそニウムなどの有機第四級アンモニウム
化合物ならびに水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、水酸化セシウム、水酸化ルビジウム、ナ
トリウムメチラート、ナトリウムエチラート、ナトリウ
ム7ミド、ナトリウムハイドライド、ナトリウムシフナ
イドおよびカリウムシアナイドなどのアルカリ金属化合
物、および水酸化バリウムなどのアルカリ土類金属化合
物があげられる。
なお、反応液内において上記の強塩基性物質に変化しう
る物質、たとえばリチウム、ナトリウムおよびカリウム
などのアルカリ金a単体、ならびにバリウムなどのアル
カリ土類金属単体をそれぞれ添加することも可能である
これら強塩基性物質の使用量はD−α−アミノ酸7ミド
1モルに対して0.001〜0.5モルの割合であり、
好適には0.01〜0.1モルの割合である。
D−α−アミノ酸アミドのラセミ化は溶媒を使用しない
で行なうこともできるが、溶媒を使用した場合には反応
温度を低くすることができ、そのため副生成物が生成さ
れる危険性を防止しうるのでよし好適である。この際に
使用される溶媒としてはD−α−アミノ酸アミドおよび
強塩基性物質のそれぞれに対して不活性であればよく、
たとえば、ガソリン、灯油、ヘキサン、ヘプタン、シク
ロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレ
ンおよびシメン等の炭化水素類、n−ブタノール、i−
ブタノール、n−7ミルアルコールおよびi−7ミルア
ルコール等のアルコール類ならびにインブチロニトリル
などがある。
溶媒の使用量には特に制限はないが、実用上、D−α−
アミノ酸7ミドの重量に対して100倍より多くする必
要はなく、1〜20倍程度が好ましい。
ラセミ化反応液中の水分は少いほど好ましいが、1重量
%程度以下ならば殆んど支障はなく、0.1重量%以下
であれば実質的に支障はない。
ラセミ化反応の温度は20〜200℃、好適には50〜
150℃である。ラセミ化反応は、通常、常圧下で行な
われるが、減圧下または加圧下で行なうことを妨げない
反応時間は、D−α−アミノ酸アミドの種類、強塩基性
物質の種類および量、溶媒の種類および量ならびに反応
温度などによって異り、−概に特定しえないが、通常は
1分〜3時間程度とされる。
ラセミ化反応終了後の反応生成液中に存在するD,L−
α−アミノ酸アミドは、たとえば、析出させ、析出させ
たD,L−α−アミノ酸アミドの結晶をヂ取および遠心
分離などの通常の固液分離操作により分離、回収したの
ちり、 L−α−アミノ酸7ミドの生化学的加水分解反
応へ循環される。
なお、このようにして得られたD,L−α−アミノ酸7
ミドには微量の強塩基性物質および溶媒などの不純物が
混入することもあるが、そのtままたは、これらの不純
物を除去したのちD,L−α−アミノ酸アミドの生化学
的加水分解反応での原料として使用することができる。
〔実施例〕
以下の実施例により本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はこれのみに限定されるも (のではない。
実施例 1 囚 攪拌機および温度計を付した51三ツロフラスコに
、1−イソプロピルアミノアセトニトリル 9B1.5
9、水 90191アセトン581gおよび2owt9
6 W性ソーダ水溶液201!を加え、20℃で8時間
攪拌した。反応液のpHは、反応開始時には15.3で
あったが徐々に低下し、反応終了時には14.4であっ
た。
反応終了後、反応生成液から減圧蒸留により7セトンを
除去し、1s12.5gのD,L−バリンアミド含有水
溶液を得た。このD,L−バリンアミド含有水溶液中の
D,L−バリンアミド含量を液体クロマトグラフィーで
分析したと、ころ6j8wt% であり、仕込1−イン
プロピル7ミノアセトニトリル バリン7ミド収率は99.5モル%であった。
B)イ グルツース 1.0wt%、ペプトン 1.0
wt%および酵母エキス 1,0wt96を含有する種
培地を調製し、この種培地100−三角フラスコに入れ
、滅菌後、種菌としてシュードモナス・ロゼ7 (NC
IB  10605)を接種し、30℃で48時間振と
り培養を行ない種培養液を得た。
この種培養液を次の組成の本培地21に移植し、30℃
で48時間通気攪拌培養を行なつた。
グルツース        1,0wt%ペプトン  
      0.5 〃 酵母エキス       0.5 〃 KH2PO40,15 Mg5O<・7H200,04〃 FeSO4−7H200、001d MnCA!z−4H200,001〃 D、  L−バリンアミド       0.5  〃
p)(7 次いで培養液から遠心分離によし生菌体90.9を得た
。この生菌の水分含量は82 wt%であった。
口 前記囚で得られたD,L−バリン7ミド含有水溶液
 181.5gおよび水 390gを11!三角7ラス
フに秤取し、さらに前記イで得られた生菌体 6.4g
を加え、40℃で22時間攪拌し反応を行なった。
反応終了後、この反応生成液から遠心分離によって除菌
し、減圧にて水を除去したのち、トルエン 200dを
加えD−バリンアミドを加熱溶解し、不溶物を戸数し、
この不溶物を少量の熱トルエンにて洗浄してL−バリン
の白色結晶を得た。得られた結晶の乾燥後の重量は58
.39で旋光度〔α〕+28..5(6N−MCI、C
=8)であった。出発原料である1−インプロピル7ミ
ノ7セトニトリル対するL−バリンの収率は49.7モ
ル%である。
結晶分離後のF液は220gで、液体クロマトグラフィ
ーによる分析の結果D−バリン7ミド 57,6.9を
含有していた。
(C)  攪拌機、温度計および還流冷却器を付した5
00d三ツロフラスコに1前記(B)口で回収されたD
−バリン7ミド含有トルエン溶液(P液)の全量および
水酸化ナトリウム 0.50gを加え、110℃で0.
5時間攪拌を行なった。
反応終了後、この反応生成液を冷却してり。
L−バリンアミドの結晶を析出させ、析出した結晶を戸
数した。得られた結晶の乾燥後の重量は57.3,j9
であった。この結晶を液体りpマドグラフィーで分析し
たところ、D,L−バリンアミド残存率 9796,D
−バリンアミドラセミ化率 9696であった。
なお、前記のバリンアミド残存率およびD−バリンアミ
ドラセミ化率はそれぞれつぎのようにして算出される(
以下の実施例でも同様)。
D−バリンアミド残存率イtJ(%)=−一jすM生成
液中のL−パリンアミドラセミイd幻芯生成液中のL−
バリンアミド+DーバリンアミドX  2  X  1
00 なお、ラセミ化率10096とはラセミ化反応生成液中
のL−α−アミノ酸7ミドとD−α−アミノ酸7ミドと
が互いに等量であることを示す。
■) 1ぶ三角フラスコに前記に)で得られたり,L−
バリンアミドの全量および水 423.35’を加え、
さらにあらたに前記囚で得られたり。
L−バリンアミド含有水溶液 90.7fおよび前記(
B)イ、で得られた生菌体 6.41を加え、前記(B
)口、と同様にして反応および後処理を行なった。
得られたL−バリン結晶の乾燥後の重量は55、6fで
、旋光度(a)p+2 8. 2 ( 6N −HC8
、C=8)であった。あらたに加えたり。
L−バリンアミドに対応する出発原料である1−イソプ
ロピルアミノアセトニトリルに対するL−バリンの収率
は94.9モル%である。
結晶分離後のp液は222tで、液体クロマトグラフィ
ーによる分析の結果Dーバリンアミド 57.7tを含
有していた。
前記で回収したD−バリンアミド含有トルエン溶液を使
用し、(C)および(D)の操作を3回繰り返したとこ
ろ、あらたに加えたり,L−バリンアミドに対応する出
発原料である1−インプロピル7ミノアセトニトリルに
対するL−バリンの収率は95.2〜94.8モル%、
〔α〕 +28.2〜+28.1であった。
実施例 2 囚 攪拌機および温度計を付した31三ツロフラスコに
、1−メチル7ミノアセトニトリル 701g、水 5
41g、メチルエチルケト7721gおよび20 wt
96苛性ソーダ水溶液 10gを加え、20℃で2時間
攪拌した。反応液のpHは、反応開始時には15.2、
反応終了時にFi14.9であった。
反応終了後、反応生成液から減圧蒸留によりメチルエチ
ルケトンを除去し、998gのり。
L−7ラニンアミド含有水溶液を得た。このり。
L−7ラニンアミド含有水溶液中のD,L−7ラニンア
ミド含量を液体クロマトグラフィーで分析したところ8
8.3Wt96であり、仕込1−メチルアミノ7セトニ
トリル 7ラニンアミド収率は100モル%であった。
(B)イ 種菌としてクリプトコツカス・ラウレンテイ
(ATCC  18803)を使用した以外は実施例1
と同様にして菌の培養を行い、次いで培養液から遠心分
離により生菌体 76gを得た。この生菌の水分含量は
7 6 wt5%であった。
口 前記(4)で得られたり,L−7ラニン7ミド含有
水溶液 99.89および水 3221をs o am
!三角フラスコに秤取し、さらに前記イで得られた生菌
体 18.3!!を加え、40℃で10時間攪拌し反応
を行なった。
反応終了後、遠心分離により除菌し、減圧にて水を除去
したのち、ベンゼン 200dを加えD−7ラニンアミ
ドを加熱溶解し、不溶物を戸数し、この不溶物を少量の
熱ベンゼンにて洗浄してL−7ラニンの白色結晶を得た
。得られた結晶の乾燥後の重量は44.5Iで旋光度〔
α)  + 1 4. 7 (6N−H(J, C −
10)であった。出発原料である1−メチルアミノ7セ
トニトリルに対スるL−7ラニンの収率は49.9モル
%である。
結晶分離後のν液は215gで、液体クロマトグラフィ
ーによる分析の結果、D−7ラニン7ミド 43.7p
を含有していた。
(C)  攪拌機、温度計および還流冷却器を付した5
oornl三ツロフラスコに、前記(B) l−で回収
されたD−7ラニンアミド含有ベンゼン溶i (F液)
の全量および水酸化セシウム 3.7gを加え、80℃
で2.0時間攪拌を行なった。
反応終了後、この反応生成液から熱時濾過により触媒を
除去したのち、減圧蒸留によりベンゼンを除去し、冷却
によってり,L−7ラニンアミドの結晶を析出させ、析
出した結晶を炉取した。得られた結晶の乾燥後の重量は
42.9gであった。この結晶を液体り四マドグラフィ
ーで分析したところアラニン7ミド残?194%、D−
7ラニンアミドラセミ化率9296であった。
(D)500fftJ三角フラスコに、前・記(C)で
得られたアラニンアミドの全量および水 329Iを加
え、さらにあらたに前記(A)で得られたり,L−7ラ
ニンアミド含有水溶液 49.9gおよび前記(B)イ
で得られた生菌体 18,3gを加え、前記(B)口と
同様にして反応および後処理を行なった。
得られたL−アラニン結晶の乾燥後の重量は40、8,
pで、旋光度〔α)   +  14. 7 C6N−
HCLC=10)であった。あらたに加えたり。
L−7ラニンアミドに対応する出発原料である1−メチ
ルアミノ7セトニトリル アラニンの収率は91.6モル%である。
結晶分離後のろ液は218Iで、液体クロマトグラフィ
ーによる分析の結果D−7ラニンアミド 44.2pを
含有していた。
前記で回収したD−7ラニンアミド含有ベンゼン溶液を
使用し、(C)および(D)の操作を2回繰り返したと
ころ、あらたに加えたり,L−7ラニンアミドに対応す
る出発原料である1−メチルアミノアセトニトリル 結晶の収率は92.1〜91.7モル%、〔α〕20D +14.5〜+14.3であった。
実施例 3 (Alイ 攪拌機および温度計を付した500mA!三
ツロフラスコに、1−ベンジルアミノ7セトニトリル 
146.2,9.水 146.2g、7セト7j46.
217および2 D wt96苛性ソーダ水溶液 2.
Ogを加え20℃で1時間攪拌した。反応液のpHは反
応開始時には15.2、反応終了時には15.0であっ
た。
反応終了後、反応生成液を5℃に冷却し、析出したD,
L−フェニルアラニンアミドを戸数し、この結晶を少量
の水−ア七トン(重量比 1/1)で洗浄した。得られ
た結晶の乾燥後の重量は1aq、2gであり、出発原料
である1−ペンジルアミノアセトニトリルニ対スるD,
L−フェニルアラニンアミドの収率1は90.9モル%
であった。
ロ 前記イで回収されたD,L−フェニルアラニン7ミ
ド分離F液へ、あらたに1−ベンジルアミノアセトニト
リル 146−29および2 Q wt96苛性ンーダ
水溶液 0.59を加え、前記イと同様にして反応およ
び後処理を行なってD,L−7エニルアラニンアミドを
製造したところ、あらたに加えた1−ベンジルアミノ7
セトニトリルに対するD,L−フェニル7ラニンアミド
の収率a100.2モル%であった。ここで回収された
D,L−フェニルアラニンアミド分離F液を使用して同
様な操作を3回繰り返したところ、あらたにカロえた1
−ベンジ/レアミノアセトニトリルに対スるD,L−7
二二ルアラニンアミドの収率は平均99.7モル%であ
った。
(B)イ 種菌としてロッデロマイ喫ス・エロギスボラ
ス(IFO1676)を使用し、本培地へ添加スるα−
アミノ酸アミドをD,L−フェニルアラニンアミドとし
た以外は実施例1と同様にして菌の培養を行ない、次い
で遠心分離により生菌体 82gを得た。この生菌の水
分含量は79 wt96  であった。
−前記(A)で得うれたD,L−フェニルアラニンアミ
ド 81.9Jおよび水 903gを2A!三角フラス
コに秤取し、さらに前記但)イで得られた生菌体 59
9を加え、50℃で5時間攪拌反応を行なった。
反応終了後、遠心分離によって除菌し、減圧にて水を除
去したのち、i−ブタノール20 oyヲ10え、D−
フェニルアラニン7ミ、 ドを加熱溶解し、不溶物を戸
数し、この不溶物を少量の熱i−ブタノールにて洗浄し
てL−フェニルアラニン白色結晶を得た。得られた結晶
の乾燥後の重量は40.9gで旋光度(a)  −34
,5(H2O−C=2) テあった。出り 発原料で6る1−ベンジル7ミノアセトニトリルに対す
るL−フェニルアラニンの収率ハ49.5モル%である
結晶分離後のp液は230gで、液体クロマトグラフィ
ーによる分析の結果、D−フェニル7ラニンアミド 4
0.59ft含有り、−Cいた。
(C)  攪拌機、温度計および還流冷却器を付した5
00d三ツロフラスコに、前記(B)−で回収されたD
−フェニルアラニンアミド含有i−ブタノール溶液(F
液)の全量およびナトリウムアミド 0,25gを加え
、108℃で10分間攪拌を行なった。
反応終了後、反応生成液から減圧蒸留によりインブタノ
ールを除去し、D、L−フェニルアラニンアミドの結晶
を析出させ、析出した結晶を戸取した。得られた結晶の
乾燥後の重量は40.4gであった。この結晶を液体ク
ロマトグラフィーで分析したところ、D、L−7二二ル
アラニンアミド残存率9796、D−フェニルアラニン
アミドラセミ化率9496であった。
■)  2J三ツロフラスコに、前記(C)で得られた
り。
L−フェニル7ラニンアミドの全1に、 前記(B)’
で回収された1回あたりの使用菌の全量および水 89
0gを加え、さらにあらたに前記囚でIられたD,L−
フェニルアラニン7ミド41.0gおよび前記(B)イ
で得られた生菌体13gを加え、前記(BI Rと同様
にして反応および後処理を行なった。
得られたL−フェニルアラニン結晶の乾燥後の重量は3
8.8gで、旋光度〔α)  −3a、3(H201C
=2)であった。あらたに加えたり。
L−フェニルアラニンアミドに対応fる出発原料である
1−ベンジル7ミノアセトニトリルに対fるL−フェニ
ルアラニンの収率は93.9モル%である。
結晶分離後のF液は2669で、液体クロマトグラフィ
ーによる分析の結果D−フェニルアラニンアミド 41
.2.9を含有していた。
前記で回収したD−フェニルアラニンアミド含有ミーブ
タノール溶液を使用し、(C)およびの)の操作を2回
繰り返したところ、あらたに加えたD,L−7ラニンア
ミドに対応する出発原料である1−ベンジル7ミノアセ
トニトリルニするL−フェニルアラニンの収率は94.
3〜93、7モル%、〔α)   −34.2〜−34
.1であった。
実施例 4〜6 出発原料のα−7ミノアセトニトリルの種類お!びり,
L−α−アミノ酸7ミドの生化学的は実施例1と同様に
して反応を行ないL−α−7ミノ酸を得た。結果を第1
表に示す。
実施例 7 出発原料のα−アミノアセトニトリルを1−インドリル
メチルアミノアセトニトリルとし、かつD,L−α−ア
ミノ酸アミドの生化学的加水分解で使用する微生物をパ
チソレン・タンノフイラス(IFO  1007)−一
−1とし、本培地へ添加するα−アミノ酸アミドをり,
 L−トリプトファンアミドとした以外は実施例3と同
様にして反応を行なった。
D,L−トリプトファンアミドに対応する出発原料であ
る1−インドリルメチルアミノアセトニトリルに対する
L−1−リプトファンの収率は93.8〜92.7モル
%であシ、結晶の旋光度は(口)20−31.3〜−3
0. 9 (H2O,  C=1)であった。
〔発明の効果〕
本発.明の方法によって、安価でかつ工業的に容易に得
られるり,L−α−アミノ酸アミドから、たとえば、L
−アラニン、L−バリン、L−ロイシン、L−イソロイ
シン、L−セリン、L−スレオニン、L−システィン、
L−シスチン、L−メチオニン、L−リジン、L−アル
ギニン、L−アスパラギン、L−グルタミン、L−フェ
ニルグリシン、L−フェニルアラニン、L−チロシン、
L−)リプトファンおよびL−ヒスチジンなどの重要な
L−α−アミノ酸を容易に且つ高収率で製造することが
可能となった。
特許出願人 三菱瓦斯化学株式会社 代表者 長野和書

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. D,L−α−アミノ酸アミドにL−α−アミノ酸アミド
    加水分解活性を有する微生物の培養液、生菌体、乾燥菌
    体もしくは菌体処理物を作用させて、少くともL−α−
    アミノ酸およびD−α−アミノ酸アミドを含有する加水
    分解反応生成液を得、該加水分解反応生成液から回収さ
    れたD−α−アミノ酸アミドを強塩基性物質の存在下で
    加熱してラセミ化して得られたD,L−α−アミノ酸ア
    ミドを、前記のD,L−α−アミノ酸の生化学的加水分
    解反応における原料として循環使用することを特徴とす
    るL−α−アミノ酸の製造法
JP13546285A 1985-02-25 1985-06-21 L−α−アミノ酸の製法 Pending JPS61293394A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13546285A JPS61293394A (ja) 1985-06-21 1985-06-21 L−α−アミノ酸の製法
DE8686102211T DE3683512D1 (de) 1985-02-25 1986-02-20 Verfahren zur optischen isomerisierung von optisch aktiver aminosaeure und verfahren zur herstellung von optisch aktiver aminosaeure.
EP86102211A EP0193113B1 (en) 1985-02-25 1986-02-20 Process for optically isomerizing optically active alpha-amino acid amides and process for producing optically active alpha-amino acids
US06/831,915 US4918196A (en) 1985-02-25 1986-02-21 Process for recimization of an optically active alpha-amino acid amides and process for producing optically active alpha-amino acids

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13546285A JPS61293394A (ja) 1985-06-21 1985-06-21 L−α−アミノ酸の製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61293394A true JPS61293394A (ja) 1986-12-24

Family

ID=15152277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13546285A Pending JPS61293394A (ja) 1985-02-25 1985-06-21 L−α−アミノ酸の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61293394A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001328970A (ja) * 2000-05-18 2001-11-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd 光学活性α−アミノ酸及び光学活性α−アミノ酸アミドの製造方法
JP2001328971A (ja) * 2000-05-22 2001-11-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd アミノ酸アミドの精製法
US6949658B2 (en) 2000-05-18 2005-09-27 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Process for producing optically active α-amino acid and optically active α-amino acid amide
JP5092743B2 (ja) * 2005-04-21 2012-12-05 三菱瓦斯化学株式会社 光学活性アミノ酸アミドの分離回収方法
CN113371848A (zh) * 2021-06-29 2021-09-10 内蒙古阜丰生物科技有限公司 氨基酸废水的综合处理工艺

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5294486A (en) * 1976-01-08 1977-08-09 Novo Industri As Enzyme preparation having llalphaaamino acyl amidase activity

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5294486A (en) * 1976-01-08 1977-08-09 Novo Industri As Enzyme preparation having llalphaaamino acyl amidase activity

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001328970A (ja) * 2000-05-18 2001-11-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd 光学活性α−アミノ酸及び光学活性α−アミノ酸アミドの製造方法
US6949658B2 (en) 2000-05-18 2005-09-27 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Process for producing optically active α-amino acid and optically active α-amino acid amide
JP2001328971A (ja) * 2000-05-22 2001-11-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd アミノ酸アミドの精製法
JP4548756B2 (ja) * 2000-05-22 2010-09-22 三菱レイヨン株式会社 アミノ酸アミドの精製法
JP5092743B2 (ja) * 2005-04-21 2012-12-05 三菱瓦斯化学株式会社 光学活性アミノ酸アミドの分離回収方法
CN113371848A (zh) * 2021-06-29 2021-09-10 内蒙古阜丰生物科技有限公司 氨基酸废水的综合处理工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0449648B1 (en) Process for producing R(-)-mandelic acid and derivatives thereof
US5068187A (en) Process for producing D-α-amino acids
JPH06343462A (ja) 新規微生物、L−α−アミノ酸の製法、新規微生物の突然変異種及び変体の培養法、カルバモイラーゼ及び/又はヒダントイナーゼ及び/又はヒダントインラセマーゼをコードする遺伝子の獲得法、及びカルバモイラーゼ及び/又はヒダントイナーゼ及び/又はヒダントインラセマーゼをコードする遺伝子の微生物又は細胞中への挿入法
EP0193113B1 (en) Process for optically isomerizing optically active alpha-amino acid amides and process for producing optically active alpha-amino acids
US4211840A (en) Method for producing D-α-amino acid
EP0330695B1 (en) Process for preparation of organic chemicals
US5219731A (en) Method for preparing optically-active amino acid derivatives
JP2003199595A (ja) 光学活性マンデル酸誘導体の製造方法
US4506011A (en) Process for preparation of aspartylphenylalanine alkyl esters
JP2950896B2 (ja) D―α―フェニルグリシンの製造法
JPS61293394A (ja) L−α−アミノ酸の製法
JPH0785718B2 (ja) D−アミノ酸の製造方法
EP0383403A1 (en) Process for preparation of organic chemicals
JPH0499495A (ja) R(‐)―マンデル酸の製造法
JP2670838B2 (ja) L―α―アミノ酸類の製造方法
EP0309310B1 (fr) Nouveau système enzymatique, son procédé de préparation et son application notamment dans la préparation de la D-parahydroxyphénylglycine
JP4596098B2 (ja) 光学活性α−アミノ酸の製造方法
JPH10286098A (ja) D−アミノ酸の製造方法、ならびにアミンの製造方法
US5036004A (en) Process for producing L-serine
JPS61274690A (ja) D−α−アミノ酸の製造方法
JPS6036446A (ja) L−α−アミノ酸の製造方法
EP0102529B1 (en) Process for preparation of aspartylphenylalanine alkyl esters
US4906572A (en) Method of culturing amino acid racemase-producing microorganism of genus pseudomonas
US5134073A (en) Microbiologically produced n-acetyl-2,3-didehydroleucine acylase
US5212069A (en) Method of using N-acetyl-2,3-Didehydroleucine acylase for the preparation of D- or L-tryptophyl glycine, D- or L-tryptophyl-D-methionine or L-tryptophyl-D-cysteine