JPS61289026A - 静脈注射用脂肪乳剤 - Google Patents
静脈注射用脂肪乳剤Info
- Publication number
- JPS61289026A JPS61289026A JP13075385A JP13075385A JPS61289026A JP S61289026 A JPS61289026 A JP S61289026A JP 13075385 A JP13075385 A JP 13075385A JP 13075385 A JP13075385 A JP 13075385A JP S61289026 A JPS61289026 A JP S61289026A
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- JP
- Japan
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- fatty acid
- acid ester
- emulsion
- fats
- oils
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は新規な静脈注射用脂肪乳剤に関する。
静脈注射用脂肪乳剤は、カロリー源または必須脂肪酸源
として患者の栄養補給に使用される。油脂を体内に投与
する場合、油脂を乳化剤により乳化させ、微粒子の形態
で投与する必要がある。従来、乳化剤として卵黄レシチ
ン、大豆レシチンが使用されている。
として患者の栄養補給に使用される。油脂を体内に投与
する場合、油脂を乳化剤により乳化させ、微粒子の形態
で投与する必要がある。従来、乳化剤として卵黄レシチ
ン、大豆レシチンが使用されている。
静脈注射用脂肪乳剤は、乳化粒子が均一で、粒子径が０
．４μｍ以下の毛細血管につまらない大きさであり、長
期間保存に耐え、る乳化安定性が要求される。乳化剤と
して大豆レシチンを使用する場合、不飽和脂肪酸が多い
と酸化されやすく、また長期間投与した場合、貧血等の
副作用が示される。
．４μｍ以下の毛細血管につまらない大きさであり、長
期間保存に耐え、る乳化安定性が要求される。乳化剤と
して大豆レシチンを使用する場合、不飽和脂肪酸が多い
と酸化されやすく、また長期間投与した場合、貧血等の
副作用が示される。
そこで主に卵黄レシチンが使用されるが、卵黄レシチン
は大豆レシチンよシ乳化力が弱く、したがって高純度（
約９８チ）の高価な卵黄レシチンを多量に使用しなけれ
ばならない。
は大豆レシチンよシ乳化力が弱く、したがって高純度（
約９８チ）の高価な卵黄レシチンを多量に使用しなけれ
ばならない。
また静脈注射用脂肪乳剤は、乳化剤により油脂わち乳化
剤は一般に界面活性作用を有するので血管内に投与した
場合、溶血現象を起こすことがある。静脈注射用脂肪乳
剤の乳化剤としては、溶血性を示さず、かつ乳化力が強
いものでなければならない。本発明者らは、卵黄レシチ
ンを使用した市販の脂肪乳剤について溶血試験を行った
ところ、溶血性を示し、さらに溶血率も非常に高いとい
うことがわかった。静脈注射用脂肪乳剤において溶血性
を示さず、かつ乳化力および乳化安定性の良好な、生体
内安全性の高い乳化剤を見い出すことは大きな課題であ
る。
剤は一般に界面活性作用を有するので血管内に投与した
場合、溶血現象を起こすことがある。静脈注射用脂肪乳
剤の乳化剤としては、溶血性を示さず、かつ乳化力が強
いものでなければならない。本発明者らは、卵黄レシチ
ンを使用した市販の脂肪乳剤について溶血試験を行った
ところ、溶血性を示し、さらに溶血率も非常に高いとい
うことがわかった。静脈注射用脂肪乳剤において溶血性
を示さず、かつ乳化力および乳化安定性の良好な、生体
内安全性の高い乳化剤を見い出すことは大きな課題であ
る。
本発明者らは、上記の課題に対処すべく、実用性のある
優れた乳化剤を開発するように鋭意研究を重ねた結果、
上記の欠点のない優れた乳化剤を見い出し、この知見に
基づいて本発明を完成した。
優れた乳化剤を開発するように鋭意研究を重ねた結果、
上記の欠点のない優れた乳化剤を見い出し、この知見に
基づいて本発明を完成した。
すなわち、本発明は、油脂および水を主成分とし、乳化
剤としてモノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルから
選ばれる少くとも１種を０．０５〜１０重量多含有する
ことを特徴とする静脈注射用脂肪乳剤（以下脂肪乳剤と
いう）を提供するものである。
剤としてモノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルから
選ばれる少くとも１種を０．０５〜１０重量多含有する
ことを特徴とする静脈注射用脂肪乳剤（以下脂肪乳剤と
いう）を提供するものである。
本発明に使用する乳化剤のうちで、モノグリセリン脂肪
酸エステルはグリセリンと脂肪酸とのモノエステルであ
り、ポリグリセリン脂肪酸エステルは重合度が２〜１０
のポリグリセリンと脂肪酸とのエステルでありそのエス
テル結合の数が１〜１０のものである。またソルビタン
脂肪酸エステルはソルビタンまたはソルビトールと脂肪
酸のモノ−、ジーまたはトリエステルである。上記の脂
肪酸としては例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸などがある。
酸エステルはグリセリンと脂肪酸とのモノエステルであ
り、ポリグリセリン脂肪酸エステルは重合度が２〜１０
のポリグリセリンと脂肪酸とのエステルでありそのエス
テル結合の数が１〜１０のものである。またソルビタン
脂肪酸エステルはソルビタンまたはソルビトールと脂肪
酸のモノ−、ジーまたはトリエステルである。上記の脂
肪酸としては例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸などがある。
本発明において乳化剤の使用量は０．０５〜１０重量％
、好ましくは０．５〜３重量％である。乳化剤の量が０
．０５重量％未満では乳化力が不足して良好な脂肪乳剤
が得られず、またｉｏ重量俤を越えても乳化力は増大せ
ず、また乳化剤の血液に対する副作用が増大するので好
ましくない。
、好ましくは０．５〜３重量％である。乳化剤の量が０
．０５重量％未満では乳化力が不足して良好な脂肪乳剤
が得られず、またｉｏ重量俤を越えても乳化力は増大せ
ず、また乳化剤の血液に対する副作用が増大するので好
ましくない。
本発明に用いる乳化剤は卵黄レシチン等を用いる従来の
乳化剤とくらべて、溶血性が著しく低いという特長を有
している。その理由は、卵黄レシチンはコリン基を持つ
ため分子内に正に帯電している部分を持ち、このため赤
血球の負に帯電している表面電荷が打ち消され、電気的
反発力が失なわれ、赤血球同士が凝集し、溶血するもの
と考えられる。
乳化剤とくらべて、溶血性が著しく低いという特長を有
している。その理由は、卵黄レシチンはコリン基を持つ
ため分子内に正に帯電している部分を持ち、このため赤
血球の負に帯電している表面電荷が打ち消され、電気的
反発力が失なわれ、赤血球同士が凝集し、溶血するもの
と考えられる。
本発明の乳化剤は非イオン性乳化剤であシ、正に帯電せ
ず、赤血球表面の電気的反発力が失なわれないので溶血
性が低いと考えられる。
ず、赤血球表面の電気的反発力が失なわれないので溶血
性が低いと考えられる。
本発明に使用する油脂は医薬用の規格に合致している油
脂を使用することが望ましいが、通常使用されている油
脂、例えば大豆油、コーン油、オリーブ油、サフラワー
油、ラード分別油などを使用することができる。
脂を使用することが望ましいが、通常使用されている油
脂、例えば大豆油、コーン油、オリーブ油、サフラワー
油、ラード分別油などを使用することができる。
本発明の油脂の使用量は、とくに制限されないが、５〜
２０重量％程度が好ましい。
２０重量％程度が好ましい。
また、本発明の脂肪乳剤には、必要に応じて浸透圧調整
剤としてグリセリン、ソルビトール等の糖アルコールな
どをさらに添加することができる。
剤としてグリセリン、ソルビトール等の糖アルコールな
どをさらに添加することができる。
本発明の脂肪乳剤の製造法は、油脂と水と乳化剤等を常
法によって均一に混合すればよく、たとえば加圧噴射型
均質機、超音波均質機によって均質化できる。
法によって均一に混合すればよく、たとえば加圧噴射型
均質機、超音波均質機によって均質化できる。
本発明の脂肪乳剤は、従来の卵黄レシチン等を用いて製
造された脂肪乳剤とくらべて、溶血作用の栄養補給を行
うことができ、臨床り有用な脂肪乳剤である。また本発
明に用いる乳化剤は、卵黄レシチンよりも乳化力が強い
ため、油脂が十分に微粒子化され、経時的にも良好な乳
化安定性を示す。
造された脂肪乳剤とくらべて、溶血作用の栄養補給を行
うことができ、臨床り有用な脂肪乳剤である。また本発
明に用いる乳化剤は、卵黄レシチンよりも乳化力が強い
ため、油脂が十分に微粒子化され、経時的にも良好な乳
化安定性を示す。
つぎに本発明を実施例と比較例により詳細に説明する。
実施例１〜５
大豆油４０２、注射用グリセリン１０２および第１表に
示す乳化剤４．８２に注射用蒸留水を加え、全量を４０
０ｙとした。これをオートミキサーを用いて９０℃、１
１２００ ｒｐｍで３０分間粗乳化を行い、つぎ−にこ
の液を高圧乳化機（マントンゴーリン社表）で５００に
９／ｄの加圧下、５回乳化金繰り返して２種類の脂肪乳
剤を得た。さらにこれをオートクレーブを用いて、１２
１℃、２気圧、１０分間で高圧蒸気滅菌を行った。
示す乳化剤４．８２に注射用蒸留水を加え、全量を４０
０ｙとした。これをオートミキサーを用いて９０℃、１
１２００ ｒｐｍで３０分間粗乳化を行い、つぎ−にこ
の液を高圧乳化機（マントンゴーリン社表）で５００に
９／ｄの加圧下、５回乳化金繰り返して２種類の脂肪乳
剤を得た。さらにこれをオートクレーブを用いて、１２
１℃、２気圧、１０分間で高圧蒸気滅菌を行った。
これらの脂肪乳剤について、粒子径の測定、溶実施例１
において大豆油４０１の代シにサフラワー油５０２、第
１表に示す乳化剤２．４２を用いた以外は実施例１と同
様にして脂肪乳剤を得、同様に試験してその結果を第１
表に示した。
において大豆油４０１の代シにサフラワー油５０２、第
１表に示す乳化剤２．４２を用いた以外は実施例１と同
様にして脂肪乳剤を得、同様に試験してその結果を第１
表に示した。
比較例１〜３
実施例１において、第１表に示す従来の乳化剤を用いた
以外は実施例１と同様にして脂肪乳剤を得、同様に試験
してその結果を第１表に示した。
以外は実施例１と同様にして脂肪乳剤を得、同様に試験
してその結果を第１表に示した。
なお比較例３は市販の脂肪乳剤について試験した結果で
ある。
ある。
第 １ 表
２）溶血率の測定： ヒツジの赤血球を使用し、これを
生理食塩水に分散させ、２％（Ｖ／Ｖ ）赤トンし、遠
心分離（３，ＯＯＯｒｌ）ｍ、１０分間）によシ、未溶
血の赤血球および赤血球膜を除去し、上澄を分取した。
生理食塩水に分散させ、２％（Ｖ／Ｖ ）赤トンし、遠
心分離（３，ＯＯＯｒｌ）ｍ、１０分間）によシ、未溶
血の赤血球および赤血球膜を除去し、上澄を分取した。
この上澄を０．１μｍのｉ−一シフィルターを用いて濾
過し、エマルション粒子を除去した後、濾液中のヘモグ
ロビン量を、分光光度計を用い、５４５ｎ″Ｉ′ｒＩ
の波長で測定した。なお蒸□い ３）乳化安定性： 脂肪乳剤を室温に７日、１４日、３
０日保存し、保存後の脂肪乳剤の平均粒子径および表面
張力を測定した。保存前後におけ肪乳剤は、比較例のも
のよシ、平均粒子径が小さく、溶血率が著しく低く、乳
化安定性も良好なものであることが認められた。
過し、エマルション粒子を除去した後、濾液中のヘモグ
ロビン量を、分光光度計を用い、５４５ｎ″Ｉ′ｒＩ
の波長で測定した。なお蒸□い ３）乳化安定性： 脂肪乳剤を室温に７日、１４日、３
０日保存し、保存後の脂肪乳剤の平均粒子径および表面
張力を測定した。保存前後におけ肪乳剤は、比較例のも
のよシ、平均粒子径が小さく、溶血率が著しく低く、乳
化安定性も良好なものであることが認められた。
なお実施例１〜６の脂肪乳剤をラットに注射投与し、動
物実験を行ったところ、いずれのものも異常は認められ
ず、本発明の脂肪乳剤は静脈注射用筒―椰集として優れ
ている。
物実験を行ったところ、いずれのものも異常は認められ
ず、本発明の脂肪乳剤は静脈注射用筒―椰集として優れ
ている。
Claims (1)
- １、油脂および水を主成分とし、乳化剤としてモノグリ
セリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル
およびソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる少くとも
１種を０．０５〜１０重量％含有することを特徴とする
静脈注射用脂肪乳剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13075385A JPS61289026A (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 | 静脈注射用脂肪乳剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13075385A JPS61289026A (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 | 静脈注射用脂肪乳剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61289026A true JPS61289026A (ja) | 1986-12-19 |
Family
ID=15041817
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13075385A Pending JPS61289026A (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 | 静脈注射用脂肪乳剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61289026A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1992004886A1 (en) * | 1990-09-26 | 1992-04-02 | Meito Sangyo Co., Ltd. | Fat emulsion for intravenous injection |
| WO1994020071A1 (fr) * | 1993-03-08 | 1994-09-15 | Rhone Merieux | Emulsions vaccinales fluides eau-dans-l'huile contenant une huile metabolisable |
| FR2702374A1 (fr) * | 1993-03-08 | 1994-09-16 | Rhone Merieux | Emulsions vaccinales fluides eau-dans-l'huile contenant une huile métabolisable. |
| EP1250916A1 (fr) * | 2001-04-20 | 2002-10-23 | Dr. W. Kolb AG | Agent émulsifiant sans PEG et son utilisation pour la préparation à température ambiante de compositions cosmétiques, pharmaceutiques et dermatologiques. |
-
1985
- 1985-06-18 JP JP13075385A patent/JPS61289026A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1992004886A1 (en) * | 1990-09-26 | 1992-04-02 | Meito Sangyo Co., Ltd. | Fat emulsion for intravenous injection |
| WO1994020071A1 (fr) * | 1993-03-08 | 1994-09-15 | Rhone Merieux | Emulsions vaccinales fluides eau-dans-l'huile contenant une huile metabolisable |
| FR2702374A1 (fr) * | 1993-03-08 | 1994-09-16 | Rhone Merieux | Emulsions vaccinales fluides eau-dans-l'huile contenant une huile métabolisable. |
| FR2702373A1 (fr) * | 1993-03-08 | 1994-09-16 | Rhone Merieux | Emulsions vaccinales fluides eau-dans-l'huile contenant une huile métabolisable. |
| EP1250916A1 (fr) * | 2001-04-20 | 2002-10-23 | Dr. W. Kolb AG | Agent émulsifiant sans PEG et son utilisation pour la préparation à température ambiante de compositions cosmétiques, pharmaceutiques et dermatologiques. |
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