JPS6128839B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポンプの自動運転装置に係り、特に圧
力タンクを小型化してしかも流量が極端に小さい
状態でも圧力スイツチをON、OFFさせることな
くポンプの連続運転を可能とすると共に、耐久性
と動作の安定性を高めるものである。

本発明はポンプの吐出管内の圧力に応動する受
圧ダイヤフラムと、該受圧ダイヤフラムに設けら
れこの受圧ダイヤフラムと一体に動作するロツド
と、該ロツドに係合して応動する操作レバーと、
該操作レバーと同一側の端部で枢支されこの操作
レバーに対して反転バネを介して連繋する切換レ
バーと、該切換レバーの自由端に、互いに隙間を
存して対向配設されたリードスイツチ及びマグネ
ツトと、前記吐出管に介在する抵抗弁前後の圧力
差に応動する差圧ダイヤフラムと、該差圧ダイヤ
フラムに設けられこの差圧ダイヤフラムと一体に
動作することにより、前記リードスイツチ及びマ
グネツトの間の隙間に対して挿入及び離脱動作す
る磁気遮蔽片と、から構成したものである。

斯る構成により、流量が小さい場合従来の自動
式ポンプのようにポンプがON、OFFを繰返すこ
となく連続運転が可能となり、且つ、マグネツト
の耐久性やモータ及びスイツチの動作の安定性が
高まる。

以下本発明の実施例を図について説明するに、
第１図の水路間において、電動ポンプ１は逆止弁
２を有する吸込管３と水栓４に至る吐出管５を備
え、吐出管５より分岐して小型圧力タンク６が設
けられている。

本発明の自動運転装置７はその詳細を第２〜４
図に示し、８は吐出管５の圧力に応動する受圧ダ
イヤフラム、９は吐出管に介在する抵抗弁１０前
後の圧力差に応動する差圧ダイヤフラム、１１は
受圧ダイヤフラム８に固定されこの受圧ダイヤフ
ラム８と一体に動作するロツド、１２はロツド１
１に係合して応動する操作レバーで、一端部の突
出片１２′でＬ型固定具１３の透孔に挿通されこ
の透孔の縁部で枢支されている。１４は操作レバ
ー１２に対して反転バネ１５を介して連繋する切
換レバーで、操作レバー１２の枢支端部と同一側
の端部でＬ型固定部１３に枢支されている。この
切換レバー１４の枢支側端部は内側へ突出片１
４′を突出させこの突出片がＬ型固定具１３の透
孔に挿通されることにより枢支されている。この
切換レバー１４は、操作レバー１２がロツド１１
により押上げられたときこの操作レバー１２によ
り反転バネ１５を介して下方に反転し、一方操作
レバー１２がロツド１１に従動して引下げられた
ときこの操作レバー１２により反転バネ１５を介
して上方に反転する様になつている。１６は切換
レバー１４の自由端に穿設された角穴、１７は角
穴１６に隣接した状態で切換レバー１４に装設さ
れたリードスイツチ、１８はリードスイツチ１７
に角穴１６の隙間を存して対向した状態で切換レ
バー１４に装設されたマグネツト、１９は差圧ダ
イヤフラム９に植設された磁気遮蔽板である。

又差圧ダイヤフラム９のケース２０上面には、
切換レバー自由端の角穴１６に嵌合する案内突起
２０′が一体的に突設され且この突起部分に対応
するケース内面には前記遮蔽板１９が嵌入する案
内溝２０′が設けられている。

次に本発明装置の作動を説明するに、先づポン
プ停止時抵抗弁１０は閉で、受圧ダイヤフラム８
は吐出管５の内圧により上方に移行し、スプリン
グ２１に抗してロツド１１を押上げて切換レバー
１４を下方に反転し、レバー自由端のリードスイ
ツチ１７及びマグネツト１８は第５図の点線位置
にある。一方差圧ダイヤフラム９は抵抗弁前後の
圧力P1＝P2によりスプリング２２の附勢力で上
方に移行するので、磁気遮蔽板１９は案内溝２
０″の最奥部まで上昇し、リードスイツチ１７に
対するマグネツト１８の磁路を遮断してリードス
イツチ１７をOFFしている。かくして第２図の
電気回路でリレーコイル２３は非励磁でリレー接
点２３′によりポンプモータの電源回路を開放し
ている。

水栓を開くと吐出管５の内圧低下により受圧ダ
イヤフラム８はスプリング２１の力で下方に移行
し、切換レバー１４は上方へ反転するので、リー
ドスイツチ１７とマグネツト１８は差圧ダイヤフ
ラム側の遮蔽板１９より遠ざかり、リードスイツ
チ１７をONしてポンプの運転を開始する。流量
が多い場合抵抗弁１０の前後圧力差P1≫P2であ
るから、差圧ダイヤフラム９はスプリング２２に
抗して下方に移行し、遮蔽板１９はリードスイツ
チ１７より一層はなれた位置に降下するので、リ
ードスイツチ１７はON状態を維持してポンプは
安定した運転を続ける。

水栓４を絞つて吐出圧力が上昇すると受圧ダイ
ヤフラム８がスプリング２１に抗して上方に移行
し、切換レバー１４は下方へ反転するがその時点
における流量Ｑによる圧力差P1−P2により差圧
ダイヤフラム９はいぜんとして押下げられた状態
を維持し、磁気遮蔽板１９がマグネツト１８の磁
路より退避しているので、リードスイツチ１７は
ONよりOFFに切換わらずポンプは尚連続運転を
続ける。

水栓４を完全に閉じるか流量が極端に小さくな
るとP1≒P2となつて差圧ダイヤフラム９はスプ
リング２２の力で上方に移行し、遮蔽板１９が前
記のように降下位置にあるリードスイツチ１７と
マグネツト１８との間に入りこみ、マグネツト１
８の磁路を遮断するためリードスイツチ１７が
OFFしてポンプを停止させる。

本発明は以上の様に構成したから、流量が小さ
い場合従来の自動式ポンプのようにポンプが
ON、OFFを繰返すことなく連続運転が可能とな
り、モータやスイツチの信頼性を大巾に向上し得
ると共に流量の脈動も防止でき、更にマグネツト
はリードスイツチと共に水の影響を受けない反転
レバーの自由端に設けられているのでマグネツト
が腐蝕されるおそれがなく耐久性を向上できる。

また、前記切換レバーの自由端にリードスイツ
チとマグネツト間の隙間を構成する角穴を穿設す
ると共に、前記差圧ダイヤフラムのケース上面に
は、前記角穴に嵌合する案内突起を一体に突設し
た場合には、反転レバー自由端の角穴が前記案内
突起に嵌合して案内され、反転レバーの上下反転
動作を安定化することが出来る等の効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置を備えた自動式ポンプの水
路図、第２図は同上の電気回路図、第３図は本発
明装置の縦断面図、第４図は同上の平面図、第５
図は第３図のＡ―Ａ線による断面図である。 １…ポンプ、５…吐出管、８…受圧ダイヤフラ
ム、９…差圧ダイヤフラム、１０…抵抗弁、１１
…ロツド、１２…操作レバー、１４…切換レバ
ー、１５…反転バネ、１６…隙間（角穴）、１７
…リードスイツチ、１８…マグネツト、１９…磁
気遮蔽板、２０…ケース、２０′…案内突起。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ポンプの吐出管内の圧力に応動する受圧ダイ
   ヤフラムと、該受圧ダイラフラムに設けられこの
   受圧ダイヤフラムと一体に動作するロツドと、該
   ロツドに係合して応動する操作レバーと、該操作
   レバーの枢支端部と同一側の端部で枢支されこの
   操作レバーに対して反転バネを介して連繋する切
   換レバーと、該切換レバーの自由端に、互に隙間
   を存して対向配置されたリードスイツチ及びマグ
   ネツトと、前記吐出管に介在する抵抗弁前後の圧
   力差に応動する差圧ダイヤフラムと、該差圧ダイ
   ヤフラムに設けられこの差圧ダイヤフラムと一体
   に動作することにより、前記リードスイツチ及び
   マグネツトの間の隙間に対して挿入及び離脱動作
   する磁気遮蔽片と、からなるポンプの自動運転装
   置。 ２ 前記切換レバーの自由端にリードスイツチと
   マグネツト間の隙間を構成する角穴を穿設すると
   共に、前記差圧ダイヤフラムのケース上面には、
   前記角穴に嵌合する案内突起を一体に突設してな
   る特許請求の範囲第１項記載のポンプの自動運転
   装置。