JPS61284229A - 指用電子血圧計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は、手指に圧力を加え、その圧力により血管の
容積が変化することを利用して血圧を測定する空気加圧
式の指用電子血圧計に関する。

（ロ）従来の技術 従来、指を圧迫して血圧を測定する、所謂指用血圧計は
、ローラポンプなどの圧力制御装置を用い、指の圧迫に
液体（水）を使用するものであった。ところが、この血
圧針では水を充填するカフ自体が剥き出しにされた構造
のものであるため、使用の継続でカフが破れる等の欠点
があった。

そこで近年、腕帯式の血圧計と同様な空気式カフ（ゴム
製空気袋）を使用した指用電子血圧計が提案されている
。この空気加圧式の指用血圧計は、指圧迫部と、その圧
迫部を加圧するポンプ及び血圧測定のための電子回路を
実装する本体とから成る。

そして、この指圧迫部は、一端部に指挿入口を開設する
ケース体にカフを内装するもので、そのカフは、はぼ指
太さに対応した内孔を有する円筒状に形成され、その内
孔をケース開口位置に合わせて配置した構造である。

測定に際しては、人指し指をケース開口からカフ内孔へ
挿入した後、加圧ポンプにてカフを加圧膨出させ、そこ
に位置する指を圧迫し、その圧力にて変化する血管容積
を光電的に捉えて血圧を測定するものである。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 上記指用血圧計で使用されるカフは、ゴム製の帯状袋体
で内部に空気室を具えており、その両端部を内向きに弯
曲させて円筒形状と成し、内孔径を、はぼ人指し指の太
さに設定したものである。

従って、この内孔径は、常態において一定である。

ところが、この内孔に挿入される指の太さは、被測定者
によって千差万別である。そのため、被測定者によって
はカフ内孔が小さすぎ、指の挿脱が困難であるなどの支
障を生じる。また、この場゛合、無理に指を挿脱させる
とカフが変形し、あるいは損傷する等の欠点があった。

この発明は、従来のものが持つ以上のような問題点を解
消させ、単一のカフで指の大小に対応させ得る指用電子
血圧針を提供することを目的とする。

（ニ）問題点を解決するための手段 この目的を達成させるために、この発明の指用電子血圧
計は、挿入される指を圧迫するためのカフと、このカフ
に空気圧を供給する加圧手段及びカフの空気を排気する
排気手段を含む空気圧系と、前記カフの圧力を検出する
カフ圧センサと、そのカフ圧の変化過程での脈波情報を
検出する脈波情報検出手段と、カフ圧センサ及び脈波情
報検出手段から得たカフ圧と脈波情報とにより血圧値を
決定する血圧決定手段とを備えるものにおいて、前記空
気圧系に、カフ内の常態空気を吸引して、カフの指挿入
孔径を拡大させる負圧手段を設けている。

（ホ）作用 このような構成の指用電子血圧計では、被測定者の指が
太く、常態のカフ内孔に挿入し難い場合には、負圧手段
を作動させることによってカフ空気室に負圧をかけ、且
つゴム膜を吸引して内孔径を拡大させる。これにより、
単一のカフに汎用性を持たせることができる。

（へ）実施例 図面は、この発明にかかる指用電子血圧計の具体的な一
実施例を示している。

指用電子血圧計は、カフ４１を収納するカフ収容ケース
４と、このケースのカフを加、減圧するポンプ及び血圧
を測定する電子回路部を内蔵する本体１とから成る。

カフ収容ケース４は、一端部に指挿入用の開口部を具え
るケース体の内部に、指太さに対応する内孔を具えた円
筒状カフ４１を開口部に合わせて配備し、カフ後方には
、指先を支持する支承台４３を具えている。そして、こ
のカフ４１の適所には受・発光素子からなる脈波センサ
４２が取付けられている。

前記本体１の内部機構は、第１図に示されている。カフ
４１の脈波センサ４２で検出された脈波信号は、増幅器
１１及びＡ／Ｄ変換器１２を介してＭＰＵ（マイクロプ
ロセッサユニット）１３に取り込まれる。またカフ４１
は、圧センサ１４及び微速排気弁１６、急速排気弁１５
に等価的に連通される一方、加圧ポンプ１７（モータを
含む）が、逆流防止弁１８を介して、このカフ４１に連
通されている。

さらにカフ４１は、加圧ポンプと同様に逆流防止弁１８
を介して減圧ポンプ（モータを含む）３と連通している
。

逆流防止弁１８は、スタートスイッチ２２によって切、
換えられ、加圧ポンプ１７と接続し、且つ気体流路をカ
フ方向への一方通行とする。また逆に、負圧スイッチ３
１によって減圧ポンプ３に切り替えられ、且つ気体流路
をポンプ側への一方通行とする方向制御弁である。

圧センサ１４で検出されるカフ圧は、増幅器１９で増幅
され、Ａ／Ｄ変換器１２を経て、ＭＰＵ１３に取り込ま
れるようになっている。

このＭＰＵ１３は、プログラム及び演算値を記憶するメ
モリを内蔵する他、Ａ／Ｄ変換器１２の切換えにより脈
波データ、カフ圧データを取り込む機能、加圧ポンプ１
７及び減圧ポンプ３を０Ｎ１０ＦＦする機能、さらに脈
波データとカフ圧データとから血圧を決定する機能など
を備えている。

そして、決定された血圧値（最高血圧・ＳＹＳ及び最低
血圧・Ｄ　Ｉ　Ａ）は、ＭＰＵ１３より出力され、表示
器２０に表示される。更に、報知音は、ＭＰＵからの指
令により、ブザー２１より出力されるようになっている
。

尚、実施例では、加圧ポンプ１７と減圧ポンプ３とを別
体とした例を示したが、本発明はこれに限らず、加減圧
兼用ポンプを使用して（正逆回転モータにて）、単一ポ
ンプにて加減圧を切換える構成としても良いこと勿論で
ある。

第４図は、この指用電子血圧計の制御フローを示してい
る。

測定に際し、測定者は電源スィッチ２３を押す。

ステップＳＴ（以下ＳＴという）２では、負圧スイッチ
が押されたか否かを判定しており、今、被測定者の指が
太くカフ内孔に挿入し難い場合、負圧スイッチ３１を押
す。これによって減圧ポンプ３が作動し、カフ４１の空
気室に負圧がかけられ、空気室の常態空気容量が縮小し
、カフゴム膜が吸引される結果、内孔が拡大（ＳＴ３）
Ｌ、指を容易に挿入することができる。仮に、被測定者
の指が標準の太さであれば、負圧スイッチ３１を押す必
要はなく、指を挿入した後、直ちにスタートスイッチ２
２を押す。

これによりＳＴ４の判定がＹＥＳとなって、加圧ポンプ
１７が作動し、カフ４１が設定値（例えば被測定者の最
高血圧値より約３Ｑｍｄｇ高い値）まで加圧される（Ｓ
Ｔ５）。

そして、設定値まで加圧すると加圧ポンプ１７を０ＦＦ
Ｌ、微速排気弁１６による微速排気を開始する（ＳＴ６
）。この微速排気は、予め排気弁にて最も適当な排気速
度（例えば２乃至３　ｍｍＨｇ／５ｅｃ）に設定されて
いる。

この後、脈波情報とカフ圧情報とをメモリに記憶させ（
ＳＴ７）　、ＭＰＵ１３で所定のアルゴリズムを適用し
、血圧値が計算される（ＳＴ８）。そして、最高血圧値
と最低血圧値とが、表示部２０に表示され（ＳＴ９）た
後、急速排気弁１５にてカフ４１内の空気が排気され、
カフ空気室は常態に復帰する。ここにおいて、再び減圧
ポンプ３が作動し、カフ４１の空気室に負圧がかけられ
、孔径を拡大する（ＳＴＩＯ）。これにより、指を容易
に抜くことができる。

（ト）発明の効果 この発明では、以上のように、空気圧系に負圧手段を設
けてカフに負圧をかけ、カフのゴム膜を吸引しカフ空気
室を常態より縮小させることとした。

この発明によれば、被測定者の指太さが標準より太い場
合、負圧手段を動作させることにより、カフ内孔径が拡
大し指の挿脱をスムーズに行うことができる。従って、
この発明ではカフが汎用性を有するから、サイズの異な
る多種類のカフを別途容易する必要がないばかりでなく
、従来のように無理に指を挿入することによってカフが
変形し、あるいは損傷する虞れがない等、発明目的を達
成した優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この指用電子血圧計のブロック回路図、第２
図は、指用電子血圧計を示す斜視図、第３図は、カフに
負圧をかけ、内孔径を拡大させた状態を示す断面図、第
４図は、指用電子血圧計の動作を説明するためのフロー
図である。 ３：減圧ポンプ、　　１３：ＭＰＵ。 １４：カフ圧センサ、 １５：急速排気弁、１６：微速排気弁、１７：加圧ポン
プ、４１；カフ、 ４２：脈波センサ。 特許出願人　　　　　　　　立石電機株式会社代理人　
　　　　弁理士　　中　村　茂　信４１３ｓ 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）挿入される指を圧迫するためのカフと、このカフ
   に空気圧を供給する加圧手段及びカフの空気を排気する
   排気手段を含む空気圧系と、前記カフの圧力を検出する
   カフ圧センサと、そのカフ圧の変化過程での脈波情報を
   検出する脈波情報検出手段と、前記カフ圧センサ及び脈
   波情報検出手段から得たカフ圧と脈波情報とにより血圧
   値を決定する血圧決定手段とを備えるものにおいて、前
   記空気圧系に、カフ内の常態空気を吸引してカフの指挿
   入孔径を拡大させる負圧手段を設けたことを特徴とする
   指用電子血圧計。