JPS61282493A - 黒液濃縮装置 - Google Patents

黒液濃縮装置

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JPS61282493A
JPS61282493A JP11863685A JP11863685A JPS61282493A JP S61282493 A JPS61282493 A JP S61282493A JP 11863685 A JP11863685 A JP 11863685A JP 11863685 A JP11863685 A JP 11863685A JP S61282493 A JPS61282493 A JP S61282493A
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JP
Japan
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black liquor
gas
concentration
exhaust gas
concentrating
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JP11863685A
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長谷川 啓司
秀一 永東
田苗 和茂
矢口 時也
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Seishi Gijutsu Kenkyu Kumiai
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Seishi Gijutsu Kenkyu Kumiai
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木材パルプの製造方法において、木材繊維の
アルカリ蒸解及び/又はそれに続く漂白装置より排出さ
れる実質的に硫黄化合物を含まないアルカリ性廃液(以
下AP黒液と略す)から蒸解用及び/又は漂白用薬品を
回収する際のAP黒液を濃縮する装置に関するものであ
る。
〔従来技術〕
木材パルプの製造方法、特に化学バルブの製造方法にお
いて、苛性ソーダ及び硫化ソーダを蒸解薬品とするクラ
フト蒸解法(以下KP法と略す)は、バルブ品質が優れ
ており、薬品回収方法が確立されており、主たる化学バ
ルブの製造方法となっている。その薬品回収フローの一
例を示せば第22図の通りである。
他方、実質的に苛性ソーダを主たる蒸解薬品とし、硫黄
化合物を使用しないソーダ蒸解決(以下AP法と略す)
は、最近の研究の結果、KP法とほぼ同等のパルプ収率
およびパルプ品質が得られることが確認され、また硫化
ソーダのような硫黄化合物を蒸解薬品として使用しない
ため、KP法のように蒸解工程から悪臭を発生させない
という利点がある。
AP法の薬品回収方法としては、AP黒液に酸化鉄を混
合し、燃焼して鉄酸ソーダを生成させ、これを加水分解
して苛性ソーダを蒸解薬品として回収する直接苛性化法
が採用可能である。この方法は、KP法では硫黄化合物
が含まれているため採用出来ず、KP法で採用されてい
る方法と比較して、工程が単純化され、エネルギー的に
も有利であることが知られている。
しかしながら、AP黒液はKP法のアルカリ性廃液(以
下KP黒液と略す)に比べて、同一濃度における粘度が
極めて高く、濃度が高くなるほど粘度の差は大きくなり
、例えば第1図に示す如く、濃度70%ではAP黒液の
粘度はKP黒液の粘度の10倍近くにもなる。
AP黒液の粘度が高いことは、流動性が悪化し、エバポ
レータでのAP黒液の濃縮性が低下し、また燃焼炉への
輸送性も低下し、炉内でのバーナーからの噴射性も悪化
するためその燃焼性も低下することになる。
黒液の粘度低下技術としては、 ■ 黒液の濃度を低下させる。
■ 黒液の温度を上昇させる。
■ 黒液に界面活性剤を添加する。
等の方法がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、AP黒液を従来のKP黒液の濃縮装置と
同様の設備で濃縮する場合には、粘度の関係からKP黒
液濃縮濃度(65〜70%)より5〜10%も低い濃度
での燃焼を余儀なくされ、その分定焼炉で蒸発される水
の量が増加し、熱エネルギーの利用面においても大幅に
劣ることにな黒液の温度を上昇させるためには、その分
熱エネルギーを多く必要とするといった問題がある。
黒液に界面活性剤を添加する方法は特開昭59−228
094に「黒液の粘度低下剤」として開示されているが
、粘度低下は未処理黒液の1/2〜1/3に留まり、A
P黒液に適用しても、KP黒液粘度と同じ水準に低下さ
せることは困難である。
本発明は、実質的に硫黄化合物を含まないアルカリ性廃
液であるAP黒液の粘度がKP黒液に比較して約10倍
も高く、黒液の流動性悪化による濃縮性の低下、輸送性
の低下、噴射性の悪化および所定粘度を維持させるため
の黒液濃度低下による燃焼熱エネルギーの利用効率の低
下等の問題点を解決することを目的とするものである。
C問題点を解決するための手段〕 本発明は、黒液の粘度低下法について鋭意研究した結果
、AP黒液に粘度低下剤としてCO□ガスを吸収させる
ことにより、AP黒液粘度が、KP黒液と同じ水準もし
くはそれ以下に低下し、黒液の?mF?Ir性が改良さ
れる事実を発見することが出来、この知見に基づいてな
されたものである。
本発明は、木材パルプ製造におけるアルカリ蒸解装置、
漂白装置などから排出される実質的に硫黄化合物を含有
しないAP黒液を濃縮するための濃縮装置と該濃縮装置
の前段及び/又は中段にCO□ガス吸収装置を設けたこ
とを特徴とする黒液濃縮装置である。
〔作  用〕
AP黒液にCO2ガスを吸収させることにより、AP黒
液の粘度をKP黒液の粘度と同等もしくはそれ以下にす
ることができ、濃縮性能が大幅に改良される。このとき
用いられるCO2ガスとしてはCO□ガスのは、かにA
P黒液の燃焼排ガス、CO8を10vo1%以上含有す
るボイラ排ガスや系統の全く異なる他のプロセスからの
テールガスなどを用いることができる。しかし、AP黒
液の燃焼排ガス、ボイラ排ガス、プロセスからのテール
ガスなどを用いるときには、黒液の濃縮に悪影響を及ぼ
す成分は予め除去することが望ましい。
また、AP黒液の粘度低下が期待出来る黒液のpHは、
pHを黒液濃度40%における80℃のpH(以下pn
は特にことわらない限り黒液濃度40%、80℃のpH
とする)で表示すると、pH12,5以下9.5以上の
pH領域で望ましい効果で得られ、更に好ましいpH領
域としてはpH10,0以上、12.0以下があげられ
る。AP黒液pHが12.5よりも大きい値までしかC
otガスを吸収させないと、第2図に示す如く、十分な
粘度低下が起こらず、pH9,5未満になるまでCO□
ガスを吸収させるとAP黒液中の固体物質が多量に析出
してくるため、逆に見掛の粘度が上昇しているものと推
定される。
COオガスを吸収させるAP黒液濃度としては特に制限
はな(、濃縮段階のどの濃度段階で添加しても、それ以
降の濃縮性に改良をもたらす。第3図に黒液濃度による
濃縮速度の変化を図示する。
この図より、本発明によるCo2ガスを吸収したAP黒
液の濃縮速度は、従来法の未処理AP黒液の濃縮速度と
比較して、高濃度はど相対的比率が大きくなっている。
黒液濃度が高いぼど黒液処理量が減少するが、あまり高
濃度ではCO2ガスの吸収が粘度の増加により困難であ
るし、あまり低濃度では、黒液処理量が増大するが、C
O2ガスの均一吸収性が得られる。CO2ガスを吸収さ
せる具体的なAP黒液濃度としては、20%から75%
、より好ましくは、40%から65%があげられる。
AP黒液にCO,ガスを吸収させることによる黒液の粘
度低下作用のほかに、濃縮性を向上させる作用として、
黒液の沸点上昇が低下する事実が判明した。第4図にA
P黒液にco!ガスを吸収させた場合の黒液の沸点と未
処理AP黒液の沸点を示す。未処理AP黒液の沸点は黒
液濃度の増加に伴って上昇し、黒液濃度80%では12
6℃に達している。炭酸ガスを吸収したAP黒液の沸点
は黒液濃度50%まで徐々に沸点が上昇するが、更に黒
液濃度が増加しても黒液沸点は105℃以上に増加しな
い。
この理由としては濃度80%のAP黒液中のナトリウム
分が全て苛性ソーダであると仮定した場合と同一濃度の
苛性ソーダ水溶液の沸点を求めると118℃であるのに
対して、ナトリウム分の全てが炭酸ソーダであると仮定
した場合と同一濃度の炭酸ソーダ水溶液の沸点が105
℃であることを考えると十分に理解出来る事実である。
AP黒液沸点が低下することは、逆に同一温度における
水蒸気圧が高いことが推定され、AP黒液中の水が蒸発
しやすいことになり、濃縮されやすくなっていることが
推定される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
実施例1 第5図に示すように、濃縮段階に送られる濃度11〜1
5%の希薄なAP黒液に、ボイラ排ガスを接触させた。
この場合、処理すべき黒液量は多量であるが、常温にお
ける粘度も低いので、黒液とボイラ排ガス中のCO!ガ
スとの反応が良好であり、反応が短時間で終了すること
、また第3図から明らかなように、濃縮速度の向上効果
が濃縮工程の初期の段階から得られるため、濃縮装置の
伝熱面積が小さくても、従来法と同一′a縮効果が得ら
れるので、4縮装置の小型化もしくは従来使用している
濃縮装置では、黒液処理量の増加、濃縮用加熱蒸気量の
減少、又は濃縮後の黒液濃度の増加等が期待される。
しかし、低濃度のAP黒液は発泡性が高いため、COt
ガス吸収装置の選定に際しては十分な配慮(例えば消泡
設備を付設したもの等)が必要である。
この場合の処理条件としては、AP黒液温度60〜90
℃のpH13〜14の希薄黒液にボイラ排ガスを接触反
応させ、AP黒液pHを9.0〜12.5に低下させた
後、濃縮することにより、本発明の効果が達成される。
なお、Co2ガス吸収装置については後述する。
実施例2 第6図に示すように、AP黒液の濃縮段階の中間、すな
わち、濃度40〜65%にまで濃縮された中濃度AP黒
液にボイラ排ガスを接触させてCotガスを吸収させた
ものである。この場合、AP黒液がある程度濃縮されて
いるため、ボイラ排ガスで処理すべき黒液処理量が実施
例1の半量以下となり、気液接触のための動力消費量が
実施例1より少な(てすみ、黒液粘度も気液接触に支障
が起こるほど高くtく、ボイラ排ガス中のCOtガスと
の反応も比較的短時間ですみ、また濃度が高くなるほど
一般的にAP黒液の発泡性が低下するため、発泡の危険
性もほとんどなくなる。しかし、この場合には、AP黒
液のtljJ縮段階の途中で、黒液とボイラ排ガスを接
触させるため、連続濃縮装置の中間にCo意ガス吸収装
置を設置する必要があり、濃縮を一時中断させる必要が
ある。
この実施例においても、実施例1とほぼ同一条件で本発
明の効果が達成される。
実施例3 前記第6図に示したプロセスにおいて、AP黒液濃度が
65〜85%である濃縮段階の途中にあるAP黒液にボ
イラ排ガスを接触させた場合であって、AP黒液が高濃
度に濃縮されているためボイラ排ガスで処理すべき黒液
処理量が少なく、CO□ガス吸収装置が小型化されうる
。しかし、この場合にはAP黒液粘度が高いためボイラ
排ガスが黒液中に溶解拡散されに<<、反応に長時間を
要する。これを防ぐためには、AP黒液の温度を高くし
て粘度を低下させることも必要であり、場合によっては
、AP黒液沸点以上にする必要もあり、高温加圧のco
!ガス吸収装置を用いることも効果的である。また、気
液の接触を良好にするため強力な気液攪拌混合装置が必
要とされることもある。
本実施例においても、実施例2の場合とほぼ同様の条件
で本発明の効果が達成される。但し処理温度は100℃
を超えることもありうる。
実施例4 希@AP黒液及び中濃度AP黒液の段階で双方にボイラ
の徘ガスを接触させた場合であって、希fiAP黒液で
のCOtガス吸収の割合を実施例1より減少させ、CO
mガス吸収後のpi(を12.5〜11.2にし、濃縮
段階の前半でも濃縮性の向上効果が十分得られる。また
十分な量のボイラ排ガス中のCO□ガスとAP黒液が反
応していないため、黒液粘度が十分に低下せず、このた
め濃縮段階の後半で濃縮性が低下する。これを防ぐため
、中濃度AP黒液の段階で更にボイラ排ガスとAP黒液
とを接触させ、pttが11.5〜9.5となるように
十分な量のボイラ排ガス中のCO2ガスと反応させ、濃
縮段階の後半でもtlH1性の向上効果を維持出来るこ
とがあげられる。また、この場合、実施例2よりも中濃
度AP黒液でのボイラ排ガスの処理量が少なくてよいこ
ともあげられる。
実施例5 中濃度AP黒液および高濃度AP黒液の段階で双方にボ
イラ排ガスを接触させた場合、希iAP黒液および高濃
度AP黒液の段階で双方にボイラ排ガスを接触させた場
合、又は、希薄AP黒液、中濃度AP黒液および高濃度
AP黒液の3段階で全てにボイラ排ガスを接触させた場
合も適用可能である。
なお、前記各実施例では、AP黒液にボイラ排ガスを導
入接触させ、ボイラ排ガス中のCotガスを反応させる
場合について記載したものであるが、これは単にボイラ
排ガスのみに限定するものではなく、ボイラ排ガスの代
わりにCO2ガスもしくはAP黒液の燃焼排ガス、CO
tを10vo1%以上含有する系統の全(異なる他のプ
ロセスからのテールガスなどを用いることも可能である
ただ、ボイラ排ガスや他のプロセスからのテールガスを
利用すれば、COtガス源としては非常に安価なものと
なる利点がある。さらに、ボイラ排ガスやテールガス中
のCO,ガスを、吸着法、膜分離法等の方法によって濃
縮したのち用いることもでき、この場合、CO□ガスの
吸収効率が向上する。
次に、本発明で使用するCO2ガス吸収装置について述
べる。
Coiガス吸収装置としては、各種の気液接触又はガス
吸収装置を用いることができる。すなわち、公知のぬれ
壁塔(第7図)、充填塔(第8図)、泡鐘塔(第9図)
、多孔板塔(10図)、スプレ−塔(第11図)、スク
ラバー(第12図)、気泡撹拌槽等が使用可能であり、
さらにサイクロンスプレースクラバー(第13図)や、
スウエマンクセル(第14図)で用いられているミキシ
ングチャンバー(第15図)、バーチカル、フロテータ
等、活性汚泥で用いられる各種空気もしくは酸素の散気
装置を利用し、処理原液としてAP黒液、導入気体とし
てCOを含有ガスを供給することによりAP黒液にCO
,ガスを吸収させることが可能である。また更にパルプ
の漂白の際使用される中濃度塩素化用のプレミキサ−(
第16図)を利用し、パルプスラリーの代わりにAP黒
液を塩素および21IR化塩素の代わりにCO2含有ガ
スを導入することにより本発明のCOzガスを吸収装置
として転用可能である。また、更にスタッテインクミキ
サー(第17図)、インゼクションフィーダー(第18
図)、スチームエゼクタ−を本発明のCOtガスを吸収
装置として使用することも、機械攪拌式エアレーション
装W(第19図)などを使用することも可能である。
このような、各mco、ガス吸収装置を単独もしくは併
用して使用するものであって、また希薄AP黒液のCO
!ガス吸収装置としては、従来KP法において用いられ
ていたKP黒液の酸化装置(第20図(a)又は(b)
)を利用して酸化用空気もしくは酸素をCO2含有ガス
に代えて使用することができ、またAP黒液を保有する
撹拌槽内にCO意金含有ガス吸込んだり、大気圧以上の
圧力にてCO!含有ガスを保持するタンク内にAP黒液
をスプレーするような構造のものが好ましい。
また、ガス源としてCO,ガス以外のAP黒液の燃焼排
ガスなどを使用する場合には、多管式などのぬれ壁塔を
用いれば、発泡性に対処することもできる。さらに、管
外より冷却することによってガス吸収性能を操作するこ
とも可能であり、またこのようなCOtガス吸収装置は
ガス側の圧力損失を比較的低(抑えるメリットもある。
また充填塔、泡鐘塔、多孔板塔の使用も可能ではあるが
、消泡設備を設置したり、排ガスを水で洗浄して排ガス
温度を下げておくなどの処理を行ったりすることが望ま
しい、さらに、ガス側の圧力損失が大きく発泡を抑える
ことが難しくなるが、ガス吸収性能の面からはベンチュ
リスクラバーを使用することもできる。このようなCo
オガス吸収操作を行う場合、CO!ガス吸収装置内のA
P黒液をポンプにより循環させ、入口AP黒液のpH1
3〜14に対し、pH965〜12.5好ましくはpH
10〜12に低下させて抜き出すようにするとよい。
濃度の比較的高いAP黒液のCO,ガス吸収装置として
は、ガス源としてCOtOス以外の例えばAP黒液の燃
焼排ガスなどを使用するときは、ぬれ壁塔などでは液温
上昇によるガス吸収性能の低下が大きくなるため、積極
的に液−ガスの接触を行わせる充填塔、発鐘塔、多孔板
塔などを使用するのが好ましく、また、排ガスによるA
P黒液の濃縮に起因する障害を避けるために排ガスをあ
らかじめ水で洗浄し、排ガス温度を下げるなどの処理を
行った方がよい。また、液−ガスの接触を促進する面か
らはベンチュリスクラバーの使用が好ましく、この場合
ガス側の圧力損失は太きくなるが、排ガスによるAP黒
液の濃縮が行われても障害はほとんどない。
さらに中濃度AP黒液とボイラ排ガスとの具体的な接触
反応装置としては、−従来KP法において用いられてい
たカスケードエバポレータ(第21図)を転用すること
が可能である。しかし、従来のカスケードエバポレータ
はKP黒液の濃縮だけを目的としていたため、これをボ
イラ排ガス中のCOzOスとAP黒液との接触をも目的
とするためには、ドラムの回転数の増加、ドラムの数の
増加等が必要となる。
高濃度AP黒液とボイラ排ガスとの具体的な接触反応装
置としては、間接加熱式の回転ディスクによりtlIi
iiするディスクエバポレータの黒液槽の黒液面の下部
及び/又は上部からボイラ排ガスを導入する装置が使用
可能である。また、中濃度AP黒液とボイラ排ガスとの
気液接触装置のうち高濃度黒液の粘度でも使用可能な装
置もしくは、高温加圧条件下でも気液接触出来るよう耐
圧構造にした装置が使用可能である。これらの気液接触
装置は単独もしくは併用して使用することも可能であり
、かつ黒液濃縮装置を兼ねることもありうる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、AP黒液の濃縮装置
の前段及び/又は中段にCotガス吸収装置を設け、A
P黒液中にCO!ガスを吸収させることによって、AP
黒液の粘度を大幅に低下させることができ、この結果A
P黒液の伝熱性能が極めて向上し、濃縮装置の性能も飛
躍的に改善される。また、AP黒液の沸点上昇を極めて
低く維持することができるようになり、この結果m線装
置に与えられる全温度差に対する有効利用温度差を極め
て大きくすることが可能である。これらのことは、AP
黒液の濃縮性能の向上、濃縮装置運転動力の軽減、濃縮
装置の小型化、低コスト化を実現するだけでなく、AP
黒液の高濃度濃縮を可能とし、黒液の燃焼による回収熱
量の増大をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、黒液濃度による黒液粘度変化を示す線図、第
2図は黒液p)Iによる黒液粘度変化を示す線図、第3
図は黒液1度による黒液濃縮速度の変化を示す線図、第
4図は黒液濃度による黒液沸点変化を示す線図、第5図
及び第6図はそれぞれ本発明の実施例を示すフローシー
ト、第7図〜第21図は本発明で使用されるCO□ガス
吸収装置の代表例を示し、第22図は従来法のフローシ
ートである。 特許出願人   製紙技術研究組合 代理人弁理士   高  木  正  行代理人弁理士
   薬  師     稔代理人弁理士   依 1
) 孝 次 部専滞凍度1ン。 黒SJpH 第8図 第9図 第19 (Q) 図 (b) (a)           (b) 思液入口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、木材パルプ製造におけるアルカリ蒸解装置、漂白装
    置などから排出される実質的に硫黄化合物を含有しない
    アルカリ性廃液即ち黒液を濃縮するための濃縮装置と該
    濃縮装置の前段及び/又は中段にCO_3ガス吸収装置
    を設けたことを特徴とする黒液濃縮装置。 2、前記CO_2ガス吸収装置として、ぬれ壁塔、充填
    塔、泡鐘塔、多孔板塔、ベンチュリスクラバー、撹拌槽
    、CO_2含有ガスを保持する圧力タンクを単独又は併
    用したものである特許請求の範囲第1項記載の黒液濃縮
    装置。 3、前記CO_2ガス吸収装置が前記黒液の燃焼排ガス
    、CO_2を10vol%以上含有するボイラ排ガスそ
    の他の排ガスの供給部を備えたものである特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の黒液濃縮装置。 4、前記CO_2ガス吸収装置が前記黒液の燃焼排ガス
    、ボイラ排ガス等の排ガス中のCO_2を濃縮する装置
    からの高濃度CO_2含有ガスの供給部を備えたもので
    ある特許請求の範囲第1項又は第2項記載の黒液濃縮装
    置。
JP11863685A 1985-03-11 1985-05-31 黒液濃縮装置 Pending JPS61282493A (ja)

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FI860973A FI85517C (fi) 1985-03-11 1986-03-10 Foerfarande och apparat foer koncentrering av avlut
DE8686301711T DE3676322D1 (de) 1985-03-11 1986-03-10 Verfahren zur einengung von schwarzlauge.
EP19860301711 EP0194845B1 (en) 1985-03-11 1986-03-10 A process for concentrating a black liquor
BR8601023A BR8601023A (pt) 1985-03-11 1986-03-10 Processo para a concentracao de um licor residual alcalino e aparelho para sua realizacao
NO860893A NO169670C (no) 1985-03-11 1986-03-10 Fremgangsmaate for konsentrering av en alkalisk avlut
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