JPS6128239B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、端子ブロツク（配線用端子をそなえ
た絶縁材料製のブロツク）をレール部材に取付け
る取付構造に関するものである。

従来の技術 弾性のある固定タブによりレール部材の平行な
リム上に端子ブロツクを取付ける構造は、たとえ
ば特開昭47−25686号公報、実公昭45−9729号公
報、実開昭51−15680号公報、特公昭46−30756号
公報等に記載され公知である。

発明が解決しようとする問題点 しかしこれら従来の取付構造は１種類の型式の
レール部材に適合するものであつた。しかしある
場合にはいくつかの型式のレール部材に、単一の
型式の端子ブロツクを取付けられるようにするこ
とがのぞまれる。ことに内方に曲げられた平行な
リムを持つレール部材にも、また外方に開いて曲
げられた平行なリムをもつレール部材にも取付可
能な取付構造をそなえた端子ブロツクが望まれて
いる。

この目的で、４つの固定タブを有し、その中の
２つは１方の型式のレール部材に取付けるのに使
われ、他の２つは他方の型式のレール部材に使用
されるようにした取付構造は提案されている。し
かしながら、そのような装置は可成複雑な構造と
なり、しかも一般にレール部材に対して異なつた
高さ位置で取付けられるようになる。

本発明の目的はこのような従来構造の欠点を解
決しようとするにある。

問題点を解決するための手段 本発明は、平行なリムを有する少なくとも２種
類の支持用レール部材すなわわち互いに外方に曲
げられたリムを有するレール部材および内方に曲
げられたリムを有するレール部材に適用可能な端
子ブロツク取付構造において、この端子ブロツク
の基部にレール部材の一方のリムが当接する平坦
部分を形成し、この平坦部分に第１にはそのレベ
ルに内向きの第１の固定ノツチを有する第１の弾
性固定タブを配置しかつ第２にはそのレベルに前
記第１の固定ノツチとは逆向きの固定ノツチを有
する第２の固定タブを配置して前記一方のリムの
端部がこれら固定ノツチのいずれかに協動するよ
うにし、他方のリムの端部は第３の弾性固定タブ
の根元に配設された内向きの第３の固定ノツチと
この第３の弾性固定タブの端部に配設された外向
きの第４の固定ノツチのいずれかに同時に協動す
るようにしたことおよび前記第１の弾性固定タブ
と前記第３の弾性固定タブの中間に前記第２の固
定タブを位置せしめたことを特徴とする端子ブロ
ツク取付構造にある。

実施例 以下図面により本発明の実施例について説明す
る。

図面は左の側部４１と右の側部４２とを持つ端
子ブロツク４を示している。

この端子ブロツクはその基部にレール部材への
取付構造を有している。この取付構造は第１の平
坦部分４０と、左の側部４１に配置された第１の
弾性固定タブ１と、中央に配置された第２の固定
タブ２と、右の側部４２に配置された第３の弾性
固定タブ３とを有している。

第１の弾性固定タブ１は、左の側部４１の延長
部により構成された弾性タブである。これは比較
的弾性のある材料に深い垂直スロツト１０を形成
することにより弾性を与えられている。第１の弾
性固定タブ１は端部に向つて傾斜しているかみ合
い傾斜路１２と、レール部材５のリム５１の厚さ
により平坦部分４０に向合つてそのレベルから分
れている内向きの第１の固定ノツチ１１とを有し
ている。

第２の固定タブ２は剛性であつて、前記第１の
固定ノツチとは逆向きの第２の固定ノツチ２１と
を有する。この第２の固定ノツチは第２の固定タ
ブ２の根元において第１の平坦部分４０との間に
形成された凹所２０に通じる。また第２の固定タ
ブ２は、レール部材５′のリム５１′の厚さにより
第１の平坦部分４０に向合つてそのレベルから分
れて傾斜しているかみ合い傾斜路２２を有してい
る。

第３の弾性固定タブ３は小さい垂直スロツト３
０からの側部４２の延長部により構成されてい
る。この固定タブはレール部材５または５′のリ
ム５２または５２′の厚さにより第２の平坦部分
４３に向合つてそのレベルから分れている内向き
の第３の固定ノツチ３１を有している。それはま
た端部に外向きの第４の固定ノツチ３２を有して
いるが、この第４の固定ノツチ３２は垂直スロツ
ト３０により、また第３の弾性固定タブ２の根元
から離れていることにより弾性を与えられてい
る。

第２の平坦部分４３は第３の弾性固定タブ２と
垂直スロツト３０との間に、第１の平坦部分４０
の延長として配置されている。

本取付構造は次のように動作する。外方に向つ
て曲げられている平行なリム５１，５２を持つレ
ール部材５の上に端子ブロツク４を固定するには
第１図に示すように行なわれる。すなわちリム５
２の端部は先ず第３の固定ノツチ３１にかみ合わ
される。ついでリム５１の端部をかみ合い傾斜路
１２に対して押付け、第１の弾性固定タブ１を矢
印F₁の方向に動かしてリム５１が第１の平坦部
分４０に当てられるまで進められる。

内方に曲げられている平行なリム５１′，５
２′を持つレール部材５′に端子ブロツクを固定す
るには、第２図に示すようにして行なわれる。す
なわち先ずリム５２′の端部が第４の固定ノツチ
３２にかみ合わされ、次いでリム５１′の端部を
第２の固定タブ２のかみ合い傾斜路２２に押付
け、第３の弾性固定タブ３の弾性端部を矢印F₂
の方向に動かしてリム５１′が第３の弾性固定タ
ブ３の弾性により第２の固定ノツチ２１の中に拘
束されるまで進めるのである。

これらふたつの型式のレール部材に対し、端子
ブロツクの高さは、ともに第１の平坦部分４０に
当てられるので同じである。

本発明はこゝに述べられかつ図示され、また例
示としてのみ与えられた実施形態に限定されるも
のでないことは明らかである。特に本発明の範囲
を逸脱することなく、ある配置を変更し、またあ
る装置を等価的装置に置換え、またはある成分
を、同じ技術的技能または等価的技術的機能を果
し得る他の成分と置換え得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１のレール部材上に取付けられた端
子ブロツクの概略図、第２図は第２のレール部材
上に取付けられた端子ブロツクの概略図である。 １‥第１の弾性固定タブ、２‥第２の固定タ
ブ、３‥第３の弾性固定タブ、４‥端子ブロツ
ク、５，５′‥レール部材、１１‥第１の固定ノ
ツチ、１２‥かみ合い傾斜路、２０‥凹所、２１
‥第２の固定ノツチ、２２‥かみ合い傾斜路、３
０‥垂直スロツト、３１‥第３の固定ノツチ、３
２‥第４の固定ノツチ、４０‥第１の平坦部分、
４１，４２‥側部、４３‥第２の平坦部分、５
１，５１′，５２，５２′‥リム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 平行なリムを有する少なくとも２種類の支持
   用レール部材すなわち互いに外方に曲げられたリ
   ム５１，５２を有するレール部材５および内方に
   曲げられたリム５１′，５２′を有するレール部材
   ５′に適用可能な端子ブロツク取付構造におい
   て、この端子ブロツクの基部にレール部材の一方
   のリム５１，５１′が当接する平坦部分４０を形
   成し、この平坦部分に第１にはそのレベルに内向
   きの第１の固定ノツチ１１を有する第１の弾性固
   定タブ１を配置しかつ第２にはそのレベルに前記
   第１の固定ノツチとは逆向きの第２の固定ノツチ
   ２１を有する第２の固定タブ２を配置して前記一
   方のリムの端部がこれら固定ノツチのいずれかに
   協動するようにし、他方のリム５２，５２′の端
   部は第３の弾性固定タブ３の根元に配設された内
   向きの第３の固定ノツチ３１とこの第３の弾性固
   定タブの端部に配設された外向きの第４の固定ノ
   ツチ３２のいずれかに同時に協動するようにした
   こと、および前記第１の弾性固定タブと前記第３
   の弾性固定タブの中間に前記第２の固定タブを位
   置せしめたことを特徴とする端子ブロツク取付構
   造。 ２ 凹所２０が平坦部分４０と、第２の固定ノツ
   チ２１の根元にある第２の固定タブ２との間に設
   けられている、特許請求の範囲第１項記載の端子
   ブロツク取付構造。 ３ 第１の弾性固定タブが、垂直スロツト１０に
   より分離されている端子ブロツク側部の延長部に
   より形成されている、特許請求の範囲第１項およ
   び第２項の１つに記載の端子ブロツク取付構造。 ４ 第３の弾性固定タブ３がその根元に小さい垂
   直スロツト３０を有する、特許請求の範囲第１項
   ないし第３項の中の１つに記載の端子ブロツク取
   付構造。 ５ 端子ブロツクが第２の固定タブ２と第３の固
   定タブ３との間の第３の固定ノツチ３１のレベル
   に第２の平坦部分４３を有する、特許請求の範囲
   第１項ないし第４項の中の１つに記載の端子ブロ
   ツク取付構造。