JPS61276899A - 繊維強化プラスチツク成形品の洗浄剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は繊維強化プラスチック（以下ＦＲＰと略す場合
もある）成形品を洗浄するに当たって用いられる洗浄剤
に関し、詳細には該ＦＲＰ成形品の洗浄面に実質上はと
んど悪影響を与えることなく除去目的物に対する洗浄除
去能力を大幅に向上させることに成功した繊維強化プラ
スチック成形品の洗浄剤に関するものである。

［従来の技術］ ｌ１ｍ強化プラスチックは、今日魅力ある新材料として
各方面の注目を集めており、船艇、船舶。

建築材料、電気部品等の身近なものから、更には宇宙・
航空機等に至る迄、多方面且つ広範な分野に使用される
に及んでいる。

ところが該ＦＲＰ製の船艇を海上等に浮かべて運行した
場合、該海上等に浮遊する汚濁物例えば油成分等が船体
に付着してしまうが、これを除去しようとしても上記油
成分の性質によっては極めて困難な場合がある。また上
記船艇の製造過程等においては、船体に微細な鉄粉等が
付着することもあるが、この様な船艇を殊に海上で使用
した場合、上記鉄粉が酸化されて錆を生じ該錆を除去す
るのにも特別の配慮が必要となる。

この様な付着物（油や錆等）を除去する目的で船艇を洗
浄するに当たっては、灯油やアルコール等の有機溶剤に
ドデシルベンゼンスルホン酸等の界面活性剤を加えた洗
浄剤が用いられているが、ＦＲＰ成形物表面に対する油
・錆等の付着力の大小、或は油等の溶解性等によっては
必ずしも満足できる洗浄効果を得る迄には至らなかった
。

そこで溶解性の強い溶剤（例えばトリクレンモルホリン
）を用いて洗浄を行ない上記付着物に対する洗浄力の強
化を図ろうと試みたが、この場合は上記船体等における
洗浄表面の侵食を招く結果となり、この面からの欠点が
露呈した。しかも上記溶剤の成分には環境汚染の原因に
なる物質（例えばモルホリン）が含まれている為、関係
法規面から制約される場合もある。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明はこうした事情を考慮してなされたものであって
、船艇等のＦＲＰ成形品を洗浄するに当たって、該ＦＲ
Ｐ成形品の洗浄表面に実質上はとんど悪影響を与えるこ
となく上記付着物に対する洗浄能力を大幅に向上させる
ことのできる繊維強化プラスチック成形品の洗浄剤を提
供しようとするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明゛に係る繊維強化プラスチック成形品の洗ン 浄剤とは、低級ジカルボン酸及び／又は低級ヒドロキシ
カルボン酸を含有する点に要旨が存在するものである。

［作用］ 本発明者等は、洗詐力の向上を図るといった本発明の前
記目的を達成する為に、従来の洗浄剤に種々の化合物を
添加し、広範且つ実証的な検討を加えた結果、低級ジカ
ルボン酸及び／又は低級ヒドロキシカルボン酸を添加し
てやれば、本発明の上記目的を十分達成することができ
るとの結論を得た。上記低級ジカルボン酸及び／又は低
級ヒドロキシカルボン酸の油成分や錆に対する作用につ
いては概ね以下の通りであるものと考えられるが、詳細
は明らかでない。

（１）油成分について 油成分は界面活性剤の作用によって有機溶剤とのなじみ
が向上し、除去さ・れ易くなる。

しかしそれでも尚不十分な場合もあり、上記カルボン酸
は例えば中和反応等により上記油成分を更に攻撃し、該
油成分の分解促進や油成分に混入している錆等の除去に
寄与するものと考えられる。

（２）錆について 上記油成分と混ざり合っている錆については上記（１）
の作用によって除去される。−力士記カルボン酸が、錆
（鉄の水酸化物）を中和する作用等を有していることも
錆除去にとって重要な役割を果たしていると考えられる
。

低級ジカルボン酸としては、分子式Ｃｎ　Ｈ２ｎ　−２
０ｓ（ｎ＝２〜６の整数）で表わされる例えばシュウ酸
、マロン酸、コハク酸、グルタル酸等を挙げることがで
きる。また低級ヒドロキシカルボン酸としては、ＣｎＨ
ｎ−２０ｎ、ｌ　（ｎ　＝　２〜Ｂ　）　テ表わされる
例えばグリコール酸、タルトロン酸、リンゴ酸。

クエン酸等を例示することができる。尚上記低級ジカル
ボン酸等以外の成分については、従来と同様に水及び有
機溶剤並びに界面活性剤を用いたので、以下これらの具
体例について例示する。

有機溶剤としては水溶性であり且つ不揮発性のもので、
グリコール系化合物例えばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール等を挙げるこ
ンができる。

界面活性剤としては特に制限を要しないが、低公害性の
観点から易分解性のもの例えばポリオキシエチレン０＜
Ｘａ：　６〜２０）ノニルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレン（炭素数＝２〜５）ラウリルエーテル等を例
示することができる。

以下実施例を用いることによって本発明を具体的に説明
する。

［実施例］ 第１表に示す配合割合に従って洗浄剤Ａ、Ｂ。

Ｃ，Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇを調製してこれを用い、ガラス繊維
強化熱硬化性プラスチック製の船艇について洗浄力比較
テストを行なった。

尚テスト内容については下記の通りである。

航行後の船舶の側面５０ｃｓＸ５０ｃｍの広さ部分に各
１００ｇの上記夫々の洗浄剤を塗布し、１０分間放以後
水洗し、油汚れ及び錆の落ち具合を比較した。その結果
を第２表の如くまとめた。

第　　２　　表 尚第１表の配合割合を基に種々検討を加えた結果、低級
ジカルボン酸及び／又は低級ヒドロキシカルボン酸：１
〜３０重量％（より好ましくは５〜１０重量％）、有機
溶剤＝１〜ｉｏ重量％、界面活性剤：　０．１−１．０
重量％を含み、残部が水である洗浄剤を用いることが本
発明の効果をより有効に発揮する上で好ましいことが分
かった。

［発明の効果］ 本発明は以上の様に構成されているので、船艇等のＦＲ
ＰＩ＆、形量を洗浄するに当たって、該ＦＲＰｒ＆形品
の洗形量面に実質上はとんど悪影響を与えることなく該
付着物に対する洗浄能力を大幅に向上させることのでき
る＃ａｍ強化プラスチック成形品の洗浄剤を得ることが
できた。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 低級ジカルボン酸及び／又は低級ヒドロキシカルボン酸
   を含有することを特徴とする繊維強化プラスチック成形
   品の洗浄剤。