JPS6127531Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、マスカラ・アイライナー等の液状化
粧料塗布容器に於いて、金属製の外筒に合成樹脂
製の口部筒の挿嵌止着が容易に、そして確実に、
更には意匠的にも優れた化粧料容器を提供するこ
とを目的としている。

〔従来の技術〕

従来より、第１図に示すようにマスカラ・アイ
ライナー等の液状化粧料容器は、有底筒状の金属
製外筒１１に払拭部材７を付設した口部筒５を挿
嵌止着し、外筒１１内に内装されていた内筒を不
用にして、コストダウンを計つていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、口部筒５が合成樹脂製の為、金属製の
外筒１１に圧入嵌着した場合、クリープ現象及び
口部筒５へのキヤツプの螺合操作等により、その
嵌着が緩んで抜け取れてしまう等の事故が起こる
事があつた。

又、金属製外筒１１と、合成樹脂製口部筒５の
止着方法として接着方法を利用した場合、接着剤
の塗布位置及び塗布量の調整が難しく、不良率増
加の原因となるものであつた。

更には、外筒１１に口部筒５を挿嵌後、外筒１
１の外壁よりカシメ加工を施こせば緩み防止とな
るものの化粧料容器はその意匠が非常に重要視さ
れるものである為、不適当な方法であつた。

〔問題点を解決する為の手段〕

棒状化粧料６を収容した金属製の外筒１１と、
該外筒１１に止着されキヤツプ１を着脱自在に螺
着する口部筒５と、該口部筒５の下方に止着さ
れ、キヤツプ１に植設された塗布軸４に付着する
液状化粧料６を払拭する払拭部材とから成る化粧
料容器に於いて、口部筒５の下方の挿嵌部８に
は、アルミニウム等の薄肉金属リング９を複数の
突きダボ１０により止着し、この口部筒５の挿嵌
部８を外筒１１に圧入止着する。

〔作用〕

口部筒５の挿嵌部８は、複数の突きダボ１０に
よつて止着した薄肉金属リング９が、クリープ現
象で緩んだりする事なく被嵌しており、この薄肉
金属リング９は、外筒１１に圧入嵌着されてい
る。従つて、口部筒５は外筒１１に止着されるも
のである。

〔実施例〕 キヤツプ１を着脱自在に螺着する口部２を有
し、キヤツプ１に植設され、先端に塗布部３を有
した塗布軸４が挿入される口部筒５は、合成樹脂
製であり、下方に前記塗布軸４に付着した液状化
粧料６を払拭し、塗布部３の液状化粧料６を適量
に調節する払拭部材７を止着している。また、口
部筒５の下方の挿嵌部８には、その外径とほぼ同
径の内径よりなる、アルミニウム等の薄肉金属リ
ング９が挿嵌され、更に、薄肉金属リング９は、
外側面より複数の突きダボ１０を突設させ、挿嵌
部８に止着している。この口部筒５の薄肉金属リ
ング９が止着した挿嵌部８は、液状化粧料６を収
容した有底筒状の金属製外筒１１の上端に圧入嵌
着している。

〔考案の効果〕

本考案は以上の様に、合成樹脂製の口部筒５に
薄肉金属リング９を止着した後、金属製の外筒１
１に圧入止着する為、金属同士の圧入嵌着とな
り、止着が確実なものとなつている。また、口部
筒５に薄肉金属リング９を止着する為の突きダボ
１０は、外筒１１内に挿入された状態で止着され
ており、外部に露出する事がない為、意匠的にも
優れた化粧料容器を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のマスカラ容器の部分拡大断面
図、第２図は、口部筒に薄肉金属リングを止着し
た状態の部分断面図、第３図は、本考案実施例マ
スカラ容器の正面断面図。 １〜キヤツプ、２〜口部、３〜塗布部、４〜塗
布軸、５〜口部筒、６〜液状化粧料、７〜払拭部
材、８〜挿嵌部、９〜薄肉金属リング、１０〜突
きダボ、１１〜外筒。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 液状化粧料６を収容した金属製の外筒１１と、
   該外筒１１に止着され、キヤツプ１を着脱自在に
   螺着する口部筒５と、該口部筒５の下方に止着さ
   れ、キヤツプ１に植設された塗布軸４に付着した
   液状化粧料６を払拭する払拭部材７とから成る構
   成に於いて、 前記口部筒５下方の挿嵌部８には、アルミニウ
   ム等の薄肉金属リング９を複数の突きダボ１０に
   より止着し、この口部筒５の挿嵌部８を外筒１１
   に圧入止着した事を特徴とする化粧料容器。