JPS6125698Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、マスカラ及びアイライナー等の塗布
具の改良に関するもので、マスカラ及びアイライ
ナーの塗布軸をしごき栓へ挿入する時、化粧料の
噴出による汚損を防止し、又しごき栓上部の化粧
料の溜りも同時に防止するものである。

［従来の技術］ 従来より、マスカラ及びアイライナー等の塗布
容器は、容器の口部に止着されたしごき栓によつ
て、軸に付着した化粧料を払拭し、確塗布部に付
着する化粧料の量を適宜に調節するものであつ
た。

［考案が解決しようとする問題点］ しかし、使用後、容器に軸を挿入すると、しご
き栓によつて塗布部に残留している化粧料を払拭
してしまい、化粧料がしごき栓上部に溜まつてし
まい、その結果、軸上部が汚損する事があつた。
更に、軸がしごき栓に摺接している為、しごき栓
への挿入回数が増すにつれ、しごき栓上部の化粧
料の溜まりが増大し、軸の挿入時に、容器の内圧
が上昇して、しごき栓と軸との間より空気が噴出
し、しごき栓上部に溜まつていた化粧料が飛散し
てしまい、手や衣服を汚してしまう事があつた。

［問題点を解決するための手段］ 容器１の口部９に螺着するキヤツプ７と、この
キヤツプ７に植設され、容器１の口部９に装着さ
れたしごき栓３に摺接して貫通する軸５と、この
軸５の先端に装着された塗布部８とより構成され
るマスカラ及びアイライナー等の塗布具に於い
て、軸５には、キヤツプ７を容器１の口部９に螺
着した際、しごき栓３よりも僅かに下方の位置に
複数個の凸部１０を円周上に突設させる。

［作用］ キヤツプ７と容器１の螺着を解除して軸５を容
器１内より引き抜くと、塗布部８に付着している
余分な化粧料は、しごき栓３によつて払拭され、
適当な付着量に調節して取り出される。

使用後、塗布部８及び軸５をしごき栓３へ挿入
すると、塗布部８に残留した化粧料がしごき栓３
によつて払拭されしごき栓３上部に溜まるが、溜
まつた化粧料は、軸５の凸部１０がしごき栓３を
通過する時にしごき栓３を拡開させ、凸部１０の
間より容器１内部へ滴下させる。同時に容器１内
の空気も外部へ放出させる。

［実施例］ キヤツプ７には、軸５が植設されており、この
軸５の先端には塗布部８が装着されている。

このキヤツプ７が螺着する口部９を有した容器
１は、有底筒状体であり、その内部に化粧料を収
容している。この口部９の開口部２には、しごき
栓３が装着さている。このしごき栓３は、柔軟性
の適宜の材質、例えばゴム等で構成されている。
また、しごき栓３の下方は、しごき部４となつて
おり、このしごき部４は、前記軸５と同径また
は、多少小径のしごき孔６が穿設されている。こ
のしごき孔６には、前記軸５及び塗布部８が挿嵌
自在に挿入される。

尚、軸５には、キヤツプ７を容器１の口部９に
螺着した時、しごき栓３より下方となる位置に、
円周状に複数個の凸部１０を突設させている。そ
して、凸部１０間には、間隙１１を構成してい
る。

［考案の効果］ 本考案は以上の様に、軸５に凸部１０を設けた
為、凸部１０がしごき栓３を通過する時に、しご
き孔６を拡開させ、しごき栓３の上部に残留した
化粧料を滴下させると共に、容器１内の空気を外
部に放出させるものである。従がつて、化粧料が
飛散する事なく、手や衣服等を汚す心配がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案実施例の側断面図、第２図
は、凸部がしごき栓を拡開させている状態の部分
側断面図、第３図は、第２図に於けるＡ−Ａ断面
図。 １……容器、２……開口部、３……しごき栓、
４……しごき部、５……軸、６……しごき孔、７
……キヤツプ、８……塗布部、９……口部、１０
……凸部、１１……間隙。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 容器１の口部９に螺着するキヤツプ７と、該キ
   ヤツプ７に植設され容器１の口部９に装着された
   しごき栓３に摺接して貫通する軸５と、該軸５の
   先端に装着された塗布部８とより成る構成に於い
   て、 前記軸５には、キヤツプ７を容器１の口部９に
   螺着した際、しごき栓３よりも僅かに下方の位置
   に複数個の凸部１０を円周上に突設させた事を特
   徴とするマスカラ及びアイライナー等の塗布具。