JPS6126728Y2 - - Google Patents

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JPS6126728Y2
JPS6126728Y2 JP14148081U JP14148081U JPS6126728Y2 JP S6126728 Y2 JPS6126728 Y2 JP S6126728Y2 JP 14148081 U JP14148081 U JP 14148081U JP 14148081 U JP14148081 U JP 14148081U JP S6126728 Y2 JPS6126728 Y2 JP S6126728Y2
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  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、原子力プラント、火力プラント等で
用いられる蒸気の湿分分離器に関する。
高圧タービン蒸気を汽水分離して、ほぼ乾き蒸
気とした後、主蒸気の一部と熱交換し過熱蒸気と
して低圧タービンに送る、いわゆる蒸気再熱方式
が採用されるようになつて、低圧タービン内の湿
り度が減少してプラント性能が約2%も向上し、
更に低圧タービンや給水加熱器周りのエロージヨ
ンも軽減されるようになつた。
汽水分離された蒸気を加熱する熱源として、主
蒸気の他に高圧抽気を併用する二段式再熱方式も
知られているが、主蒸気のみを加熱源とする一段
再熱方式に比べて二段再熱方式では更に0.3〜0.5
%の熱交率が向上する。なお、湿分分離器は、通
常汽水分離を行なう湿分分離部と再熱を行なう再
熱部とを1個の胴に収納している。
第1図は一部を切欠して示した湿分分離器全体
の平面図であり、第2図は第1図のA−A線に沿
う側断面図である。これらの図に示されているよ
うに、胴1は両端を鏡板で閉じられた横長の筒状
をなし、中央の下部に軸対称位置に湿り蒸気の流
入口2が設けられ、中央の上部に湿分が分離され
た後過熱された乾き蒸気の流出口3が設けられて
いる。湿り蒸気の流入口2は導入蒸気用空間4に
連つており、この空間4は胴1の長手方向左右に
連つている。すなわち、第3図(第1図のB−B
線断面)に示すように、胴1の内部はマニホール
ドプレート5によつて上下に仕切られており、ま
た中心部には加熱部6を形成する壁7が設けられ
ている。従つて、胴1の軸方向に沿つて、胴1の
壁とマニホールドプレート5と壁7によつて囲ま
れて空間4が画成されていることになる。よつ
て、プレート5は底板の役目をしている。
一方、マニホールドプレート5を境として導入
蒸気用空間4に対応する側は湿分分離用空間8と
なつており、この空間8には縦方向に湿分分離エ
レメント9が設けられている。また、マニホール
ドプレート5には、湿分分離エレメント9の設け
られる位置の外側に、スロツト部10が形成され
ている。なお、湿分分離エレメント9の一例を第
4図に示してあり、図中矢印方向から湿つた蒸気
が導入され、エレメント内を通過することによつ
て水滴を除去している。
さて、このように構成されている従来の湿分分
離器にあつては、胴1内へ流入口2から導入され
た湿り蒸気は、空間4へ長手方向に流れて配分さ
れ、マニホールドプレート5のスロツト部10を
通つて湿分分離用空間8に入り、湿分分離エレメ
ント9を通過することにより水と蒸気に分離され
る。そして、水滴を除去された蒸気は壁7の下部
に形成された穴11を通つて加熱部6へ入り、主
蒸気等との熱交換により過熱されて乾き蒸気とな
り、流出口3から排出され例えば低圧タービン等
へ供給される。また、分離された水はドレン排出
口12から胴1外へ排出される。尚図中破線矢印
は蒸気の流れを示している。
ところで、第4図に示したような波形式の湿分
分離エレメント9の性能を向上させるためには、
エレメント5へ流入する蒸気の流速と湿り度の分
布を均一にする必要がある。しかし従来の湿分分
離器では、マニホールドプレート5上に水Wが溜
り、この溜つた水がスロツト部10から湿分分離
用空間8へ蒸気噴流とともに運ばれることになつ
ていた。従つて、湿分分離エレメント9への流入
条件が均一なものとなりにくく、その性能を十分
発揮させることができなかつた。
本考案は上記のようなマニホルドプレート上に
溜る水分を除去することによつて、高性能の湿分
分離器を提供することを目的としてなされたもの
である。
すなわち本考案は、両端を鏡板で閉じられた
ほゞ水平な胴、該胴内に長手方向に沿つて設けら
れた鉛直区画壁、該区画壁と前記胴の内面との間
に長手方向にのびて設けられ湿り蒸気導入空間を
上方に前記胴と前記区画壁と協働して画成する傾
斜底板、該傾斜底板の下端よりも低い所に前記区
画壁に沿つて延設された湿分分離部、該湿分分離
部に沿つて前記傾斜底板に穿設されると共に上方
突出縁板で囲まれたスロツト部、前記傾斜底板の
下端に接して開口すると共に途中にトラツプ部を
具えた排水通路、前記胴に設けられた蒸気出口及
び蒸気入口を有し、前記スロツト部から前記湿分
分離部を通つて前記蒸気出口に至る蒸気流路が形
成されてなることを特徴とする蒸気の湿分分離器
にある。
以下本考案の一実施例を第5図ないし第8図を
参照して詳細に説明する。なお第5図ないし第8
図において、第1図ないし第4図と同様部分には
同一符号を附して示してある。
第5図は本考案に係る湿分分離器の一実施例を
示したもので、第1図のC−C線に沿う部分の断
面図である。すなわち、本考案ではマニホールド
プレート5を過熱部6側へ向けて傾斜させて傾斜
底板とし過熱部6と湿分分離用空間8との間にプ
レート5の下端に接して上部が開口した排水通路
21を形成し、更に、マニホールドプレート5の
スロツト部10にはスロツトを囲み上方に突出す
る上方突出縁板22を設ている。なお図中6a,
6bは過熱器であり、破線矢印は蒸気の流れを示
している。
第5図における排水通路21の詳細が第6図な
いし第8図に示されている。この第6図は第5図
のD−D線方向の断面図であり、この図によく示
されているように、逆L字板21a、垂直板21
b,仕切板21cによつて下部を絞り中間部にト
ラツプ部を形成するよう構成されている。このト
ラツプ部には後述するように水が溜り、蒸気を通
さないようにしている。なお第7図は第6図のE
−E線に沿う矢視図、第8図は第6図のF−F線
に沿う矢視図である。
さて上記のように構成された本考案の湿分分離
器は、スロツト部10が湿分分離部である湿分分
離エレメント9の上端よりも高い所に位置してい
ることにより、空間4からスロツト部10を介し
て湿分分離用空間8へ噴射される蒸気噴流は、湿
分分離エレメント9の上端9aへ到達するまでの
間に完全に膨張するので、エレメント9の入口で
の蒸気流速分布は極めて均一性をもつようにな
る。また、スロツト部10には、スロツトを囲ん
で上部に突き出た上方突出縁板22を設けたの
で、蒸気噴流にマニホールドプレート5上に溜つ
た水を巻き込んで湿分分離用空間8へ混入させる
ことはない。更に、マニホールドプレート5は傾
斜しており、その下方に排水通路21が形成され
ているので、マニホールドプレート5に溜つた水
は傾斜に沿つて排水通路21へ流れる。この排水
通路21はトラツプ部を備えているので、流れ込
んだ水は、垂直板21bの高さまで常に溜つてお
り、オーバーフローした分だけが下部のデツキプ
レート側へ流れ、ドレン排出口12から胴1の外
部へ排出されることになる。従つてこのトラツプ
部を有するため、湿り蒸気が導入蒸気用空間4か
ら排水通路21を通つてドレン排出口12へもれ
ることはない。
なお、湿分分離エレメント9を湿り蒸気が通過
することにより、水滴が除去された蒸気は、過熱
部6によつて過熱された後蒸気流出口3から排出
されることは従来と同様である。また、エレメン
ト9で分離された水滴は下方へ流れ、ドレン出口
12から排出されることも従来と同様である。
以上述べたように本考案によれば、排水通路に
トラツプ部をそなえているので、湿り蒸気が導入
蒸気空間から排水通路を通つてドレン排出口へも
れることがない。また湿分分離部に沿つて設けら
れた突出縁板付のスロツトを蒸気流が流れ、伴流
水滴(湿分)がないので、湿分分離エレメント9
の入口での蒸気流速分布と蒸気の湿り度分布を均
一化することができ、湿分分離エレメント9を効
率よく機能させることが可能となる。よつて湿分
分離器としての性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は通常の湿分分離器の一部を切欠して示
す平面図、第2図は第1図のA−A線に沿う断面
図、第3図は第1図のB−B線に沿う断面を拡大
した断面図、第4図は湿分分離エレメントの一例
を示す図、第5図は本考案の一実施例を示したも
ので、第1図のc−c線に沿う部分に相当する断
面図、第6図は第5図のD−D線に沿う断面を拡
大した図、第7図は第6図のE−E線に沿う矢視
図、第8図は第6図のF−F線に沿う矢視図であ
る。 1…胴、2…蒸気流入口、3…蒸気流出口、4
…導入蒸気用空間、5…マニホールドプレート、
6…加熱部、7…壁、8…湿分分離用空間、9…
湿分分離プレート、10…スロツト部、11…
穴、12…ドレン排出口、21…排水通路、22
…上方突出縁板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両端を鏡板で閉じられたほゞ水平な胴、該胴内
    に長手方向に沿つて設けられた鉛直区画壁、該区
    画壁と前記胴の内面との間に長手方向にのびて設
    けられ湿り蒸気導入空間を上方に前記胴と前記区
    画壁と協働して画成する傾斜底板、該傾斜底板の
    下端よりも低い所に前記区画壁に沿つて延設され
    た湿分分離部、該湿分分離部に沿つて前記傾斜底
    板に穿設されると共に上方突出縁板で囲まれたス
    ロツト部、前記傾斜底板の下端に接して開口する
    と共に途中にトラツプ部を具えた排水通路、前記
    胴に設けられた蒸気出口及び蒸気入口を有し、前
    記スロツト部から前記湿分分離部を通つて前記蒸
    気出口に至る蒸気流路が形成されてなることを特
    徴とする蒸気の湿分分離器。
JP14148081U 1981-09-25 1981-09-25 蒸気の湿分分離器 Granted JPS5846903U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14148081U JPS5846903U (ja) 1981-09-25 1981-09-25 蒸気の湿分分離器

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JP14148081U JPS5846903U (ja) 1981-09-25 1981-09-25 蒸気の湿分分離器

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Publication Number Publication Date
JPS5846903U JPS5846903U (ja) 1983-03-30
JPS6126728Y2 true JPS6126728Y2 (ja) 1986-08-11

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ID=29934578

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JP14148081U Granted JPS5846903U (ja) 1981-09-25 1981-09-25 蒸気の湿分分離器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4721641A (en) * 1985-05-03 1988-01-26 Bob Bailey Auto accessory floor mat

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JPS5846903U (ja) 1983-03-30

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