JPS61261627A - バイオ燃料ガスタ−ビンプラントおよびその運転方法 - Google Patents

バイオ燃料ガスタ−ビンプラントおよびその運転方法

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JPS61261627A
JPS61261627A JP10358885A JP10358885A JPS61261627A JP S61261627 A JPS61261627 A JP S61261627A JP 10358885 A JP10358885 A JP 10358885A JP 10358885 A JP10358885 A JP 10358885A JP S61261627 A JPS61261627 A JP S61261627A
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JP
Japan
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gas
pressure air
furnace
biofuel
pyrolysis
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JP10358885A
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Takeshi Suzuki
剛 鈴木
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木材あるいは泥炭や褐炭などの低品位炭を含
んでなるバイオ燃料をガス化し、そのガス化されたバイ
オ燃料を燃料ガスとするバイオ燃料ガスタービンプラン
トおよびその運転方法に関する。
〔従来の技術〕
一般に、ガスタービンは空気圧縮機により圧縮された高
圧空気と燃料を混合して燃焼器において燃焼せしめ、そ
nによって得らnる高圧燃焼ガスをガスタービンへ導い
て出力を発生させるようになっている。燃料としてガス
を用いる場合は、燃料ガスをガスタービンの入口圧力以
上に昇圧しなければならないことから、燃料ガス圧縮機
の動力が犬となるので、同一発熱量の液体燃料に比べて
熱効率が劣るという問題がある。
特に木材あるいは褐炭や泥炭などのバイオ燃料をガス化
して得られる生成ガスは、発熱量が低いことから所要燃
料ガス量が増大し、液体燃料に比べて極めて熱効率が低
いという問題がある。
しかしながら、近年、エネルギーの多角化などの観点か
ら木材あるいは低品位炭などを燃料とし、かつ熱効率が
十分高いガスタービンプラントの実現が要望されるとこ
ろとなっている。しかし、固定床式や単基の流動膚式の
ガス化炉を用いて木材などをガス化する方式によると、
得られるエネルギー源としては、生成ガスのみであるこ
とから、また上述したようにガスタービンの燃料とする
にはその生成ガスを全量圧縮しなくてはならないことか
ら、極めて熱効率が低く、従来バイオ燃料によるガスタ
ービンプラントの実現は極めて困難であるとされていた
そこで、本発明者は、バイオ燃料を用いたガスタービン
プラントの熱効率を向上させるべく、バイオマス燃料と
熱分解媒体により流動層ケ形成してバイオ燃料を熱分解
する熱分解炉と、この熱分解炉から連続的に抜き出され
再び熱分解炉に循環送入される熱分解媒体を加熱する流
動層型焼却炉と、からなる二基式の流動層型ガス化装置
を用いてバイオ燃料をガス化し、熱分解炉から送出され
る生成ガスの一部を燃焼炉の主燃料および流動化媒体と
するとともに、燃焼炉から排出される燃焼ガスによりガ
スタービンの燃焼器に流入される高圧空気を加熱するよ
うにしたバイオ燃料ガスタービンプラントを提案してい
る(特願昭59−258457号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記提案のものによっても、末だ十分に
高い熱効率を得るものとはなっていないという問題があ
る。
例えば、熱分解炉から送出される生成ガスは高温のガス
となっているが、その生成ガス中には凝縮温度の高いタ
ール分などが含有さnている次め、単に熱回収をすると
、タール分が熱回収器内で凝縮液化さn、液化されたタ
ール分が炭化して自撚する虞れがあるなどの問題から、
顕熱な回収することなく、洗浄装置に導いて冷却洗浄す
るよりにしている。
また、上述した二基式のガス化装置を備えたガスタービ
ンプラントにあっては、ガスタービン本体の熱効率を向
上させるべくガスタービンの入口温度を通常の高い温度
に設定すると、得られる生成ガスの熱量と燃焼炉排ガス
の回収顕熱の和がガスタービンの所要熱量に達せず、熱
バランスがとれないということがある(既存のガスター
ビンにおいては所定の空気量が決められている九め)。
その熱バランスを満足させてガスタービン本体の熱効率
を高く維持しようとすると、補助燃料ガスなどの他の熱
源が必要となるという問題がある。
なお、この熱源としてタービンの排熱を利用することも
考えられるが、一般にガスタービンの排熱は蒸気タービ
ン駆動用に用いられていることから。
プラント全体の熱効率としては向上されることはない。
本発明の目的は、熱分解生成ガスの顕熱を有効に回収し
て熱効率を向上させることができるバイオ燃料ガスター
ビンプラントを提供するとともに。
プラントの熱バランスを簡単に調整できるバイオ燃料ガ
スタービンプラントの運転方法を提供することKある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、バイオ燃料と熱分
解媒体とにより流動層を形成してバイオ燃料を熱分解す
る熱分解炉と、この熱分解炉から連続的に抜き出され再
び分解炉に循環送入される熱分解媒体を加熱する流動層
型の焼却炉と、前記熱分解炉で発生される生成ガスを洗
浄する生成ガス洗浄装置と、この洗浄装置により洗浄さ
れた生成ガスを燃焼して空気圧縮機により加圧された高
圧空気を加熱する燃焼器と、この燃焼器により加熱昇温
された高圧空気により駆動されるガスタービンと、を備
えてなるバイオ燃料ガスタービンプラントにおいて、前
記燃焼器に流入される高圧空気の少なくとも一部を前記
熱分解炉から送出される生成ガスにより加熱する高圧空
気加熱器を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記本発明
に係るバイオ燃料ガスタービンプラントの運転方法にお
いて、前記熱分解炉の熱分解温度を制御して熱バランス
を調整することを含んでなることを特徴とする。
〔作用〕
このような構成とすることによって、熱分解炉から送出
する生成ガスの顕熱の一部が燃焼器に流入される高圧空
気によって回収される次め、その高圧空気が昇温された
熱量分だけ熱効率が向上することになる。
ま几、熱分解炉における熱分解温度を制御することによ
り、温度が低くなればなるほど木材などのバイオ燃料の
チャー化率が増え(逆に一炭素分ガス化率が低下する)
、熱分解炉から送出される生成ガス中の未分解固形物が
増大し、これによって燃焼炉に供給されるチャーが増え
るため、燃焼炉から排出される燃焼ガスの温度が上昇さ
れることになる。つまり、熱分解炉の熱分解温度を調節
することによって、生成ガスま友は燃料ガスのエネルギ
バランスを制御することができることから、ガスタービ
ン、出力に応じて、かつプロセスの状態に応じて熱分解
温度を制御することにより、容易にプラント全体の熱バ
ランスを制御することができることになる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
第1図に本発明を適用してなる一実施例のバイオ燃料ガ
スタービンプラントを主要部とし友ガスタービン複合発
電プラントの全体構成図を示す。
第1図において、バイオ燃料のガス化装置は、そ扛ぞれ
流動層型の熱分解炉12と燃焼炉14とを有してなる二
基式のものとなっており、それぞれの炉12と14には
、熱分解媒体として流動砂が封入されている。なお、熱
分解媒体としては触媒などを用いることも可能である。
そして七nらの炉内の熱分解媒体は、燃焼炉14に排熱
ボイラ16から送給される蒸気と送風機18から送給さ
れる空気からなる流動化ガス体によって炉内に流動層を
形成するとともに、循環バイブ20と22を介して2炉
間を循環的に流動さ扛るようになっている。
熱分解炉12には、原料供給装置24を介して細粒化さ
れた木材が供給されるようになっており、木材は流動砂
とともに流動され、燃焼炉14で加熱された流動砂の保
有熱によって熱分解される。
この熱分解により発生した生成ガスは、炉頂から抜き出
され、サイクロン26において生成ガスに同伴された比
較的大きな固体粒子(例えば流動砂)が回収さn、さら
にマルチサイクロン28において炭素を主成分とするチ
ャーが捕集されるようになっている。このマルチサイク
ロン28で捕集されたチャーは、フィーダ30によって
連続的に燃焼炉14に供給され、燃焼炉14における流
動砂の加熱燃料として用いられる。燃焼炉14において
発生したつ焼排ガスは、サイクロン32によって比較的
大きな粒形の固形物(主として流動砂)が回収され、さ
らにマルチサイクロン34に導かれ、飛散灰が捕集さ扛
るようになっている。そして、捕集された灰は、フィー
ダ36によって灰ホッパ38に排出されるようになって
いる。なお、熱分解炉12と燃焼炉14の炉底部からは
フィーダ40と42によって、適宜流動砂が廃砂として
排出されるようになっている。
マルチサイクロン28によってチャーが除去された生成
ガスは、バイパス路を有する第1の高圧空気加熱器44
を介して、2本の洗浄塔46を有してなるガス洗浄装置
に導かt、生成ガス中に含有された王としてタール分が
除去さfL7tのち、ガスホルダ48に貯留される。な
お、洗浄塔46にはそれぞn循環ポンプ50により洗浄
水が循環されており、それら洗浄水は冷却器52によシ
冷却されるようになっている。また、洗浄塔46の底部
からは、タール分を含む循環液が必要に応じてデカンタ
54に抜き出されるようになっている。
ガスホルダ48内の生成ガスは、ガス圧縮機56によっ
て圧縮され、燃焼器14の補助燃料として、またブース
タ圧縮機58を介してガスタービンの燃焼器60に供給
されている。
一方、マルチアイクロン34を通つ九燃焼排ガスは、第
2の高圧空気加熱器と空気加熱器64を介して排熱ボイ
ラ66に導かれ、これらにおいて排熱が回収されたのち
、電気集塵器68を介して煙突70から大気へ放出され
るようになっている。
ガスタービン80の両軸端には、空気圧縮機82と発電
機84とが連結されている。空気圧縮機82により圧縮
された高圧空気は、第1の高圧空気加熱器44と第2の
高圧空気加熱器62とに分流され、それぞnの高圧空気
加熱器により加熱されて燃焼器60に供給されている。
燃焼器60においては、ブースタ圧縮器58から供給さ
れる生成ガスを燃焼させて高圧空気を加熱し、その高温
高圧空気をガスタービン80に供給している。
ガスタービン80に供給され几高圧空気は、ガスタービ
ンを駆動し九のち、排熱ボイラ16を通って煙突70か
ら大気へ放出さ扛ている。
排熱ボイラ16により発生された蒸気は、蒸気タービン
90を駆動し次のち、復水器92により凝縮され、この
復水は給水ポンプ94により再び排熱ボイラ16に給水
され1いる。また、蒸気タービン90によって発電機が
駆動さ扛ている。
デカンタ54の上澄水は、蒸発缶100に導かn、蒸発
缶100から発生される蒸気は排熱ボイラ16を介して
燃焼器14の流動化ガスとして供給されている。ま之蒸
発缶100の循環水は、加熱器102により、排熱ボイ
ラ66により発生さ°  詐た蒸気によって加熱さして
いる。
このように構成される実施例の動作について次に説明す
る。
燃焼器14に装入された流動砂は、空気加熱器64を介
してこの燃焼器14の燃焼排ガスによって加熱された送
風機18から供給さする空気と、排熱ボイラ16から供
給される蒸気とによって流動層を形成し、かつマルチサ
イクロン28の下部から供給される生成ガス中のチャー
分および必要に応じてガス圧縮器56から供給される生
成ガスを燃料として加熱され、この加熱された流動砂は
前記蒸気と空気からなる流動化ガスによって循環パイプ
20を介して熱分解炉12に送られる。分解炉12にお
いては燃焼炉14から供給される流動砂と、原料供給装
置24から供給される木材との流動層が形成さt、木材
は流動砂の保有する熱によって分解し、可燃性の生成ガ
スが発生される。
燃焼炉14から排出される燃焼排ガスは、サイクロン3
2とマルチサイクロン34とによって浮遊固形物が除去
さn、第2の高圧空気加熱器62と空気加熱器64と排
熱ボイラ66によって顕熱が回収され、電気集塵器68
を介して排出される。
一方、分解炉12によって発生された生成ガスは、サイ
クロン26によって比較的大きな粒形の浮遊固形物が除
去され、さらにマルチサイクロン28によって炭素分を
主成分とするチャーが分離除去されたのち、第1の高圧
空気加熱器44を介して洗浄塔46に導かn、ここにお
いて冷却洗浄されたのち、ガスホルダ48に蓄わえらn
る。
他方、空気圧縮機82で圧縮された高圧空気は、第1の
高圧空気加熱器44と第2の高圧空気加熱器62とに分
流して供給さn、それらの高圧空気加熱器44または6
2によって生成ガス9顕熱または燃焼排ガスの顕熱によ
り加熱さn、燃焼器60に導かれる。燃焼器60では、
ガス圧縮機56とブースタ圧縮機58を介して供給され
る高圧の生成ガスを燃焼して、高圧空気を所定のガスタ
ービン入口温度まで加熱したのち、ガスタービン80に
供給する。ガスタービン80を駆動して排出される高温
排ガスは、排熱ボイラ16に導か詐、ここにおいて顕熱
が回収されたのち煙突70を介して大気に放出される。
排熱ボイラ16において発生された蒸気は、王として蒸
気タービン90の駆動力として用いられるとともに、燃
焼炉14の流動化ガスとしての蒸気に用いられる。
このようにして、熱分解炉12と燃焼炉14とからなる
二基式のガス化装置によって発生された生成ガスを燃料
としてガスタービン80が駆動さn、さらにガスタービ
ン80から排出される高温排ガスによって蒸気タービン
90を駆動して、それぞれ発電機84と92を駆動して
発電がなされる。また、燃焼炉14から排出される燃焼
ガスは、第2の高圧空気加熱器62において、ガスター
ビン80に供給される高圧空気を加熱するとともに、空
気加熱器64において燃焼炉14に供給される流動化ガ
スとしての空気を加熱し、さらに排熱ボイラ66におい
て蒸気を発生してその顕熱が回収される。排熱ボイラ6
6により発生され念蒸気は。
洗浄塔46によって生成ガスから分離除去されたタール
分を含有する洗浄水ドレンの上澄液を、蒸発缶100に
おいて蒸発させる熱源として用いられ、蒸発缶100に
おいて発生された蒸気は、排熱ボイラ16によってさら
に加熱され、前述し之流動化ガスとして燃焼炉14に供
給される。
このように熱分解炉12から発生される生成ガス、チャ
ー分およびタール分、燃焼炉14から発生される高温の
燃焼排ガス、ガスタービン80から排出される高温排ガ
スかそれぞれ保有する熱量は、有効に回収され発電に寄
与するので、全体として熱効率の優れたものとすること
ができる。ま友、燃焼炉14と熱分解炉12の流動化ガ
スとして供給される蒸気は洗浄塔46が用い次洗浄水を
回収して排熱ボイラ66.16によって加熱蒸気を生成
するようにしていることから、プラント全体としての補
給水を極力低減することができる。
次に、本発明の特徴に係る部分の動作について詳しく説
明する。
通常のガスタービンにあっては、タービンに供給される
高圧高温ガスの温度(タービン入口温度)は、900〜
1200℃に設定される。いま、タービン入口温度を9
30℃に設定し、空気圧縮機から吐出される高圧空気の
温度を260℃とすると、従来の重塔式ガス化炉のもの
においては、燃焼器において高圧空気を670℃分昇温
させなければならず、それに要する熱量は全て生成ガス
により賄わねばならず、低発熱量の生成ガスによると必
要なガス量が膨大となって、ガス圧縮器の動力が極めて
大きくなるという問題があったのである。しかし、上述
した本実施例によれば、ガス化装置を燃焼炉と熱分解炉
の二基式としていることから、生成ガスと燃焼ガスとが
別に排出される。
したがって、まず第2の高圧空気加熱器62によって燃
焼器60に供給する高圧空気を燃焼排ガスにより加熱し
、これによって、高圧空気を約450℃に昇温させるこ
とかできる。すなわち、燃焼炉14から排出される燃焼
ガスによって、約190℃分昇温させるに相当する熱量
が回収される。しかし、これによっても燃焼器60にお
いて要求される生成ガスの量は930℃−450℃=4
80℃に相当する量が必要となり、ガス圧縮機の動力軽
減は十分とはいえず、しかも前述し友ように、得られる
生成ガスの童および・燃焼ガスの童とガスタービンの所
要熱量との熱バランスがとれない九め、生成ガスが不足
する場合がある。
そこで、この不足分を補う次め、熱分解炉における熱分
解温度を通常の800℃よりも低い温度例えば700℃
、600℃、500℃とすることにより、木材のチャー
化率が増えるということに鑑み、熱分解炉12の作動温
度なり4整して、生成ガスと燃焼ガスの排出割合を変え
、燃焼炉から排出される燃焼ガスの熱量を増大させて、
第2の高圧空気加熱器62における高圧空気の加熱量を
増大させることか可能である。しかし、熱分解炉12の
作動温度を調整する方法においては、原料としての木材
のバイオ燃料の分解温度に下限力Sあり(例えば木材で
450〜500℃)、チャー化率を増大させて燃焼炉1
4の燃焼排ガスを高温化することにも限肛があり、前述
のガスタービン所要熱量の不足分を補うには十分ではな
い。
そこで、本実施例では、この不足分を補うため、熱分解
炉12から排出される生成ガスの顕熱を回収し、この回
収熱により空気圧縮機82から吐出された高圧空気を加
熱するよりにしている。ところで一般に、木材などの木
質系バイオ燃料を熱分解すると、チャー、灰などの副生
物の他にタール分が生成されることか知られている。タ
ールの組成は、原料によって極々変化するが、芳香族炭
化水素を中心とした多くの高分子化合物で構成されてお
り、このタール分を含有する生成ガスを単に熱交換器や
タービンへ導いて顕熱な回収しようとすると、タール分
が凝縮液化して機器等に付着してさまざまの障害を及ぼ
すことから、通常洗浄装置によりタールを分離除去した
のち、燃料ガスとして用いられるようになっている。し
かし、通常タールの露点温度を1400℃程度であるか
ら、400℃以上の範囲で生成ガスの顕熱を使用するよ
うにすnば、熱又換器で回収してもタールが凝縮するこ
とに伴う障害を防止することができる。
しかるに、空気圧縮JI!&82から吐出される高圧空
気の断熱圧縮により、通常260℃程度に昇温されてい
ることから、第1の高温空気加熱器からの熱交換器を適
当に定めることにより、加熱器出口の生成ガス温度をタ
ールの露点以上に保持させて生成ガスの保有する顕熱を
回収するととが可能である。
こうして、熱分解により発生された生成ガスの顕熱の一
部を回収し、ガスタービンの燃焼用高圧空気を加熱する
ようにしていることから、ガスタービンプラントの熱効
率を向上させることができる。また、熱分解炉12の熱
分解温度を調節することにより、プラント全体の熱バラ
ンスを制御するようにしていることから、ガスタービン
の負荷状態に応じて最適な運転を行うことができる。
〔発明の効果〕
以上説明し次ように、本発明によれば、熱分解による生
成ガスの顕熱を有効に回収し、この回収熱によりガスタ
ービンの燃焼器に供給される高圧用空気な加熱している
ことから、ガスタービンプラントの熱効率を向上させる
ことができる。
また、熱分解炉の熱分解温度を制御して生成ガス発生′
i1:および燃焼炉の燃焼排ガスの熱量を制御している
ことから、プラントの熱バランスを簡単に調整すること
ができ、こnによってガスタービンプラントの熱効率を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の適用される一実施例のガスタービンプ
ラントの全体構成図である。 12・・・熱分解炉、14・・・燃焼炉、24・・・原
料供給装置、44・・・第1の高圧空気加熱器、46・
・・洗浄塔、60・・・燃焼器、62・・・第2の高圧
空気加熱器、80・・・ガスタービン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)バイオ燃料と熱分解媒体とにより流動層を形成し
    てバイオ燃料を熱分解する熱分解炉と、この熱分解炉か
    ら連続的に抜き出され再び熱分解炉に循環送入される熱
    分解媒体を加熱する流動層型の燃焼炉と、前記熱分解炉
    で発生される生成ガスを洗浄する生成ガス洗浄装置と、
    この洗浄装置により洗浄された生成ガスを燃焼して空気
    圧縮機により昇圧された高圧空気を加熱する燃焼器と、
    この燃焼器により加熱昇温された高圧空気により駆動さ
    れるガスタービンと、を備えてなるバイオ燃料ガスター
    ビンプラントにおいて、前記燃焼器に流入される高圧空
    気の少なくとも一部を前記熱分解炉から送出される生成
    ガスにより加熱する高圧空気加熱器を設けたことを特徴
    とするバイオ燃料ガスタービンプラント。
  2. (2)前記バイオ燃料は木材、泥炭あるいは褐炭または
    それらの混合物であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のバイオ燃料ガスタービンプラント。
  3. (3)バイオ燃料と熱分解媒体とにより流動層を形成し
    てバイオ燃料を熱分解する熱分解炉と、この熱分解炉か
    ら連続的に抜き出され再び熱分解炉に循環送入される前
    記熱分解媒体を加熱する流動層型の燃焼炉と、前記熱分
    解炉で発生される生成ガスを洗浄するガス洗浄装置と、
    このガス洗浄装置により洗浄された生成ガスを燃焼して
    空気圧縮機により昇圧された高圧空気を加熱する燃焼器
    と、この燃焼器により加熱昇温された高圧空気により駆
    動されるガスタービンと、前記燃焼器に流入される高圧
    空気を前記熱分解炉から送出される生成ガスと前記燃焼
    炉から送出される燃焼排ガスにより加熱する第1と第2
    の高圧空気加熱器と、を備えてなるバイオ燃料ガスター
    ビンプラントの運転方法において、前記熱分解炉の熱分
    解温度を調節してガスタービンの駆動力を制御すること
    を含んでなることを特徴とするバイオ燃料ガスタービン
    プラントの運転方法。
JP10358885A 1985-05-15 1985-05-15 バイオ燃料ガスタ−ビンプラントおよびその運転方法 Pending JPS61261627A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07113092A (ja) * 1992-05-08 1995-05-02 Kinpachi Fujimura 廃棄物の処理装置
JP2005501169A (ja) * 2001-08-22 2005-01-13 シュティヒティン・エネルギーオンデルツォイク・セントラム・ネーデルランド バイオマスのガス化方法およびそのシステム
JP2011514923A (ja) 2008-02-28 2011-05-12 クロネス アーゲー 炭素原材料を変換するための方法および装置
JP2014518982A (ja) * 2011-05-25 2014-08-07 エナー−コア パワー,インコーポレイテッド ガス化発電装置及び廃棄物取扱い方法

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