JPS61261467A - 耐熱材料 - Google Patents
耐熱材料Info
- Publication number
- JPS61261467A JPS61261467A JP10132585A JP10132585A JPS61261467A JP S61261467 A JPS61261467 A JP S61261467A JP 10132585 A JP10132585 A JP 10132585A JP 10132585 A JP10132585 A JP 10132585A JP S61261467 A JPS61261467 A JP S61261467A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- base material
- strength
- fatigue strength
- crystal grains
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は、溶射等により形成された結晶粒度の小さい組
織を有することによって、高温での疲労強度並びに腐食
特性に優れた耐熱材料に係り、特に発電プラントあるい
は化学プラント用構造材料に好適な材料に関する。
織を有することによって、高温での疲労強度並びに腐食
特性に優れた耐熱材料に係り、特に発電プラントあるい
は化学プラント用構造材料に好適な材料に関する。
高温では粒界が転位の生成源となったり、転位の運動や
原子空孔の拡散を助長するため、クリープ抵抗を減少さ
せる原因と考えられている。
原子空孔の拡散を助長するため、クリープ抵抗を減少さ
せる原因と考えられている。
Ashbyらは結晶粒径dとクリープ速度εの間には式
(1)の関係が成立し a、=に/d+Kd” (1)k
、K 定数 高温の場合はどg、=に/dのなりたつ粒径の領域が広
くなることを指摘している。
(1)の関係が成立し a、=に/d+Kd” (1)k
、K 定数 高温の場合はどg、=に/dのなりたつ粒径の領域が広
くなることを指摘している。
一方、疲労き裂の発生には試料表面の突出しおよび入り
込みによる応力集中源が重大な影響を及ぼすため、結晶
粒がこまかいほどき裂の発生は遅く疲労強度もも高い。
込みによる応力集中源が重大な影響を及ぼすため、結晶
粒がこまかいほどき裂の発生は遅く疲労強度もも高い。
このように、クリープ破断強度と疲労強度に及ぼす結晶
粒径の影響は相反するため結晶粒径のコントロールはど
ちらかの特性を犠牲にしなければならない欠点があった
。
粒径の影響は相反するため結晶粒径のコントロールはど
ちらかの特性を犠牲にしなければならない欠点があった
。
そこで従来技術としては、熱処理、研摩さらにピーニン
グによって表面層のみを微細結晶粒にする方法があるが
広範囲にわたって処理するのが難しいため大型部材への
適用がネックとなっていた。
グによって表面層のみを微細結晶粒にする方法があるが
広範囲にわたって処理するのが難しいため大型部材への
適用がネックとなっていた。
溶射は溶射材の結晶粒がこまかいため材料の表面のみを
微細にできるとともに、任意の部分にこの処理ができる
ため特に大型部材の結晶粒調整に効果的である。またレ
ーザーの照射も同様の効果がある。
微細にできるとともに、任意の部分にこの処理ができる
ため特に大型部材の結晶粒調整に効果的である。またレ
ーザーの照射も同様の効果がある。
さらに、耐熱化性は結晶粒がこまかいほど向上するため
(第1図参照)上記の処理は耐酸化性を向上することも
期待できる。
(第1図参照)上記の処理は耐酸化性を向上することも
期待できる。
本発明の目的は溶射等により微細な結晶粒組織を形成し
高温での疲労強度とクリープ破断強度の相方に優れた耐
熱材料を提供することにある。
高温での疲労強度とクリープ破断強度の相方に優れた耐
熱材料を提供することにある。
さらに、上記方法により腐食特性も改善できることが期
待される。
待される。
疲労寿命は、疲労き裂の発生寿命と進展速度の両面から
決定される。このうちき裂の発生は表面に形成されるす
べり帯の鋭い凹凸に起因するため、結晶粒がこまかいほ
と発生を遅らせることができる。その後発生したき裂は
、熱疲労のように粒界反応が影響する高温での疲労の場
合、粒内から粒界を伝播する傾向を示す、したがって−
高温での疲労強度を向上するには、表面層の結晶粒を微
細にし、内部を粗粒にすることによって伝播速度を小さ
くするのが効果的である。
決定される。このうちき裂の発生は表面に形成されるす
べり帯の鋭い凹凸に起因するため、結晶粒がこまかいほ
と発生を遅らせることができる。その後発生したき裂は
、熱疲労のように粒界反応が影響する高温での疲労の場
合、粒内から粒界を伝播する傾向を示す、したがって−
高温での疲労強度を向上するには、表面層の結晶粒を微
細にし、内部を粗粒にすることによって伝播速度を小さ
くするのが効果的である。
高温域のクリープは、粒界で転位の運動や原子空孔の拡
散が容易なため隣接する結晶粒の回転や平行移動が支配
因子となる。このためクリープ強度は粒界の占有面積が
小さくなるため結晶粒が小さいほど高くなる傾向にある
。
散が容易なため隣接する結晶粒の回転や平行移動が支配
因子となる。このためクリープ強度は粒界の占有面積が
小さくなるため結晶粒が小さいほど高くなる傾向にある
。
したがって高温での疲労とクリープ破断強度の双方を向
上させるには表面層のみの結晶粒を微細化することが重
要である。
上させるには表面層のみの結晶粒を微細化することが重
要である。
さらに結晶粒が細かい程耐食性に優れることから粒界ア
タックによる亀裂発生の点でも、微細結晶粒は便利であ
る。
タックによる亀裂発生の点でも、微細結晶粒は便利であ
る。
溶射は大型部材の任意の位置に上記処理を実施できる面
で最も効果的な方法である。またレーザーの照射しこよ
って表面を溶融状態にし急冷することによっても同様の
効果が期待できる。
で最も効果的な方法である。またレーザーの照射しこよ
って表面を溶融状態にし急冷することによっても同様の
効果が期待できる。
第1表は本発明材の一実施例を示す、このうちA鋼はA
286合金、B鋼はCr−Mo−V鋼でいずれも構造用
耐熱鋼として一般に使用されている材料である。
286合金、B鋼はCr−Mo−V鋼でいずれも構造用
耐熱鋼として一般に使用されている材料である。
第2表はA鋼に対し溶射により表面に数−の溶射層を形
成した実施例を示す、溶射層は母材に比べ結晶粒が微細
である。また、母材との整合性も良好である。同様の組
織は1表面にレーザーを照射することによっても得られ
る。
成した実施例を示す、溶射層は母材に比べ結晶粒が微細
である。また、母材との整合性も良好である。同様の組
織は1表面にレーザーを照射することによっても得られ
る。
第3図はA鋼種に対し溶射による微細化処理をした場合
としない場合の650℃低サイクル疲労寿命を示す。処
理材はいずれのひずみ範囲に対しても高い疲労寿命を示
し未処理材に比べ約2倍の向上が見られる。
としない場合の650℃低サイクル疲労寿命を示す。処
理材はいずれのひずみ範囲に対しても高い疲労寿命を示
し未処理材に比べ約2倍の向上が見られる。
これは1表面層で結晶粒が微細なために粒内のき裂発生
が遅れる効果と発生したき裂が粒界に達し、その部分で
進展が停止される2つの効果が複合した結果である。さ
らに高温の疲労では粒内で発生したき裂が、その後粒界
を伝って進展する現象が見られる6本発明鋼は表面層の
みが微細であるため表面層を貫通したき裂が内部組織に
達した場合に粒界が少ないため粒界を進展しにくく進展
速度が小さくなる効果もさらに影響しているものと考え
られる。
が遅れる効果と発生したき裂が粒界に達し、その部分で
進展が停止される2つの効果が複合した結果である。さ
らに高温の疲労では粒内で発生したき裂が、その後粒界
を伝って進展する現象が見られる6本発明鋼は表面層の
みが微細であるため表面層を貫通したき裂が内部組織に
達した場合に粒界が少ないため粒界を進展しにくく進展
速度が小さくなる効果もさらに影響しているものと考え
られる。
第4図は処理材と未処理材の高温特性の比較結果を示す
。高温低すイクルニ:’:、 −’J J命はA鋼種、
B鋼種ともに向上が見られ特にA鋼種は微細化処理によ
り約2倍改善されている。
。高温低すイクルニ:’:、 −’J J命はA鋼種、
B鋼種ともに向上が見られ特にA鋼種は微細化処理によ
り約2倍改善されている。
クリープ破断強度は表面の微細化処理によっても悪影響
は生ぜず未処理材と同等以上の高い強度を示す、これは
クリープき裂の発生が表面層からではなく内部の粒界三
重点もしくは粒界より生じこれら空孔が成長合体とすこ
とによって成長していくため、表面の影響をうけにくい
ことに起因する。
は生ぜず未処理材と同等以上の高い強度を示す、これは
クリープき裂の発生が表面層からではなく内部の粒界三
重点もしくは粒界より生じこれら空孔が成長合体とすこ
とによって成長していくため、表面の影響をうけにくい
ことに起因する。
以上より表面層のみの微細化処理は高温の疲労強度を改
善できるとともにクリープ破断強度にも悪影響を及ぼさ
ないことが明らかとなった。
善できるとともにクリープ破断強度にも悪影響を及ぼさ
ないことが明らかとなった。
なお、上記微細化処理によって水蒸気酸化等の耐食性の
向上も期待できることから、発電プラント用ロータ及び
ブレード等の構造用部材への適用が可能である。
向上も期待できることから、発電プラント用ロータ及び
ブレード等の構造用部材への適用が可能である。
本発明によれば、溶射及びレーザーの照射により表面層
に微細な結晶粒を形成することができる。
に微細な結晶粒を形成することができる。
その結果、高温の疲労強度を未溶射材に比べ約21°1
・−向上でき、さらにクリープ破断強度も低下させない
ため優れた耐熱鋼を提供できる。特に応力集中部を本方
法°で微細化するだけでも効果は十分である。
・−向上でき、さらにクリープ破断強度も低下させない
ため優れた耐熱鋼を提供できる。特に応力集中部を本方
法°で微細化するだけでも効果は十分である。
℃高温低サイクル疲労寿命、第4図は発明材と従来材の
高温特性比較。
高温特性比較。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、表面に母材より微細な結晶粒の組織を有し高温での
強度特に疲労強度に優れることを特徴とする耐熱材料。 2、特許請求の範囲第1項において、表面層に母材より
延性の大きい材料を有することを特徴とする耐熱材料。 3、特許請求の範囲第1項において、表面に母材と同一
の組成からなる微細な結晶粒の組織を有し高温での強度
特に疲労強度に優れることを特徴とする耐熱材料。 4、特許請求の範囲第1項において、溶射により表面に
微細な結晶粒を形成することによつて得られる疲労強度
に優れることを特徴とする耐熱材料。 5、特許請求の範囲第1項において、レーザーの照射に
より得られる微細な結晶粒の組織を有し疲労強度に優れ
ることを特徴とする耐熱材料。 6、上記1〜4で規定された材料より構成されること特
徴とする発電プラント及び化学プラント用機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10132585A JPS61261467A (ja) | 1985-05-15 | 1985-05-15 | 耐熱材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10132585A JPS61261467A (ja) | 1985-05-15 | 1985-05-15 | 耐熱材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61261467A true JPS61261467A (ja) | 1986-11-19 |
Family
ID=14297666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10132585A Pending JPS61261467A (ja) | 1985-05-15 | 1985-05-15 | 耐熱材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61261467A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63207009A (ja) * | 1987-02-24 | 1988-08-26 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 超電導体の作製方法 |
JPS63207007A (ja) * | 1987-02-24 | 1988-08-26 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 超電導体 |
JPS63224117A (ja) * | 1987-03-12 | 1988-09-19 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 超電導体の作製方法 |
JPS6417330A (en) * | 1987-07-10 | 1989-01-20 | Semiconductor Energy Lab | Manufacture of superconductor |
-
1985
- 1985-05-15 JP JP10132585A patent/JPS61261467A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63207009A (ja) * | 1987-02-24 | 1988-08-26 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 超電導体の作製方法 |
JPS63207007A (ja) * | 1987-02-24 | 1988-08-26 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 超電導体 |
JPS63224117A (ja) * | 1987-03-12 | 1988-09-19 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 超電導体の作製方法 |
JPS6417330A (en) * | 1987-07-10 | 1989-01-20 | Semiconductor Energy Lab | Manufacture of superconductor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS61261467A (ja) | 耐熱材料 | |
Prasad et al. | Influence of test temperature on cyclic deformation behavior of a near α titanium alloy | |
US2679466A (en) | Surface decarburization of carboncontaining alloys | |
Walston et al. | Effect of alloying on physical properties of NiAl | |
Liu et al. | Grain boundary fracture in tungsten bi-crystals | |
US5540792A (en) | Components based on intermetallic phases of the system titanium-aluminum and process for producing such components | |
US2374634A (en) | Method for hardening steels | |
JPS59208066A (ja) | 内部窒化モリブデン−ジルコニウム合金の加工法 | |
US3421950A (en) | Method of heat-treating workpieces | |
JPS5974226A (ja) | 浸炭部品の高周波焼戻し方法 | |
KR100266125B1 (ko) | 보톰피스의 화염열처리 방법 | |
JPS5576025A (en) | Structure improving heat treatment method of welding heat affected zone of low alloy steel | |
Markushev et al. | Effect of aging on structure and strength of high pressure torsion processed 2024 aluminum alloy | |
JPS6360270A (ja) | 鋳鉄の耐摩耗性向上方法 | |
SU1601140A1 (ru) | Способ сфероидизирующего отжига катанки и проволоки из углеродистой и легированной стали | |
US1712988A (en) | Treatment of light-metal alloys | |
US1359810A (en) | Method of hardening copper | |
JPH01188659A (ja) | セラミック溶射層の形成方法 | |
Samotugin et al. | Properties of tool steels in plasma hardening with surface melting | |
JPS5922769B2 (ja) | 鍛造品の熱処理法 | |
US2067896A (en) | Surface hardened cast iron articles of manufacture | |
GB2043116A (en) | Producing a composite grain structure in nickel-base superalloy articles | |
JIANG et al. | Fatigue properties of a Ni-base superalloy treated by laserglazing | |
Glezer et al. | Structural Features of the Iron--Silicon--Aluminium Alloy Sendust Obtained by Quenching From the Melt. II.--Quenching Defects | |
JPH02163360A (ja) | 溶射方法 |