JPS6126098Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6126098Y2
JPS6126098Y2 JP997381U JP997381U JPS6126098Y2 JP S6126098 Y2 JPS6126098 Y2 JP S6126098Y2 JP 997381 U JP997381 U JP 997381U JP 997381 U JP997381 U JP 997381U JP S6126098 Y2 JPS6126098 Y2 JP S6126098Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
expansion valve
electromagnetic clutch
temperature
compressor
refrigeration cycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP997381U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57122413U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP997381U priority Critical patent/JPS6126098Y2/ja
Publication of JPS57122413U publication Critical patent/JPS57122413U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6126098Y2 publication Critical patent/JPS6126098Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車用空気調和機における動力伝
達制御装置の改良に関するもので、圧縮機の起動
時にかかる電磁クラツチ、主エンジンへの異常ト
ルクを軽減して、電磁クラツチの摩耗を極力抑制
し、また主エンジンの保護をはかることを目的の
一つとするものである。
従来、この種の自動車用空気調和機は、蒸発器
の吹出し温度を検出して、その検出温度により電
磁クラツチへの通電を制御し、圧縮機を継続運転
して車室内の冷房を行つていた。ところが、車室
内は、熱漏洩が大きく、温度変化がはげしいこと
から、冷凍サイクル中の高低圧間の圧力差が少な
くなる前に圧縮機が運転されることが多く、その
ため、圧縮機の起動に大きなトルクを要し、これ
に起因して電磁クラツチおよび主エンジンにはそ
の都度異常なトルクがかかつていた。その結果、
電磁クラツチの摩耗がはげしく、また主エンジン
が損傷することもあり、何らかの改善策が要求さ
れていた。
本考案は、上記従来の自動車用空気調和機にみ
られる欠点を除去するものである。
以下、本考案をその一実施例を示す添付図面を
参考に説明する。
まず、第1図により冷凍サイクルについて説明
する。
同図において、1は圧縮機、2は凝縮器、3は
減圧器である周知の構成を基本とした熱電形膨張
弁、4は蒸発器で、これらを環状に連結すること
により周知の冷凍サイクルを構成している。5は
主エンジンで、前記圧縮機1はこの主エンジン5
により周知の如くプーリ6,7およびベルト8さ
らに周知の構造からなる電磁クラツチ9を介して
駆動される。ここで、前記圧縮機1、凝縮器2は
車室外Aに配設され、熱電形膨張弁3および蒸発
器4は車室内Bに配設されている。またこの車室
内Bには送風機10が配設されている。11は主
エンジン5の冷却フアンである。12は前記電磁
クラツチ9および熱電形膨張弁3への通電制御を
行う制御装置で、車室内温度を検出する温度検出
器13と蒸発器4の吹出温度を検出するサーミス
タ14を具備している。この制御装置12は、一
方の温度検出器13が運転開始温度を検出したと
き、まず強制的に熱電形膨張弁3を最大に開き、
一定時間経過後に前記熱電形膨張弁3の開閉制御
をサーミスタ14にて行うようにし、同時に電磁
クラツチ9側へ通電する動作を行う。
次に、第2図により上記熱電形膨張弁3の構成
について説明する。
同図において、21は熱電形膨張弁で、弁部分
22と駆動部分23とより構成され、弁部分22
は、内部に交差する流路24を具備した弁本体2
5と、前記流路24に連通する流入管26、流出
管27と、前記流路24内に設けられた弁座28
と、この弁座28とで前記流入管26、流出管2
7の連通度合を制御する出没可能なニードル29
とより構成されている。また前記駆動部分23
は、前記弁本体25と一体に形成された下ケース
30と、この下ケース30を閉塞する上ケース3
1と、これら両ケース30,31の内周縁に配設
された断熱性を有する押え部材32と、両端が前
記押え部材32にて挟持固定され、中央部が上方
へ若干わん曲したサーモエレメント33と、この
サーモエレメント33を常時上方へ付勢するコイ
ルスプリング34をそれぞれ具備している。ここ
で、前記ニードル29はその一端が前記サーモエ
レメント33と固定され、このサーモエレメント
33のわん曲動作に追従して弁座28との開口度
合を制御する。また前記サーモエレメント33
は、周知の如く膨張係数が異なる2種類の抵抗体
33a,33bを一体化したもので、この抵抗体
33a,33b間に電流を流すことにより、自己
発熱または自己発冷化して全体をわん曲させる。
このサーモエレメント13の詳細については、従
来周知であるため、説明を省略する。35,36
は前記サーモエレメント33の電極端子で、上ケ
ース31より突出し、サーモエレメント33とは
伸縮可能な如くコイル状のリード線37,38に
て接続されている。18は加熱ヒータで、同図に
示す如くサーモエレメント33に接触して設けら
れ、通電時、サーモエレメント33を強制的にわ
ん曲させてニードル29を図中最上方へ移動さ
せ、流通量を最大にする。したがつて、この加熱
ヒータ18は、その発熱容量が短時間で大きくな
る材料より形成することが望ましい。39,40
は前記加熱ヒータ18の接続端子で、前記電極端
子35,36と同様に上ケース31より突出して
設けられている。
次に、第3図により上記構成からなる空気調和
機の概略電気回路について説明する。ここで、第
1図、第2図と同一のものについては同一の番号
を付して説明を省略する。
同図において、15は電源、16は運転スイツ
チ、17はタイムスイツチをそれぞれ示し、この
タイムスイツチ17は、連動式の切換え接点17
a,17bを具備しており、温度検出器13の
ON動作後に運転され、一定時間経過後前記切換
え接点17a,17bを切換え動作する周知の構
造からなる。またこのタイムスイツチ17は、前
記温度検出器13のOFF動作後、再度上述の動
作が得られるように復帰するものである。この構
造についても従来公知のものでよいため説明を省
略する。さらに電磁クラツチ9は、前記切換え接
点17aに接続されている。
また前記切換え接点17bには、前記熱電形膨
張弁3も強制的にその開度が最大となるように作
動させる加熱ヒータ18が接続されている。41
は基準冷房温度を設定する調整用の可変抵抗、4
2,43はそれぞれ増巾器、44,45,46,
47,48はそれぞれ抵抗、49はトランジスタ
で、これらはサーミスタ14の検出温度によりサ
ーモエレメント33の通電量を制御し、熱電形膨
張弁3の開度を可変する周知の比例制御回路を構
成する。ここで、この比例制御回路は、温度検出
器13のデフアレンシヤル内で動作するものであ
るため、温度検出器13のデフアレンシヤルは、
適宜設定されている。そして、この比例制御回路
により、前記熱電形膨張弁3は、サーミスタ14
の検出温度が高ければ大きく開き、逆に低ければ
小さく開くように動作する。また車室内の温度
は、前記温度検出器13のON・OFF動作にて制
御される。
上記構成において、運転スイツチ16を投入す
ると、送風機10が運転され、同時に温度検出器
13が運転開始温度を検出していることからON
動作を行う。その結果、タイムスイツチ17が作
動する。この時、すでに切換え接点17aが開
き、また切換え接点17bが閉じていることか
ら、電磁クラツチ9へは通電されず、加熱ヒータ
18のみへ通電され、熱電形膨張弁3がその開度
が最大となるように開く。この時間は、長くても
数秒でよいため、例えばタイムスイツチ17とし
てはCR定数回路を具備した簡単なものでよい。
そして、所定時間経過するとタイムスイツチ1
7が作動して切換え接点17aを閉じ、同時に切
換え接点17bを開くため、電磁開閉弁10が閉
じると同時に電磁クラツチ9へ通電され、これに
よつて主エンジン5の動力が、プーリ6,7、ベ
ルト8および電磁クラツチ9を介して圧縮機1へ
伝達され、圧縮機1が駆動される。この時は、圧
縮機1の運転前に通電された加熱ヒータ18の余
熱によつて熱電形膨張弁3が最大に開いているた
め、すでに冷凍サイクル中の高低圧間の圧力差が
なく、圧縮機1および主エンジン5にかかるトル
クは少ない。
そして、圧縮機1が駆動された後は、サーミス
タ14が検出する温度により、熱電形膨張弁3の
開度が制御され、所定の冷房能力を得る制御が行
われる。
さらに、上述の如く圧縮機1が駆動され、冷房
が進んで、温度検出器13が運転停止温度を検出
すると温度検出器13がOFF動作を行い、電磁
クラツチ9およびタイムスイツチ17への通電が
遮断され、冷房運転を中断する。
そして、車室内Bの温度が上昇し、再び温度検
出器13が運転開始温度を検出すると、上述の動
作を行い、再び冷房運転が開始される。このとき
も前述と同様あらかじめ熱電形膨張弁3が最大と
なるように開いているため、冷凍サイクル中の高
低圧間の圧力差をなくした後に圧縮機1が運転さ
れる。
以後、上述の動作を繰り返し、車室内Bの冷房
が行われる。
したがつて、圧縮機1の起動時には、冷凍サイ
クル中の高低圧間の圧力差がないため、圧縮機1
にかかるトルクおよび主エンジン5にかかるトル
クが軽減でき、これによつて電磁クラツチ9の動
力供給側と動力受入側間に生じるすべりが極力抑
制でき、電磁クラツチ9の異常摩耗および主エン
ジン5への異常トルクの供給が防止でき、電磁ク
ラツチ9および主エンジン5の保護がはかれる。
なお、本実施例においては、車室内の温度を検
出する温度検出器13により車室内の温度を制御
するようにし、また圧縮機1の作動中における熱
電形膨張弁3の弁開度調整をサーミスタ14にて
行うようにしたが、1つの温度検出素子にて前記
双方の動作を行うようにしてもよい。この回路に
ついては従来周知のものでもよいため、説明を省
略する。
また、熱電形膨張弁3において、サーモエレメ
ント33と加熱ヒータ18を一体化したものとし
てもよく、他の動力要素を有する膨張弁を使用し
てもよい。要は、圧縮機1が運転されるときには
すでに熱電形膨張弁3あるいは他の膨張弁(例え
ばモータ等によつて駆動される膨張弁)等の弁開
度が最大となる構成であればよいものである。
上記実施例より明らかなように、本考案におけ
る自動車用空気調和機の動力伝達制御装置は、圧
縮機の停止中あるいは起動前に、冷凍サイクルの
減圧器として設けた熱電形膨張弁を最大となるよ
うに開いて冷凍サイクルの高低圧間の圧力差をな
くすようにしているため、圧縮機の起動に要する
トルクが小さくなり、これに起因して主エンジン
にかかるトルクも小さく、主エンジンの保護がは
かれ、また電磁クラツチにかかるトルクも小さい
ため、電磁クラツチにおける動力伝達側と動力受
入側とのすべりも少なく、電磁クラツチの異常摩
耗も防止でき、さらに、減圧器として熱電形膨張
弁を使用しているため、冷凍サイクル中に電磁開
閉弁等を別途設ける必要もなく、冷凍サイクル構
成の複雑化が防止できる等、種々の利点を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例における動力伝達制
御装置を具備した自動車用空気調和機の冷凍サイ
クル図、第2図は同自動車用空気調和機における
熱電形膨張弁の縦断面図、第3図は同自動車用空
気調和機における概略電気回路図である。 1……圧縮機、2……凝縮器、3……熱電形膨
張弁、5……主エンジン、9……電磁クラツチ、
12……制御装置、13……温度検出器、14…
…サーミスタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電磁クラツチを介して主エンジンにより駆動さ
    れる圧縮機と、凝縮器、減圧装置、蒸発器を環状
    に連結して冷凍サイクルを構成し、前記蒸発器の
    吹出し冷風温度を検出する温度検出器およびこの
    信号により前記電磁クラツチへの通電を制御する
    制御装置を具備した自動車用空気調和機におい
    て、前記冷凍サイクルの減圧器を、熱電形膨張弁
    等の動力部を有する膨張弁とし、さらに前記制御
    装置により、電磁クラツチへの通電開始前の一定
    時間前記膨張弁の開度を通常時よりも大きくなる
    ようにした自動車用空気調和機の動力伝達制御装
    置。
JP997381U 1981-01-26 1981-01-26 Expired JPS6126098Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP997381U JPS6126098Y2 (ja) 1981-01-26 1981-01-26

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP997381U JPS6126098Y2 (ja) 1981-01-26 1981-01-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57122413U JPS57122413U (ja) 1982-07-30
JPS6126098Y2 true JPS6126098Y2 (ja) 1986-08-06

Family

ID=29808081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP997381U Expired JPS6126098Y2 (ja) 1981-01-26 1981-01-26

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6126098Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57122413U (ja) 1982-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5931380A (en) Heating apparatus for vehicle
US4873837A (en) Dual evaporator air conditioner
US4794762A (en) Refrigerant flow control system
CA2063701A1 (en) Modulated temperature control for environmental chamber
JPH0554023B2 (ja)
JPS6126098Y2 (ja)
JPH10119549A (ja) 車両用暖房装置
US4370099A (en) Discharge gas temperature control
US5162774A (en) Remotely setting thermostatic switch assembly and refrigeration system employing same
JPS6124402Y2 (ja)
US3411310A (en) Time delay mechanism for refrigeration system
US5083437A (en) Remotely setting thermostatic switch assembly and refrigeration system employing same
JPH0332487B2 (ja)
US3051393A (en) Vehicle heating system
JPH0211830B2 (ja)
JPS6318246Y2 (ja)
JPS59145619A (ja) 圧縮機の保護装置
JPS591957A (ja) 車両用空調装置
JPS59130724A (ja) 自動車用空調装置
JPS63130982A (ja) 制御弁
JPH0125259Y2 (ja)
JPS6144901Y2 (ja)
JPS6018972Y2 (ja) 自動車用空気調和装置
JPH0332488B2 (ja)
JPS6146019Y2 (ja)