JPS61260005A - 乳化型化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分舒） 本発明は皮膚刺激性がなく、乳化安定性、使用時の感触
及び保湿性等に優れた乳化型化粧料に関する。

（従来技術） 従来、クリーム、乳液等の乳化型化粧料にあける必須要
件としては、（１）皮膚を刺激することなく安全性が高
いこと。（２）乳化安定性が高いこと。（３）使用時の
感触が良いこと。（４）皮膚等に適度の水分を供給、保
持し得ること。等が挙げられる。

しかしながら、か＼る条件を満足するために種々の界面
活性剤、原料等の選定及び組成設計が行なわれているが
、その目的を達成することは容易ではない。例えば、一
般的に高級脂肪族アルコールの酸化エチレン付加物等の
エーテル型非イオン界面活性剤、高級脂肪酸の塩基性塩
等のアニオン界面活性剤は皮膚刺激性が有り、また、高
級’ＩＩ　防酸と多価アルコールとからなるエステル型
非イオン界面活性剤は乳化特性が劣るなどの欠点を有し
ている。

（発明の開示） 本発明者等は上述の現状に鑑み鋭意研究した摘果、ツフ
イキ（Ｃａｍｅｌｌｉａ　Ｊａｐｏｎｉｃａ　ｌ、１ｎ
ｎ５）種子脱詣物を水または含水低級アルコールにより
抽出して得られる抽出物を配合してなる乳化型化粧料は
、乳化安定性、使用時の感触、保湿性等に優れた特性を
有し、前記の必須要件を満足し得ることを見出し、本発
明を完成した。

（発明の目的） 本発明の目的は、皮膚刺激性がなく、乳化安定性、使用
時の感触招よび保湿性等に侵れた乳化型化粧料を提供す
るにある。

（発明の構成） 即ち、本発明は、ツバキ（Ｏａｍｅｌｌ　ｉａ　Ｊａｐ
ｏｎｉｃａＬｉｎｎ５）Ｉ！子脱脂物の水抽出物または
含水低級アルコール抽出物を配合してなる乳化型化粧料
である。

（構成の具体的な説明） 本発明に係るツバキ埋子脱脂物は、日本列島、朝群半島
、中国の山菜半島に広く分布しているツバキのり子より
ツバキ油を搾取した後の残渣を乾燥し、細砕したもので
あって、通常は肥料に利用されている０ このツバキ種子脱指物より本発明に使用する抽出物を得
る方法は通常の方法であって、抽出溶媒は水または含水
低級アルコールであればよい。

低級アルコールハ、メタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール等であればよく、特にエタノール、イソ
プロピルアルコールが好適である、その４度は、好まし
くは０〜５０重量％（以下、ｗｅｔ％　と略記する）で
あり、所定の還流抽出温度に適合する水或いは含水低級
アルコールが抽出溶媒として選択される。

抽出方法及び精製方法は通常の方法であって、先ず、細
砕乾涌されたツバキ種子脱脂物をその３〜５倍量の水ま
たは含水低級アルコールに浸漬してａｓｓｏ〜１０Ｇ℃
で２〜５時間還流抽出した後、ツバキ種子脱脂物と抽出
溶媒を戸別して、更に新たな水または含水低級アルコー
ルを用いて、同様な操作を繰り返して２〜４回抽出する
。次いで、各々の抽出溶液を合せ温ｒ１１６０℃以下で
溶媒を留去してペースト状の粗製の抽出物を得ることが
出来る。

この抽出物は特有の匂いと色を有する為、必要に応じて
更に次の通り精製することが好ましい。

上記抽出物をその２〜４倍量の含水低級アルコール（ア
ルコール濃度２０〜４　Ｑ　ｗｔ％）に溶解し、その溶
液を多孔性のイオン交換樹脂（例えば三菱化成製ダイヤ
イオンハイポーラスポリマー）のカラムに吸着せしめ、
カラムの吸着物を低級アルコールの含有濃度が１９ｗｔ
％　以下の水で夾雑物である糖類、アミノ酸、色素等を
溶出除去した後、低級アルコールの含有濃度が５０　ｗ
ｔ％　以上の含水アルコール濃度で吸着物より溶出せし
め前記抽出物の２〜４倍量の溶出液を得る。更にこの溶
出液を温度６０℃以下で減圧濃縮して溶媒を留去し精製
された本発明に係るツバキ禰子脱脂物の抽出物を得る。

この抽出物はわずかに特異臭のする淡黄色の粉末であり
、水、含水エタノール、含水イソプロピルアルコールな
どに易溶であり、抽出物の１ｗｔ％　水溶液のｐＨ値は
４．θ〜５．０を示す。

本発明の乳化型化粧料は、例えば、マツ・サージクリー
ム、クレンジングクリーム、スキンクリーム、スキンミ
ルク、メイクアップベース、ヘアー、クリーム、ヘアー
トリートメント等の皮、膚用或いは毛髪用の化粧料とし
て適用される。

前記ツバキ種子脱脂物の抽出物はこれらの乳化型化粧料
に乳化剤成分及び保湿剤成分として配合される。その配
合量は、乳化型化粧料の組成物の総量を基準として、０
．１〜５．０ｗｔ％、好ましくは０．２・〜Ｊ１．Ｑ　
ｗｔ％　である。配合量がＱ、　ｌ　ｗｔ％　未満では
乳化剤としての作用に乏しく化粧料として満足出来る保
存安定性を得難く、また配合量が５、□ｗｔ％　を超え
たときには、当該化粧料を皮膚或いは毛髪に塗布してベ
トッキ感、刺激感が生じるなどの欠点を有する。

（発明の実施例） 以下、実施、例にて本発明を説明する。

実施例に記載の乳化安定性試験、ヒト皮膚パッチテスト
、保湿性試験及び感触（使用時の官能テスト）の試験方
法を下記に示す。

尚、本発明の乳化型化粧料は実施例の記載に制限される
ことなく、他の成分として香料、防腐舷着色剤、薬効成
分、界面活性剤、乳化安定剤等々を本発明の目的を達成
する範囲内で適宜配合し得る。　１ （１）　　乳化安定性試験 試料を４５℃の恒温槽に入れ、８ケ月間放置後の乳化状
態、外観を観察し、異常が認められない場合（乳化状態
が均一で均質なエマルジョンを形成している場合）は良
、好とし、異常が認められる・　　　゛場合（油が分離
した場合、粒子が粗大になった場合等）は不良とした。

（２）　　ヒト皮膚パッチテスト 被検者２５名の前腕局側部皮膚に、試料０．０５１を直
径１．０ｃ１１０円型のリント布のついたパッチテスト
用絆創膏を用いて２４時間閉塞貼布した後、下記の第２
表の判定基準に従い、各試料について被検者２６名の皮
膚の状態を評価判定した。判定結果は、絆創膏除去１時
間後及び２４時間後のうち反応の強い方を採用し、評価
が（±）以上の人の数で示した。

（３）感触（使用時の官能テスト） 被試験者女子２０人によって官能テストを実施し、保湿
性と刺激性についてテストした。評価は保湿性について
は「使用後しっとりする」と回答した人数、刺激性につ
いては「使用後刺激を感じる」と回答した人数で示した
。

実施例１〜４、比較例１〜２ 〔スキンクリーム〕 油田物の配合量を変えて、種々の実施例及び比較例の乳
化型化粧料であるスキンクリームを調製し諸試験を行っ
た。

（１）　　ツバキ種子脱脂物の油出物の製造ツバキ種子
脱脂物の乾燥細片１　ｋＬｉを含水メタノール（メタノ
ール濃度３Ｑｗｔ％）５１に浸し、温度９０〜９５°Ｃ
の水浴で２時間還流抽出した後、固型物と抽出溶液を戸
別し、新たな含水メタノールを用いて、再に同様な抽出
操作を２回行った。

８回の含水メタノール抽出溶液を合せ温度５０’Ｃで減
圧編網し、粗製抽出物的０．５５ｋｇを得た。次いで、
この抽出物を２０　ｗｔ％　エタノール水溶液１０１１
：＠解し、イオン交換樹脂（ダイヤイオン、ハイポーラ
スポリマー５０７）１．５ｋｇを水２０１に分散させて
充填したカラムに注入し、流下させて上記油出物を吸着
させた。引続いて、水洗して水溶出成分を除いた後ＱＱ
ｗｔ％　エタノール水溶ｆｉ４０１（１）溶媒を注入し
、流下させカラムの吸着物より客用させ、この溶出液を
５０℃の温度で減圧下に溶媒を留去し、次いでｉｉ！２
情して、本発明のｔ’！！を製された油出物（１）を０
．１５＃ＰＪた。このものはほとんど無臭、淡黄色の粉
末であった。

（２）組成 （３）　　調製方法 成分（４）と成分（Ｂ）を各々温度８０°Ｃにて均一に
溶解し、成分（４）を撹拌しながら成分（Ｂ）を注入し
て乳化分散した後、撹拌しながら温度３０°Ｃまで冷却
して調製する。

（４）　　　特　　性 各実施例、比較例に係る前記緒特性を試験した実施例５
，６比較例８，４ 〔トリートメントへアークリーム〕 実施例１で配合した抽出物（１）の製造方法において、
抽出溶媒である含水メタノール（メタノール濃度３Ｑｗ
ｔ％）を水に替えて、温度１００℃で３時間還流抽出す
る他は同様にして抽出物（２）を０．１４に９得た。こ
の抽出物（２）を用いてトリートメントへアークリーム
を調製し諸試験を実施した。

（１）組成 （２）　　調製方法 実施例１と同様にして乳化型化粧料であるトリートメン
トへアークリームを調製する〇（３）特性 実施例１と同様にして諸特性を試験した結果を第１表、
第２表に記載の如く、本発明の乳化型化粧料である実施
例１〜６のスキンクリーム及びヘアートリートメントク
リームは、ツバキ種子脱脂物抽出物を組成物の総量を基
準として０．１〜５、　Ｑ　ｗｔ％　配合することによ
り、比較例１〜４と比較して緒特性に於いて優れている
。即ち、ツバキ種子脱脂の水または含水低級アルコール
抽出物は乳化型化粧料に所定量配合することによって、
皮膚刺激も無く、乳化剤及び保湿剤の作用を有するもの
であることは明らかである。また、特に実施例５，６の
へアートリートメントクリームは頭髪及び頭皮に塗布し
て、適度な保湿性を付与して頭髪をしなやかにすると共
にドライスカルブに基因するフケを予防する効果を有す
る。

（発明の効果） 以上記載の如く、本発明の乳化型化粧料は、皮膚刺激性
がなく、乳化安定性並びに使用時の感触及び保湿性に優
れ、有用性の高いものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ツバキ（ＣａｍｅｌｌｉａＪａｐｏｎｉｃａＬｉｎｎ’
   ｅ）種子脱脂物の水抽出物または含水低級アルコール抽
   出物を配合してなることを特徴とする乳化型化粧料。