JPS61259786A - 漆塗り製品の製造方法 - Google Patents

漆塗り製品の製造方法

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JPS61259786A
JPS61259786A JP10226585A JP10226585A JPS61259786A JP S61259786 A JPS61259786 A JP S61259786A JP 10226585 A JP10226585 A JP 10226585A JP 10226585 A JP10226585 A JP 10226585A JP S61259786 A JPS61259786 A JP S61259786A
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JP
Japan
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film
polyvinyl alcohol
dryer
humidity
pva
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Application number
JP10226585A
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English (en)
Inventor
Yoji Tomita
富田 洋司
Toshio Yamamura
敏夫 山村
Teruo Asano
浅野 照夫
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、漆工芸量等の漆塗り製品の製造工程において
、物品に施された漆塗膜を乾燥硬化せしめる方法に関し
、詳しくは乾燥硬化工程における雰囲気を一定温湿度条
件に保つ方法に関するものである。
〈従来の技術) 漆工芸量、漆器等は、木材、合成樹脂、木材と合成樹脂
の複合素材、皮革、あるいは繊維素材等の物品の表面に
漆液をうずく塗布し、それを乾燥硬化せしめ、更にその
上に漆液を塗布するという作業を縁返し、何層にも漆皮
膜を塗り重ね、丈夫で且つ美しい法面を完成させるもの
であるが、そのためには漆液を塗布した都度、温度20
〜25℃。
相対湿度75〜85%で且つ空気の流れのない乾燥室に
長時間放置し、漆液の酸化硬化反応を促進せしめること
が必要である。この工程において、特にffi要なのは
、湿度条件であり相対湿度が上記範囲を著しくはずれる
と、法面の変色、やけ、ちぢみ等の好ましからざる現象
が起き、また塗膜の強度を著しく低下し、完全な製品を
得ることができない、更に、乾燥室内に空気の流動があ
ると、空気のあたる面とその反対の面とで著しく品質、
色合いの差が生じ、製品となり得ない、また天井面等か
らの水滴の落下等があると、その部分は汚点となり、こ
れも商品価値を著しく低下せしめるものである。
従来、漆工芸品、漆器等の乾燥方法としては、室(むろ
)あるいは漆風呂(うるしぶる)と称し、表面を粗く削
った杉板等を素材とした機内に棚状の桟を設け、正面を
引戸となした装置を用いて、その桟上に漆を塗布した半
製品を置き、床面には濡れ雑巾、ウェス等を敷いて、高
湿度を保たせる方法が極めて一般的であった。
しかし、かかる方法では、湿度の均一化が完全でなく、
特に側壁に近い部分は過湿になり易い上、結露、流滴の
付着による表面の損傷も多い。
従って、大型の漆器、タンス、机、サイドボード等の家
具の乾燥には充分なものとは言い難かった。
また、かかる方法を合成樹脂板、ガラス、金属板を材料
として作った装置で実施した場合、前述の落滴、流滴、
湿度の不均一等、好ましからざる現象が著しく強調され
実用化が困難なものであった。
(発明が解決しようとする問題点〉 前述の如く、従来の乾燥方法は、湿度のコントロールが
不充分であり、その為装置の側壁に近い部分は有効に使
用できないこと、大型の漆器の乾燥には不適であること
、さらには乾燥機製作用素材が限定されるため、合成建
材、プラスチック板、ガラス板、金属板等が使用できな
いことなどが欠点としてあげられる。
本発明者等は従来の乾燥方法の持つ欠点に鑑み鋭意研究
を重ねた結果、本出願人が特願昭60−4952号とし
て負に提案した加湿材を漆塗り製品の乾燥工程に応用す
ることによって、上述の問題点がすべて解消されること
を知見し1本発明を完成するに至ったものである、その
目的とするところは、漆塗膜の乾燥工程における過湿、
過乾燥を防ぎ、側壁の流滴、天井面からの落滴等好まし
からざる現象を防止する方法を提供することにある。
く問題点を解決するための手段〉 前述の目的は1表面に漆塗膜を施した物品を。
ポリビニルアセクール(以下PVA tと略記する)系
多孔質体とポリビニルアルコール(以下PVAと略記す
る)系皮膜との複合体からなる調湿材の内張りを具えた
乾燥機内で、温度20〜25℃、相対湿度75〜85%
の雰囲気下に保持して乾燥硬化せしめることを特徴とす
る漆塗り製品の製造方法によって達成することができる
特に上述の複合体がPVA を系多孔質体と   ゛P
VA系皮膜との積層体であって、この積層体においては
最外層に通気性を有するPVA系皮膜が   □ト 配されることが、後述する作用・効果の面におい   
□て好適である。さらにこのPVA系皮膜が一軸方向に
延伸され、延伸方向と同方向に多数の筋状小切目を形成
した後熱処理された薄膜を延伸軸に交叉する方向に適宜
枚数経緯に積層接着したもの、あるいはか−るS膜の少
なくとも一枚が延伸軸と交叉する方向に拡幅して得られ
た網状体であれ   1ば、流滴、落滴と言った好まし
からざる現象を防止する効果がさらに大である。   
         ・本発明において使用されるPVA
 を系多孔質体とは、重合度300〜2000 、 f
II化度80モル%以上のPVAの1種またはそれ以上
を適宜混合し水溶液   □と°したものに、架橋剤と
してのアルデヒド類、触嫂としての有機または無機酸類
、および気孔生成   パ剤としての澱粉類または発泡
剤を加えたものを   ”40〜90℃の温度にて、必
要時間反応させる公知の方法にて得らえたものを必要な
形状にスライス。
切断加工されたものを言う。
か覧る方法にて製造されたPVAt系多孔質体は、その
分子構造中に多くの残存水酸基を持つため親水性が強く
、また高い気孔率の連続微細気孔構造を具えた多孔質体
であるため保水性および保湿性に富み、その乾燥重量に
対し700〜1200%の水分を吸収し保持する能力を
持つ、さらに高湿度雰囲気中に置かれた場合は、水分を
積極的に吸収し、低湿度雰囲気中においては、水分を放
出する性質を有し、雰囲気湿度を自動的に調節すること
ができる。
このようにPVAt系多孔質体は、本発明方法に適用さ
れる調湿剤の素材として極めて優れた特性を有するもの
であり、これを単独で用いても充分な調湿作用を発揮す
るが、本発明の目的に沿うためには、次に述べる理由に
よりPVA系皮膜と複合する必要がある。すなわちPV
At系多孔質体は、乾燥時と湿潤時とで著しくその状態
を具にする。具体的には、乾燥時は硬化し、寸法安定性
が良好であるが、ある程度以上の水分を吸収すると軟化
し、全くその状態を異にし、極めて取扱いが難しく、特
に柔軟状態から硬化状態に至る間に約lθ%の体積収縮
があるため、まくれ、めくれ、反り、しわ等の大幅な変
形を生じ、外観上好ましからざる様相を呈すると同時に
、甚だしきは、そのめくれ上った端部が被乾燥体に接触
する現象を起こす場合もある。
か覧る現象を回避する為に、PVA系皮膜を積層し、複
合体とすることが極めて有効である。
PVA系皮膜は単独で使用した場合は吸湿力が充分でな
いため、小型の乾燥機であれば効力を発するが、大型の
乾燥機の場合はその効力が不充分である0本発明の重要
な点は、このPVA を系多孔質体とPVA系皮膜とを
積層し複合体としたことにあり、吸湿、保湿力をPVA
 を系多孔質体に持たせ、その欠点たる湿潤時の柔軟化
変形、垂れ下がりと言う好ましからざる現象をPVA系
皮膜にて補強せしめた点にある。
すなわち、PVA系皮膜は、PVAt系多孔質体に比較
して吸湿性、保湿性はや覧劣るが、強靭性および温度変
化に対する寸法安定性に優れているため、該複合体は前
述のPVAt系多孔質体の有する乾燥時の変形という欠
点を充分に補いうるちのである。特にPVA系皮膜が、
一軸方向に延伸され、延伸と同時に同方向に多数の筋状
小切目を形成した後、熱処理され延伸軸と交叉する方向
に拡幅して得られた網状体を適宜枚数経緯に積層接着し
てなるもの、あるいは該網状体と筋状切目は有するが拡
幅処理を施さないPVA系薄膜とを経緯に積層接着して
構成されたa屠体であれば、特にその寸法安定性、結露
、流滴、落滴防止性能は良好となりさらに好適なものと
なる。
また本発明に使用されるPVA系皮膜については、PV
Aの無延伸無配向フィルムでは、吸湿。
放湿を繰り返すことにより収縮、変形が起こり、その複
合体、例えば積層体が経時的に変形して外観が不良とな
るのみならず、また表面が平滑で、結露、流滴、落滴の
防止という面でも若干性能が劣るので、延伸熱処理を行
ない、このような性能を改善するとともに、寸法安定性
を強化したもの   □の方がさらに好適である。
また例えばPVA系皮膜を縫製あるいは接着剤、超音波
接着等の手段を用いて袋状に加工したものの中にpva
t系多孔質体シートを封入した   “複合体、あるい
は各々のシートを重ね合せて同様に縫製または接着加工
した積層体を調湿材として用いた場合は、湿度の変化に
応じて双方の素材が  ゛水分を吸収または発散するが
、その性能の主要な部分はPVAt系多孔質体の性能に
負うところが   □多い、しかるにPVAt系孔質体
はその水分の多   □少に応じて著しく状態を変化さ
せるが、PVA系   □皮膜はこのような変化は比較
的僅少である。かように本発明方法に適用する複合体は
、吸湿・放湿といった性能をPVA を系多孔質体に依
存せし  “め、状態変化1寸法変化の抑制といった機
能をト PVA系皮膜に依存せしめた複合素材である。:PVA
 を系多孔質体の形状2寸法変化を顕著に   ・・1 表わさしめないためにはPVA系皮膜を最外層に   
′配することが最も有効であるが、この場合は内側に位
置するPVA を系多孔質体の吸湿φ放湿作用を円滑な
らしめるため、PVA系皮膜には通気性を保有せしめる
ことが好ましい。
このようなPVA系皮膜としては前述の如く筋状小切口
を設は特殊加工して経緯積層したもの、すなわちメツシ
ュ状に小孔を有するものが最適であり、さらに同上の皮
膜の拡幅しないものと、したものとを経緯に積層接着し
たものでも良い。
後者のものが効果を有する理由は、上述の如く延伸熱処
理されたPVA系皮膜は水蒸気を透過する。すなわち透
湿能力を有するためである。さらに既述のごと<PVA
t系多孔質体を細片化したものをPVA系皮膜をもって
作成した袋状シートの中に封入すれば、PVA を系多
孔質体の容量、表面積を相対的にふやすことができる。
上述の調湿材は漆乾燥機の側壁、天井、扉の裏側、内壁
の全面または一部、場合によっては床面などに内張すさ
れ、本発明方法における漆塗膜の乾燥硬化工程中の適正
相対湿度の長時間維持を扶けるとともに、結露、流滴、
落滴等の防止作用を司る。か〜る調湿材は被処理体の寸
法・a量、乾燥機の容量等にあわせて、その大きさや敷
設面積が加減される。
〈作用〉 次に本発明方法の作用について説明する。
前述の如く、漆工共晶、漆器等の表面に塗布された漆塗
膜は、温度20〜25℃、相対湿度75〜85%、空気
の流動のない雰囲気で15〜20時間静置することによ
り乾燥硬化し、美しい均質な、且つ強靭な表面を得るこ
とができるものであるが、特に湿度の管理が重要であり
、相対湿度が75〜85%の範囲内に保たれていないと
良好な製品を得ることができない。
本発明方法に適用される調湿材は、既述の通り、極めて
水酸基の多い合成樹脂すなわちPVAを原料としたPV
A を系多孔質体と延伸熱処理されたPVA系皮膜とを
重ti積層したものであるため、水S基を多量に保有し
ており、吸湿。
保湿、保水性に極めて富んだ素材である。就中、PVA
 を系多孔質体は、その多孔構造と相俟って、その体積
にはC相当する水分を吸・保水する能力を有する。従っ
て、か−る調湿材は、漆乾燥機の側壁あるいは天井面に
展張されることにより過湿の部分の水分を吸収し、湿度
分布の均一化および湿度変動幅の低減がなされるため、
漆器の乾燥が均一に行なわれるようになる。また、側壁
部分の過湿が防止されるため、結露、流滴といった現象
も起こらなくなり、従って、側面を合成樹脂板、ガラス
板、金属板等、親水性のない平滑な表面を持つ素材にて
構成することも可能である。
このように機内の相対湿度は、温度の変化にかかわらず
、一定に保たれ、被乾燥体の表面は、緩かに乾燥が進行
し、局部的乾燥不足または過乾燥といった好ましからざ
る現象が効果的に防止され、均一な乾燥が促進せしめら
れるものである。
か−る作用は例えばウレタンスポンジ等の多孔質体、布
帛等を積層したウェス、あるいは、不織布等でも当然期
待しうると思われがちであるが、次に記す理由において
不充分である。
すなわち、まずウレタン系等の多孔質体は、外観、形状
においては、PVAt系多孔質体と類似点を有するが、
基本的に疎水性であるため、吸。
保水能力に著しく劣り、水分を多量に含ませてもすぐに
水が脱落し、その効果の持続性に欠けるの。
みならず、落滴現象により被乾燥体を汚染させるという
欠点を有する。
また、布帛等を積層したもの、あるいは不m布等は、同
様に吸湿・保湿能力に欠ける上、糸くず等の飛散があり
、特に被処理体が表面汚染を嫌うような場合は使用に耐
えず、これも充分なものとは言い難い。
ところで1本発明の要点は、上述の加湿材を用いて乾燥
機の内部における局部的乾燥不足、過乾燥といった乾燥
むらを防止する点にあり、乾燥機の内部の相対湿度を均
一に保ちつつ熱処理を行なうことにある。漆塗膜の乾燥
作業においては、温度20〜25℃、相対湿度75〜8
5%程度の密閉乾燥室内、で、適宜な時間1例えば15
〜20時間乾燥を行なうのが一般的である。
しかるに、かへる乾燥室においては温度管理は行なわれ
るが、湿度管理は成行きまかせであり。
被乾燥体の水分が高い間は発散量多く高い相対湿度を保
つが、乾燥が進むにつれ湿度は低下し、相対湿度が上記
範囲を下回ることとなる。このような状態となると、既
述の如く塗面の変色、やけ、ちぢみ、あるいは塗面強度
の低下等の現象が生じ易い。
本発明方法により、調湿材を乾燥室の側壁部分、天井部
分、または底面の全部または一部に敷設し、それに充分
な水分を含浸、保持させておけば、相対湿度の低下に伴
いその包合せる水分を放出し、雰囲気の湿度の著しい低
下を防止するものである。
以下実施例により、本発明を具体的に述べる。
〈実施例〉 PVA を系多孔質体として、鐘紡■製PVA を系ス
ポンジシート商品名[ベルイータ−D−332042m
m厚のものを使用0本製品は、平均気孔径130JLm
、気孔率80%(7)PVA を系多孔質体のシートで
ある。
次に、PVA系皮膜として使用したものは鐘紡■製のも
のを使用、明細を第1表に示す。
「ベルイータ−D−33204の両面を被覆するように
PVA系皮膜を積層し、縫製して両者を接合せしめた。
か−る素材を、第1図および第2図に示す漆乾燥機の壁
面および天井面に展張し、中央部および側壁部の湿度変
化を測定した。
尚、漆乾燥機の材質は鏡面仕上げをした金属板、引戸は
アルミサツシ枠にはめこまれた透明ガラス戸としたもの
、および従来の杉材を用いた漆乾燥機である。
実験においては、乾燥機の底面に「ベルイー9−D−3
320J 5膳霞厚のものを敷き、これに飽和する程度
の水分を含浸させ、スタート時点において室内全般に噴
霧器にて水分を供給後、前面引戸を閉め、温湿度の変化
を記録した。
結果を第2および第3表並びに第3〜8図に示す。
各実験の湿度変化を示すグラフである第3〜8図におい
て、縦軸は相対湿度(%)、横軸は経過時間を示す、尚
、第3〜8図において、実線は乾燥機中央部分の湿度変
化、破線は乾燥機側壁部分の湿度変化を示す。
第3〜5図は乾燥機の内面の材質を金属板、前面をアル
ミサツシ枠のガラス戸としたもので、調湿材として次の
ものを使用した例であ条。
第3図・・・タフベル500ONとベルイータD−33
20を接合したもの 第4図・・・ベルタフN2050//    tt第5
図・・・調湿材を展張しないもの(比較例)第6〜8図
は乾燥機の材質を杉板としたもので、使用した調湿材は
次の通りである。
第6図・・・タフベル500ONとベルイータD−33
20を接合したもの 第7図・・・ベルタフN2050//    //第8
図・・・調湿材を展張しないもの(比較例)第2表、第
3表、および各図から明らかなごとく1本発明方法によ
り乾燥機側壁部と中央部との湿度の差もほとんど見られ
なくなり、また結露。
流滴、あるいは落滴といった好ましからざる現象はほと
んどなくなった。
さらに金属板、ガラス板といった素材でできた乾燥機も
、従来の木材を素材とする乾燥機と同様に使用出来、か
つ密閉度が格段に良好であるため長時間における湿度レ
ベルの保持が容易であることも明らかである。このこと
は従来おこなわれていた乾燥途中での撒水、給水といっ
た煩雑な作業をなくすということにもつながる。
(発明の効果) 本発明の効果を総括すると次の如くである。
1、乾燥機内の結露、流滴、落滴といった好ましからざ
る現象を防止し、同時に調湿材の変形も少ないため、調
湿材の接触による漆器の損傷も少ない。
2、乾燥機内の湿度分布が均一化されるため、側壁に近
い部分も十分に使用可能である。
3、波及効果として木材以外の金属、ガラス。
プラスチック材も乾燥機の素材として使用可能となる 4、塗面の変色、やけ、ちぢみ等の欠点や落滴による汚
点もなく、且つ塗膜強度の大きい優れた品位の漆塗り製
品が取得される。
5、頻繁な撒水、給水などの手間が省かれ省力化に繋が
る。
以上が本発明方法の効果であるが、本発明方法に使用さ
れる調湿材はこれ以外の目的にも十分に使用可能である
。たとえば1.家禽小屋の壁材、天井材として用いた場
合は調湿及び温調効果を有する。さらに外層のPVA系
皮膜にメタリック塗装を施した場合には同時に遮光効果
も有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法に用いられる漆乾燥機の外観を示す
斜視図、第2図はその内部の斜視図である。また第3図
1w44図、第6図、第7図はそれぞれ本発明方法によ
る乾燥機内湿度の経時変化を示すグラフであり、第5図
および第8図はそれぞれ比較例における同様のグラフで
ある。 1・・・引戸 2・・・PVA を糸条孔質体シート 3・・・調湿材 4・・・漆器静置用桟 特許出願人 鐘 紡 株 式 会 社 □

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、表面に漆塗膜を施した物品を、ポリビニルアセター
    ル系多孔質体とポリビニルアルコール系皮膜との複合体
    からなる調湿材の内張りを具えた乾燥機内で、温度20
    〜25℃、相対湿度75〜85%の雰囲気下に保持して
    乾燥硬化せしめることを特徴とする漆塗り製品の製造方
    法。 2、複合体がポリビニルアセタール系多孔質体とポリビ
    ニルアルコール系皮膜との積層体であって、該皮膜が通
    気性を有し、かつ該積層体の最外層に位置するものであ
    る特許請求の範囲第1項記載の漆塗り製品の製造方法。 3、ポリビニルアルコール系皮膜が、一軸延伸され延伸
    軸に沿って多数の筋状小切目を形成したポリビニルアル
    コール系薄膜の複数枚を経緯に積層接着したものである
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の漆塗り製品の
    製造方法。 4、ポリビニルアルコール系薄膜の少なくとも一枚が延
    伸軸と交叉する方向に拡幅して得られた網状体である特
    許請求の範囲第3項記載の漆塗り製品の製造方法。 5、複合体が、袋状ポリビニルアルコール系皮膜の内部
    に細片状および/または粉末状ポリビニルアセタール系
    多孔質体を封入したものである特許請求の範囲第1項記
    載の漆塗り製品の製造方法。
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