JPS61256511A - ガス絶縁ブツシング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、絶縁ガスを封入したガス絶縁機器等の導体引
出し部に用いられるガス絶縁ブッシングに関するもので
ある。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

従来、この種のブッシングとして第４図に示すものが多
く用いられている。すなわち、同図において、碍管１に
は上部金具２と下部金具３が一体に設けられており、こ
の下部金具３を電気機器を収納した容器４の側壁４ａに
ボルト５を介して固定するようにしている。

この碍管１内には例えばＳＦ、ガスの絶縁ガス６が封入
されており、中心導体７が碍管１内を貫通し容器４内に
引込まれる。なお、容器４は接地されており、下部金具
３は接地電位になっている。

このように構成されているから、下部金具３及び側壁４
ａを貫通する部分に電界が集中する関係上、所定の耐電
圧値を得るために上部より下部の直径を大きくした碍管
１を用いて電界の集中を抑制しなければならないから、
任意に碍管を選択すること力（できず、ガス絶縁ブッシ
ングを大形にするのみでなく、取付スペースを大きくし
て電気機器の収納容器４を大形にしていた。

又、側壁４ａ側の電位分布を改善するために、下部金具
３近傍の中心導体７を囲む接地シールドを設けた例（例
えば特公昭５９−３１８０５号）もあるが、中心導体７
との絶縁距離を確保する必要があるから内径が大きくな
り、碍管の直径を小さくすることができずブッシングの
小形化にはさらに改善する必要がある。

〔発明の目的〕

本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、耐電
圧特性が優れ、取付スペースを大きくすることのないガ
ス絶縁ブッシングを提供することを目的とするものであ
る。

〔発明の概要〕

本発明は、絶縁ガスが封入された碍管内を中心導体が貫
通し、下部金具が接地された構造体に取付けられるガス
絶縁ブッシングにおいて、中心導体が下部金具を貫通す
る部分に、中心導体と構造体の距離をＬとしたとき、ｇ
／Ｌが略０．１となるギャップｇを保持するように絶縁
材で円筒状に形成した絶縁部材を、中心導体と同軸状に
配設することにより、耐電圧特性を改善してブッシング
を小形にするようにしたものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明のガス絶縁ブッシングの一実施例を図面を
参照して説明する。なお、第４図と同一部分には同符号
を付し重複した説明は省略する。

第１図において、絶縁バーリヤ１０は、例えばエポキシ
樹脂のような絶縁耐力が優れている絶縁材で形成され、
円筒状部１１とフランジ部１２から構成され、円筒状部
１１が中心導体７と同軸となるようにフランジ部１２を
ボルト１３を介して側壁４ａに固定される。

しかして、上記した円筒状部１１は、高さｈを側壁４ａ
と中心導体７間の距離以上とし、側壁４ａに対しては以
下に説明するギャップｇが形成されるようにする。なお
、高さｈを側壁４ａと中心導体７間の距離以上としたの
は、実験により確認された結果によるものである。

次に、ギャップｇについて説明する。実験結果によれば
、側壁４ａから中心導体７の中心間の距離をＬとしたと
き、ｇルと破壊電圧（ＦＯＶ）の関係は、第２図に示す
ようになり、ｇ／Ｌが０．１近傍で破壊電圧（ＦＯＶ）
が最大になった。

これは、ｇ／Ｌが小さいときは円筒状部１１が側壁４ａ
の端部に近いため、この端部からコロナ放電（電子の移
動）は抑制されやすく、これに伴って耐電圧が向上する
。又、ｇ／Ｌが大きくなるにつれて（１に近ずく）円筒
状部１１が側壁４ａの端部から離れていくため、コロナ
放電（電子の移動）を抑制しにくくなり、これに伴って
耐電圧がゆるやかに低下していく。しかして１ｇ／Ｌが
０．１近傍で耐電圧が最大になった。なお、この実験は
、電圧６０〜１１０　ＫＶの範囲で行なったものである
。

したがって、以上のように構成することにより。

耐電圧特性を改善して碍管ｌの直径を小さくし、ガス絶
縁ブッシングを小形化し取付スペースを縮小することが
できる。又、定格電圧の高いブッシングにおいては、碍
管が高価格となるので、この小形化によって経済的にも
きわめて有利となる。

なお１本発明は、上記した実施例に限定されるものでは
なく、絶縁バーリヤの円筒状部に金属層を設けるように
してもよい。すなわち、第３図において、絶縁バーリヤ
２０は、全体形状を上記した絶縁バーリヤ１０と略同じ
くした円筒状部１１及びフランジ部１２を有し、この円
筒状部１１の外周面に例えば真空蒸着その他適宜の手段
により金属層２１を形成する。この金属層２１は、高さ
ｈが大きい程面積も広くなり、これに伴って静電容量分
担の効果がでてくる。しかしながら、高さｈが大きくな
って上部金具２に接近すると５金属層２１と上部金具２
間で部分的絶縁破壊を発生し、これが全体的な絶縁破壊
につながる。

そこで、金属層２１と上部金具２間で部分的絶縁破壊を
発生しない大きさにする必要があり、この部分的絶縁破
壊を発生しない高さｈは、中心導体７と側壁４８間の距
離の約２倍が好ましい。これは、中心導体７と側壁４ａ
の開口部４ｂが同軸円筒状をなして比較的平等電界とな
るのに対し、金属層２１と上部金具２が丸味を有する金
属面が少ないことから比較的不平等電界となり、平等電
界と同様の耐電圧特性を確保するためには、絶縁距離を
増加させることが必要になるからである。これらの関係
は、不平等係数（最大電界／平均電界）で説明できるが
、ｆｌ：横形状によって異なってくる。実験結果から、
不平等係数には２倍の差のあることが分かった。

したがって、金属層２１の高さｈは、上部金具２と下部
金具３間の距離から中心導体７と側壁４８間の距離の約
２倍を差し引いた値以下とすれば１部分的絶縁破壊を発
生せず静電容量分担を行い、電界集中の抑制効果が大き
くなる。

以上のように構成することにより、上記した実施例より
さらに耐電圧特性を向−ヒし碍管１の直径を小さくし、
ガス絶縁ブッシングを小形化して取付スペースを縮小す
ることができる。

なお、この実施例の場合、金属層は円筒状部１１の内周
面に設けてもよく、さらに外周面と内周面の両方に設け
てもよい。

〔発明の効果〕

本発明は、以上のように構成されているから、小形化し
て設置スペースを縮小し、これによって絶縁ガスを封入
した電気機器を縮小化することができ、経済的な効果も
きわめて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のガス絶縁ブッシングの一実施例を示す
断面図、第２図は本発明の一実施例に関連する絶縁バー
リヤのギャップと破壊電圧の関係を示す曲線図、第３図
は本発明の他の実施例を示す断面図、第４図は従来のガ
ス絶縁ブッシングの構成を示す断面図である。 １・・・碍管　　　　　　　２・・・上部金具３・・・
下部金具　　　　　４・・・容器４ａ・・・側壁　　　
　　　　６・・・絶縁ガス７・・・中心導体　　　　　
１０．２０・・・絶縁バーリヤ１１・・・円筒状部　　
　　　２１・・・金属層ｇ・・・ギャップ （８７３３）代理人　弁理士　猪　股　祥　晃（ほか１
名）第　　１　　図 第　　２　　図 第　　３　　図 第　　４　　図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）絶縁ガスが封入された碍管内を中心導体が貫通し
   、下部金具が接地された構造体に取付けられるガス絶縁
   ブッシングにおいて、前記中心導体が前記下部金具を貫
   通する部分に、前記中心導体と前記構造体の距離をＬと
   したとき、ｇ／Ｌが略０．１となるギャップｇを保持す
   るように絶縁材で円筒状に形成した絶縁部材を、前記中
   心導体に同軸状に配設したことを特徴とするガス絶縁ブ
   ッシング。
2. （２）絶縁ガスが封入された碍管内を中心導体が貫通し
   、下部金具が接地された構造体に取付けられるガス絶縁
   ブッシングにおいて、前記中心導体が前記下部金具を貫
   通する部分に、前記中心導体と前記構造体の距離をＬと
   したとき、ｇ／Ｌが略０．１となるギャップｇを保持す
   るように絶縁材で円筒状に形成しかつ表面に金属層を設
   けた絶縁部材を、前記中心導体と同軸状に配設したこと
   を特徴とするガス絶縁ブッシング。