JPS6125322Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電子回路の保護装置に関するもの
で、簡単な構成で電子回路を保護することを目的
とする。

この考案の一実施例を図面に示す。図面におい
て、１および１′はそれぞれ非安定電圧入力端
子、２および２′はそれぞれ安定化電圧出力端子
である。また、制御用トランジスタQ₂，検出用
トランジスタQ₃，定電圧ダイオードD₃，抵抗
R₄，R₅および可変抵抗R₆は定電圧回路を構成し
ている。また、しや断トランジスタQ₁，フオト
カプラＰ，ダイオードD₁，D₄，抵抗R₁，R₂，
R₃，R₇およびコンデンサC₁は保護回路を構成し
ている。この場合、抵抗R₁は抵抗R₃＋R₇に対し
て十分大きく、また抵抗R₃とコンデンサC₁との
時定数も十分に大きく設定している。

今、負荷Ｒ_Lが出力端子２，２′間に接続された
状態で、入力端子１，１′間に電圧が加えられた
ときには、コンデンサC₁と抵抗R₃，R₇で決定さ
れる時定数でフオトカプラＰ内の発光ダイオード
D₂が導通（発光）する。したがつて、フオトト
ランジスタQ₄が導通し、しや断トランジスタQ₁
が導通状態となる。その結果、制御トランジスタ
Q₂に電圧が加わり、定電圧回路が動作状態とな
つて設定されていた電圧が負荷Ｒ_Lに加えられ
る。この場合、コンデンサC₁，ダイオードD₁お
よび抵抗R₃，R₇を通して発光ダイオードD₂に流
れていた電流は、徐々に減少して発光ダイオード
D₂を導通できなくなつているが、出力端子２に
得られた電圧がダイオードD₄および抵抗R₃を通
して発光ダイオードD₂に加えられるため、発光
ダイオードD₂は導通を持続し、したがつて、し
や断トランジスタQ₁が導通状態を持続し、負荷
Ｒ_Lには設定電圧が持続して加えられる。

つぎに、出力端子２，２′間が短絡された場合
には、出力端子２の電圧が零電位になるため、発
光ダイオードD₂はしや断（消灯）状態となり、
フオトトランジスタQ₄もしや断状態となる。し
たがつて、しや断トランジスタQ₁もしや断状態
となり、制御用トランジスタQ₂には電圧が加わ
らなくなつて定電圧回路の動作は停止する。その
結果、出力端子２，２′間の短絡による制御用ト
ランジスタQ₂の破壊を防止することができる。

なお、抵抗R₁は入力端子１，１′間に電圧が加
わらない時にコンデンサC₁の電荷を放電するた
めに用られている。

なお、電子回路が定電圧回路に限定されること
はない。

以上のように、この考案の電子回路の保護装置
は、電子回路本体とその電源入力端子との間に直
列介在するしや断トランジスタと、前記電源入力
端子への電圧印加に応答して一定時間出力を発生
する時定数回路と、この時定数回路の出力および
前記電子回路本体の出力のどちらか一方に応答し
て発光する発光素子と、この発光素子の発光に応
答して前記しや断トランジスタを導通させる受光
素子とを備えているので、簡単な構成で出力端子
の短絡による電子回路の破壊を防止できるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例の回路図である。 Q₁……しや断トランジスタ、Q₂……制御用ト
ランジスタ、Ｐ……フオトカプラ（ベース電流供
給回路）、Q₄……フオトトランジスタ、D₂……発
光ダイオード、D₁，D₄……ダイオード、C₁……
コンデンサ、R₃，R₇……抵抗、１……非安定電
圧入力端子、２……安定化電圧出力端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子回路本体とその電源入力端子との間に直列
   介在するしや断トランジスタと、前記電源入力端
   子への電圧印加に応答して一定時間出力を発生す
   る時定数回路と、この時定数回路の出力および前
   記電子回路本体の出力のどちらか一方に応答して
   発光する発光素子と、この発光素子の発光に応答
   して前記しや断トランジスタを導通させる受光素
   子とを備えた電子回路の保護装置。