JPS6125189Y2 - - Google Patents

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JPS6125189Y2
JPS6125189Y2 JP15277179U JP15277179U JPS6125189Y2 JP S6125189 Y2 JPS6125189 Y2 JP S6125189Y2 JP 15277179 U JP15277179 U JP 15277179U JP 15277179 U JP15277179 U JP 15277179U JP S6125189 Y2 JPS6125189 Y2 JP S6125189Y2
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coil
layer
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coil conductor
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  • General Induction Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は金属の加熱や溶解に使用する誘導加
熱装置あるいは誘導溶解装置の誘導加熱コイルに
関する。 このような誘導加熱コイルは使用温度が高いた
め絶縁物の保護およびその他の目的で水冷される
のが一般である。そしてこの場合コイル導体を直
接水冷するため冷却水貫流路が一体に形成された
中空の導体によりコイルを形成することが多い。
コイルの長さが短かい場合や、コイル導体の冷却
水貫流路の断面積が大きくとれる場合には1つの
コイルに直列に冷却水を流し、1つの冷却水路で
済ませることもあるが、通常は1つのコイルの冷
却水路を途中で複数に分岐して複数の並列の冷却
水回路を構成することが多い。この場合には1つ
のコイルに冷却水給排のための分岐口を設ける必
要がある。分岐口はコイルの外周へ引出されるの
で、この引出しを容易にするため、誘導加熱コイ
ルとしてはこれまでは、らせん状に巻回した1層
巻コイルが多く用いられてきた。またこのような
らせん状に巻回した層を複数重ね合わせた多層コ
イルであれば内周側のコイルの冷却水分岐口の引
出しが面倒になるとともに、外周側のコイルの巻
回作業を内周側コイルの冷却水分岐口を避けて行
なわなければならないのでコイルの巻回作業が困
難になるだけでなく、コイルの占積率が悪くなる
欠点が生じる。 しかしながら誘導加熱コイルに電流ICを流す
と、コイルの抵抗値RCにより、PC=IC ・RC
であらわされるコイル損失(銅損)が生じる。加
熱コイルの出力は加熱コイルに流す電流とコイル
の巻回数との績、すなわちアンペアターンに比例
する。加熱コイルのアンペアターンを一定とした
場合、多層巻(層数をNとする。)のコイルは1
層巻のコイルに比べてコイル電流が1/N倍、コ
イル抵抗値が約N倍となる。多層巻とすることに
より上層になる程コイルの径が大きく、したがつ
てコイル導体が長くなるのでコイル抵抗値はN倍
より大きい値となる。簡単のためにN層巻のコイ
ルの抵抗値がN倍になるものとすると、その損失
Cは1層巻のコイルの損失の(1/N)・N
=1/N倍になる。実際には上述した抵抗値がN
倍以上になるためこの1/N倍より若干大きい値
になる。 加熱コイルの効率は「(コイル入力−コイル損
失)/コイル入力」であらわされるので、コイル
損失を小さくすれば効率を高めることができる。
したがつて効率の点から見れば、誘導加熱コイル
としては1層巻コイルより多層巻コイルの方がす
ぐれている。 ところで多層巻とする場合、冷却水の通路とさ
れる中空部を有する導体を用い、各層をらせん状
に巻回し、それらの層を重ね合わせて形成した加
熱コイル(らせん巻の1層の上、すなわち外側に
次のらせん巻の1層を重ね、順次このようにして
多層巻とし各層を電気的に直列に接続したもの)
では第1図に示すようにたとえば加熱コイル22
を3つのらせん巻コイルを重ね合わせて形成した
ものにおいて、加熱コイル22の内側から2番目
の層に対する冷却水分岐口24は最内層に対する
冷却水分岐口23を避けて設けねばならず、また
最外層に対する冷却水分岐口25は上記分岐口2
3,24を避けて設けねばならないために外層に
なるほどコイルの巻回数が減り、コイル導体の占
積率が悪くなり、工作も困難になる。ただし第1
図において21は加熱コイル22の内空部に挿入
された被加熱材である。 そこで中空導体をうず巻状に巻回して円板状の
コイルを形成し、これらを軸方向に並べて加熱コ
イルを形成すれば、各円板コイルに対してそれぞ
れの最外層に冷却水分岐口を設ければよいから上
記の欠点が除かれる。しかしうず巻状に巻回する
に当り、1本のコイル導体の中間をコイル巻回用
巻枠(たとえば円筒状の枠で、この上に導体を巻
いてコイル状とし、コイルが形成された後に取り
外す。)に当て、その位置から巻枠の軸方向の左
方と右方とに2列にコイル導体を互に反対方向に
うず巻状に巻き、導体の両端部がそれぞれうず巻
状コイルの各列の最外部に位置するように巻くこ
とにより、2列の渦巻状コイルが同時に巻くこと
ができ、しかもこれらの2列は上記コイル導体の
中間において直列に接続されていることになつて
工作上有利である。 しかしこのような巻き方をすると、コイル導体
を2列に1層ずつ巻いたのち、2層目に移ると
き、上記コイル導体の中間部が2列の各第1層の
渡り部となつているため、2層目はそれぞれまづ
この渡り部に乗り上げて巻かれねばならない。こ
の乗上げ部でコイル導体は急激に外方に曲げられ
ねばならないから巻回作業が困難になり、かつ巻
き上つたコイルはその部分において著しい段階を
有する形状となり、その部分の絶縁体に歪を生
じ、さらにはその破損につながるおそれがある。 この考案は上記の欠点を解消し、1本の導線に
よつて2つのうず巻状コイルを巻回して加熱コイ
ルの1コイルユニツトとし、このようなユニツト
を複数個軸方向に平行に並べたうえ直列に接続し
て加熱コイルを形成するものにおいて、上記各ユ
ニツトの工作を容易にし、コイル導体の絶縁破損
のおそれを解消した多層誘導加熱コイルを提供す
ることである。 上記の目的を達成するためにこの考案では各ユ
ニツトの渡り部を嵌合させるようになつた溝(凹
所)を設けた矩形体にコイル導体の幅に等しい幅
の突出部をユニツトを構成する2つのコイル列の
各第1層の巻き終り部分に設け、これらの突出部
を傾斜面として各第1層の巻き終り部分をこの傾
斜面に沿つて巻回することにより、各第1層の巻
き終り部の径を漸次大きくし、各第2層に移ると
き、各第1層の内径が各第2層の外径とほぼ等し
くなつているようにし、よつて第1層から第2層
に移るとき渡り部の存在にかかわらず急激に外方
に曲げられることがなく、したがつてコイルの巻
回工作の困難性および絶縁物の破損のおそれを解
消する。 以下この考案を図面と共に詳細に説明する。 第2図は1本のコイル導体により2列に渦巻状
にコイルユニツトを巻回するとき、各列の第1層
をほぼ巻き終つたときの斜視図で、1は1本の導
体の中間部で、この部分が渡り部とされ、A−A
から見て、中間部より一方の側のコイル導体は2
で示すように時計方向に巻かれ、他方の側のコイ
ル導体は3で示すように反時計方向に巻かれ、並
列の2つのうず巻状コイが巻回されてゆく。第1
層の巻き終りに近い部分2′,3′は渡り部1に乗
り上げて第2層に移らねばならぬため急激に外方
(巻径が大きくなる方向)に曲げられねばならな
い。この状態を第3図の2′,3′に示す。第3図
は第2図の側面図である。 第4図はこの考案の1実施例を示すさめの正面
図で、渡り部にに取り付けたコイル導体案内部の
構成を示すものである。1,2,3はそれぞれ第
2図の1,2,3と同じであり、図では渡り部を
1とし、その左側の列の第1層の巻き始め部を2
とし、右側の第1層の巻き始め部を3として示し
た。はコイル導体の案内部で、第5図はこの案
内部のみの正面図である。案内部は渡り部1
を嵌合できるようになつた溝5と、3で示したコ
イル導体の第1層の巻終り部を漸次外方に案内す
るための傾斜面6′を有する突出部と、2で示し
たコイル導体の第1層の巻終り部を漸次外方に案
内するための傾斜面7′を有する突出部7とが設
けられている。第6図イ,ロは案内部の断面図
であつて、溝5の底部5′は極力薄いものとさ
れ、溝5に渡り部1が嵌合されたとき、案内部
の両側面はコイル導体2で巻回されたコイル面と
コイル導体3で巻回されたコイル面とそれぞれ同
一平面上にあるものとする。突出部6,7の幅は
コイル導線の幅にほぼ等しく、かつその位置はそ
れぞれ2,3で示す導体でそれぞれ巻回される各
第1層の終端部の直下に突出するようにする。導
体部分2から巻き始められるコイルと導体部分3
から巻き始められるコイルとの間に若干の隙間を
有する場合も、突出部6,7の幅はコイル導体
2,3の幅とほぼ等しいものとすればよい。第6
図イは案内部に対し渡り部1が下方から嵌合さ
れる場合を示し、ロは案内部に対し渡り部1が
上方から嵌合される場合を示す。第6図では1
0,11で示した面を簡単のために平面とした
が、実際は第7図に示すように各第1層の曲率半
径と同じ曲率半径の弧状とされる。第7図はコイ
ルユニツトの第2層目までを示す側面図(部分)
であつて、コイル導体3により巻かれる第1層の
巻き終り近くの部分3′で突出部6の傾斜面6′に
沿つてゆるやかに漸次その内径を大きくされ、1
2で示す第2層目が第1層の上に巻かれる。突出
部6の長さを適当に長くし、傾斜面6′の傾斜角
度を小さくすれば終端部3′がさらにゆるやかに
漸次その巻き径を大きくしてゆき、ゆるやかに第
2層に移行することができる。第3層(図示しな
い)は第2層の外周に沿つて巻かれるから、渡り
部1の存在する箇所においても第2層と同じくゆ
るやかにその巻き径が大きくなり、第4層に移行
することができる。 2列のコイルユニツトを巻き終つたとき、コイ
ルユニツトの形状をそのまま保持するために案内
は取り外さないで、そのままコイルユニツト
に取り付けておくことが望ましい。このためたと
えば溝5の内周に接着剤を塗布しておき、渡り部
1を接着するなどの方法により取り付けることが
できるし、なお第6図イに示すように案内部
対し渡り部1を下方から嵌合させるものとするこ
とにより上記目的を達成することができる。 上述のように案内部4は前記渡り部と嵌合する
斜めの溝5を有し、この溝に前記渡り部が嵌合し
たとき前記案内部の両側面が前記コイルユニツト
の両端面とそれぞれ同一平面上にあるようにし、
かつ前記案内部の前後面のそれぞれ前記コイルユ
ニツトの各列の第1層の巻き終り部に向つてそれ
ぞれ巻き方向と反対方向に傾斜面を有する突出部
を設け、各列のコイル導体を第1層の巻き終りの
近くでそれぞれ前記突出部の傾斜面6′,7′によ
つて案内するようにしたのでコイル導体をその長
手方向に引つ張りながら巻回するとき、上記溝5
にコイルの渡り部が嵌合してその溝の壁にコイル
の渡り部が当接することと傾斜面6′,7′にコイ
ルが当接することによつて、案内部4は容易に所
定位置に固定される。またコイルの2層目への立
ち上り部分に案内部4が存在するので、この立ち
上り部分での空間がなくなり、コイルの巻回を堅
固にすることができる。 なお案内部が銅などの導体で作られる場合、
過電流損失を少なくするために第7図に示すよう
に案内部の溝5以外の部分にスリツトS1,S2
設けることができる。 以上述べたように、この考案によればコイル導
体をその中間から左右に左巻き、右巻きの2列に
巻いて、コイルユニツトを形成し、このようにし
て形成したコイルユニツトを複数個中心軸線方向
に互に平行に隣設配置して1つの筒状コイルを形
成し、その形成に当つて、1つのコイルユニツト
を形成する2列のコイルの渡り部に案内部を設
け、この案内部には渡り部が嵌合されるようにな
つた溝と、各列のコイルの第1層の巻き終りに近
い部分から傾斜面を有する突出部によつて漸次外
方に案内するから第2層に移行するとき、コイル
導体を急激に曲げる必要がなく、また絶縁物の破
損のおそれもなく、上記した加熱コイルをうず巻
状のコイルユニツトとして工作簡単、高効率、導
体占積率を良好にしたうえ工作が非常に簡単にな
るなどすぐれた長所を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の多層巻加熱コイルの構成を示す
ための略図、第2図は従来のうず巻コイルユニツ
トの第1層を示す斜視図、第3図は第2図に示す
ものの側面図、第4図はこの考案の渡り部と案内
部との1実施例の正面図、第5図は案内部の正面
図、第6図は案内部の側面図、第7図はこの考案
の部分側面図、第8図は案内部の他の実施例の正
面図である。 1……渡り部、2,3……左右2列の導体コイ
ルの第1層、2′,3′……第1層の巻き終り部、
……案内部、5……渡り部嵌合用溝、6,7…
…突出部、6′,7′……傾斜面、8,9……案内
の側面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1体のコイル導体の中間からコイルの軸方向の
    左右に2列に互に反対方向にうず巻状に多重に巻
    回して前記コイル導体の両端が各列の多重コイル
    の最外側に位置させてなるコイルユニツトを複数
    設け、これらの複数のコイルユニツトをその軸方
    向に隣接配列して1つの多層巻筒状コイルを形成
    するものにおいて、前記コイルユニツトの、コイ
    ル導体の中間によつて形成される前記2列のコイ
    ルの渡り部に、前記コイル導体と厚さが等しく、
    かつ前記コイルユニツトの幅に等しい幅の案内部
    を設け、この案内部は前記渡り部と嵌合する溝を
    有し、この溝に前記渡り部が嵌合したとき前記案
    内部の両側面が前記コイルユニツトの両端面とそ
    れぞれ同一平面上にあるようにし、前記案内部の
    前後面のそれぞれ前記コイルユニツトの各列の第
    1層の巻き終り部に向つてそれぞれの巻き方向と
    反対方向に傾斜面を有する突出部を設け、各列の
    コイル導体を第1層の巻き終りの近くでそれぞれ
    前記突出部の傾斜面によつて案内して漸次巻き径
    を大きくして第2層目に移行させて形成された多
    層加熱誘導コイル。
JP15277179U 1979-11-01 1979-11-01 Expired JPS6125189Y2 (ja)

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JPS5669897U JPS5669897U (ja) 1981-06-09
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JPS5941994U (ja) * 1982-09-13 1984-03-17 三井造船株式会社 誘導加熱装置のコイル

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