JPS6125036Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気ピアノの屋根板装置に関する。従
来、この種装置は、電気用品取締法によつて屋根
板が容易に開かない構造としなければならないこ
とが規定されている。

そのため従来、第１図示のように、屋根板１を
後縁において裏上板２の上縁に螺番３により連結
し、両側の親板４，４に取付けた受木５，５に上
前板６を木ねじ７により内面から結着し、更に、
前記屋根板１を親板４，４に設けた受木８，８に
上面から木ねじ９により結着して、その開閉を困
難ならしめていたが、木ねじ９を屋根板１の上面
から螺入することはその外観を損うばかりでな
く、その回動に際して屋根板１に傷をつけること
がある等の欠点があつた。

また、この欠点を解消するものとして、第２図
及び第３図示のものが先に提案された。

このものは、Ｌ型金具１５を、その１片１５ａ
を上前板１１の上縁から前方に突出させて他片１
５ｂにおいて上前板１１の上縁内側に結着し、該
１片１５ａに設けた透孔１６を通して木ねじ１７
を屋根板１３に螺入して成る。第２図及び第３図
において、１８は親板１０に設けた上板１１の受
木で、屋根板１３を開いた状態において、内側か
ら木ねじ１９，１９を螺入して上前板１１を固定
した。２０は上前板１１の下縁に設けただぼ、２
１は横棧２２に設けただぼ穴を示す。

本考案は、この提案された屋根板取付構造の改
良に係り、部品点数を減らして構造を簡単にする
と共に工数を少なくすることをその目的としたも
ので、両側の親板１０，１０間に上前板１１と裏
上板１２とを結着して形成された方形の上開口
に、屋根板１３を設け、該屋根板１３の後縁を螺
番１４で裏上板１２の上縁に連結するものにおい
て、Ｌ型に形成されその１片１５ｂの側縁から折
曲されて一体に延びる止板２３を有するＬ型金具
１５を、その１片１５ｂを上前板１１の上縁内側
に、止板２３を親板１０にそれぞれ結着し、その
他片１５ａを上前板１１の上縁から前方に突出さ
せ、他片１５ａに設けた透孔１６を通して木ねじ
１７を屋根板１３に螺入してなる。

第４図及び第５図は本考案の１実施例を示すも
ので、第２図及び第３図と同一符号は同一のもの
を示した。

前記金具１５は、その１片１５ｂを上前板１１
の上縁内側に結着しまたその止板２３を親板１０
に木ねじ２４により結着して上前板１１と親板１
０とを結着し、第２図示のような上前板１１を親
板１０に結着するための受木１８を省略した。前
記金具１５の他片１５ａは第２図と同様にその透
孔１６を通して木ねじ１７を屋根板１３の下面に
螺入して屋根板１３と結着した。

このように本考案によるときは、Ｌ型に形成さ
れその１片１５ｂの側縁から折曲されて一体に延
びる止板２３を有する金具１５を、その１片１５
ｂを上前板１１の上縁内側に、止板２３を親板１
０にそれぞれ結着し、その他片１５ａを上前板１
１の上縁から前方に突出させ、他片１５ａに設け
た透孔１６を通して木ねじ１７を屋根板１３に螺
入したので、その外観を損うこともなく、その螺
入に際して屋根板１３の外面を傷つけることも無
く、更に、前記受木１８や該受木１８と上前板１
１を結着する木ねじ１９を要しないので構造が簡
単であると共に工数が低減される等の効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の截断側面図、第２図は先に
提案された屋根板取付構造の截断側面図、第３図
はその金具の斜視図、第４図は本考案の１実施例
の截断側面図、第５図はその金具の斜視図であ
る。 １０……親板、１１……上前板、１２……裏上
板、１３……屋根板、１４……螺番、１５……Ｌ
型金具、１６……透孔、１７……木ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側の親板１０，１０間に上前板１１と裏上板
   １２とを結着して形成された方形の上開口に、屋
   根板１３を設け、該屋根板１３の後縁を螺番１４
   で裏上板１２の上縁に連結するものにおいて、Ｌ
   型に形成されその１片１５ｂの側縁から折曲され
   て一体に延びる止板２３を有するＬ型金具１５
   を、その１片１５ｂを上前板１１の上縁内側に、
   止板２３を親板１０にそれぞれ結着し、その他片
   １５ａを上前板１１の上縁から前方に突出させ、
   他片１５ａに設けた透孔１６を通して木ねじ１７
   を屋根板１３に螺入してなる電気ピアノの屋根板
   装置。